兵ブロガーバックナンバー(2023年06月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2023年06月

2023/06/30

為替研究所さん

2023/6/30時点相場短観

今週は全体的にアメリカ大陸通貨(米ドル以外にもカナダドルやメキシコペソ)>欧州通貨>円>オセアニア通貨といった力関係にあり、ドル円は執筆時点で144.8円、ユーロ円も157.4円程度にあり、また本日一時的ではあったもののドル円は145円を超えたこともありました。

この背景にはECBフォーラムでラガルド総裁が文字通りあいさつ代わりに「金利を十分に景気抑制的にする」「昨年からの利上げの累積的効果は未確認」と発言したことや、パウエル議長が「連続で利上げすることも排除しない」と発言したことで、アメリカや欧州はまだまだ利上げに向けて前向きな姿勢を示した一方で、日本は相変わらず「緩和継続」であることがあります。

なお、今週はその円より全体的に弱い傾向にあるオセアニア通貨は、豪は今月サプライズ利上げがあったものの、その後の公開された議事録で「6月に利上げをするかどうかは微妙であった」というようなことが書かれていたことや、今週発表の消費者物価指数が予想6.0%に対して5.6%とかなり低かったことから、RBAも今月は利上げ見送りが予想され、また利上げ自体も後1-2回くらいと予想されており、NZに至っては5月のRBNZで利上げ終了をほぼ完全に示唆したこと(今後利上げするかどうかはデータ次第的な文言すらなし)もあって、「利上げ終了組」と見られているのだと思われます。

ここまでドル円が上がってくると、市場も為替介入をかなり気にし始めており、特に145円の辺りでは神経質な攻防が繰り広げられていますが、今介入したところで一瞬下がっても良い押し目になるだけでしょうし、個人的にはまだしばらく介入は来ないだろうなあと思いながら見ています。

介入して市場に押し負けるのが一番まずいパターンなので、「勝てるタイミング」を待っているはずで、その点で言うと、今週これだけ欧米諸国の中銀が強気だった中で介入したところで勝てないので、日銀がある程度政策変更モードに入るか、あるいは欧米諸国の利上げに疑問符が付くようなイベントが発生した時あたりを狙っているだろうなあと思っており、逆にもし今介入が来て円高が進むのであれば、押し目としてロングを狙っていきたいと思っています。

2023/06/29

為替太郎さん

PMIも歯止めにならず。依然続く円安基調

個人的には、先週のPMIを欧米受けて、株高、円安のペースも足元では落ち着いてくるのではないかと見ていましたが、今週のここまでの流れを見ると、必ずしもそうでもなく、元の流れに回帰しつつある感じがします。

値動きを見る限り、市場では想像以上の円安圧力が続いている印象です。金融当局のスタンス差と内外金利差が引き続き動きを主導しています。

株高傾向も戻りつつあるのか、昨日の日経平均は5日ぶり大幅反発になりました。終値で655円高の33193円となり、節目になる3万3000円台を回復しています。

さらに本日の日経平均株価も前日比で大きく上昇して始まっています。

ドル円もまた、引き続き長期金利を睨みつつ円安方向へ動いています。今日の東京市場ではドル円は概ね144円前半での動きになっています。

改めてチャートを眺めると3月の終わりからほぼ一本調子に近いチャートでドル円の円安が継続しています。

この流れに掉さすような材料はそうないのだといえます。3月に表面化したアメリカの銀行危機がなければ今頃もっと円安方向に進んでいたかもしれません。

こうなると一層介入への警戒感が広がります。現状ではこのまま150円へ向かうというよりは、その手前段階で介入があるのではないかと予想する見方が強く、短期間の投機的な円安進行の歯止めになっています。

とはいえ、昨夜のECBフォーラムで再度明らかになったように、現在の円安は中銀のスタンス差、すなわち、欧米の利上げ継続と、植田総裁の率いる日銀の金融緩和継続との対比が、前述のように円安の根本要因です。

こうなると、欧米景気の失速による利上げ停止や、日銀のイールドカーブコントロール見直しのように将来大きな政策変更があって、マクロな構造が変わらない限りは、多少の上下動はあれど、中長期での円安進行というトレンドを反転させるのはなかなか難しいかもしれません。

また、今日の材料としてはアメリカの四半期GDPに注目したいところです。

14:00 6月消費者態度指数
17:00 南ア4-6月期消費者信頼感指数
17:30 英5月消費者信用残高
17:30 英5月マネーサプライM4
18:00 ユーロ圏6月消費者信頼感
18:00 ユーロ圏6月経済信頼感
18:30 南ア5月卸売物価指数
21:00 独6月消費者物価指数
21:30 米週次新規失業保険申請件数
21:30 米1-3月期四半期実質GDP
21:30 米1-3月期四半期GDP個人消費
21:30 米1-3月期四半期コアPCE
23:00 米5月 住宅販売保留指数

2023/06/28

ダメおやじさん

ドル円介入警戒圏内を突破するか?

おはようございます。ダメおやじです。

昨日はドル円が東京勢(個人投資家等)の買いで為替介入警戒圏144円手前に入り、欧州市場から海外勢(ヘッジファンド等)に売られ、NY市場では東京勢の買いと海外勢の売りの一騎打ちとなりました。

米経済指標が予想より良好で東京勢の買い意欲が更に強まり、最後は144円突破で東京勢の勝利、SNSでは我々には「売り」ボタンはないと豪語でした。

ドル円はユーロドルに次いで世界2番目の取引を誇り、結構、激しい戦いでした。ユーロドルは先週の下落の半値戻しを突破して1.097まで上昇、ドル安・円安の動きです。本日は週中日で一休みかもですね。

<本日の経済指標等>22:30〜各国中央銀行総裁討論会

<本日の相場の波動>上寄りすると押し込む日

<本日の日柄変化日>ドル円・ポンド・原油・ゴールド

<本日の戦略レート>

・ドル円:買い143.85・143.65・143.25(損切り143)利食い144.4・144.7。売りなら144.25(損切り144.55)利食いは買場まで。

・ポンド円:買い183.4・183.2・182.95・182.7・182.4(損切り182)利食い184.3・185・185.7。売りなら183.85(損切184.3)利食いは買場まで。

・ユーロドル:買い1.095・1.094・1.092(損切り1.0903)利食い1.0997・1.1017

・豪ドル円:買い96.2・96.15・95.95(損切り95.8)利食い96.75・97.1。売りなら96.6(損切96.8)利食いは買場まで。

本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見てグランビルの法則と値幅計算で予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。

2023/06/27

しーさん

現在のレベル感

昨日は神田真人財務官が現在の円安について「高い緊張感を持って注視するとともに、行き過ぎた動きには適切に対応する」と発言され、介入の可能性については「あらゆるオプションが利用可能。何かを排除していることはない」と市場を牽制しました。日銀や財務省の高官発言の内容に以下のようなレベル感があるのはご存知でしょうか。

1.市場動向を注視する
2.過度な変動は好ましくない
3.断固たる措置を取る
4.あらゆる手段を排除しない
5.いつでもやる用意がある

昨日の発言を振り返ると、レベル1の市場を注視している段階だと思われますが、介入について聞かれるとレベル4でもあることを示唆しています。5月末ごろに日銀、財務省、金融庁の3者会談が行われたときも、レベル1の市場動向を注視するという内容でした。現在のドル円の水準に対して、スピードの速い円安は困るが、まだ実際に介入などの行動に移す段階ではないものの、さらに円安が進行すれば介入警戒から上値が重くなっていくだろうと考えます。

今週のドル円は週初からやや調整気味となっており、昨夜は一時143円台を割り込みました。日足チャートで、アメリカの分析家であるデマークによるテクニカル分析TDシーケンシャルでは、テクニカルサインが9(短期転換)-13(中期転換)-9(短期転換)を示しており、一旦上昇はここまでかとも受け取れるサインを見せています。ここから反落して下落トレンドになるとは考えにくいですが、143円台が上値目処と考えて、押し目を待ってから買いエントリのタイミングを探していくのがよさそうです。

本日は欧州で開催中のフォーラムでのラガルドECB総裁講演や、NYタイムには米指標がいくつか発表されます。テクニカル的なサインがでているときは、なぜかファンダメンタルズもサインに従うような結果になることがありますので、安易な水準で逆行ポジションを持たないように気をつけたいと思います。

2023/06/26

ZEROさん

強まる円安牽制

【HOT CURRENCY ドル円 142.50〜144.00】

23日の米国株は下落、S&P500種33ポイント安(-0.77%)、ナスダック総合138ポイント安(-1.01%)でした。為替市場はドル円が143円後半まで上昇。

日5月消費者物価指数は+3.2%(予想+3.2%)、コアは+3.2%(予想+3.1%)、コアコアは+4.3%(予想+4.2%)でした。

生鮮食品・エネルギーを除くコアコアCPIは+4.3%と、41年11ヶ月ぶり高水準へ上昇しました。

ドル円は142.50レジスタンスを突破してから上げが加速、一時143.87まで上昇する場面がありました。

市場が介入警戒感を強めている145円レベルに接近しています。

円安のスピードが速いことや、141円手前から3者会合を開催していることから、何も牽制が入らないとは考えにくい環境です。

円安牽制を強めるとともに、円買い介入の準備を進めていくと思われます。投資戦略はドル円戻り売りとします。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2023/06/23

とあるエンジニアKさん

いよいよ介入レベルの円安へ

春から声だし応援が解禁となって盛り上がるプロ野球ですが、今年の交流戦は団子状態の中で僅差で抜き出たベイスターズが優勝。2005年からスタートしている交流戦での優勝は初めてのことで、当チームを応援する一員として大変嬉しい限りです。かつては春先には調子がいいものの、交流戦で調子を落としてというのがいつものパターンであった記憶がありますが、今年はこの勢い・・・といってもダントツで勝ち続けたわけではないので油断は禁物となりますが、調子を落とすことなく頑張ってほしいところです。

【本日の指標】
本日は米国時間において製造業購買担当者景気指数(PMI)などの指標発表が予定されておりますが、さほど相場を動かすことはないでしょう。

【本日の戦略】
円安ドル高の流れが止まるところを知らないようです。先週のFOMCを経て、追加利上げが事実上まだあると相場参加者に認識されたのが円安の流れを止めどなくしている模様。円安のペースは著しく、いよいよ介入の二文字が見えてきたように見受けられます。

昨年の二度の介入は145円を超えたあたりで強く意識された為、今回もあと少しの伸びが必要となるのでしょうが、各種指標は利上げを推す材料、すなわち米国の好調さを示し続けており、あながち非現実的なことではなさそうです。また、実際に介入する前には日銀による口先介入の可能性も十分にあり、緊迫した相場展開が予想されます。

先週行われた日銀の金融政策決定会合においては、従前の予想通りで大規模な金融緩和政策の維持。物価目標の安定化についても未だ時間かかるとされ、思い切った政策の変更が難しい状況にある模様。そんな中でのこの円安は目の前の危機に対する日銀の出方を測ることにもなり、春から就任した日銀の植田総裁の胆力が試される場面にあります。

ドル円の買いはなし崩し的に継続となり、途転のタイミングを見計らっている間に介入水準への上昇。なかなか手が出しにくい場面が続きますが、ここはもう少し様子をみることとします。ドル円買い継続です。

2023/06/22

しましまさん

ドル円底堅さ継続、今日はBOE政策金利発表やパウエルFRB議長の議会証言等に注目

昨日NY時間は、「金利は年末までに幾分高くなると当局者は見ている」「インフレとの戦いにはまだ長い道のり」等のパウエルFRB議長の議会証言の事前原稿の内容が伝ったこと等からドル円は昨年11月以来の142.37円の高値を付けましたが、午後は上値重く141円台後半での値動きでした。ドルはユーロに対しては軟調な値動きでユーロドルは1.0991ドルまで上昇、ポンドドルは12690ドル台〜1.28ドル付近で推移しました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

07:45 NZ・5月貿易収支
16:30 SNB政策金利発表
20:00 BOE政策金利発表
20:00 BOE議事録公表
21:30 米・新規失業保険申請件数
21:30 米・第1四半期経常収支
23:00 米・5月中古住宅販売件数
23:00 米・5月景気先行指標総合指数

また、今日は上院でのパウエルFRB議長の議会証言が予定されています。

昨日のドル円は東京時間は堅調な動きで142円付近まで上昇し欧州時間は141円台後半〜142円台前半で推移、NY時間は142.37円まで上昇も午後は上値重く141円台後半で推移しました。今日堅調な動きとなると昨年11月11日の高値142.48円を超えることができるかどうか見たいです。一方、軟調な動きとなると141円台前半への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは東京・欧州時間は1.09ドル台前半での小動き、NY時間は堅調な値動きで1.09ドル台後半まで上昇し1.0991ドルの高値を付けました。今日堅調な動きとなると1.10ドル台前半〜1.1050ドル付近まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.09ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2023/06/21

為替見習さん

パウエルFRB議長発言と円、ドル軸の動きに注目。昨日は夕方以降円買いドル買いに

昨日の為替相場は、朝から豪ドルが豪中銀議事録要旨の影響を受けて売られたほか、円も夕方ごろまで力関係上弱い位置で推移したものが夕方以降は強い位置に変化し、さらにドルも夕方以降は力関係上強い位置に来て円買いドル買いとなりましたね。

ただ円軸の動きはまだ調整の範囲で、この先さらに円が力関係上強い位置で推移し続けて下落トレンドに入るか、それとも単なる戻しで終わるかという点には注目したいところ。ドル軸については先週中盤以降やや強めの位置にあり、その動きに沿ったような動きとなっています。

今日のイベントとしては 日銀金融政策決定会合議事要旨、英消費者物価指数・小売物価指数、米MBA住宅ローン申請指数、カナダ小売売上高、パウエルFRB議長議会証言等が予定されており、特に夜のパウエル議長の発言内容次第では大きな動きが出る可能性も。

そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで、円軸、ドル軸の力関係変化と、それに伴う短期トレンド変化を見てリスクが低いものが出てくれば攻めるようにしたいですね。

ではまず月曜から通うまでの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はUSDが-0.32%、EURが-0.37%、GBPが-0.49%、CADが-0.49%、CHFが-0.51%、NZDが-0.81%、AUDが-1.21%となっていて、力関係は【JPY>USD>EUR>GBP>CAD>CHF>NZD>AUD】という形に。

月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【USD>CAD>CHF>EUR>JPY>GBP>AUD>NZD】でしたから、円が強い位置に変化したこと、ドルが強い位置を維持していること、オセアニアが弱い位置で加速したことなどが見てとれます。

続いて7時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてドル円クロス円ともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが続けばショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。

逆にここから円売りの動きが戻ってきて対円変動率が0.5〜1%程度を超えてくると、短期トレンドが上向きのものが出てきてロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。

取引するうえでのポイントとしては、前述のようにパウエル議長発言次第というところもあるので、まずは夜までに円軸やドル軸の力関係変化をしっかり把握しておき、パウエル議長発言以降にどのような変化が出るか、というところを見ていくと良いかと思います。

特に普段取引している通貨ペアがあるならそれを軸に見て、上下両方にシミュレーションしておき、余裕があれば他の通貨ペアや上下両方対応できるように、余裕がなければその通貨ペアだけを見ておき、自分の想定通りの方向なら取引、そうでなければ様子見するという選択肢もあらかじめ考えておくと良いですね。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2023/06/20

斉藤学さん

ドル高の地合いと予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の結果】
・ダウ平均(CFD) 34533.00(-71.00 -0.21%)
・日経平均(CFD) 33330.00(-345.00 -1.02%)
・金・ゴールド   1962.3(-8.9 -0.45%)
・原油・WTI    71.51(-0.42 -0.58%)

(休場)NY市場 ジューンティーンス

【本日の戦略】

<ドル円は142円付近へ上昇>

NY市場がジューンティーンスで薄商いのなか、ドル円は買いが続き142円付近へ上値を伸ばしました。特に材料は出ていませんが、下がっても141円台半ばで買い支えの入る流れとなっています。米10年債利回りは、先週末の.3.7%台から3.823%へ上昇。他通貨が弱いうえ金(Gold)が売られていることから、ドルへの買いが続くと予想します。上値目途は142円台半ば、買い一服後は142円台での値固めと見ます。

一方、クロス円は小幅に下落、ドル円以外のドルストレートが売りに押されたため次第に上値が重くなりました。ただ、先週末の日銀会合で金融緩和継続が示されて以降は断続的に円売りが入ってきており、クロス円の下値は限定的。

全体的には円安継続と見ますが、急速な円安に対しては日銀がけん制する可能性が出てくるため、連日のように円安が続くようであれば注意が必要になってくるでしょう。

【経済指標】
★★★
21:30(米)5月住宅着工件数(年率換算件数) 前回:140.1万件 予想:140.0万件
★★★
21:30(米)5月住宅着工件数(前月比) 前回:2.2% 予想:-0.1%

【本日の予想レンジ】
・ドル円   141.20〜142.60↑
・ユーロ円  154.50〜156.00↑
・ポンド円  181.00〜182.50↑
・豪ドル円  96.50〜98.00 ↑
・ユーロドル 1.0800〜1.0980↓
・ポンドドル 1.2700〜1.2850↓
・ドルスイス 0.8900〜0.9050↑

【通貨の強さ】
ドル>ユーロ>豪ドル>ポンド

【注目通貨】
・ドル(米10年債利回りが3.8%台へ乗せる)

2023/06/19

為替研究所さん

2023/6/19時点相場短観

先週はFOMC、ECB、日銀という3大中銀の会合がありましたが、FOMCは据え置きながらドットチャートで年内残り2回の利上げを示唆、ECBは0.25%利上げでラガルド総裁は早くも7月利上げに言及、日銀は政策現状維持で緩和継続を示し、政策のコントラストが目立つ展開となりました。

ユーロ円については、152円の前回高値を抜けたなあと思っていたら155円まで上げてきており、チャートを見ても次の上値がリーマンショック前の170円とかその辺りしか見当たらず、ユーロ/ドルとドル/円で見ても、ユーロ/ドルはまだ1.09台で前回高値の1.1ブレイクを残しており、円自体も日銀の緩和継続で売られやすいことを考えると、さてどこまで上げるんでしょうね、という感じで見ています。

とはいえ長期で見た時にさすがに高値圏に来ているのも間違いなく、また植田総裁もインフレの強さも認める方向に来ており、そうした点でここからスイングトレードでロングしていくのもなかなか勇気のいる話で、今やるならロスカットもしっかり設定した上で、ある程度短期トレード的に入るしかないかなと思っています(その場合今の環境ではとりあえずクロス円ロング方向しか考えづらい)

個人的にメインでやっている豪ドル/NZドルについても、今月のRBAがサプライズ気味の0.25%利上げ(1/3程度は織り込まれていたが、メジャー予想は据え置き)&5月同様割とタカ派的な声明文で、特にインフレの抑制について”Reasonable timeframe”という言葉が5月から入るようになったことから、おそらくRBAや豪政府で、まずはインフレ抑制という方針がかなり強まっていると考えられます。

RBAの市場予想は、今だと豪4大銀行予想もCBA以外はあと2回の利上げで4.6%をピークと予想し、CBAはあと1回の4.35%と予想しており、いずれにしてもまだ利上げは続くという予想がメインとなっています。

こうしたことを考えると、来月のRBAで利上げが来る可能性も高く、そうなるとRBNZがまたある程度強気化でもしない限り、豪ドル/NZドルは1.1台の高値圏を維持し、緩やかに上げ続けそうな気配を感じています。

とはいえ、この辺りは中長期では十分高値圏であり、またRBAの利上げ姿勢が強まったとはいえ、過去の動きを見ていてもそれが続くとも思えず、またクロス円と違って豪ドル/NZドルは特に売りでマイナススワップがかからないことも踏まえると、今くらいからある程度踏み上げは前提としながら、ゆっくり売っておくのがいいのかなと個人的には思っています。

2023/06/16

為替太郎さん

材料満載の今週の締めくくりは日銀会合

大型イベントが相次ぐ週になっています。

はじめは指標です。火曜に発表されたアメリカの総合CPIは前年比4%上昇となったものの、これは2021年3月以来の低い伸び率でした。他方、コアCPIは前年同月比で5.3%の上昇となり、前月比0.4%上昇となっています。

インフレ率は、未だ、FRBの設定するインフレ目標の倍ではありますが、ひとまず順調に物価上昇ペースが減速していることは、市場の期待と合致した格好となりました。

こうした状況の中で、リスクオンと円安が続いており、日経平均株価は、バブル後高値更新をする場面もありました。

バブル崩壊後の市場しか知らない世代ですので、個人的にここまで日本株が強い相場は、あまり見たことがないように感じています。

もっとも、昨日は、連騰による過熱感に対する警戒と利益確定の売りもあり、日経平均株価は前日比16円93銭安。

しかし、それでも終値は3万3485円49銭です。やや気が早いとはいえ、バブル崩壊後最高値が視界の隅に入り始める水準とも言えます。

他方、FOMCでは13、14日の定例会合で、市場の事前予想通り、主要政策金利を据え置きに決定。

利上げの停止は市場にほぼ織り込まれていましたが、同時に、FRBが、インフレ抑制のために追加的な利上げを再開する可能性が高いと打ち出したことで、米金利の先高観はFOMCを挟んでむしろ強まっています。

これを受けて、ドル買い、円売りが進み、昨日の東京時間には、ドル円は141円台前半の動きになるなど、前日比較で1円を超える大幅な円安となりました。ユーロ円も同様に153円台になり、円の弱さが際立っています。

もっとも、海外メディアでは、次は日銀、今のインフレ下の経済状況で日銀がイールドカーブコントロールを維持し続けることに合理性がなく、修正は時間の問題と指摘する声もあります。日本人には「日銀は動かない」という正常バイアスのようなものがありますが、何事も永久に続くことはありません。

実際、今日のドル円は、昨夜のアメリカの長期金利の下落もあり140円付近まで戻しています。基本的に政策維持が見込まれるとはいえ、今日の会合はもちろん、今後とも思わぬ日銀サプライズには、警戒が必要だと思います。

日銀金融政策決定会合政策金利発表
15:30 植田総裁定例記者会見
18:00 ユーロ圏5月消費者物価指数
21:30 4月対カナダ証券投資額
21:30 カナダ4月卸売売上高
23:00 米6月ミシガン大学消費者態度指数

2023/06/15

ダメおやじさん

予想通りのFOMC、今回休止&年内は後2回利上げでドル安・円安・株高!

おはようございます。ダメおやじです。

早朝のFOMCは市場予想通りの利上げ休止で年内は後2回の利上げ示唆でした。

FRBの利上げの方向性が明確になり、市場に安堵感が出て、利上げ期待で買われたドル高からドル安へシフト、円は日米金利差で円安、株は後2回の利上げを織り込んで株高継続でしょう。

今夜は利上げ余地のあるECB、明日は緩和継続の日銀の金融政策がありますので準備万端でいきましょう。

さて、日本株にウォーレン・バフェット氏ほか海外資本が入り、日本株を1兆円買うと日経平均500円の押し上げ効果があるらしく、この見方とすれば日銀はETFを約50兆円購入して2万5千円程を押し上げている事になります。

さらに岸田政権は預金から投資へ、そして増税を狙っており、まさしくトレードは政策に刃向かうなと言えますね。

<本日の経済指標等>7:45NZGDP・10:30豪雇用統計・21:15ECB政策金利(21:45ラガルド総裁会見)・21:30米小売り

<本日の相場の波動>突っ込むと底入れ、押し目買いの時

<本日の日柄変化日>ドル円・ユーロ(ベンナ理論・一目均衡表の時間軸・フィボナッチ係数から算定)

<本日の戦略レート>

・ドル円:買い139.75・139.65・139.45・139.25・139.1(損切り138.9)利食い140.35・140.55・140.8

・ポンド円:買い177.07・176.65・176.4(損切り176.1)利食い178・178.2・179.5

・ユーロドル:売り1.0838・1.0853・1.0873(損切り1.0885)利食い1.08・1.0789・1.0783。買いなら売りの利食いから

・豪ドル円:買い95.05・94.9・94.75(損切り94.5)利食い95.5・95.7・95.9・96.8

本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見てグランビルの法則と値幅計算で予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。

2023/06/14

しーさん

FOMCでは金利据え置きは確定的

昨日のドル円は、日中から欧州タイムにかけては米指標の結果待ちということでほとんど動きのない1日でした。注目の米CPIでは、前年比は予想4.1%のところが4.0%、コアCPIは予想5.2%のところが5.3%と好悪混在の結果となり、発表直後は上下に約90pipsほどの乱高下となりました。

全体としては予想より悪い結果という印象があり、ドル円は指標発表前より低い水準でうろうろして139円割れをうかがっていましたが、その後は140円台に乗せるところまで上昇。このCPIの結果によって本日のFOMCでは金利据え置きが確定的になったと思われます。来月7月のFOMCでは0.25%の利上げの確率が6割ほどなのは変わっていませんが、今後は7月の利上げがどうなるかに焦点が移っていきそうです。

本日の夜中にはFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見があるため、NYタイムは様子見相場となるかも知れません。金利については据え置きとなるでしょうから、パウエル議長の記者会見で来月の利上げの必要性について発言があるかどうかでドル円の行方が左右されると思われます。今回のCPIの結果を受けて利上げ期待感を冷ます発言があればドル売りとなるでしょうから、どちらかと言えばドル円としては下落に注意しておいたほうが良いかも知れません。

ちなみに昨日の米2年債利回りは、CPI発表直後に一時4.700%まで急騰後、発表前の水準以下である4.500%まで下落。今朝にかけて4.700%付近まで上昇と、債権も上下に大きく動いています。とはいえドル円としては139〜140円近辺のレンジ内に収まっているだけとも言えます。いつレンジをブレイクするかはわかりませんので、ブレイクすることを想定して損切りレベルを明確にしてからエントリするようにしたいものです。

2023/06/13

ZEROさん

米5月CPIに注目

【HOT CURRENCY ドル円 138.50〜140.50】

12日の米国株は上昇、S&P500種40ポイント高(+0.93%)、ナスダック総合202ポイント高(+1.53%)でした。為替市場はポンド安。

本日は21:30米5月CPIが発表されます。前年同月比+4.1%、コア前年同月比+5.3%へ鈍化する見通しです。

明日夜中にはFOMC結果が発表されます。0.25%利上げの有無と金利見通し(ドットチャート)に注目です。

FOMCでは利上げ実施ならドル買い、据え置きでも7月利上げ観測が残るため、ドル売りは限定的と予想しています。

16日(金)は日銀会合の結果、植田総裁会見が予定されています。

金融政策は現状維持の可能性が高いでしょう。植田総裁発言が4月会合のハト派一辺倒から変化が出てくるか注目です。

投資戦略はドル円が急落したら短期で買ってみたいと考えています。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2023/06/12

とあるエンジニアKさん

重要指標発表前夜

つい先日コロナがインフル同様の第五類となってから1ヶ月が経過したとのニュースがあり、自身の生活の中ではマスク着用について今までのように「つけましょう」ではなくなったことによって「生活が変わったな」と感じます。正確に言えば以前のように必要がある人達が着用するという状況に戻っただけであり、気温の上昇と共にそのメリットを強く享受しているように思えます。それでも時々医療機関などに入る際にはつけるのですが、こんな苦しいモノを四六時中つけていたのだと思うと、大変な時代を過ごしていたのだなと常々思います。周りでは多くの人が体調不良を訴えていますが、かつてのような日々に戻ることがないことを常々願うばかりです。

【本日の指標】
本日は特に相場を動かす指標はありません。

【本日の戦略】
FOMCや消費者物価指数発表などの重要な指標が明日から続くため、本日の相場は動きにくいと予想されます。以前にFRBが利上げ停止の方向性を示しましたが、米国では地方銀行など中堅の金融機関破綻が3行報じられ、そのニュースが相場に影響を与え、預金の流出などが起きたことがしばらく続いています。現時点では新たな破綻の報道はなく、比較的落ち着いた状況ではありますが、連続した利上げにより各金融機関は厳しい経営状況に直面しており、今後の金利動向にも左右される状況です。

そんな中でドル円は5月半ばから急激に上昇、一時は150円台の再来かと言われました。しかし、この1〜2週間は見えない天井で抑えられ、140円台で動いています。一方、日経平均株価は上昇し続け、ついにはバブル以来の水準とまで言われるほど高くなっていますが、これは円安とは直接的な関係はないとされています。

次なるドル円の動きに関しては、明日以降の指標が重要。消費者物価指数(CPI)は毎月高い数値を示しており、コア指数は前月比0.4%の上昇が予想されています。もし数値が減速を示す場合、利上げが見送られ、利下げの議論が進む可能性があります。ただし、市場関係者を驚かせるようなインフレが継続しており、雇用統計と合わせて利上げ停止が時期尚早であるとの見方もあり、相場の反応を見て動くのがよさそう。CPIの発表によって相場が多少動くかもしれませんが、本番は明日のFOMCですので、早まった動きに惑わされないよう注意が必要です。

2023/06/09

しましまさん

米新規失業保険申請件数の結果等受けドル売りの流れに、ドル円は138円台後半まで下落

昨日は米新規失業保険申請件数が市場予想23.5万件に対し結果26.1万件と予想より弱い結果となったこと等からドル売りが優勢となり、ドル円は139円を割り込み138.81円まで下落、ユーロドルは堅調に推移し1.0787ドルの高値を付けました。

クロス円は底堅い動きで、ユーロ円は149.60円付近〜150円付近、ポンド円は173.90円〜174.50円付近、豪ドル円は93円付近〜93.40円台で推移しました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

21:30:加・5月新規雇用者数/5月失業率

昨日のドル円は東京時間は139円台後半〜140円台前半、欧州時間は139.60円台〜139.90円台で上値重く推移、NY時間は軟調な動きとなり139円を割り込み138.81円の安値を付けました。今日も軟調な動きとなると、138円台中盤〜前半への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると139円台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。

昨日のユーロドルは東京時間は1.07ドル台前半で推移し欧州時間は1.07ドル台中盤へ上昇、NY時間も堅調に推移し1.0787ドルの高値を付けました。今日堅調な動きとなると1.08ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.07ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2023/06/08

為替見習さん

来週のFOMCを見据えて無理は禁物。円の弱さが加速するなら早い決済でコツコツと

昨日の為替相場は、カナダ中銀の利上げ実施でカナダドルが強い位置で加速したほか、円は弱い位置を維持するなど円軸の動きも明確でクロス円はある程度取引しやすい1日となりましたね。

前日の豪中銀の利上げで一旦強い位置に来ていたオセアニアは昨日弱い位置に戻して早い段階で収束しており、ドルも力関係では全体の真ん中あたりにあるので、なんとなく相場としては来週FOMCまで動きにくいようなところも見られます。

今日のイベントとしてはインド中銀政策金利発表、ユーロ圏第1四半期GDP確報、米新規失業保険申請件数、ジョーダン・スイス中銀総裁講演、ビュードライ・カナダ中銀総裁講演などが予定されていますが、円軸の動きが明確なので基本は力関係変化を見ていくと良いでしょう。

また週末になるとこの円の弱さに対して戻しが入ってくる可能性もありますし、FOMCを控えて極端にポジションが傾くようなことも考えにくいことから、今日もまずは資金管理を万全にしたうえで上下両方にシミュレーションしたうえで、極力決済は早くして寝ている間のリスクを消すようにしたいところです。

ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はCADが0.69%、GBPが0.56%、EURが0.50%、USDが0.44%、CHFが0.23%、AUDが0.17%、NZDが-0.26%となっていて、力関係は【CAD>GBP>EUR>USD>CHF>AUD>NZD>JPY】という形に。

火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【AUD>CAD>NZD>USD>GBP>JPY>CHF>EUR】でしたから、強い位置にあったオセアニアが弱い位置に変化したこと、円が弱い位置を維持していること、弱い位置にあったユーロ、スイスが強い位置に変化したこと、カナダが強い位置を維持していることなどがわかります。

続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが加速すればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。

逆にここから円が強い位置に変化して変動率が1%を超えてくる展開になれば、各通貨の短期トレンドは悪化してショートのチャンスになるものが出てきます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形が低リスク。

取引するうえでのポイントとしては、前述のように今日明日で戻しが入る可能性も考慮しつつ、円軸の動きが加速すればチャンスととらえて力関係を見てコツコツ取っていくのが良さそうです。

明日もイベント的にはカナダの雇用統計程度ですし、迷うようであれば無理せず様子見しておき、来週に備えてポジション整理や資金管理の見直しに時間をあてるのも良いですね。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2023/06/07

斉藤学さん

予想外の利上げで豪ドル買いが続くと予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の結果】
・ダウ平均     33573.28(+10.42 +0.03%)
・日経平均(CME) 32760(+340 +1.04%)
・金・ゴールド   1981.50(+7.20 +0.36%)
・原油・WTI    71.74(-0.41 -0.57%)

【経済指標】
★★★★★
13:30(豪)豪準備銀行政策金利発表 前回:3.85% 予想:3.85% 結果:4.10%

【本日の戦略】

<ドル円は139円台を底堅く維持>

ドル円は、前日の米ISM非製造業景気指数が予想外に弱い結果だったことで売りが先行し、ロンドン時間には一時139円付近まで下押ししました。ただ、139円台を維持したことで買戻しが入り、NY時間には139.70円付近へ反発しています。

先週末発表の米5月雇用統計は、結果33.9万人と予想19.0万人に対しかなり良い結果だったため、しばらくは買い支え材料となるでしょう。米10年債利回りは3.695%と変わらず、まだドル買い材料の方が多いので底堅く推移すると予想します。

<予想外の利上げで豪ドルが買われる>

クロス円はまちまちの動き、欧州通貨が下落した一方で豪ドルなどオセアニア通貨は上昇。

通貨別には豪ドル高、昨日の豪政策金利発表は前回・予想とも3.85%と据え置き予想で注目度は低かったのですが、結果4.10%と予想外の利上げが行われました。サプライズが出たことで豪ドル円は一気に93円台乗せ、豪ドルドルも0.6600台後半へ上値を伸ばしています。

豪ドルに関しては、原油価格が70ドル台を維持していることもサポート材料、NZドルやカナダドルなど資源国通貨への買いが続くと予想します。ただ、今晩発表のカナダ銀行政策金利発表は前回・予想とも4.50%で据え置き、こちらはサプライズ利上げの可能性は低いと見ます。

一方、ユーロはやや弱く対ドルで1.07ドル台割れ。ECB消費者期待調査でインフレ期待は4月に「著しく低下」したうえ、ウクライナ南部へルソン州のカホフカ水力発電所のダムがロシアの攻撃により破壊されたことが売り材料に。直近の金(Gold)価格は下げ渋ってじり高になるなど地政学的リスクが高まりつつあるため、戦況が悪化するようであれば注意が必要になってきます。

【経済指標】
★★★★★
23:00(加)カナダ銀行 政策金利 前回:4.50% 予想:4.50%

【本日の予想レンジ】
・ドル円   139.00〜140.50↑
・ユーロ円  148.50〜150.00→
・ポンド円  173.00〜174.50↑
・豪ドル円  92.50〜94.00 ↑
・ユーロドル 1.0600〜1.0750↓
・ポンドドル 1.2350〜1.2500→
・ドルスイス 0.9000〜0.9150↑

【通貨の強さ】
豪ドル>ドル>ポンド>ユーロ

【注目通貨】
・豪ドル(予想外の追加利上げが行われる)

2023/06/06

為替研究所さん

豪ドル/NZドル短観2023/6/6時点 今日のRBAが重要な理由も解説

今回は自動売買などでも人気が高く、私もメインで運用している豪ドル/NZドルについて、今時点の見通しを解説したいと思います。

この通貨ペアは、国としての特徴が極めて近い豪とNZという2国の通貨で、基本的にはかなりレンジになりやすく、また動く場合も「金融政策の差」で説明しやすい通貨ペアです。

5月までは

・RBAは4月に利上げを一時停止する等、利上げ停止モードに入って来た
・RBNZはまだまだ利上げモードが続いており、今時点の金利も高い

ということから、NZドルの方が強く、豪ドル/NZドルが下がりやすい環境にあったのですが、5月のRBNZで0.25%利上げをしたものの、声明文や経済予想で完全に利上げ終了感を出した(「データ次第でまだ利上げするかも」的な文言すらなし)こともあって流れが大きく変わり、RBNZ前は1.056くらいまで下がっていたのが、今は1.09近くにあります。(豪ドル/NZドルにとってはかなり速く大きな値動きです)

このように、NZは利上げ終了になった、ただし利下げとかはまだ当面先ということから、バトンは豪の方に移ったのですが、今日の13:30にその豪の政策金利・声明が発表されます。

そのRBAの市場予想は、据え置きとだけ書いてるとこも多いですが、

・ロイター調査によるとエコノミスト32人中21人が据え置き、残りは0.25%利上げ予想
・豪4大銀行予想もCBA、NAB、ウェストパックは据え置き予想、ANZは0.25%利上げ予想
・金利先物市場は1/3程度0.25%利上げを織り込み
・9月時点での金利は3.85%据え置きから4.35%まで

とかなり予想がばらけており、中身を見ると「据え置き安定」というものでは全くなく、どういう結果になっても大きく動くことが想定されます。

一番強気な「0.25%利上げ&今後も利上げ示唆」みたいなパターンだと、1.1は確実に突破して、おそらく1.125を目指すことになると思われ、逆に一番弱気な「据え置き&利上げはデータ次第としながらも全体的に及び腰な雰囲気」であれば1.07くらいまでは落ちて、また1.05を目指す展開になり、一番市場予想に近い「据え置き&まだ警戒してる感を出しながらの今後の利上げペースはデータ次第」であれば、若干利上げも織り込んでいる分瞬間的には下がると思うものの、結局は1.07-1.1を中心としたレンジになるのではないかと予想しています。

2023/06/05

為替太郎さん

雇用統計を通過。債務上限問題も解決で、落ち着いた週明け

このところ、市場のかく乱要素だった、アメリカの連邦政府の債務上限問題ですが、債務上限の停止法案が米上下両院で可決され、大統領が署名。正式に成立しました。

もともと、株式市場は、米国のデフォルトリスクをほぼ無視した値動き、ドルもむしろ買われる状況でしたが、債券市場では短期金利がかなり高くなる局面もありました。

デフォルト懸念による市場のゆがみは解消しましたので、偶発的リスクオフ局面での潜在的な円買い要素もなくなったといえます。これで、当面は大きく円高に傾くようなシナリオを想定しにくくなったように思います。

ひとまず、週明けの今日段階では、先週の流れを引き継ぎながらも、基本的にさらなるドルの上値を意識した様子見の動きから始まると見られます。

政府・日銀は、行き過ぎた円安に警戒する姿勢を示していますが、実際には政策当局者のスタンスは微妙です。円安=チープ・ジャパンの連想で、国内では円安を悲観する声が大きいですが、マクロな構造としてみると、円安は、現在の3万円を大きく超えた日経平均に象徴される株高を下支えしています。

東京株式は、近隣諸国に比べて直近のインデックスの値動きでアウトパフォームしており、株式では世界的に日本買いの流れになっています。

産業競争力の観点からも、政府は円高方向に為替相場が逆転することを必ずしも歓迎しないと見られます。資源輸入価格の上昇によるこれ以上の交易条件の悪化を避けるために、過度の円安はマイナスですが、少なくとも株価の動きを見る限りは、今くらいの為替が、むしろ企業業績の面ではベターなのだといえます。

次の材料として、FOMCが意識されています。可能性は下がりましたが、6月のFOMCでの利上げの有無も引き続き材料です。米ISM製造業景気指数が弱かったこと、雇用統計でも失業率が上昇したことで、徐々に指標の弱まりも意識されています。今夜の米指標にも注目です。

10:45 中国5月サービス業PMI
15:00 独4月貿易収支
15:30 スイス5月 消費者物価指数
16:00 トルコ5月 消費者物価指数
16:50 仏5月サービス業PMI
16:55 独5月サービス業PMI
17:00 欧5月サービス業PMI
17:30 英5月サービス業PMI
18:00 ユーロ圏4月 卸売物価指数
22:00 ラガルド総裁発言
22:45 米5月サービス業PMI
22:45 米5月総合PMI
23:00 米5月ISM非製造業景況指数(総合)
23:00 米4月製造業新規受注

2023/06/02

ダメおやじさん

米雇用統計に注目!

こんにちは。ダメおやじです。

昨日は東京市場ではドル買い、海外市場ではドル売りに大きく動きました。

海外市場で米ADP雇用の結果は良かったですが、米ISMが弱かったため、FRB要人から利上げ停止発言が出て、ドル円は139.9円から138.4円まで約1.5円下落、ユーロドルは1.066から1.076まで約100pips上昇でした。株は反発して続伸でした。

ポンド円はポンドドルの上昇に連動して172.9円から174.1円まで約1.2円上昇、豪ドル円は90.2円から91.3円まで約1.1円上昇でした。

本日も米雇用統計があり、大きく動くでしょう。上下に揺れるので吹けば売り、突っ込めば買いかもです。

<本日の経済指標等>21:30米雇用統計

<本日の相場の波動>上寄りしたら売り方針の日 逆なら見送れ

<本日の日柄変化日>ポンド

<本日の戦略レート>

・ドル円:売り138.95・139.25・139.65(損切り140)利食い138.25・138.1・137.85・137.55。買いなら138.49(損切138.25)

・ポンド円:買い173.75・173.6(損切り173.25)利食い174.3・174.6。売りなら173.95・174.15(損切174.3)

・ユーロドル:買い1.074・1.073・1.0715・1.07025(損切り1.0686)利食い1.0795・1.081・1.0825・1.0843。売りなら1.07695・1.078(損切1.0795)

・豪ドル円:買い91.15・91.05・90.95(損切り90.55)利食い91.6・92。売りなら91.4・91.55(損切91.9)

本日の戦略レートについては、予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。

2023/06/01

しーさん

押し目を待ちつつ

今週は5/29(月)に日経平均株価が31,560円の高値をつけてからやや調整ムードになりつつあります。ドル円の日足は日経平均株価と同じような形となっており、一部のテクニカルでは調整を示唆するサインが出始めているため、一旦ドル円としては押し目待ちといったところでしょうか。

昨日は東京タイムから欧州タイムに移りかけの時間帯に139.31円まで下落しましたが、その後は140円付近まで回復し、NYタイムにかけてもみ合いとなったものの、23時に発表のあった米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が予想よりかなり強い数字がでたことで一気に140円台まで上昇しました。

3/24の129.64円から約2ヶ月で140.93円まで10円以上上昇してきたので、ここまでを一つのトレンドと考えると、フィボナッチ的に考えると3〜4円の調整が発生する可能性も否定できません。サポートライン、レジスタンスライン的に見れば、過去数回高値ラインとなっていた137円台後半でサポートされる可能性を考えると、138円台から段階的にポジションを構築していくのが良いかもですが、昨夜のように強い指標結果がでるとまた上昇してしまうため、139円台から徐々に構築していくのも手かも知れません。

本日は欧州タイム以降に重要指標が多数発表されます。ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値、ECB理事会議事要旨、ADP雇用統計、ISM製造業景気指数など、これらの結果次第で一時的に急激な動きがあるかも知れません。押し目買いの戦略に添った結果であれば思い切って勝負してみようと思います。

尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。