・30日の米国株はまちまち、ダウは下落、S&P500種0ポイント高(+0.00%)、ナスダック総合41ポイント高(+0.32%)でした。為替市場は円高。 ドル円は140円台後半まで上昇する場面があったものの、政府・日銀・財務省の3者会合を受けて介入警戒感が高まり、139円半ばまで急落しました。 神田財務官は「過度な変動好ましくない」「必要なら適切に対応」と発言。140円台では緩やかな円安のみ容認となりそうです。 米5月CB消費者信頼感指数は102.3(予想99.0)と、予想を上回りました。 本日は米4月JOLTS求人件数が発表される予定です。6月FOMCへ向け、米雇用関連指標に注目しています。投資戦略は、一方的な円安が終了し、円相場が難解な値動きを予想。レンジ相場を意識しつつ、クロス円戻り売りとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
爽やかな5月で少し暑くなってきたなと思いきや、日本の半分は梅雨入りとなりました。これが終われば暑い夏の到来で、季節の巡る早さを感じます。今年こそマスクなしの夏を迎えられそうで、ようやく日常に戻った感があります。病院の中など限られた場所においてマスクの着用を求められるのは変わりませんが、通常の夏が戻ってきたことが嬉しい限りです。 【本日の指標】 本日の指標は小粒。指標で動く一日とはならない見込みです。 【本日の戦略】 円安・ドル高が止まりません。月曜日から140円台と、先週から続いて円安の流れをキープしつつあり、わずか2週間で5円近く上昇したことになります。株高も進行中ですが、いずれの原因は週末に合意された米国議会における米債務上限問題の解決の流れ。更には米国での各種指標好調による利上げ観測もその追い風となっている模様で、米国は利上げ路線の脱却を世界でもいち早く宣言していますが、足下の各種指標はその金利上昇局面の停止をモノともせず景気拡大局面の様相を示しているように見受けられます。 次なるFOMCは6月半ばに予定されており、それまでに米国においては雇用統計や消費者物価指数などの発表が予定されており、それらの数値が今後の議論の行方を醸し出すこととなるでしょう。この円安ドル高の流れがどこまで続くかは予想がつかない場面ですが、円安方面への反応が出やすい地合となっていることに注意が必要な時期です。また、円が独歩安となっているのも巻き戻しが怖い点。しばらくドル円買いは継続します。 また、忘れてはいけないのが昨日のNY市場はメモリアルデーにつきお休み。本日のNY相場は休場明けとなり、この土日の値動きを休場明けと共に吐き出す形となります。ボラティリティが高い状態でのスタートとなるので、注意が必要な状況であることは間違いないでしょう。
先週26日は、東京・欧州時間は調整の動き等からドル売りの流れとなるも、NY時間は米4月耐久財受注など経済指標の強い結果を受けドル買いが優勢となり、ドル円は再び140円台へ乗せ140.73円の高値を付けました。 今日は経済指標の発表はありません。 米国市場は メモリアルデーのため休場です。 先週26日のドル円は、東京時間は139.60円付近まで下落し欧州時間は139.50円付近〜139.80円付近で推移、NY時間は再び140円台へ上昇し140.73円の高値を付け140.62円で引けました。今日強い動きとなると141円〜141円台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると140円台前半〜140円付近への下落が考えられます。 先週26日のユーロドルは、東京時間は1.0720ドル付近から1.0740ドル台まで上昇、欧州時間は1.0759ドルまで上昇、NY時間は1.0702ドルまで下落後小幅に反発し1.0725ドルで引けました。今日軟調な動きとなると1.07ドル付近〜1.06ドル台後半への下落が考えられます。一方、堅調な動きとなると1.07ドル台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、前日に続いて円とオセアニアが弱い位置で加速するとともに、ドルと欧州系通貨が強い位置を維持し、かなり取引しやすい相場となりましたね。 ドルの強さは米国の追加利上げ期待とともに債務上限問題への警戒感が緩んでいる印象で、このまま加速して6月の雇用統計あたりまで伸ばすかどうかに注目したいところ。 今日のイベントとしては英小売売上高、米個人所得・支出、卸売在庫、PCEデフレータ、耐久財受注、ミシガン大消費者信頼感指数確報などが予定されており、夜の米指標ではドル軸の動きが出る可能性があり、その時間帯の力関係変化次第では取引チャンスもうまれそうですね。 ただ週末でドル買いや円売りに対する戻しが入る可能性がありますので、まずは資金管理を万全にしたうえで上下両方にシミュレーションしたうえで、円やドル軸の動きが引き続き明確であるようなら順張りかつ早い決済で取引したり、注文量を分散させて高回転取引するなどの工夫をしたいですね。 ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はUSDが0.50%、CHFが0.45%、EURが0.25%、GBPが0.16%、CADが0.15%、AUDが-0.08%、NZDが-0.29%となっていて、力関係は【USD>CHF>EUR>GBP>CAD>JPY>AUD>NZD】という形に。 水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【USD>EUR>CHF>GBP>CAD≒JPY>AUD>NZD】でしたから、ドルと欧州系が強く、円とオセアニアが弱い位置のまま推移しており、前日と同じ位置関係のまま加速していることが見てとれます。 続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてオセアニア系クロス円は下向きでそれ以外は上向きとなっており、通貨ペアによってリスクが低い方向が違います。 そのためここから円売りの動きが加速すればドル円と欧州系クロス円はロングのチャンスとなり、この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円が強い位置に変化して変動率が1%を超えてくる展開になれば、各通貨の短期トレンドは悪化してショートのチャンスになるものが出てきます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形が低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、週末ということもあって戻しが入る可能性も高いので、あまり深追いしないように注意したいところ。特に円売りの戻しが入ると少し強くなりやすいですし、その点を考慮して決済は早めにしたいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 32799.92(-255.59 -0.77%) ・日経平均(CME) 30535(-75 -0.25%) ・金・ゴールド 1983.10(-9.70 -0.49%) ・原油・WTI 74.34(+1.43 +1.96%) 【経済指標】 ★★★★★ 27:00(米)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨 【本日の戦略】 <ドル円は139円台へ上昇> ドル円は前日からの買いが続き、139円台へ上値を伸ばしました。特に目立った買い材料は出ていませんが、140円が意識されていることで押し目買い意欲が強く、下がっても買いの入る流れが続いています。早朝のFOMC議事録では、追加利上げに関しFOMC委員の意見が分かれていたことで若干調整しましたが、下値は限定的。米10年債利回りは3.7%台へ上昇していることから、引き続き140円台を目指すと見ます。 <利上げ休止見通しでNZドルが弱い> クロス円はまちまちの動き、欧州通貨が買われた一方でオセアニア通貨が売られました。通貨別には、NZドルが軟調でまとまった売り。NZ政策金利は予想通り5.25%から5.50%へ利上げされたものの、今後の利上げ休止に言及したことが悪材料に。 NZ中銀声明では、今回の利上げでピークに達したとの見通しを示したうえ、経済成長、インフレ、政策金利などの見通しを示した一覧では、2024年9月から下がってきてその時期には利下げが示唆されていました。まだ1年以上先のことなので今後の推移を見守る必要はありますが、今回の利下げ休止示唆はインパクトが強く、同じオセアニア通貨の豪ドルも上値の重い展開が続くと予想します。 NZドルは対ドルで一時0.61ドル台割れ、NZドル円も一時85円割れるなど、本日もNZドルへの売りが続くでしょう。 【経済指標】 ★★★★ 21:30(米)1-3月期GDP改定値(前期比年率) 前回:1.1% 予想:1.1% ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:24.2万件 予想:25.0万件 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 138.60〜140.50↑ ・ユーロ円 149.00〜150.50↑ ・ポンド円 171.50〜173.00↑ ・豪ドル円 90.00〜91.60 ↓ ・ユーロドル 1.0650〜1.0800↓ ・ポンドドル 1.2300〜1.2450→ ・ドルスイス 0.9000〜0.9150↑ 【通貨の強さ】 ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル 【注目通貨】 ・NZドル(利上げ休止見通し)
本日の11時にRBNZ政策金利・声明があり、その後12時からはオア総裁の会見もあります。執筆時点ではこれらは未発表なので、その事前予想と、今後の豪ドル/NZドルの見通しについて書きたいと思います。 まずRBNZの事前の市場予想については、 ・エコノミスト予想はほぼ0.25%利上げで一致 ・豪4大銀行も全会一致で0.25%利上げ予想 ・ただしWestpacは40%の確率で0.5%利上げ、その場合もう今後一回利上げがあってピーク金利6%と予想している ・また金利先物市場でも約40%の確率で0.5%利上げが見込まれている ・最近は2年債利回りも上がっており、4月時点の「今月0.25%利上げで打ち止め説」ではなく、仮に利上げが0.25%にしてももう一回の利上げは織り込まれてそうな動きになっている という感じで、市場としてもRBNZがそれなりにタカ派で来ることは既に織り込まれています。 そのため、0.25%利上げ&ここで打ち止め感ならNZドルは明確に下げ、0.5%利上げならNZドルは明確に上げ、0.25%利上げ&タカ派的な声明文ならそのタカ派度合いによる、もし万が一据え置きでもあろうものならNZドルは暴落、という状態です。(据え置きはないと思いますが) 個人的にもメインシナリオは「0.25%利上げ&まだ引き締めが必要」みたいな声明文だろうなあと思いつつ、ただ先月も0.25%利上げ予想が広い中で0.5%利上げが来たことを踏まえると、正直読めないなあという感想を持っています。 豪ドル/NZドルについては、全体的には下落トレンドが続いており、執筆時点では1.06近辺におります。この通貨ペアについては、1.1を割ってから下落トレンドに入ると、かなり高い確率で一回は1.05にタッチする傾向があり、去年もまさに1.05にワンタッチしてから調整の上昇があったことを考えると、今回の結果でRBNZが市場予想以上に強気なら1.05にはいくと思いますし、また仮に「0.25%利上げ&引き締め継続」で市場が若干がっかりして上がるとしても、数か月以内にはまた1.05までは来るだろうなと思っています。 ただ、そこから先は割と読みづらく、個人的には今の金利差を考えると1.0チャレンジがあっても全然おかしくないとは思うものの、2022年以降は豪ドル/NZドルが全体的に強い傾向にあることも踏まえると、売りポジションがあるなら1.05から徐々に利食いしていっても良いと思います。(逆にもし今後1.04とかに行っても「安値だから買い」というのは少しやりづらいと見てます)
このところの為替市場では、FRBの利上げの終着点を巡って、要人発言も受けての思惑相場が継続しています。 これに対して、株式市場は相変わらずのリスクオンが継続しています。 昨日の日経平均株価は比較的安定した動きで上昇して取引を終えており、また、今日の日経平均株価も続伸で始まっています。 先週末の19日のニューヨーク市場では、ダウは109.28ドル安と反落、昨日のダウも続落でしたが、東京市場では引き続き堅調が維持されている格好です。 強気一辺倒の株式に対して為替市場は非常に複雑な値動きになっています。 金曜日には、FRBのパウエル議長が追加利上げに関してハト派的な姿勢を示したことで、金利の先高観が後退し、ドル円はやや弱含みました。6月のFOMCでの利上げ観測が後退した格好です。 また、共和党とバイデン大統領との交渉が一時的にストップしたとの報道で、ドル売りが加速する場面もあるなど、そもそもドルを買いにくい政治的地合いも継続しています。 実際、昨日の東京市場のドル円でも、引き続きアメリカの債務上限問題を巡る与野党の協議の先行き不透明感が嫌気されたこともあってか、137円台後半を軸とする動きでした。 しかしながら、昨日のニューヨーク市場では、要人発言をきっかけに再びドルが大きく上昇しました。ニューヨーク時間の中盤にはドル円が138円70銭近くまで上昇する局面もありました。 セントルイス連銀のブラード総裁が、今年さらに2回の利上げを検討していると発言したことが、材料になった格好です。 6月のFRBでは利上げはないと見られ、場合によっては年内の利下げすら取り沙汰されている中で、かなり踏み込んだ発言であり、市場に与えたインパクトも大きいものでした。 東京時間もドル円は、138円台半ばで取引されています。今日も指標にらみの中ではありますが、引き続き円安の勢いが継続しそうな局面です。 14:00 シンガポール4月消費者物価指数 16:15 仏5月製造業PMI 16:15 仏5月サービス業PMI 16:30 独5月製造業PMI 16:30 独5月サービス業PMI 17:00 ユーロ圏5月製造業PMI 17:00 ユーロ圏5月サービス業PMI 17:00 ユーロ圏3月経常収支 17:30 英5月製造業PMI 17:30 英5月サービス業PMI 21:30 カナダ4月鉱工業製品価格 21:30 カナダ4月原料価格指数 22:45 米5月製造業PMI 22:45 米5月サービス業PMI 22:45 米5月総合PMI 23:00 米4月新築住宅販売件数 23:00 米5月リッチモンド連銀製造業指数
おはようございます。ダメおやじです。 5月も終わりに近づきました。週明けはややドル高気味ですが動きなしのオープンです。 今週は重要指標や日柄変化日も少ないですが、米債務上限問題やイエレン財務長官の銀行不安の発言、米金利の急速な上昇、米中関係の再燃など、バブルと景気後退の狭間で揺れそうで各種情報には注意でしょう。 来週には米雇用統計も構えており、今週は各市場の動きに注意して決済をコマめにするなど資金管理を怠らず、軍資金を守っていきます。 <本日の経済指標等>8:50日機械受注・21:30米要人発言・23:00欧州消費者信頼感指数 <本日の相場の波動>高いと下押しをみせる 安寄りは買い狙え <本日の日柄変化日>特になし <本日の戦略レート> ・ドル円:売り138.2・138.45・139(損切139.35)利食い137.25・136.75・136.45。買いなら137.7・137.6(損切137.2)。 ・ポンド円:売り171.9・172.1・172.24・172.45・172.7(損切173.15)利食い170.9・170.55・170.1。買いなら171.35(損切171)。 ・ユーロドル:買い1.079・1.078・1.077(損切1.075)利食い1.085・1.09。売りなら1.0814・1.0819(損切1.0835)。 ・豪ドル円:売り91.9・92・92.15・92.3・92.5(損切92.7)利食い91.3・91・90.85。買いなら91.55(損切91.3)。 本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見て予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
昨日は日経平均株価が1年8ヶ月ぶりに30,000円台に到達し、為替市場もリスク選好相場となりました。ドル円は200日移動平均線の水準である137円付近を突破し138.74円まで上昇。ユーロドルは1.0700台に下落するなど、ドル買い相場となりました。 米国で懸念されていた債務上限問題は、バイデン大統領が動いたこともあってデフォルトを回避できる見込みが立ち、こちらもリスク選考に拍車をかけた形になったと思われます。ドル安を予想していた人は軒並みやられているようで、自分も流れに逆行している一人としては非常に苦しい展開となっています。 正直ここまでドルが買われる理由がわからず、混乱している状況ではありますが、流れとしては日本株が買われてリスク選好相場となり円安に傾斜していると素直に考えるのが良いのでしょう。これまで懸念していたドル売り材料は一旦忘れて、相場の流れに従って何も考えずにドル買いやクロス円買いの波に乗るのが現在の相場で勝つ方法なのだと思います。 本日はNYタイムにパウエルFRB議長とバーナンキ元FRB議長のディスカッションが予定されていますが、どのような発言がでても現在の流れを変えるには至らないのではと思います。素直にドル買いの流れに乗り、高値ラインを越えたドル円としてはさらなるフォロー買いを期待して140円を目指す展開を期待するのが良いのかも知れません。 個人的にはドル円の高値ラインを越えて上昇することは想定していなかったので、ここから買いポジションを構築していくのはなかなか手が出せない状況だと感じていますが、自分の考えに対して納得感のある相場になるまでは一旦様子見をしておくのも必要かと思います。
17日の米国株は上昇、S&P500種48ポイント高(+1.19%)、ナスダック総合157ポイント高(+1.28%)でした。為替市場はドル高+円安。米債務上限引き上げ協議で、バイデン大統領は合意を「確信」と発言。21日に会見を開く予定です。マッカーシー下院議長も21日までの合意は可能と発言。デフォルト回避への期待が一気に高まりました。その他、米地銀株の大幅上昇や、人民元安の影響もあり、ドルが堅調に推移しました。ドル円は137円半ばで高値引け、本日も底堅く推移しそうです。 投資戦略は、日足200日線をサポートにドル円押し目買いとします。週末に債務上限問題で合意できない可能性があるため、週明けは反落に要警戒です。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
GWも終わり、5月も半ば。一年で最も緑が濃く、過ごしやすい日々が続いています。週の半ばには全国的に暑く、埼玉などでは早くも真夏日に到達する都市があるなど、いよいよ夏という厳しい季節の到来を予感させます。夏の前に梅雨の訪れですが、昨日発表された2023年の梅雨予報では、全国的に梅雨は短めであるとの予報。土日だけはなんとか雨が降らないことを祈るばかりです。 【本日の指標】 ここ最近はなにかと話題に挙がることが多い消費者物価指数。インフレ度合いを示す指標として各国の注目を集める数値ですが、本日は欧州での発表。米国同様に高止まりしている欧州の同指数ですが、本日もHICP値としては7%、同コア指数としては5.6%もの水準が予想されており、利上げ継続の正当性を示す数値となっております。こちらはさほど相場に対して直接影響を与えるものではありませんが、予想値からの乖離には注意したい場面です。 【本日の戦略】 日本ではG7直前とあってそのニュースが前面に押し出されていますが、一時は欠席とも取り沙汰された米国バイデン大統領を米国に押しとどめる理由となり得た連邦政府の債務上限問題の決着が終焉に近い模様。最終結論までには至らなかったものの、与野党間の協議を重ねることで最悪の結末を回避しようとしている様子。センセーショナルな見出しで読者を獲得しようとする報道機関においては、さもデフォルトが近いような危機をあおる報道が見られるようになりましたが、今のところは相場は冷静に反応している模様。 かつてはこの問題の勃発の度に大小様々な相場への影響、特に株安とドル安が表れたものですが、ドル円は136円台と週明けの水準を保ったまま週の半ばに到達しました。株価も多少の上下はあるものの、まだ危機モードには到達していない模様。油断は禁物ですが、早期の解決を期待したいところです。 また、昨日は米国において4月の小売売上高が発表されましたが、予想との乖離はさておき、金融不安などによる景気後退へのリスクが高ぶる中であっても米国の個人消費は悪くない、というのが相場の見方。よっぽどの事が無い限りは米国の消費は健在であることを示す結果に。こちらは相場にさほど影響を与えず。米国の金利動向が気になる場面ですが、次なる方向性を見極めたい日々。しばらくは各種指標を眺めて金利動向へのヒントを得る場面が続きそうです。ドル円買い戦略は継続とします。
昨日は株価の上昇等を受けリスク選好的な流れが優勢となりました。 ドル円は米・5月NY連銀製造業景気指数の結果を受け135.71円まで下落する場面もあるもその後136円台へ反発、クロス円は堅調でユーロ円は148.18円、ポンド円は170.62円、豪ドル円は91.32円の高値を付けました。 ユーロドルは1.08ドル台中盤〜後半での小幅な値動きでした。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 10:30:RBA議事録公表 15:00:英・4月失業保険申請件数/4月失業率 15:00:英・3月失業率 18:00:独・5月ZEW景況感調査 18:00:欧州・5月ZEW景況感調査 18:00:欧州・第1四半期GDP・改定値 21:30:加・4月消費者物価指数 21:30:米・4月小売売上高 22:15:米・4月鉱工業生産 昨日のドル円は、東京時間136円台前半まで上昇し、欧州・NY時間も135円台後半〜136円台前半で推移しました。今日堅調な動きとなると136円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると135円台後半〜中盤への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは、東京時間は1.08ドル台中盤、欧州・NY時間は1.08ドル台中盤〜後半での値動きでした。今日堅調な動きとなると1.09ドル付近〜1.09ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
先週金曜の為替相場は、前日木曜に出たリスク回避気味の動きが早い段階で収まり、東京時間には円が売られ、全体としてはNZドルの弱さが目立った以外はやや値動きが落ち着き、週末らしい相場となって引けましたね。 ただ前日木曜に強かったドルやスイスは強い位置を維持していますし、オセアニアも弱い位置にあることから円が強い位置に来れば典型的「リスク回避型」になる力関係であり、週明けの相場ではまずこの円、ドルを軸とした力関係変化に注目したいところ。 特に各国オープン前後はある程度取引が活発になり相場も変化しやすいので、力関係変化に伴う短期トレンド変化を見ておくとチャンスもつかみやすいかと思います。 ではまず力関係について、週間予想で記載しましたので重複しますが、金曜は【USD>CHF>CAD>GBP>EUR>AUD>JPY>NZD】という形になっていて、木曜の【USD>JPY>CHF>EUR>GBP>CAD>NZD>AUD】から円が弱くなり、カナダが位置を上げ、NZの売りが強くなったこと、そしてドル、スイスの強さ、豪ドルの弱さが継続していることがわかります。 また短期トレンドは豪ドル円、NZドル円が下向き、その他は上向きとなっていますので、円軸の動きを見ておけば取引しやすい通貨も明確になるといえますし、あらかじめ普段取引している通貨があればその通貨の動きをチェックしたいところ。 イベントとしては欧州委員会春期経済予測、米NY連銀製造業景況指数、ユーロ圏財務相会合、クックFRB理事講演、ミネアポリス連銀総裁やアトランタ連銀総裁の発言などがあるので、夕方の欧州市場以降の変化に特に注目したいですね。 また米債務上限問題での協議を受けた動きが突然出る可能性も考えられるので、その点を意識してドル軸の動きも見ておくと良いかと思います。 そして取引する際にはまず資金管理を万全に。その上で取引したい通貨としない通貨、上下どちらかに方向を絞ること、決済は極力当日にして寝ている間の予想外の相場の影響を排除することなど、自分で消せるリスクは徹底したうえで取引に臨みたいですね。 と同時に取引しない場合でも、相場の中長期的な動きを把握し、その中で現在短期的にどう動いているのか、という視点で見ていくと、強いトレンドができているのか、単なる戻しで終わるのかなどが判断しやすくなると思うので、あまり相場にのめり込みすぎず、遠くから離れた視点で相場全体を見るようにすると良いかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 33309.51(-221.82 -0.66%) ・日経平均(CME) 29140(+20 +0.07%) ・金・ゴールド 2020.50(-16.60 -0.81%) ・原油・WTI 70.87(-1.69 -2.33%) 【経済指標】 ★★★ 21:30(米)4月PPI(前月比) 前回:-0.5% 予想:0.3% 結果:0.2% ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:24.2万件 予想:24.5万件 結果:26.4万件 【本日の戦略】 <ドルは売り一巡後に反発> 昨日のドル円は軟調に推移、NY時間に入ると米経済指標の悪化やNYダウの下落で一時133円台後半へ下押し。米4月PPIは前月比で0.2%と予想0.3%を下回ったうえ、米新規失業保険申請件数も26.4万件と予想24.5万件より悪化していました。 この影響で米10年債利回りは3.397%へ低下しましたが、売り一巡後は買戻しが入り134円台半ばへ反発するなど、難しい動きとなっています。NYダウが4日連続安になるなど、株安による円高が入る一方、リスク回避のドル買いも入る流れに。 とはいえ、今晩23時に発表される米5月ミシガン大学消費者態度指数は前回63.5に対し63.0と悪化予想となっており、再び弱い米経済指標が発表されるようだとドル安が再燃することになります。 一方、クロス円は全面安、欧州通貨やオセアニア通貨は対ドルでも売りに押されました。 <原油安で資源国通貨が弱いと予想> 通貨別には豪ドルが弱く、豪ドル円は一時90円台割れ、豪ドルドルも0.67ドル台を割れる場面がありました。NYダウの続落に加え原油価格が70ドル台へ下落するなど再び原油安になってきたことから、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨は売られやすいと予想します。 原油に関しては、今月からOPECプラスによる減産が始まっているものの、最新のEIA週間原油在庫統計は結果295.1万バレルと増加していたことから、売り圧力が続いています。こうなると、実際に減産の効果が出てくるまで原油は上値が重いと思われ、資源国通貨も連れ安となる流れが続くでしょう。 【経済指標】 ★★★★ 23:00(米)5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 前回:63.5 予想:63.0 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 133.50〜135.30→ ・ユーロ円 146.00〜147.50↓ ・ポンド円 167.30〜169.00↓ ・豪ドル円 89.40〜90.60 ↓ ・ユーロドル 1.0830〜1.0980↓ ・ポンドドル 1.2400〜1.2560↓ ・ドルスイス 0.8900〜0.9000↑ 【通貨の強さ】 ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル 【注目通貨】 ・豪ドル(円高と原油安による売り圧力)
今週個人的に注目していた材料のうち、現時点まで発表されているものでは、 ・豪小売売上高は予想-0.5%、結果-0.6%と予想より若干悪かったが、あまり相場は動かず ・米消費者物価指数はほぼ市場予想通りであったが、CPI前年比だけが予想5.0%に対して4.9%と若干下振れし、それに対してドル円が135.3円くらいから今は134円台まで落ちるなど、大きく下落で反応 ・日銀主な意見公表は全くサプライズもなく、相場もほとんど動かず という感じでした。米消費者物価指数については、次回のFOMCでの利上げ確率が20%くらい見込まれていたのが(80%据え置き)、今日は10%程度まで下がっており、「市場予想以上に強い結果をあらかじめ織り込んでいた」パターンなんだろうなと思われます。 ただし、今時点では134円の下値も堅く、また日足で見てもこの辺りにサポートがあるので、ここを明確に割っていけるかどうかがまずは大きなポイントになりそうです。 また最近は債務上限問題でバイデン大統領がG7欠席の可能性も示唆したりと、債務上限問題がヘッドラインをにぎわすことも増えておりますが、これについては正直「いつものプロレス」だということが誰もが分かっていることであり(何年かに一度起こる恒例行事)、本質的な材料というより、単に「それを利用してなんか色々駆け引きしてるなあ」くらいで見ています。(まあこの債務上限問題自体が政党間の駆け引きなので) 私のメイン通貨である豪ドル/NZドルについては、今は1.064くらいと、先週末の1.07に比べると若干下落しています。これについては、今週の豪小売売上高で反応した感じは全くなく、普通に相場の通常の値動きの範囲内かなと思っています。 豪ドル/NZドルは2022年以降は特に豪2年債とNZ2年債の利回りの差への連動傾向が高まっており、今の利回りの差を見る限り、まず1.05くらいは行くだろうなと思っており、今月5/24のRBNZで据置とかそういう事態でも起こらない限りは、引き続き売り目線を継続しています。(今時点では今月0.25%利上げをして、そこで利上げ打ち止めというのが主要な予想)
世界的にインフレ懸念は収まっておらず、FRBによる相次ぐ利上げにより、今年の世界経済のリセッション入りを懸念する声が強まっています。 しかしながら、そうした中でも株式市場、とりわけ日本の株式市場は、異常な強さを見せています。為替市場も含めたマクロなマーケットの中長期的な行き先を読むのが非常に難しい局面になっています。 昨日の日経平均株価は前日比で292円94銭高の2万9242円82銭と大幅反発となり、年初来高値を更新。2022年1月以来、1年4カ月ぶりとなる高値水準まで上昇しました。 アメリカの株安を受けて、今日は下落して始まっていますが、下落幅は限定的です。日銀は緩和を継続しているとはいえ、世界的な引き締め政策によるタイトな資金の需給環境であるにもかかわらず、この株高傾向は特筆に値します。 こうした状況を受けて、為替市場でも動きがある展開になっています。 昨日の東京外国為替市場では、ドル円が、アメリカの金利上昇などを背景に値を切り上げる場面もありました。 もっとも、株式に比べて、為替では、今日夜の4月の米消費者物価指数(米CPI)がより強く意識されており、135円からの上値余地は限られます。 東京時間で午後5時の時点では、134円80銭付近、今朝は135円10銭付近とさほど動きが大きくありません。 株高、リスクオンの環境とはいえ、米CPIだけではなく、アメリカの連邦政府の債務上限問題を巡る共和党と民主党の対立を巡る混迷も嫌気されており、ドルを積極的に買いに行きにくい地合いともいえます。 いずれにせよ、今夜は、現在の注目度で雇用統計を上回り、事実上の最重要指標になっている感のある米CPIの発表です。 これを見なければ、次の動きに進むことは難しいと考えられており、市場の関心も集まっています。 米CPI次第で、6月のFOMCでの追加利上げは見送られることになります。米CPIで指標面からもこれが正当化されるか、市場の注目が注がれています。 今日はそれまでは、大きな動きは出ないでしょう。また、指標またぎのトレードには十分な注意が必要です。 14:00 3月景気一致指数 15:00 ノルウェー4月消費者物価指数(CPI) 15:00 独4月消費者物価指数(CPI) 16:00 トルコ3月 失業率 16:00 トルコ3月 鉱工業生産 20:00 米MBA住宅ローン申請指数 21:30 カナダ3月住宅建設許可件数 21:30 米4月消費者物価指数(CPI) 27:00 米4月月次財政収
おはようございます。ダメおやじです。 米経済はめまぐるしく変わる銀行不安と買収などの支援、良好な雇用と商品の売り上げ減少など、アンバランスな状況下で為替はドル高・ドル安に揺れています。 GW明けのドル円は135.2円から134.6円で上下動、ユーロドルは1.105から1.1まで反落、ややドル買いの雰囲気です。 さて、世界的な投資銀行のバークシャーやロスチャイルドが日本株投資を表明しています。外資によって日経浮上ならばドル円は上かもです。 <本日の経済指標等>特になし <本日の相場の波動>目先の天底を司る <本日の日柄変化日>特になし <本日の戦略レート> ・ドル円:買い134.95・134.8・134.6・134.3(損切り133.75)利食い135.8・136.2。 ・ポンド円:売りなら170.6・170.8(損切り171.25)利食い169.3。買いなら170.3(損切170)利食い171.25・171.7。 ・ユーロドル:売り1.1015・1.1033(損切り1.1058)利食い1.1096・1.1094。 ・豪ドル円:売りなら91.6(損切り91.9)利食い91。買いなら91.4・91.2(損切90.9)利食い92.15・92.55・92.7。 本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見て予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
先週金曜日はゴールデンウィークの最終日ということで、東京タイムはほとんど動きのないドル円でした。NYタイムに入ってから米雇用統計の好結果を受けて135円前後まで急上昇した後、底堅い展開で134円台後半で引けています。 先週の前半はドル円が上昇して高値ラインの137円後半まで上昇しましたが、その後は大きく反落しています。ドル円の日足チャートを見ると、4月末から5月の第1週目の動きは行って来い相場だったことになります。ドル円が買われた理由の1つに、日銀の金融政策が当面緩和策で変わらないことが挙げられます。これに海外勢が乗っかったということであれば、ドル円は下げたら買いで大丈夫なのかもという考えに至ります。 一方で売られた理由としてはFRBの利上げサイクルが終了になったであろうことと、再び米金融機関の金融不安が再燃してきたことが挙げられます。FRBの利上げについては以前から予想されていたことなのでサプライズはありませんが、金融不安については一過性の話題なのか根深い問題なのかは不明なものの、今後もちょくちょく同じような状況になればリスクオフになりやすいと考えられ、この材料はドル円はどの水準でも売りにつながることになります。 日本は引き続き緩和策が継続され、米国は今後引き締め路線から転換していくことになることを考えると、円売り×ドル売りとなってドル円としてはトレンドが出にくいことになっていくのではと考えています。一時的なリスクオフも掛け合わせると、中期的には売り目線の方が優勢でしょうか。 本日としてはゴールデンウィークが明けて下げているドル円が買われる可能性を考慮し、一旦は反発上昇するのではと考えておきます。その後はどこかで反落に転じると想定してポジションを長く持つのは控えておこうと思いますが、途転売りも視野にいれて買いと売りを繰り返すイメージでみていきたいと思います。
・4日の米国株は下落、S&P500種29ポイント安(-0.72%)、ナスダック総合 58ポイント安(-0.49%)でした。為替市場はユーロ円主導の円高。 ECBは0.25%へ利上げ幅を縮小しましたが、インフレ抑制に向けて 利上げ継続を示唆しています。 米地銀破綻懸念が収まらず、リスク回避が継続しました。 NYダウは一時400ドル超下落し、為替市場はリスク回避の円高が加速する 場面がありました。 ドル円は一時133円半ばまで下落、米国株が下げ幅を縮めると134円台へ 戻しています。 本日は米4月雇用統計と米株式市場に注目です。 雇用統計の結果を受けたドル中心の動きと、株高・株安を受けた円中心の 動きになりそうです。 8日から本邦実需が市場に戻ってくることから、ドル円の下落も止まってくる と予想しています。 投資戦略は、本邦実需の戻る来週からドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
GWまっただ中の1日。多くの方が祝日でお休みかと思います。本日は祝日と祝日に挟まれているので「国民の祝日」だと思っていましたが、20年近く前にみどりの日となったことに今更気づきました。日本企業で働きつつ、海外企業の方々とやり取りをすると、日本の祝日の多さにはお互いに驚かされます。平日の休みは取りにくいが、祝日でカバーする。かつてはそんな風潮があったような気がしますが、ここ最近の働き方改革の一つとして有休の消化も挙げられる様になった結果、休みを取りやすくなり、結果として年間で働く日数も減ったのかなという印象です。なにはともあれしっかり休みたいゴールデンウィークです。 【本日の指標】 日本は祝日で休場となりますが、他国は通常通りの営業。本日は欧州中央銀行にて政策金利の発表とラガルドECB総裁による記者会見が予定されています。前回3月の同会合では0.5%もの大幅利上げで対応し、今後の対応策は明言しなかったことから、利上げという方向性は変わらないものの、そのペースと今後の方向性についてに注目が集まる指標となりそうです。 【本日の戦略】 昨日までは予定通りFOMCが行われ、政策金利の発表とパウエル議長による記者会見が行われました。結果は事前の予想通りの0.25%の利上げ。利上げについて、この直前にファーストリパブリックバンクの破綻とその救済策の報道がなされ、この二ヶ月で3件目となる米国金融機関の破綻劇の最中でした。また、前回の利上げまで表現されていた、金利について「追加の措置が適切」としていた表現を削除するなどして、利上げの打ち止めを示唆する内容となっています。この発表を受けて米国株式市場は下落で反応。ここのところ続いていた株価下落に拍車をかける結果となりました。一方のドル円相場は先週の円安トレンドから若干後退しての円高となり、134円台で今朝方の水準を迎えています。今回の一連の金利上昇の流れはサプライズはなく、市場の予想通りに進む結果となりました。円安トレンドの勢いが削がれたのが若干気になる程度ですが、今後は利下げフェーズに移行していくことが確実であり、そのスピードが市場参加者の注目を集めることとなるでしょう。米国における雇用情勢は変わらず低失業率と賃金の上昇傾向が続いており、明日の雇用統計の予想も強気な数値が見られます。結果に期待しつつ、ドル円買いの基本姿勢は変わりません。
昨日はNY時間に米3月JOLTS求人件数や米3月製造業新規受注の弱い結果や株価の下落等を受けリスク回避の動きが強まり、ドル円は136.30円付近まで大幅下落しました。 クロス円も軟調な流れとなりユーロ円は149.84円、ポンド円は169.96円、豪ドル円は90.86円の安値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 07:45:NZ・第1四半期就業者数増減/第1四半期失業率 10:30:豪・3月小売売上高 18:00:欧州・3月失業率 21:15:米・4月ADP雇用統計 23:00:米・4月ISM非製造業景況指数 27:00:FOMC政策金利発表 米・4月ADP雇用統計は14.8万人、米・4月ISM非製造業景況指数は51.8の市場予想です。 昨日のドル円は東京時間は底堅く推移し137.78円まで上昇、欧州時間は137円台前半〜中盤で推移するも、NY時間は大幅下落し136.31円の安値を付けました。 今日も軟調な動きとなると136円付近、まだ弱い動きとなると135円台中盤への下落が考えられます。 一方、反発の動きとなると137円付近へと上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは東京時間は1.0990ドル台まで上昇も欧州時間は上値重く、NY序盤に1.0942ドルまで下落もその後は反発の流れとなり1.1008ドルまで上昇しました。 今日堅調な動きとなると1.10ドル台中盤まで上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると1.09ドル台中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、先週に続いて円が弱い位置で加速したためドル円クロス円ともに取引がしやすく、かなり難易度の低い相場が続きましたね。ただその中でもポンドが位置を落としたり、豪ドルやスイスが強めの位置に来るなど微妙な変化が出ています。 今日のイベントとしてはRBA政策金利発表、独小売売上高、英住宅価格指数、ユーロ圏消費者物価指数、米製造業新規受注・耐久財受注などが予定されていますが、明日の米FOMCやパウエル議長記者会見があるため、動きが出ても早い段階で収束する可能性も頭に入れておきたいところ。 そのためまずは資金管理を万全にしたうえで上下両方にシミュレーションしたうえで、円軸の動きが引き続き明確であるようなら順張りかつ早い決済で取引したり、注文量を分散させて高回転取引するなどの工夫をしたいですね。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はAUDが1.24%、CADが1.00%、USDが0.93%、CHFが0.76%、NZDが0.70%、EURが0.57%、GBPが0.39%となっていて、力関係は【AUD>CAD>USD>CHF>NZD>EUR>GBP>JPY】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【NZD>GBP>CAD>USD>EUR>AUD>CHF>JPY】でしたから、豪ドルやスイスが位置を上げたこと、ポンドが位置を落としたこと、円が弱い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いて8時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きを維持していますので、現状は円売りの動きが加速すればロングのチャンスとなる状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円が強い位置に変化して変動率が1%を超えてくる展開になれば、各通貨の短期トレンドは悪化してショートのチャンスになるものが出てきます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形が低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、明日に米ADP雇用者数やISM非製造業PMI、そしてFOMCとパウエルFRB議長の記者会見を見据えて無理な取引をしないようにしたいところ。 先週から続く円の弱さが継続するようならクロス円は攻めても良いと思いますが、イベント前の様子見ムードになると取引の難易度は増すので、明日まで様子見するのも良いかと思います。 取引する際には極力早い決済を心がけて明日までポジションを残さないようにしたり、注文量を分割して少し分散させながら弾幕を張るような形で取引するなど、自分で消せるリスクを消して取引したいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【先週末の結果】 ・ダウ平均 34098.16(+272.00 +0.80%) ・日経平均(CME) 29100(+230 +0.79%) ・金・ゴールド 1999.10(+0.10 +0.01%) ・原油・WTI 76.78(+2.02 +2.70%) 【経済指標】 ★★★★ 23:00(米)4月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 前回:63.5 予想:63.5 結果:63.5 【本日の戦略】 <まとまった円売りで勢いづく> 先週末の為替は日銀会合後急速に円安が進み、ドル円は134円台から一気に136円台乗せ、クロス円も+1〜2%超の上昇となりました。 植田新日銀総裁による初の会合でこれまでの緩和維持が再確認されたほか、「必要があれば、躊躇なく追加的な金融緩和措置講じる」、「経済情勢などに応じて機動的に対応しつつ粘り強く緩和継続」と明言したことが安心感を誘いました。 植田日銀総裁は現在の金融緩和について「副作用を生じさせている面は否定できない」ともしていますが、会合ごとに行う政策の点検で、緩和がさらに長引く場合には必要な政策修正を行う意向を示しています。 一方、3か月に一度発表される展望リポートでは、2023年度のGDP成長率見通しについて、1月時点の1.7%から1.4%へ下方修正するなど、一部で懸念も残りました。すぐにマーケットへ影響が出るわけではありませんが、年半ばから後半にかけ実際に景気が鈍化するようだと注意が必要になってくるでしょう。 <株高による円安にも期待> 米国株は、NYダウ・ナスダックともに年初来高値付近。これを受け、日経平均株価は時間外で29,000円台を回復しています。現物も追随すると思われ、株高による円安も出やすいと予想します。 【経済指標】 ★★★ 22:45(米)4月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 前回:50.4 予想:50.4 ★★★ 23:00(米)4月ISM製造業景況指数 前回:46.3 予想:46.7 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 135.20〜137.20↑ ・ユーロ円 149.00〜151.00↑ ・ポンド円 170.00〜172.50↑ ・豪ドル円 89.50〜91.00 ↑ ・ユーロドル 1.0940〜1.1100→ ・ポンドドル 1.2500〜1.2650↑ ・ドルスイス 0.8900〜0.9020↑ 【通貨の強さ】 ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(日銀緩和継続による円安)
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