先週のジャクソンホールでのパウエル議長の講演内容は、市場の事前予想の範囲内の穏当な内容であり、その事前の注目度に反して、マーケットの反応は限定的でした。 市場の関心は、続く今週金曜の雇用統計に移っています。 昨日の東京市場は、株式為替ともに、比較的平穏な動きでした。 前日、アメリカの雇用動態調査をはじめとする経済指標が市場予想を下回ったことで、金利の先高観が後退したこともあり、アメリカ株の上昇の流れを引き継ぎ、日経平均株価も堅調に推移しました。 日経平均株価の終値は前日比106円49銭高の3万2333円46銭となり東京時間のドル円もまた、146円台前半と、円安方向ながら材料不足もあって、小動きの落ち着いた推移になりました。 これに続き、昨夜のニューヨーク市場も、8月のADP全米雇用報告や4〜6月期のGDPの改訂値も軟調だったことでダウは横這い。これを受けてドル円も146円前後まで軟化しています。 もっとも、目先の指標の弱さで上値が抑えられているとはいえ、引き続き水準としては150円が意識されます。 雇用統計が市場の事前予想を上回る結果だった場合には、そこから比較的短い時間で150円を破ってくる可能性もあるように思われます。 今のところ今日のドル円は146円付近で方向感を欠く展開ですが、金曜日の雇用統計、さらにはその先にある13日発表の8月米消費者物価指数(CPI)までは、気が抜けない展開が続くように思われます。 また、本日は欧州圏の経済指標が多く予定されており、またECBの理事会の議事要旨も発表が予定されています。 欧州圏のインフレの高止まりと、高金利環境の継続もまた、ユーロ円の値動きにはっきりと影響が表れており、ユーロ高にも目を配る必要があるでしょう。指標次第では、節目となるユーロ円160円に接近、突破してくる局面も想定されます。 10:30 中国8月製造業PMI 10:30 豪4-6月期 四半期民間設備投資 14:00 7月 新設住宅着工戸数 15:45 仏8月消費者物価指数 15:45 仏7月消費支出 15:45 仏7月卸売物価指数 15:45 仏4-6月期GDP 16:55 独8月雇用統計 18:00 ユーロ圏失業率 18:00 ユーロ圏8月消費者物価指数 20:30 米8月チャレンジャー人員削減数 20:30 ECB理事会議事要旨 21:30 米7月個人所得 21:30 米7月個人消費支出 21:30 米週次新規失業保険申請件数 22:45 米8月 シカゴ購買部協会景気指数
皆さん、おはようございます。ダメおやじです。 昨日は日経もNYダウも高値圏で一進一退、ドル円は146.5円で横ばいでしたが米金利上昇とともに147.3円まで上昇、ユーロドルは1.083から1.078まで下落。 NYで米JOLTS求人件数や消費者信頼感指数が予想を下回り、米金利が4.23%から4.1%まで低下して株は上昇、為替はドル安で終わり、ドル円は147.3円から145.6円まで約1.7円急落、ユーロドルは1.078から1.089まで約110pips急騰でした。 株も金利高は織込み済ですが、それでも株上昇の継続には金利低下が望ましく、本日の雇用統計はどうなるか? 予想を下回れば米国労働市場の過熱感が和らぎ、FRBの利上げ観測が後退することになり、株式には好都合。 また、為替は米金利状況で動いており、ドル円とユーロドルは逆相関です。 ユーロドルが28日から31日まで日柄変化日になっており、ユーロドルが上げればドル円は下へ逆に動きそうです。 本日は期末レパトリーや五十日もあり、東京・欧州・NYと各市場で動きそうです。 <本日の経済指標等>10:30豪CPI・21:00独CPI・21:15米ADP雇用統計・21:30米GDP <本日の相場の波動>下寄りすると戻し、上寄りすると押し込む日 <本日の日柄変化日>ユーロドル・ポンド円・ポンドドル・ゴールド <戦略レート> ドル円 売り145.85・146.3・146.4・146.9(損切り147.75)利食い145.25・145・144.75・144.5 ポンド円 売り184.・184.8・185(損切り185.6)利食い183.85・183.4 ユーロドル 買い1.0858・1.085・1.0835・1.0825(損切り1.077)利食い1.0918・1.0924・1.0947 豪ドル円 買い94.34・94.3・94.17(損切り94)利食い94.7・4.9・95.2 本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見てグランビルの法則と値幅計算で予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
先日のジャクソンホールでのパウエルFRB議長の講演内容について、発言自体のサプライズはありませんでしたが、今後のFRBの追加利上げ姿勢を強める結果となりました。米2年債利回りは5.100%に達して依然として強い形を維持しています。10年債利回りは4.300%台から4.200%台に押し気味ですが、こちらも下落しそうな気配はなく、結果として相関性の高いドル円は高値圏でも下支えられるだろうと考えられます。 パウエルFRB議長は、インフレ率はまだ高すぎる、必要なら追加利上げを行い、インフレ指標が持続的に低下していると確信するまでは金利は据え置くと発言されていました。8月の米CPIの結果は+3.2%となっており、7月の+3.0%から上昇していました。持続的に低下していると確信してもらうためには、インフレ目標である2.0%近辺まで落ち着き、その水準が続かないと次のステップにはいけないということになります。FRBが注視している指標はCPIだけではありませんが、少なくとも物価高がより落ち着いてこない限り、ドルは強い状況が続くことになりそうです。 ちなみにゴールドマンサックスの予想では、半年後のドル円は155円に到達するであろうことが予想されており、現在の146円台から見れば9円ほど上昇する余地があることになります。日銀による介入懸念はありますが、伝家の宝刀を抜くには状況が悪すぎますし、今のままでは大義がありません。今年の秋から冬にかけては、150円に向けてじわじわと上昇していくことを想定しておいたほうが良いのかも知れません。 本日のNYタイムに発表される米指標はこれといって注目すべきものはありませんが、現在の高値圏である146円台ではなかなか買いポジションを構築しづらいです。少しでも押し目があれば多くの人が拾いたいと考えているでしょうが、145円台に落ち込む場面があれば、徐々に買いポジションを構築しておき、来るべき150円に向けて期待を膨らませておきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 146.00〜147.00】 25日の米国株は上昇、S&P500種29ポイント高(+0.67%)、ナスダック総合126ポイント高(+0.94%)でした。為替市場は円安。 米経済は「インフレ率が依然として高く+雇用は堅調」となっています。 市場では米金利の高止まりが長期化しそうだとの見方が大勢です。ドル円は146円後半まで上昇し、年初来高値を更新しました。 日8月東京都区部消費者物価指数(除く生鮮食品)は+2.8%(予想+2.9%)と、予想を下回りました。 目先は円高要因が見当たらず、緩やかな円安が進行しそうです。 本日は主だった経済指標の発表は予定されていません。為替市場は、株価や金利に左右されそうです。 投資戦略はドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
残暑は厳しく、日々35℃を越える猛暑に悩まされ続けていますが、夏の甲子園が終わると一気に夏が終わる感覚があります。今年の甲子園は地元である神奈川県下の高校が優勝し、大変嬉しい限りです。自身が高校野球に汗を流していたのが既に20年も前になってしまったこと自体に驚きを隠せませんが、テレビで見ると自身の時と重ね合わせてしまうのはこの先未来永劫変わらない習性なのでしょう。 【本日の指標】 本日からジャクソンホール会議が始まります。米国で行われるこの会合は世界各国から中央銀行総裁や経済学者が集う会合で、時折相場を動かすことになる会合というイメージ。FRB議長による講演は25日日本時間午後11時からの開始。既にNY時間が始まった後なので、本指標による発表が相場を動かすことになるのは日本時間で日付が変わった後からとなる見込みです。 春より新たに日銀総裁に就任した植田総裁も参加する予定で、最近日銀として方針を打ち出した金融緩和政策の見直しや、同じく急激な変化が続く円安に対してもなんらかの発言があるのではと期待される場面。いずれも出たとこ勝負なので、会合の結果を見守る他ないだろうなと考えています。 【本日の戦略】 ドル円の円安が止まりません。今週も145円台でウロウロし、方向性がない相場が続いています。146円より上にトライする姿勢は見せるものの、即座に跳ね返されること多々あり、円安圧力が高いとは言われているものの、この水準より上に行くにはもう一押しファンダメンタルズによる後押しが必要であると考えられます。 前述の通りジャクソンホール会議もあるのですが、やはり後押しとなり得るのは日米の金利差であり、米国の追加利上げでしょう。足下のインフレはかつての頃よりは改善し、インフレ鈍化などと言われておりますが、来週から始まる雇用統計や消費者物価指数などのイベント次第では追加利上げの可能性が示唆されることもあるだけに期待がかかる場面。 一方でこの146円を突破した後に待っているのは日銀、あるいは日本政府による口先介入や実際の介入。昨年の介入時の相場の急落は記憶に新しい事かと思いますが、あの再現となると今回も大幅な下落が想像されます。今2、3週間ほどこのラインで落ち着きを見せている相場は次なるトレンドに向けた準備期間か。無理な仕掛けはせず次なる動きを見る相場です。
昨日はNY時間米8月PMIの弱い結果を受けドル売りの流れとなり、ドル円は145円を割り込み144.54円の安値を付けました。ユーロドルは欧州PMIの弱い結果を受け1.0803ドルまで下落もNY時間はドル売りの流れから1.0870ドルまで反発、ポンドドルも1.2615ドルの安値を付けるもNY時間は1.2733ドルまで反発しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 21:30:米・7月耐久財受注 21:30:米・新規失業保険申請件数 米・7月耐久財受注は前月比-4.0%、米・新規失業保険申請件数は24.0万件の市場予想です。 昨日のドル円は東京時間は145.50円台〜145.80円台で推移し欧州時間は145.20円台まで下落、NY時間は145円を割り込む動きとなり144.54円の安値を付けました。今日軟調な動きとなると144円台前半〜144円付近への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると145円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは東京時間は1.0840ドル台〜1.0860ドル台で小動きも欧州時間は軟調で1.08ドル付近まで下落、NY時間は反発の動きとなり1.0870ドルの高値を付けました。今日堅調な動きとなると1.09ドル付近〜1.09ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル台前半〜1.08ドル付近への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、円が力関係上強い位置に戻ってくるとともに、欧州系通貨の弱さが目立つ1日となりましたね。 特に目立ったリスク回避要因があるようには思えない中でのこの動きでしたが、週後半のジャクソンホール会合を前にして少し相場も読みにくいかなという印象を受けるので、週末に動きが出てくるまでは無理して取引せず力関係や短期トレンドの変化を把握しておくのが良さそうですね。 今日のイベントとしては独製造業・非製造業PMI、ユーロ圏製造業・非製造業PMI、英製造業・非製造業PMI、米MBA住宅ローン申請指数、カナダ小売売上高、米製造業・非製造業PMI、ユーロ圏消費者信頼感指数速報、米新築住宅販売件数などが予定されていますので、欧州勢参入後からNY市場にかけての動き次第ではチャンスが出てくる可能性も。 ただ明日からのジャクソンホール会合を前にして明確な流れができにくいかもしれないですし、動きが出ても早い段階で収束する可能性も考えておき、取引する際には早い決済を心がけ、極力無駄なポジションを残さないようにしたいですね。 ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はNZDが0.18%、AUDが0.02%、USDが-0.18%、CADが-0.24%、GBPが-0.36%、CHFが-0.41%、EURが-0.63%となっていて、力関係は【NZD>AUD>JPY>USD>CAD>GBP>CHF>EUR】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>GBP>AUD>EUR>NZD>CAD>USD>JPY】でしたから、オセアニアと円が強い位置に変化したこと、欧州系通貨が弱い位置に変化したことなどがわかります。 続いて今朝の時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが続けばショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円売りの動きが戻ってきた場合には各通貨の短期トレンドは回復し、変動率が1%を超えてくると上向きになるものが出てきてロングのチャンスに変わります。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、明日からのジャクソンホール会合を見据えて無理は禁物というのがまず第一。動きが出てもすぐ収まる可能性もありますし、動きにくそうな相場で取引するよりは、明日以降動きがしっかり出てから取引、という意識でいたほうがメンタル的にも良いような気がします。 そのためにも今日は力関係や短期トレンドの変化をしっかり把握しておくことは重要で、たとえ今日取引しないとしても状況をちゃんと把握しておくことによって、明日以降の取引の難易度は下げられると思いますので、そこには注力したいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 34463.69(-36.97 -0.11%) ・日経平均(CFD) 31800(+300 +0.94%) ・金・ゴールド 1893.20(+5.00 +0.26%) ・原油・WTI 80.72(-0.53 -0.65%) 【本日の戦略】 <ドルへの買いが続くと予想> 週明けのドル円は堅調な地合いとなって、上昇トレンドが続きました。ロンドン時間に入るとまとまったドル買いが入り、NY時間には146円台前半へ上値を伸ばしています。 米ドルは11月か12月に追加利上げの行われる確率が高まっており、期待感が先行している様子。そのヒントが出る可能性のある経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」は、8月24日〜26日にかけ米ワイオミング州で開催されます。開催までまだ日はありますが、米10年債利回りが4.3%台へ上昇するなど期待感の高まりがうかがえることから、本日もドル買い継続と予想します。 一方、クロス円も連れ高となって全体的に上昇しました。ドル高の影響でドル円以外のドルストレートは上値の重い状態ですが、クロス円に関しては下がっても円売りが下値を支えると予想します。 <為替介入に関してはまだ心配ないか> 円安が進むにつれ日銀による為替介入が警戒されてきていますが、当面は実施されないと予想。仮に為替介入が行われる場合、まず口先介入でけん制したのち、それでも円安が急速に進んだ場合に限ると見ています。 【経済指標】 ★★★ 23:00(米)8月リッチモンド連銀製造業指数 前回:-9 予想:-10 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 145.50〜147.00↑ ・ユーロ円 158.60〜160.30↑ ・ポンド円 186.00〜187.50↑ ・豪ドル円 93.20〜94.50 ↑ ・ユーロドル 1.0800〜1.0950↓ ・ポンドドル 1.2650〜1.2800↓ ・ドルスイス 0.8730〜0.8850↑ 【通貨の強さ】 ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(米10年債利回りが4.3%台へ上昇)
先週はドル円は146円台、ユーロ円も159円台まで上げるなど、ショートのロスカットもあって上がってるショートカバー状態で、Twitterで見ていても「ショートを損切しました」というような声が色々なところから出ていました。 個人的には「中国経済がかなりやばそう」「日銀も何だかんだで修正方向に向かってはいる」「諸外国の引き締めもさすがに終わりそう」「わざわざ日米連携での為替介入の可能性までにおわせてきた」という点で、そろそろ円高にトレンド転換してもおかしくないと思いながら見ていますが、短期的にはクロス円上昇の流れは変わらず(先週後半落ちましたが、それでも全然上昇基調と言えるレベル)、短期トレードなら買い方向でついて行った方が良いかなと思ってます。 また個人的にメイン通貨としてやっている豪ドル/NZドルについては、先週はRBNZ会合がありましたが、市場予想通りの据え置きで、声明文も前月から大きな変更なしと、市場で一番メジャーな予想が当たったなあという感じでした。 RBNZについては、実はピーク金利が来年5.6%になっている(前回は5.5%)など、若干前回より利上げを織り込みつつも、ただ失業率やインフレ率などの指標予想は悪くなっており、またオア総裁も金利見通しについては「フォワードガイダンスではない」と言う等、なんというか「逆に何で5.6%にしてきたの?」という感じでした。 RBAとRBNZを比べると、RBNZはかなり強い据え置きモードですが、RBAは利上げするかしないかどうしようかあ」みたいな感じで、短期的にはRBAの方が強くなりやすく、実際そういう傾向になってますが、RBAもそこまで強気に踏み込んでくるような中銀でもないので、おそらく1.07-1.1のレンジがしばらく続くだろうなあと思っています。 今不安視されている中国経済の息切れについては、オーストラリアもニュージーランドも中国とのやりとりがかなり大きく、その点で中国経済の影響が悪化したら、どちらが先に「引き締め終了からの緩和姿勢」になるかなあという感じで、その辺りは「なってみないと分からない」部分も多いので、そこは注意しながらも、ただやはり基本的にはレンジ継続と見ています。
6月にかけて日経平均株価は世界の中でも目立ってアウトパフォームし、株式市場を中心にリスクテイクのムードが盛り上がりました。しかし目先の株安と、再び介入が意識されるレベルまで上昇してきたドル円を受けて、雰囲気が変調してきました。昨日の日経平均は続落となり。140円安の31626円で取引を終えています。アメリカの株安を引き継ぎ、取引時間中に一時は下げ幅を400円超に拡大する場面もありました。マザーズ指数に至っては年初来安値を取引時間中に下回る場面もありました。8月の日本株はリスクオフ局面になっています。さらに今日も東京株式は3日続落で始まっています。 一方で内外金利格差から昨日の東京為替では円安が進行。7月FOMC議事要旨を材料として、146円半ばまで円安が進む場面もありました。もっとも、昨夜からはリスクオフの円買いの動きもあり、今日は145円台後半です。一昨日のニューヨーク時間は、FOMC議事要旨に加えて、7月の米住宅着工件数や米鉱工業生産指数も発表されましたが、これらも市場予想を超えて堅調だったことで、アメリカの金利の先高観がいっそう強まる展開でした。145円以上は政府・日銀による介入警戒感が強まる水準でもあり、これ以上の円安は抑制されていますが、依然として方向性は円安方向を向いています。 とはいえ、このところもう一つの市場の要素として、中国経済の弱さもまた欧米の報道で注目を集めるようになっています。実際、今日は中国ファクターのリスクオフが為替市場に円高をもたらしています。高い若年層失業率を背景にサプライズ利下げに踏み切るほど、中国経済は軟調であり、中国経済の減速リスクは欧米では日本以上にシリアスに報道されています。実際、今日は、大手不動産会社恒大集団が破産法の適用申請をしたと報じられており、株安と目先の円高の材料となっています。そのためユーロ円も158円台半ばとやや円高に傾いた水準で取引されています。アメリカ経済の強さと金利先高観に基づく、円安ドル高の根強さは相変わらずですが、新たなファクターとして、中国経済の弱さによる先行きの不透明も意識しトレードする必要がありそうです。 15:00 英7月小売売上高 15:30 スイス4-6月期 四半期鉱工業生産 18:00 ユーロ圏7月消費者物価指数 18:00 ユーロ圏6月建設支出 21:30 カナダ7月鉱工業製品価格 21:30 カナダ7月原料価格指数
おはようございます。ダメおやじです。 今週は米金利高でドル買い・株安で動き、さらに早朝のFOMC議事録ではインフレの上振れリスク顕在で金利引き締め継続となりました。 ドル円は介入警戒の高値圏144.6円から146.4円まで急伸、ユーロドルは安値圏1.096から1.087台まで下落です。 ハイパーインフレ(大袈裟ですが)の英国は雇用賃金上昇やCPI上昇でポンド円は184.3円から186.3円まで上昇。 ドル円150円が視野に入り、ここまで加速すると次の介入は160円台かもです。 相場が崩れるまでドル円売りは封印、週半ば、頑張っていきましょう。 <本日の相場の波動>変化日 ポイントに注意 <本日の日柄変化日>ポンドドル・豪ドルドル・ゴールド #戦略レート #ドル円 買い146.07・145.77・145.6・145.45・145.27(損切り145)利食い146.75・147.2・147.6 #ポンド円 買い185.8・185.6・185.2・185・184.45(損切り183.75)利食い187・187.4・187.7 #ユーロドル 売1.0905・1.091・1.093(損切り1.095)利食い1.085・1.083・1.0807 本日の戦略レートについては、6時頃にチャートを見てグランビルの法則と値幅計算で予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。なお損切りや分割利食いは、各自でも設定をお願いします。
昨日のドル円はお盆休みの最終日ということで日中は大きな動きはなく、NYタイムに入ってからは米指標が弱い数字となり、一時的にやや軟調な展開になったものの、総じて底堅く推移して145円台中盤での値動きとなっています。 8月のアノマリーとして、円高になりやすいというのがあります。直近では米国債が格下げされたり、欧州での株価下落など、リスクオフにつながり兼ねない悪材料はたくさんあるように思えますが、あまり悪材料には見向きもされずにリスクアセットである豪ドル円はそこまで大きく崩れていません。ドル円は上値を伸ばして145.85円まで上昇しています。 ドル円の145円台では当局の介入懸念がありましたが、今のところこれといった動きはありません。今週はユーロ円の短期売り狙いをしていますが、高値圏でまごついているものの、ここまでのところはユーロドルのほうがワークしているといったところでしょうか。 本日以降、8月の後半戦がスタートします。アノマリー通り円高になることを見越して、徐々に売りポジションを構築していきたいと思います。豪ドル円やユーロ円が下落することを受けてドル円も連れ安になるというイメージで見ていますが、果たして大きな下落はやってくるのか、ここ数日の値動きが分かれ目かも知れません。
【HOT CURRENCY ドル円 144.50〜146.00】 14日の米国株は上昇、S&P500種25ポイント高(+0.57%)、ナスダック総合143ポイント高(+1.05%)でした。為替市場は円安+ドル高。 ドル円は145円台半ばまで上昇しました。1ドル=147円くらいから介入警戒感が高まって来そうな雰囲気です。 日銀関連では10月末の展望レポートが発表される会合に注目しています。 政策変更があるかどうかは不透明ですが、10月中はマイナス金利解除観測が高まることで、円が買い戻されそうです。 本日は米7月小売売上高が発表される予定です。当面は単発の経済指標よりも、米金利動向に注目しています。 米長期金利が4%台に定着しつつあります。以前は4%台は重そうでしたが、4%台定着へフェーズが変わって来ました。 投資戦略はドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
8月の半ば。ちょうどお盆休みを取得という方も多いのではないでしょうか。新型コロナウイルスが第五類以降の初めての夏休みということもあり、どこもかしこも混雑しているようですが、心配なのはこの月・火で中日本に直撃されるとされる台風7号。南西方向からやってくるいつもの台風とは異なり、南の海上から日本の真ん中に直撃するようにやってくる台風は、勢力が強く、スピードも遅いようで、多少なりとも被害が懸念される台風。早めの備えで対策を講じる程度しかなさそうです。 【本日の指標】 本日8月14日に発表される指標はありません。 【本日の戦略】 短期的にはドル円の上昇が止まりません。145円台まで進んだ円安は、先々月に見せた今年最高値を更新する勢いです。週の戦略で書いたように、ここまで一気に円安が進むことによって心配となるのが日銀や日本政府による介入。昨年二度ほど行われたのを目の当たりにしましたが、その効果はてきめんであり、ごく短い時間で数円もの円高が進んだというのが記憶に新しい限りです。 当然そこに到達するまでにはまだまだ時間があるし、更なるボラティリティが高い状態の到来が必要であるというのが経験則です。従って今日明日介入が行われるかと言えばそうではないというのが答えになります。 さて急激に相場に対して影響を与えるファンダメンタルズではないとは言え、気になるのはお隣中国での発表。中国は先週日本を含めた各国への団体旅行を解禁。旅行関連産業、いわゆるインバウンドへの消費が高まるとされています。コロナでこの数年間は大幅なインバウンド消費が冷え込み、ようやくここ最近回復傾向が見られるものの、2019年には年間3000万人もの外国人観光客が訪れていたのに対して現状は1?6月で1000万人程度と、全快とはいかずとも徐々に回復を見せておりました。他方、元々はその3000万人に対して3分の1を示していたのが中国からの観光客。今回の発表によって大幅な回復が見込まれます。 過去と異なり大幅な円安状況にある今は海外観光客にとっておいしい観光先の一つとされている日本。日本の稼ぐ外貨が増えるのですが、いわゆる実需なので、相場に対しては大幅な影響を与えることはないと考えております。
昨日はNY時間序盤は米経済指標がやや弱い結果だったことを受けドル売りの流れとなりましたが、その後は米長期金利の上昇や株価の上昇等を受けドルが買われました。 ドル円はNY序盤に143.29円まで下落もその後は大幅反発し終盤に144.82円の高値を付けました。 ユーロドルはNY序盤1.1065ドルまで上昇も、NY午後は1.10ドル台を維持できず1.09ドル台後半で推移しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 15:00:英・第2四半期GDP・速報値 15:00:英・6月GDP 15:00:英・6月鉱工業生産 21:30:米・7月卸売物価指数 23:00:米・8月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 昨日のドル円は、東京時間144.10円付近まで上昇し欧州時間は143円台後半で小動き、NY時間は序盤143.30円付近まで下落後大幅反発し終盤144.82円の高値を付けました。 今日堅調な動きとなると6月30日の高値145.07円付近〜145円台中盤へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると144円台前半〜144円付近への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは、東京時間は1.09ドル台後半で小動き、欧州時間は1.010ドル台前半へ上昇、NY時間は序盤1.1065ドルまで上昇もその後は軟調で1.0976ドルまで反落しました。 今日堅調な動きとなると1.10ドル台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると1.09ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、前日からの円の弱さが継続するとともにドルが強い位置に変化し、ドル円クロス円ともにロングのチャンスが継続する形となりましたね。 再び円の弱さが目立つ場面が増えており、中長期の円売りトレンドのなかで短期トレンドも円売り、という形でとても攻めやすい状態となっていますので、これが年末にかけて変化していくかに注意しつつ、仮に短期的に円買いへと変わったとしても、中長期のトレンドが変わらないようであれば、再び短期が円売りに戻ってきた場面ではロングで攻めるという形を継続するのが良さそうです。 今日のイベントとしてはインド中銀政策金利発表、ECB月例報告、米消費者物価指数、メキシコ中銀政策金利発表などが予定されていますので、まずは欧州勢参入までの力関係変化を見ておき、取引を想定する通貨のシミュレーションを上下両方に行ったうえで米消費者物価指数を待つのが良さそうですね。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はEURが0.51%、USDが0.33%、CADが0.28%、NZDが0.26%、CHFが0.19%、GBPが0.14%、AUDが0.13%となっていて、力関係は【EUR>USD>CAD>NZD>CHF>GBP>AUD>JPY】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【USD>GBP>CHF>CAD>AUD>EUR>JPY≒NZD】でしたから、円が弱い位置で加速して単独で売られていること、ユーロが強い位置に変化したこと、ドルが強い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いて今朝の時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが続けばロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円買いの動きが出てきて対円変動率が1%くを超える動きになった場合は、各通貨の短期トレンドが悪化して下向きに変化するものが出てきてショートのチャンスに変わります。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、米消費者物価指数が今日の注目材料なので、ここで現在のドルの強さや円の弱さに変化が出てくるかどうかというところを基準にして、取引のチャンスがあれば攻めるという感じが良さそうです。 米指標なので円軸ドル軸の動きを見ておき、ドルストレートでチャンスがあれば取引するのが良いかと思いますが、もし円軸の動きが強く、特に円売りが加速するようならクロス円のチャンスもかなり出てくるので、その点は考慮しつつ自分が普段取引している通貨ペアがあればそれを優先させるのも良いですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【本日の戦略】 <ドル円は143円台半ばへ続伸> ドル円は前日からの買いが続いて堅調に推移し、一時143円台半ばまで上値を伸ばしました。NY時間に入ると、NYダウが一時-400ドル超下落したこと受け、リスク回避のドル買いも入っています。ドルは他通貨よりも強く、明日の米CPI発表を前にドル買い継続と予想します。 NYダウに関しては、格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスが、BNYメロンなど主要米銀6行について格下げ方向で見直すと発表したことや、同時に複数の中小銀行の格付け見通しも「安定的」から「ネガティブ(弱含み)」に引き下げたことが悪材料となりました。 <中国貿易収支悪化が懸念材料> 一方、クロス円も連れ高となって全体的に上昇しましたが、オセアニア通貨がやや伸び悩み。前日に発表された中国7月貿易収支は、輸出が前年比14.5%減、輸入も同12.4%減といずれも予想を上回る減少だったことが重しに。輸出に関しては2020年2月以降で最大の落ち込みとなっており、今後さらに鈍化する可能性も指摘されています。 この影響で、豪ドルやNZドルは他通貨に比べ弱い地合いが続きそうですが、原油への買いが続いていることでひとまず下値は限定的と予想。原油価格については、米ドライブシーズンによるガソリン消費の関係で8月にピークを付けることが多く、しばらくは安定した動きが期待できます。 【経済指標】 特になし 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 142.80〜144.20↑ ・ユーロ円 156.50〜158.00↑ ・ポンド円 182.20〜183.80↑ ・豪ドル円 93.00〜94.50 → ・ユーロドル 1.0850〜1.1000↓ ・ポンドドル 1.2650〜1.2800↓ ・ドルスイス 0.8700〜1.8850↑ 【通貨の強さ】 ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(明日に米7月CPIの発表を控える)
今週はまだはじまったばかりですが、昨日は日銀の前回会合についての主な意見公表があり、全体的に物価が上振れるリスクや、債券市場に介入し続けることで金利の市場機能が失われるという副作用を重視する声が多かったことが分かりました。 為替相場としては、この発表自体には特段反応はなく、ただ昨日の夕方くらいからは全体的に円安傾向に振れており、今ドル円は143.3円前後の位置におります。 今週は木曜と金曜にアメリカの消費者物価指数・生産者物価指数があり、そこは今時点では市場予想は前年比3.3%、コアで4.8%となっておりますが、前回は3.0%・4.8%でいずれも予想を下回り、トレンド的にも消費者物価指数は明らかに下がってきていることも踏まえると、本当にそこまで行くのかなと個人的には思っています。 それに加えて、ドル円については、この上には先週超えられなかった144円、年内高値では一瞬超えたもののすぐに反落し、また昨年の「日銀介入ライン」でもある145円と、ここから上は重要な節目が控えており、今の環境だと短期的に抜くことはあるかもしれないがその可能性はあまり高くないと見ており、144円手前でドル円は一旦利確で良いかなと思いながら相場を見ています。 個人的にメインでやっている豪ドル/NZドルについては、先週のRBAで2か月連続の据え置きとなり、また声明文を見ても大きく内容が変わったわけではないものの、全体的に先月までと比べて「インフレがまだまだまずい」という勢いがなくなった印象があり、2年債利回りで見ても基本的には下げ調子にあります。 この豪ドル/NZドルという通貨ペアは豪とNZの金融政策の違いに反応しやすい通貨で、NZはかなり分かりやすく当面据え置きモードを出してきたことから、今のバトンはRBAサイドにあるのですが、RBAとしては「今後利上げするかもしれないがデータ次第」と言いつつ据え置きを続けていることから、基本的には1.07-1.1と若干高めの価格帯でレンジ形成と予想していますが、ただ2年債利回りで見てもかなり差がついてきたので、ここが為替市場でも意識されると一気にストンと落ちてもおかしくはなく、1.07を明確に下回ってきたら、今度は1.05がターゲットになるかなと見ており、いずれにしても「戻り売り狙い」で考えています。
週明けの東京市場のドル円は、先週末の米雇用統計が、市場の予想を下回り米長期金利が低下したことなどを受けて、金曜の東京時間よりも値動き水準が切り下がっています。 先週の金曜の為替市場は、欧州時間まで142円台後半での推移だったものの、7月の米雇用統計の非農業部門就業者数を受けてドル売りが加速。141円台まで急落する展開でした。 こうした流れの中で週明けの東京市場でも積極的に上値を追うような動きは乏しく、依然として141円台後半での動きになっています。 金曜日に発表された7月の米雇用統計は、非農業部門就業者数が前月比で18万7000人増となり、前月はもちろんのこと、20万人増を予想した事前の市場予想をも下回る結果でした。 雇用統計は先月に続き順調な落ち着きを見せており、FRBの引き締め策が順調に機能していることを伺わせます。 もっとも、失業率は3.5%となり先月よりも改善するなど。内容自体はそれほど悪いものではありません。金利の先高観は低下したものの、アメリカのリセッション入り回避の道筋が見えてきた内容とも評価されており、見方が難しいともいえます。 株式市場はこれをネガティブに受け取り、ニューヨーク市場では主要株価指数が軒並み下落。これを受けて、週明けの日経平均株価も軟調に始まっています。 雇用統計に並ぶ先週の大きな材料として、フィッチ・レーティングスがアメリカ国債の格付けを引き下げたことも市場で注目されました。格下げの発表後はしばらく米長期金利上昇の展開となりました。 もっとも、この格下げによる金利の上昇は、雇用統計の下振れに象徴される経済の減速によるインフレのスローダウン期待が相殺した格好になり、目先では長期金利も落ち着いています。 7月の米雇用統計を受けて、9月のFOMCでの利上げの確率は有意に低下したと見られています。FRBは未だにタカ派的な姿勢を崩していないものの、従来のインフレスローダウンのシナリオにほぼ沿った形になった雇用統計を受け、今後の指標にもよりますが、金利据え置き期待が高まっています。 指標的には動きに一息ついたところと言いたいところですが、今日の市場では株式市場の下落がやや気になります。為替への影響を見守りましょう。 14:00 6月景気先行指数 14:00 6月景気一致指数14:45 スイス7月失業率 15:00 独6月鉱工業生産 28:00 米6月消費者信用残高
今週のドル円は、先週後半の円安の流れを受けて143円台まで乗せた後に一服しており、昨日の値動きは短期上昇トレンドの中での押し目買いチャンスがあったといったところでした。米格付け会社のフィッチが米国の長期国債をAA+に引き下げたというニュースがでたときは、もっとドル売りになると思ったのですが、そこまでドルが売られなかったのは意外でした。 先週の日銀金融政策会合では、金利変動幅の上限を実質的に拡大したようなものと解釈できますが、昨日の時点で10年債の金利は0.625%と元の0.5%からそれほど上昇していません。市場での日本国債売りが苛烈になれば、日銀による買いオペによって金利上昇を抑え込む動きは引き続きあるものと見られ、目処である上限1%に張り付く状況にはなっていません。 そもそも、米国の利上げは終わりが見えてきていますが、欧州や英国の利上げの終了時期はまだはっきりしておらず、ドル円だけ円高に誘導したとしてもクロス円は利上げ方向にある状況では最大限の効果は出ないでしょう。日銀が本格的な円高誘導に動くとしたら、欧州や英国などの物価高が落ち着き、利上げ終了時期が見えてからになるのではないかと考えます。 それまではある程度の水準(直近高値の145円前後)までは円安を容認し、急激な円安にはYCCによってコントロールするといった狙いなのではと思いました。よって、ドル円やクロス円としてはもうしばらく円安目線としておき、押し目があれば拾っておくのが良いと考えています。 パウエルFRB議長は今後のデータを見て追加利上げを判断すると言われていますし、本日のISM非製造業指数や明日の米雇用統計など、米国指標には引き続き注目しつつ、押し目があれば買いポジションを構築していきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 142.50〜144.00】 1日の米国株はまちまち、NYダウは上昇、S&P500種12ポイント安(-0.27%)、ナスダック総合62ポイント安(-0.43%)でした。為替市場はドル高。 米JOLTS求人件数は958.2万件(予想961.0万件)と、予想を下回りました。 米7月ISM製造業景況指数は46.4(予想46.8、前回46.0)と、予想を下回ったものの、前回からは改善しました。 先週末のドル円は138円付近まで下落する場面がありましたが、昨日は一時143円半ばまで5円以上の円安+ドル高となりました。 今朝は米格付け会社フィッチが、米国債をダブルAプラスへ格下げすると、ドル円は一時142円台後半へ下落しています。 本日は米7月ADP雇用統計が発表されます。週末まで米企業決算にも注目です。投資戦略はドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
所用で九州に行く用事があったのですが、今年の九州は本当に雨が多い。梅雨の時期から連日続いた長雨は8月に入っても継続する模様で、この先の天気予報が軒並み雨マークが占めているのには閉口しました。時には長雨による災害の可能性なども取り沙汰されています。エルニーニョ現象がこの長雨の原因の一つとされているようで、この傾向はまだまだ続きそう。現地の人達も苦労されているようで、雨ばかりもいいものではないなと考えた次第です。 【本日の指標】 本日はNY時間においてISM製造業景況指数が発表される予定。今週末に控えている雇用統計までのインパクトはないものの、相場に対してそれなりの影響を与える事になるでしょう。 【本日の戦略】 先日の金曜日に発表された日銀による金融緩和政策の見直し。それによって金曜日の相場に大きく動きがあったのはご承知の通りかと思いますが、週明け月曜日の相場はまさに巻き戻しという言葉が相応しいリターンを見せた相場でした。下落した分の株価上昇、そしてドル円は大幅上昇で一時期142円台に到達するなど円安が進みました。 今回の軌道修正によって円安が是正されるというのが相場関係者の想定でしたが、その目論見はわずか一日で崩れることになりました。金融緩和政策の見直しによるドル円相場の地殻変動は、中長期的な相場の値動きであり、今回の値動きは極短期的なポジションの修正にあったと見るのがよさそうです。 一方で短期的な値動きもはっきりとし、円側の経済施策が明らかになった今、相場を動かす主要因は再びドル側、すなわち米国における金融政策に移ることになり、インフレ関連の指標をはじめとしたファンダメンタルズが動かす相場となりそう。こんな時は無理に取引はせず、しばらくは相場の全体的な値動き、方向性を見極めるのが良さそうです。
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