兵ブロガーバックナンバー(2023年07月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2023年07月

2023/07/31

しましまさん

ドル円乱高下も141円台で引ける強い動き

先週末28日は、日銀がイールドカーブ・コントロールを柔軟にし長期金利が市場動向に応じて0.5%の上限を一定程度超えるのを容認したこと等を受けドル円は乱高下しましたが、NY時間は堅調な流れとなり終盤141.18円まで上昇し141.17円で引けました。

クロス円も荒い値動きとなり、ユーロ円は151.41円〜155.60円、ポンド円は176.32円〜181.50円での推移でした。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

15:00:独・6月小売売上高
18:00:欧州・第2四半期GDP・速報値
22:45:米・7月シカゴ購買部協会景気指数

先週28日のドル円は、東京時間141円付近へ上昇後138円付近まで反落する激しい動き、欧州時間は138円台後半〜140円付近で推移、NY時間は堅調な流れとなり終盤141.18円まで上昇し141.17円で引けました。今日堅調な動きとなると141円台後半へと上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると140円台中盤への下落が考えられます。

先週28日のユーロドルは、東京時間は1.09ドル台中盤〜後半で推移し欧州時間は1.10ドル台前半へ上昇、NY時間は1.10ドル台中盤まで上昇も午後はやや上値重い動きで1.1017ドルで引けました。今日堅調な動きとなると1.10ドル台後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.09ドル台中盤への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2023/07/28

為替見習さん

日銀政策金利発表・植田総裁会見と円軸の力関係に注目。来週の雇用統計も考慮したい1日。

昨日の為替相場は、ECB政策金利発表を受けてユーロをはじめとして欧州系通貨が売られ、ややドルが買われるような展開となりましたね。また円軸の動きとしては発表後やや円買い傾向で、力関係的には北米>円>オセアニア>欧州系という形での反応となりました。

ただ引けにかけては「日銀会合でYCCの修正案を議論する」という話が市場に伝わり、上記の力関係から円が単独で買われる展開へと変化して引けていますので、これが日銀会合でどう変化するかに注目したいところ。

今日のイベントとしては日銀金融政策決定会合、植田総裁記者会見、豪小売売上高、ユーロ圏景況感、独消費者物価指数速報、米雇用コスト指数、米個人所得・支出、米PCEデフレータ・コアデフレータ、ミシガン大消費者信頼感指数確報などが予定されており、特に日銀会合の結果を受けた欧州市場から米指標の発表されるNY市場では強い動きが出る可能性も。

また来週には米雇用統計をはじめとして米国の重要イベントが多く予定されていますから、そこに向けて相場もあまりポジションを偏らせないように調整して引ける可能性がありますし、取引する際には資金管理を万全にしたうえで、早い決済を心がけておくことで、来週にかけて無駄なポジションを残さないようにしたいですね。

ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はUSDが-0.85%、CADが-1.07%、NZDが-1.45%、AUDが-1.71%、CHFが-1.87%、EURが-1.93%、GBPが-2.07%となっていて、力関係は【JPY>USD>CAD>NZD>AUD>CHF>EUR>GBP】という形に。

水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>JPY>GBP>EUR>NZD>USD>CAD>AUD】でしたから、円が強い位置で加速していること、欧州系通貨が弱い位置に変化したこと、北米通貨とオセアニアが位置を上げたことなどが見てとれます。

続いて今朝の時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが続けばショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。

逆にここから円売りの動きが戻ってきた場合には各通貨の短期トレンドは回復し、変動率が1%を超えてくると上向きになるものが出てきてロングのチャンスに変わります。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。

取引するうえでのポイントとしては、日銀政策金利発表から植田総裁会見あたり、つまり昼過ぎから夕方あたりに円を軸とした動きが出る可能性が高いため、まずはそこの動きを想定したシミュレーションをしておくと良さそうです。

また欧州勢参入後は日銀会合や植田総裁会見の内容を受けた動きに加えて、米指標でも強めの動きが出る可能性がありますのでその点にも注意。

さらに先ほど書いたように週末であること、来週は雇用統計をはじめとした米指標が多く予定されており、その動きを待つためのポジション調整が入る可能性も考慮して、取引は早い決済を心がけるとともに、シミュレーション通りの相場とならなかった場合は無理せず様子見するという選択肢も持っておきたいですね。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2023/07/27

斉藤学さん

ドル以外堅調に推移と予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【本日の戦略】

<ドル円は一時140円台割れ>

前日のドル円はFOMCを前に調整が入り、売りに押されていました。今朝早朝のFOMCでは予想通り+0.25%の利上げが実施されたものの、次回9月以降の利上げについては不透明だったことからドル売りの反応となっています。

FOMC声明は「利上げ決定は全会一致」「雇用は堅調に増加、失業率は依然として低い」「経済活動は適度なペースで拡大している」「今後の行動は引き締めの影響、経済および金融の動向次第」などと公表されています。

その後のパウエルFRB議長の定例記者会見では、「年内の利下げはない、データが正当化するなら9月利上げはあり得る」とした一方、「2%インフレ達成前に利上げを停止するだろう」とも述べました。

ドル円は一時140円台を割れましたがすぐに戻しており、思ったほどドル売りは進まず。今後の予想が難しい内容ではありますが、米10年債利回りは3.861%へ低下しているためドルは上値の重い状態が続くと予想します。

<ECB政策金利発表に注目>

対照的に、ユーロの上昇に期待。今晩21時15分にECB政策金利発表、21時45分からラガルドECB総裁の定例記者会見があります。ユーロの政策金利は現行の4.00%から4.25%へ利上げされる見通しで、今後のインフレ見通しを確認したいところ。

合間の21時30分には米新規失業保険申請件数と米4-6月期GDP速報値が発表、重要指標の連続で一時的にボラティリティの高まる可能性があるため、21〜22時にかけ注意が必要でしょう。


【経済指標】
★★★★★
21:15(欧)ECB政策金利 前回:4.00% 予想:4.25%
★★★
21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:22.8万件 予想:23.5万件
★★★★
21:30(米)4-6月期GDP速報値(前期比年率) 前回: 2.0% 予想:1.8%

【本日の予想レンジ】
・ドル円	139.00〜141.00	↓
・ユーロ円	155.00〜156.50	↑
・ポンド円	181.00〜182.50	↑
・豪ドル円	94.50〜95.80	↑
・ユーロドル	1.1030〜1.1200	↑
・ポンドドル	1.2900〜1.3000	↑
・ドルスイス	0.8520〜0.8650	↓

【通貨の強さ】
ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル

【注目通貨】
・ユーロ(政策金利発表と今後の見通し)

2023/07/26

為替研究所さん

2023/7/26時点相場短観

今週も前半が終わりましたが、今週は「ここからが本番」みたいな週で、今日の夜以降は

・7/26(水): FOMC政策金利・声明・FRB経済・金利見通し・パウエル議長会見
・7/27(木):ECB政策金利・声明・ラガルド総裁会見、米第2四半期GDP
・7/28(金):日本消費者物価指数、日銀政策金利・声明・植田総裁会見・物価情勢展望レポート

と、米欧日の金融会合ラッシュとなっており、ここに向けての「嵐の前の静けさ」となっており、今時点ではどの通貨ペアを見ても「様子見」という感じの値動きとなっております。

本日深夜のFOMCについては、0.25%の利上げはほぼ確実(今Fedwatchを見ると98.9%)、問題はこの後どのくらいの利上げが残されているかという点で、これについて声明文やパウエル議長のコメントに注目が必要です。

ECBについても今回の0.25%はほぼ確実視されながら、これまでタカ派一辺倒であったECBが先週は関係者からハト派的なコメントも出てき始め、次回9月の会合にむけてどういうコメントが出てくるのかが注目されます。(前回はラガルド総裁が7月利上げをフライング予告してました)

日銀についてはYCC修正するのかしないのかが争点になっており、最近の市場の動きや報道を見てると「やっぱりしなさそう」という空気が漂ってきております。個人的にもそれには同意見なのですが、ただし少し前の「為替介入についての日米連携」をわざわざ双方から出てきたことも踏まえると、日銀の政策変更なのか、米欧の利上げ停止なのかは分かりませんが、何らかの「円高是正トリガー」を内部的には把握していそうで、そろそろ円売っとけばいい相場も終わりそうな印象を持っています。

また個人的にメインの豪ドル/NZドルについては、先週は強い豪雇用統計を受けて上昇し、一時1.0925まで来たものの、今日発表のCPIは前年比で予想6.2%に対し結果6.0%、トリム平均で予想6.0%に対し結果5.9%と弱く、若干下げて今は1.088辺りにおります。

今はRBNZが完全に据え置きモードに入ったので、当面は動きが出るとしたら豪サイドなのですが、RBAとしてはインフレ抑制を主眼に置きつつも、やはり景気後退もかなり警戒しているようで、来週の8/1にあるRBA会合もかなり注目が必要です。(個人的には当面は1.07-1.1を中心としたレンジとなると予想してます)

2023/07/25

為替太郎さん

中銀の政策発表ラッシュ。思惑相場継続か

先週金曜日の東京市場では日経平均が前日比で396円46銭高と大幅な反発になりました。このところ円高傾向を見せていた為替が目先でだいぶ円安に振れたことも材料となっています。

日銀の金融緩和政策の修正、とりわけイールドカーブコントロールの修正が市場関係者の間で議論されていますが、日銀は今週の金融政策決定会合において、引き続き金融政策の現状維持をすると報じられていることもあり、昨日は円安傾向が継続しました。

日銀の金融政策の修正は多かれ少なかれ時間の問題であるとの見方も有力でしたが、既に欧米でのインフレーションも峠を越えつつあり、アメリカではFRBのターミナル・レート(最終的な利上げの終着点)が意識されています。

日銀が急いで既存の金融政策を修正する動機も緊急性も、以前よりも低下していると見られ、このまま金融政策への修正なしで現在の局面を乗り切る可能性すら感じられます。

こうした状況の下で、ドル円は141円台を維持。昨日の東京市場では、ドル円相場は、141円台後半、とくに一時は142円手前に接近する推移となりました。もっとも、今日時点では141円台前半に多少の弱含みを見せています。

ここからのメインイベントは、FOMCです。今月の追加利上げは織り込み済みですが、その後の会見等でFRBの今後の利上げ方針がどのように打ち出されるか注目されます。基礎となる目先の経済指標では、雇用統計のみならず米7月サービス業PMIの低下など、アメリカ経済の減速を示す指標が複数出ています。

もっとも、併せて今週発表された、ユーロ圏や英国のPMIも軟調であり、相対的にドルが堅調であることは変わらず、結果として対円でもドル円は底堅く維持されています。いずれにせよ、市場の関心は上記のように25日と26日に開催のFOMCでしょう。今日時点は様子見が基本戦略です。上記の通り0.25%の利上げが見込まれています。

明日のFOMCの結果次第で、目先の円安傾向が継続するか否か、流れに変化が生じてくる可能性もあります。
各国の中央銀行の政策を巡り、思惑的な相場が展開されそうな局面ですので、思わぬ動きには十分に注意して取引したいところです。

17:00 独7月 IFO企業景況感指数
22:00 米5月 住宅価格指数
22:00 米5月 ケース・シラー米住宅価格指数
23:00 米7月 消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)
23:00 米7月 リッチモンド連銀製造業指数

2023/07/24

ダメおやじさん

重要イベントラリーがスタート、先ずは様子を見て!

おはようございます。ダメおやじです。

7月最終の週で、本日の各国PMI、27日のFOMCとECB、28日の日銀金融政策と重要なイベントが続きます。

今週はドル買い戦略を立てていますが、ポジション状況も買玉と売玉が拮抗しており、どちらかのポジションを削る動きになるので、様子を見て取引がいいでしょう。

パウエル議長の発言によれば、利上げは1回または2回が確定しているとのことです。一方、欧州中央銀行(ECB)では、欧州全体でインフレが横ばい状況であるという意見もあり、利上げに反対する意見が存在しています。この状況を考慮すると、ドル買の方向に進むと見ています。

ただし、日銀もYCC修正なしでドル買いですが、為替変動などへの苦言があれば上値は乏しいかもしれないです。

狙い目はユーロドル売りがいいでしょう。

蝉が大合唱で鳴いています、暑いですが、頑張っていきましょう。

<本日の経済指標等>8:00豪PMI・17:00欧州PMI・17:30英PMI・22:45米PMI

<本日の相場の波動>波動に注意肝要

<本日の日柄変化日>ユーロ・豪ドル・ポンド円

<本日の戦略レート>

ドル円:買い141.35・141.2・140.95・140.5・139.9(損切り139.3)利食い142.4・142.9。売りなら142・142.5(損切り143.5)。

ポンド円:買い182・181.6・181.35(損切り180.5)利食い183・183.35・183.8。売りなら182.7・183.1(損切り183.6)。

ユーロドル:売り1.115・1.116・1.1118(損切り1.12)利食い1.109・1.1075・1.1055。買いなら1.1102(損切り1.109)。

豪ドル円:買い95.3・95.15・95.05・94.95(損切り94.7)利食い95.8・96・96.6。売りなら95.5・95.65・95.95(損切り96.3)。

本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見てグランビルの法則と値幅計算で予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。

2023/07/21

しーさん

円買い圧力の後退とユーロ売り狙い

昨日は21時30分に米指標のフィラデルフィア連銀指数の発表があり、結果は予想より弱い結果となりました。発表直後のドル円はやや下落したものの、その後は発表前より高い水準まで上昇。といっても139円台の後半までの上昇がせいぜいといったところでした。

今週に入り、日銀植田総裁からイールドカーブコントロール(YCC)について説明があり、今後の金融緩和について粘り強く続ける姿勢は変わらないことを示しました。これを受けて今月の日銀金融政策決定会合でのYCCの変動幅の拡大懸念が後退し、円買い圧力も後退したことでドル円は底堅く推移しています。

ここ数日のドル円は140円台に乗せることができずに139円台でうろうろしていました。140円付近にはそれなりの規模のオプションが控えているとの話もあって上値を抑えていたと思われるのですが、昨夜はブレイクして140円台に乗せてきています。先週までの下落の半値戻しである140円後半から141円台付近までは戻りが期待できるのではと考えています。

また、いくつかの日足チャートを眺めてみるとユーロドルが下落の形となってきています。ユーロは利上げ期待で買い戻されていましたが、ドル売りの後押しもあって1.1200台まで上昇していました。しかし今週上ヒゲが長めの十字線を示現した後は軟調に推移しており、下落サインも出始めています。先週までのドル安地合いはどこに行ってしまったのかと思いますが、ドルが買われるのであればユーロドルのショートを狙うのも面白そうです。

本日は午前中に本邦CPIの発表があるのでその結果を踏まえつつ、ドル円は140円台以上を狙い、ユーロドルは1.1000以下を狙ったトレードチャンスを探したいと思います。

2023/07/20

ZEROさん

ドル円はイベント待ちか

【HOT CURRENCY ドル円 138.50〜140.50】

19日の米国株は上昇、S&P500種10ポイント高(+0.24%)、ナスダック総合4ポイント高(+0.03%)でした。為替市場はドル高。

英6月CPI・前年同月比は7.9%(予想8.2%)、コア前年同月比は6.9%(予想7.1%)と、予想を下回り、ポンドが売られました。

昨日はドルとユーロが買われ、ポンドと円が売られました。米金利の低下もあり、ドル円は140円台を回復できていません。

米株式市場は企業決算に関心が集まっています。為替市場は来週のFOMC→日銀会合に注目が集まっています。

ドル円は大幅な上昇も下落もなく、138〜141円あたりのレンジ相場を想定しています。投資戦略はレンジを意識しつつ、売り買い両方でトレードするのが良さそうです。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2023/07/19

とあるエンジニアKさん

日銀政策の変換点

連日恐ろしいぐらいの暑い日々が続きます。関東地方は連日晴れが続いていますが、梅雨明けまでには至らない模様。既に梅雨前線による豪雨が九州地方や東北地方に襲いかかっているようですが、今年はスーパーエルニーニョの発生だそうで、例年以上の暑さや異常気象に苦労することは間違いなさそうです。

【本日の指標】
本日は欧州や英国の消費者物価指数が発表されます。米国は既に利上げの停止に踏み切っていますが、欧州は未だにその状態まで到達せず、高い政策金利で過熱する経済に対して未だにブレーキをかけ続けているのが現状。この方針は直近の相場では「トーンダウンした」とされ、利上げ観測が後退してのユーロ下落が見られますが、実体経済を示す消費者物価指数次第ではその流れが覆される可能性は十分にあり、念のため注意が必要な指標。ただしEUは多くの国々の集合体であり、各国のインフレ状況を示す数値はバラバラな状態。指標一つで経済政策を左右するのは難しいのでしょうが、実際の相場の値動きは往々にして指標一つで決まるというのも多々あります。

【本日の戦略】
一時の急落は落ち着きを取り戻し、再び上昇への機会をうかがっているようにも見受けられるドル円です。138円から140円のラインは今年の6月前後で長きに渡って止まったラインであり、円安円高両方の視点からコンフォータブルとも言えるべき水準なのかもしれません。

次なる動向の鍵を握る第一歩は今月末に行われる日銀による政策金融政策決定会合か。黒田前総裁から植田新総裁に変わったものの、政策維持というのが変わらずに行われてきましたが、今回は長きに渡って継続してきたイールドカーブコントロールの政策の修正が取り沙汰されております。つい先日145円台まで上昇を続けたにもかかわらず、口先介入したのかも怪しいレベルで静観を続けてきた日銀に対するプレッシャーが、今回の政策変更を現実的なものとして見せている模様。会合自体は来週の木・金なので、結果がわかるのはもう少し先ですが、政策を巡ってその界隈が賑やかになるのは今週と来週の前半でしょう。

実際には前述のコンフォータブルな水準に戻してきているのもあり、特に策をもたらさない可能性も十分にあり、日銀周辺の声と共にドル円の動きも気になる場面です。いったんはドル円途転で売りを始めておりますが、日銀が動かないとなれば再びドル円買いに戻してもおもしろいかなと考えている次第です。

2023/07/18

しましまさん

ドル円買い戻され139円台へ上昇も勢い続かず、今日は米6月小売売上高等に注目 

昨日は米7月NY連銀製造業景気指数の強い結果等を受けドルが買い戻されドル円は139円台へ上昇し139.41円の高値を付けましたが、139円台を維持することはできずNY午後は138円台中盤〜後半で推移しました。

ユーロドルは1.12ドル台で底堅い動き、ポンドドルは1.3050ドル〜1.3110ドルでの値動きでした。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

10:30:RBA議事録公表
21:30:加・6月消費者物価指数
21:30:米・6月小売売上高
22:15:米・6月鉱工業生産
23:00:米・7月NAHB住宅市場指数
29:00:米・5月対米証券投資 

昨日のドル円は東京時間は138円台中盤で推移し欧州時間は138円付近まで下落、NY時間は序盤堅調な動きで139.41円まで上昇もその後は再び138円台へ下落し終盤は138.60円台〜138.70円台での値動きでした。今日堅調な動きとなると139円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると138円台前半〜138円付近への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは1.12ドル〜1.1250ドルで底堅く推移しました。今日堅調な動きとなると1.12ドル台後半〜1.13ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.12ドル付近〜1.11ドル台後半への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2023/07/17

為替見習さん

円、ドル軸の力関係変化と欧州市場オープン以降の短期トレンド変化に注目

先週金曜の為替相場は、先週売られる傾向が続いていたドルがやや戻して力関係上強い位置に来たのに対し、円は弱い位置を維持してドル軸、円軸の動きが明確に出た1日となりましたね。

特にドル軸については、先々週の雇用統計後から弱い状態が続いていたこともあり、これが続けば中長期的なドル買いトレンドにも影響が出るかなというところだったので、一旦戻して引けたことで次は今週の動き次第という感じとなっています。

仮に今週もドル売り傾向が続くようであれば中期的なドル買いトレンドは変化の可能性もあり、その点は今後年末にかけての相場を見ていくうえでも重要になってきますので、日々ドルが力関係上どの位置に来ているかという点には注目していきたいところです。

一方で円軸の動きについては先々週後半から先週前半にかけて強め位置に来る場面があったものの、先週後半は再び弱い位置で推移していますので、まだ中長期のトレンドには影響は出ておらず、円買いになったとしても単なる「戻し」の範疇で収まっていますので、この点と頭に入れながら力関係を見ていきたいですね。

ではまず力関係について、週間予想で記載しましたので重複しますが、
先週金曜は【EUR>USD>NZD>CHF>GBP>JPY>AUD>CAD】という形になっていて、
先週木曜の【NZD>AUD>GBP>CHF>EUR>CAD>JPY>USD】から比べると、
ユーロとドルが強い位置に変化し、豪ドルやポンドが弱い位置に変化、そして円やカナダが弱い位置を維持していることなどがわかります。

また短期トレンドは豪ドル円、カナダドル円が下向き、その他は上向きとなっていますので、通貨ペアによってリスクが低い方向が違いますので、まずは今週も円軸の動きを見ておくことと、その時点で強い通貨、弱い通貨を見ておけば取引しやすい通貨も明確になるでしょう。

今日のイベントとしては中国第2四半期GDP・鉱工業生産・小売売上高、米NY連銀製造業景気指数や、ラガルドECB総裁がECB会議に出席するためその会議中での発言などに注目したいところ。日本は休場なので休みの方も多いかと思いますが、夕方以降は特に動きが出てくる可能性が高いので、可能ならば相場の状況把握だけでもしておきたいですね。

そして取引する際にはまず資金管理を万全に。休日なので取引するしないを明確に決めておくことも大事です。取引する場合には中途半端にならないようにまずは力関係や短期トレンドの把握に努めておくとともに、あらかじめ取引する予定の通貨、取引しない通貨なども明確に決めておくと行動を限定できるので、利益率を高めるとともに無駄な損失を出さないことにもつながるかと思います。

また取引しない場合であっても、円軸ドル軸の力関係変化とその時点で強い通貨、弱い通貨を見ておけば、相場の流れを把握して次に取引する際に役立ちますので、夜寝る前にチェックすることは心掛けたいですね。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2023/07/14

斉藤学さん

ドル安の地合いが続くと予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の主な経済指標】
★★★
21:30(米)6月卸売物価指数(PPI)(前月比) 前回:-0.3% 予想:0.2% 結果:0.1%
★★★
21:30(米)6月卸売物価指数(PPIコア指数)(前月比) 前回:0.2% 予想:0.2% 結果:0.1%
★★★
21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:24.8万件 予想:25.0万件 結果:23.7万件

【本日の戦略】

<ドル円は一時138円台割れ>

ドル円は、前日に発表された米6月CPIが予想を下回ったことで売りが続きました。今後の利上げ動向を探るうえで注目度の高かった指標だけに、ネガティブサプライズとなっています。さらに、昨晩発表された米6月PPIも予想を下回ってしまったため、ドル円は一時138円割れまで下押し。米新規失業保険申請件数は23.7万件と予想25.0万件より減少していたことで買戻しの入る場面もありましたが、自律反発程度の買いにとどまっています。米10年債利回りは3.7%台へ低下していることから、本日もドルへの売りが続くと予想します。

<来月以降の米利上げは休止の可能性>

一連の弱い米インフレ指標を受け、今月利上げしたのちはしばらく据え置くとの観測が広がっています。CMEグループが市場の利上げ織り込み度を算出しているCME FedWatchによれば、今月26日の利上げ確率は92.4%とほぼ確定。しかし、その後の追加利上げに関しては、9月20日11.1%、11月1日21.2%、12月13日16.0%と10〜20%程度にとどまっています。

そのため、しばらくはドルの弱い動きが続くと予想、ユーロドルは昨年3月以来となる1.12ドル台乗せ、ポンドドルも1.31ドル台へ上値を伸ばしています。買いから入る場合は、クロス円やドル円以外のドルストレートの方が無難でしょう。

【経済指標】
★★★★
23:00(米)7月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 前回:64.4 予想:65.5

【本日の予想レンジ】
・ドル円   137.00〜138.80↓
・ユーロ円  154.50〜156.00↑
・ポンド円  180.50〜182.50↑
・豪ドル円  94.50〜96.00 ↑
・ユーロドル 1.1150〜1.1300↑
・ポンドドル 1.3080〜1.3200↑
・ドルスイス 0.8500〜0.8650↓

【通貨の強さ】
ポンド>豪ドル>ユーロ>ドル

【注目通貨】
・ドル(米インフレ指標の低下でドル安が進む)

2023/07/13

為替研究所さん

相場短観2023/07/13時点

今週の為替相場の傾向としては、円>欧州通貨>オセアニア通貨>アメリカ大陸通貨という感じで、かなり明確に地域によって強弱関係が出ております。

これについては、

・円:6月の消費者物価指数や、7月に発表された賃金の上昇から、7月でのYCC修正見通しが強まっている
・欧州通貨:まだ利上げを残している
・オセアニア通貨:豪は今月据え置きも「利上げはデータ次第」と言っている、NZは昨日のRBNZも据え置きで、完全に利上げ終了感が出ている
・アメリカ対立通貨:中心であるアメリカの利上げ停止見通しが強まり、また先日の消費者物価指数も市場予想を下回る

という感じで、最近は特に円高・ドル安傾向が明確で、こうしたアメリカの利上げ停止見通しの影響もあって株価も堅調に推移しています。

日銀については、これまでは「本当に引き締めなんてできるのか」と思っていましたが、ここにきて「為替介入の日米連携」等を強調しはじめ(しかもわざわざイエレン長官までそれを言ってくる)、そう言う以上はそれ以外にも「円高になる理由」があるはずで、今月の日銀政策会合については本気で注目が必要となりそうです。  
また私のメイン通貨である豪ドル/NZドルの最重要イベントであるRBNZ会合が昨日ありましたが、金利は市場予想通り据え置き(これはほぼ全員が予想していたレベルのコンセンサスでした)で、声明文も経済の弱さやインフレが低下傾向にあることを前提に、「インフレ抑制と雇用維持が重要」として、さらにまだ他国が利上げしていることに言及した上で、「NZは他の多くの国より早く、より制限的なレベルに達した(reached)」とまで言い切って来た以上、先月以上に利上げの可能性を明確に消してきました。

現時点では「インフレは依然として高い」という言葉があったり、「制限的な水準を続ける必要がある」と言っていたりと、利下げは当面先とは思うものの、「当面」といっても実はこれ2023年の終わりごろも全然ありえるんじゃないかくらいのトーンになっています。

もう一つのRBAについては、”妥当な期間(reasonable time frame)”でのインフレ抑制を最優先していると明言している一方で、「リセッションに陥らずにインフレを抑制する難しい道を行っている」「利上げはデータ次第」という等、こちらは「煮え切らないスタンス」という感じで、このコントラストだと、豪ドル/NZドルについては1.07-1.1くらいのレンジがしばらく続きそうだなと思いながら見ています。

2023/07/12

為替太郎さん

ドル円失速。欧米景気の先行き懸念で円安ムード和らぐ

雇用統計を境に、為替市場は、雰囲気が大きく変わりました。株式市場は、その少し前から雰囲気が変わり始めていましたが、いずれにせよマーケットのムードは、株高・円安の先月とはかなり様子が違ってきています。

既報のように、6月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が20万9000人増と、市場予想を下回る2年半ぶりの低水準となりました。

FRBは今月の会合で利上げに踏み切ると見られていますが、雇用統計を受けて、金利の先高観は緩和しており、市場のムードは変化しています。

昨日の東京市場では、ドル円は一段安となりました。昨日午後以降は、概ね140円台の推移となり、米長期金利の低下を材料にドル売りが強まっています。今日にいたっては140円割れ水準です。

他方で、株式市場もまた冴えない動きが継続しています。昨日の日経平均株価は前日比13円84銭高の33万2205円57銭と小幅反発でしたが、今日は寄り付き後に下落に転じ3万2000円を割る場面を見せています。

市場を見渡すとポンドの堅調が目立つ展開になっています。ポンドドルは、イギリスの5月の賃金の上昇率が上振れしたことを材料に、今年の高値を更新するなど、中期でも短期でも上げ足が強まっています。

アメリカでのインフレピークアウトに比して、イギリスのインフレの勢いは根強く、イギリスでは高金利による景気失速懸念とともに、不動産市況にも緩みが生じていると報じられています。緩和と引き締めで、金融政策の両極端な位置にいるのが日英だといえます。

ポンド円は目先でポンドドルほど極端な動きではないですが、依然として180円台での動きです。(蛇足ながら来週渡英するので個人的には困ります。)。

今日はある意味で最重要指標である消費者物価指数(CPI)を前にして様子見でしょう。CPIを見ないと、本格的な買い仕掛けも売り仕掛けも難しいです。

今月のFOMCでの利上げ再開は織り込まれていますが、CPIの内容次第で、その後の利上げ回数を巡る思惑に変化が生じます。

コア指数も含め、CPIは前年比で伸びが鈍化する見通しですが、これが確認されるか、明日の卸売物価指数(PPI)と合わせて注目されるところです。


16:00 トルコ5月鉱工業生産
17:00 英中銀総裁発言
20:00 米MBA住宅ローン申請指数
21:00 メキシコ5月 鉱工業生産
21:30 米6月消費者物価指数(CPI)
23:00 カナダ銀行政策金利
27:00 米ベージュブック

2023/07/11

ダメおやじさん

株安、ドル安・円高の流れ!

おはようございます。ダメおやじです。

週明け相場も先週の流れを引き継ぎ、株安・ドル安・円高の流れで、ドル円は143円から141.2円まで、ポンド円も182.2円から181.1円まで続落、逆にユーロドルは1.094から1.1まで上昇。

ドルインデックスが低下し、毎日ドル売りへ50pips以上は動いており、戻せば売りでしょう。

本日は英雇用があります。インフレ圧力が強く、経済が弱体との情報もあり、ポンドに注視です。

<本日の経済指標等>英雇用統計15:00

<本日の相場の波動>強象日にして高値をみる日 買い方針良し

<本日の日柄変化日>ドル円(ベンナー理論・フィボナッチ係数・一目均衡表の時間軸から算出)

<本日の戦略レート>

・ドル円:売り141.6・・142.5・142.8(損切り143.3)利食い140.7・140.2・139.5。買いなら141.1(損切り140.45)

・ポンド円:売り182・182.45・182.7・183(損切り183.6)利食い180.7・180.25・187.9・174.45。買いなら181.55(損切り180.6)

・ユーロドル:買い1.0987・1.0974・1.0958・1.0936(損切り1.0906)利食い1.102・1.104・1.1074

・豪ドル円:売り94.6・94.9・95.15・95.6(損切り96)利食い93.8・93.3・92.8。買いなら94.2(損切り93.85)

本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見てグランビルの法則と値幅計算で予想して書いています、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。

2023/07/10

しーさん

ドル円で大陰線が示現した理由

先週金曜日の米雇用統計では、雇用者数は予想よりやや弱い数字だったものの、平均時給は予想より0.1ポイント強い0.4%でした。先週木曜日に発表されたADP雇用統計では予想22.8万人に対して49.7万人増と、とても強い数字がでていたため、金曜日の雇用統計の数字との乖離が不思議ではありますが、米国の雇用状況としては賃金上昇圧力が残っており、7月の利上げの正当性を示しているものと思われます。

ドル円は143円台で踏みとどまることができずに142円付近まで下落しています。1日の高値と安値が2円以上の下落となると今年の3月以来の大幅下落となるので、久しぶりの大陰線といったところでしょうか。米債利回りを見ると、2年債、10年債のどちらも高値圏を維持しており、NYダウもそこまで大きな下落とはなっていないので、この下落は債権主導でも株価主導でもないことがわかります。

ではなぜこの状況で久しぶりの大陰線が示現したのでしょうか?理由の一つとしては、サイクル理論で説明できるかも知れません。トム・デマーク氏によるTDシーケンシャルのインディケーターによると、トレンドの終わりを示すサインが数日前に発生していました。その後高値圏で方向感なく推移していましたが、米雇用統計をきっかけに反落したのだろうと考えています。

サイクル理論を極めているわけではないので、さらになぜこのタイミングで?という理由を追求しても思考の迷宮にハマってしまうでしょうが、テクニカルはそういうものだと受け入れるのが良いと思っているので、理由の深掘りはせずに素直に結果に従っておこうと思います。

本日の東京タイムは先週の流れを受けて下落するか、押し目を待っている人が買ってくるかのどちらかではないかと考えます。個人的には夜からしか参戦できないので、東京タイムから欧州タイムの流れを見て、買い向かうタイミングが今日で行けるのかどうかを探していきたいと思います。

2023/07/07

ZEROさん

米雇用統計に注目

【HOT CURRENCY ドル円 142.80〜145.50】

6日の米国株は下落、S&P500種35ポイント安(-0.79%)、ナスダック総合112ポイント安(-0.82%)でした。為替市場は乱高下。

東京時間は日経平均が大きく下落し、為替市場は円高。ロンドン時間はドル安、NY時間はドル高と、方向感が定まりませんでした。

米6月ADP雇用統計は49.7万人(予想22.8万人)と、予想を大きく上回りました。米新規失業保険申請件数は24.8万件(予想24.5万件)と、ほぼ予想通りでした。

米6月ISM非製造業景況指数は53.9(予想51.0、前回50.3)と、予想・前回ともに上回りました。

ドル円は介入警戒感が高まりそうな水準(145円超)へ到達せずに反落しています。今晩は米6月雇用統計に注目です。

円相場はリスク回避による円買い圧力と、欧米金利上昇による円売りが綱引きとなっています。投資戦略はドル円押し目買いとします。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2023/07/06

とあるエンジニアKさん

雇用統計前日、様子見相場

既に7月となり、一年間の半分が経過したこととなります。徐々に暑さも本格的なものとなり、梅雨真っ盛りですが、今年は関東地方に雨があまり降ってはいないなというのが印象です。地元の甲子園大会の地方予選もボチボチ開始されるようで、夏の本格的な到来に期待する日々です。

【本日の指標】
明日には雇用統計の発表を控えていますが、その前哨戦ともいえるADP雇用統計が本日発表される予定です。雇用増自体は22万人増を予想しており、ここのところ強気な傾向が続いている米国の雇用情勢を示す数値となっております。こればかりは発表されるまでなんとも予想し難い指標であり、予想通りの数値が表れるようならば利上げ継続への手形となる形で円安ドル高の流れが継続することとなるでしょう。

【本日の戦略】
米国における金利動向が市場動向を支配している状況は継続中ですが、昨日はその金利動向そのものを決定する会合であるFRBのFOMC議事録の発表。先日6月半ばに開催された分の議事要旨公開。前回は金利据え置きとなりましたが、10回以上連続しての利上げを行ってきたFRBが、金利据え置きに移行した歴史的なFOMCでもありました。

物価上昇率の目標値を大幅に超過した状況、各種経済指標が活況な経済状況を示しているという観点から、今後も利上げを想定。2回もの利上げを想定しているFOMC参加者が半数いたとの報道。利上げが完了したとみる向きはむしろ少数派であることも、ここ最近の円安ドル高を後押しする形となっていることは周知の事実です。

昨晩の発表を受けて特段市場は動くことなく静かな状況でありました。本日も明日に雇用統計を控えているということを考えると、昨晩同様に市場参加者は静観する場面ではないかと見ております。特に仕掛けることなく、ドル円買い継続。途転のタイミングを探し続けて既に1ヶ月近くが経過してしまいましたが、未だ見つからないまま145円近辺をウロウロするドル円。日銀による介入を期待し、まるでチキンレースのように進むのはいつもの円安のパターンですが、今週は少しその勢いが緩んでいるように見受けられます。方向感がない相場が続きますが、様子見するほかなさそうです。

2023/07/05

しましまさん

昨日は米独立記念日で動意薄、今日はFOMC議事録に注目

昨日は米国市場が独立記念日で休場だったため、全体的に動意薄でした。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

18:00:欧州・5月卸売物価指数
23:00:米・5月製造業新規受注
27:00:FOMC議事録公表

昨日のドル円は、東京・欧州時間は144円台中盤での値動き、NY時間は144.21円まで下落しましたが午後は再び144円台中盤で推移しました。今日堅調な動きとなると145円付近まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると144円付近への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは、東京・欧州時間は1.0890ドル付近〜1.0910ドル台で推移、NY時間は終盤やや軟調で1.0877ドルまで下落しました。今日堅調な動きとなると1.09ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル台中盤への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2023/07/04

為替見習さん

週末の雇用統計を見据えた行動を。RBA政策金利発表と円軸の力関係に注目

昨日の為替相場は、円が弱い位置で加速して単独で売られるとともに北米通貨も弱い位置から少し回復。結果ドル円クロス円はとても攻めやすい相場となりましたね。ドルはISM製造業景気指数が弱い結果で、一旦売られる展開となったものの踏みとどまっていますし、先週後半売られていたのがこの踏みとどまり方なら、ある程度下値が堅そうな印象を受ける結果となりました。

今日のイベントとしてはRBA政策金利発表、独貿易収支、ナーゲル独連銀総裁講演、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁講演などが予定されていますが、米国は独立記念日で株式・債券市場が休場なので、夕方から夜にかけては動きが出ない可能性も考えておくと良いでしょう。

ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はNZDが0.60%、AUDが0.47%、EURが0.35%、USDが0.31%、CADが0.28%、GBPが0.26%、CHFが0.19%となっていて、力関係は【NZD>AUD>EUR>USD>CAD>GBP>CHF>JPY】という形に。

先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【NZD>AUD>GBP>CHF>EUR>JPY>USD>CAD】でしたから、オセアニアが強い位置を維持していること、円が弱い位置で加速して単独で売られていること、北米通貨がやや位置を上げたこと、スイス、ポンドが位置を落としたことなどがわかります。

続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが加速すればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。

逆にここから円が強い位置に変化して変動率が1%を超えてくる展開になれば、各通貨の短期トレンドは悪化してショートのチャンスになるものが出てきます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形が低リスク。

取引するうえでのポイントとしては、13時半のRBA政策金利発表でオセアニアに動きが出そうなので、そこで現在の力関係、特にオセアニアが強い状態からそのまま加速するかに注目したいところ。

加速するなら円売りが続く限りロングのチャンスになりますし、戻すようなら様子見すればよいので、この時間取引可能な方は短い時間ではありますが早い決済を心がければよいチャンスになるかと思います。

それ以外の時間については円を軸とした力関係変化を見ておけば取引しやすい状態ですが、米国が休場ということもあり動きが出なければ無理しないという姿勢で臨みたいところです。特に週末に雇用統計があるので、無駄なポジションを作らないことや雇用統計に向けて力関係変化を見ておくなど、週末を見据えた行動をとっていくと良いかと思います。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2023/07/03

斉藤学さん

円安株高の地合いと予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【先週末の結果】
・ダウ平均    34407.60(+285.18 +0.84%)
・日経平均(CFD) 33495(+325 +0.97%)
・金・ゴールド  1929.40(+11.50 +0.60%)
・原油・WTI    70.64(+0.78 +1.12%)

【経済指標】
★★★★
23:00(米)6月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 前回:63.9 予想:63.9 結果:64.4

【本日の戦略】

<ドル円は再度145円を試すと予想>

先週末のドル円は前日からの買いが継続し、一時145円台へ乗せました。その後は、達成感や米5月PCEコアデフレータが予想を若干下回ったことで144円台前半へ下げて週末を迎えていますが、調整程度の下落。

今月はFRBが追加利上げを実施すると見られているほか、9月以降さらにもう1回の利上げが行われる可能性も出てきているため、多少調整する場面があってもしばらくすればまたドル買いの動きに戻ると考えています。米10年債利回りは3.841%へ上昇、再度4%台乗せも見えてきました。

<ポンドへの買いが目立つ>

一方、クロス円も連れ高。後半にかけやや調整しましたが下値は限定的。通貨別にはポンドが強く、英1-3月期GDP改定値が予想通りのプラスだったことを受け安心感が広がりました。売られてもすぐに買戻しが入り、対ユーロでもややポンド高に。

また、原油価格が再び70ドル台を回復していることから、豪ドルやカナダドルなど資源国通貨の上昇にも期待。リスクオンムードによる株高で、円安は進みやすいと予想しています。

【経済指標】
★★★★
23:00(米)6月ISM製造業景況指数 前回:46.9 予想:47.2

【本日の予想レンジ】
・ドル円   143.50〜145.30↑
・ユーロ円  156.50〜158.50↑
・ポンド円  182.50〜184.20↑
・豪ドル円  95.50〜97.00 ↑
・ユーロドル 1.0840〜1.0990→
・ポンドドル 1.2640〜1.2780↑
・ドルスイス 0.8900〜0.9020↑

【通貨の強さ】
ポンド>豪ドル>ユーロ>ドル

【注目通貨】
・ドル(あと2回の利上げ期待)

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