2023年もあと少し。振り替えると2023年は昨年同様に大きく相場が動き、一時的にせよ150円を超えるような大幅な円安に見舞われた時期もありましたが、年末にかけては日米金融政策の変更を主な理由としてひどい円安状況が是正されつつあり、最終的には140円台前半で今年の取引を終える形となりそうです。 この円安の流れに乗っかる形で、各輸出企業は追い風を受け、株価を伸ばし、日経平均株価は実に30年振りもの高値を見せたようですが、最高高値の記録更新とはならずに一年を終える形となります。インフレが定着して慣れてきたというのも正直なところですが、実生活は苦しいことに間違いは無く、来年も景気高揚を願ってやみません。 【本日の指標】 本日の指標はほぼ無きに等しく、相場に動きを与えるようなことはないでしょう。 【本日の戦略】 昨日のドル円は一時的ではあるものの140円台に突入。FRBによる利上げ政策の先取りをする形で相場がドル売りで反応した形となりましたが、週初に見せていた141円前半の水準というのは、(1)この水準でサポートラインを形成するのか?あるいは(2)151円を頂点とした長い下落方面の流れを組むドル円の上下動の上端か。のいずれかであると週の戦略で述べておりました。どうやら第一ラウンドとしては後者に該当することになりそうで、このまま下落が続けば下落トレンドの継続ということで、140円を割れも単なる通過点となりうるかもしれません。米国の利上げと、日本のゼロ金利解除、この二つがキーとなって相場を動かすことは来年も続きそうです。 さて年明け1月1日は月曜日となり、新年を祝う一日でほとんどの国で休場。本日は2023年の締め日ということですが、昨日の相場全体のボラティリティが若干高かっただけにトリッキーな動きがあることが懸念されるものの、基本的には相場全体が薄く、クリスマス後の一週間の流れをくんで静かに推移する相場と考えています。また、週の戦略ではドル円買いを推奨としましたが、こちらの戦略は来週以降練り直しを考える必要がありそうです。
昨日は米早期利下げ期待の強まりや米長期金利の低下等を受けてドル売りが強まりました。ドル円はNY時間142円を割り込み141.55円の安値を付けました。ユーロドルは堅調な動きで1.11ドル台に乗せ1.1123ドルと今年7月以来の高値を付け、ポンドドルも1.2803ドルの高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 22:30:米・新規失業保険申請件数 24:00:米・11月住宅販売保留指数 昨日のドル円は東京・欧州時間は142円台中盤〜後半で推移もNY時間は軟調で142円を割り込む動きとなり141.55円の安値を付けました。今日も軟調な動きとなると141円台前半〜141円付近への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると142円付近〜142円台前半へ上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは東京時間は1.1030ドル付近〜1.1040ドル台で推移し欧州時間は1.1070ドルまで上昇、NY時間は堅調な動きで1.11ドル台に乗せ1.1123ドルの高値を付けました。今日も堅調な動きとなると1.150ドル付近〜1.1170ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.10ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 今年も皆様には大変お世話になりました。どうぞよいお年をお迎えください。
昨日の為替相場は、円、ドルともに力関係上弱い位置に変化したことや、オセアニアやカナダが強い位置に来るなど典型的「リスク選好型」となりましたね。ただ変動率は低く年末相場の閑散とした状態になっていますので、取引は避けて年始から本格的に動いてくる海外勢の動向に注意したいところ。 特に例年日本は正月明けもなんとなくゆったりスタートするようなところがありますが、海外勢は12月に休む分、1月はいきなりしっかり動いてくるようなことが多いので、値動きも例年大きくなることが多いです。 ですので様子見しつつも相場の状況は把握したり、資金管理やポジション管理に時間を使ったり、来年の相場ですぐに動けるような準備はしておきたいですね。 また今日のイベントとしてもリッチモンド連銀製造業指数や米5年債入札程度ですので、特に時間帯も限定せず、各国オープン前後の動きや力関係を把握して年始に備える程度の意識で良さそうです。 ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はNZDが0.58%、CADが0.57%、AUDが0.45%、GBPが0.42%、EURが0.37%、CHFが0.31%、USDが0.08%となっていて、力関係は【NZD>CAD>AUD>GBP>EUR>CHF>USD>JPY】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>CAD>USD>JPY>EUR>AUD>NZD>GBP】でしたから、ドルと円が弱い位置に変化したこと、オセアニアが強い位置に変化したこと、カナダドルが強い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いて今朝時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが強まればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円が強い位置に戻って対円変動率が1%を超えてくると、各通貨の短期トレンドは下向きに変化してショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、相場のムードが完全に年末特有の状態なので、基本は様子見で良いと思います。もし不要なポジションやなんとなく気持ち悪いポジションがある場合は、それを落としておいて年始に建て直すというのもありだと思いますので、その程度にとどめるのが良さそうです。 仮に強い動きが出たとしても、同じような強い動きはまた来年も必ず出ますから、チャンスはまた来ると考えてやり過ごすのが良いかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【昨日のマーケット】 (休場)NY市場・ロンドン市場 クリスマス 【本日の戦略】 <休場が多く小動き> ドル円は小動きが続き、結局142円台前半と変わりませんでした。クロス円はやや売られましたが、小幅に下落した程度。クリスマスでロンドン市場やNY市場が休場となったことで、多くのFX取引所が午後3時あたりで終了しています。金(Gold)や原油(WTI)などの、商品相場も休場でした。 <引き続き小動き継続と予想> 本日のFX取引は、午前7時から取引再開。東京市場は通常通りですが、引き続きロンドン市場がボクシングデーで休場となっています。市場参加者は少なく、スプレッドの開く可能性があるため注意が必要でしょう。日中は、様子見が無難かもしれません。 なお、夜になればNY市場が再開するので、ある程度値動きは戻ると思われます。 【経済指標】 ★★★ 23:00(米)10月住宅価格指数(前月比) 前回:0.6% 予想:0.5% (休場)ロンドン市場 ボクシングデー 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 141.50〜143.00→ ・ユーロ円 156.00〜157.80→ ・ポンド円 180.00〜181.50→ ・豪ドル円 96.00〜97.50 → ・ユーロドル 1.0950〜1.1080→ ・ポンドドル 1.2620〜1.2780→ ・ドルスイス 0.8500〜0.8620→ 【注目通貨】 ・なし(薄商いで小動きと予想)
今回が2023年で書く最後の記事なので、今年の振り返りと、来年の相場について書きたいと思います。 今年は世界各国が「いつまで利上げを続けるのか(いつ利下げに転じるのか)」、逆に日本は「いつになったら緩和をやめるのか」というのが注目され続け、前者については国によってまちまちながら、どの国も利上げ傾向は終わり、来年のどの時期に利下げするか(ただしオセアニアは若干まだ利上げ可能性あり)がポイントとなりました。 来年は米大統領選もあり、株価を維持したいインセンティブが強く働くであろうことから、米はおそらく利下げへの圧力が相当強まると考えられ、また米がそうなると、米以上に経済がガタついていて、インフレも米以上に抑制されつつあり、しかもEU圏には財政に問題を抱えている国も多く、高金利の負担が厳しくなっていると考えられることから欧州も利下げへの圧力が強まり、世界全体としては緩和方向に動くと考えています。 その上で、逆に日銀については、割と読みづらく、 ・そもそもインフレが収まり、また世界各国も緩和に転じることで引き締めに向かう理由がなくなり、これ幸いと緩和を継続する ・何らかの形で来年の上旬に徐々に引き締め(というか正常化)に向かう のどちらもありえると考えていますが、個人的には前者でなし崩し的に今の緩和継続なんじゃないかなあと思っています。 前者のケースでも世界各国の金利と日本の金利差が縮小し、円高方向に行くとは思いますが、多くの人が期待しているような1ドル110-120円くらいの「それっぽいレート」まで行くかと言うと・・・・という感覚もあります。 クロス円以外で言うと、個人的にメイン通貨としてやっている豪ドル/NZドルについては、今年はほとんどの期間を1.07-1.1で過ごし、そして日々の値動きも小さくないという、自動売買にとって理想とも言えるような値動きでした。 豪とNZは、どちらも利上げはほぼ打ち止め、ただし後1回くらい残してるかもしれない、利下げも後半にはあるかも、くらいの感じで、短期的な金融政策の違いで動くことはあるとは思うものの、そこまで大きな差が出そうな感じもなく、その点で来年もやりやすい時期が続くと予想しています。(メイン通貨なので希望的観測も含むかもしれませんがw)
クリスマス、年末年始を前にして、為替市場は動きにくい時期に入ってきました。 このところ、FRBによる早期利下げ観測を受けて総じて株高、ドル安、円高方向の相場になっていますが、今週もそれが継続しています。 昨日21日のニューヨーク市場では、ダウは反発する展開となり、前日終値比で322.35ドル高の3万7404.35ドルで取引を終えています。 7〜9月期のアメリカの実質GDP確定値が下方修正されたことなどが材料視されました。アメリカの商務省が発表した7?9月期実質GDP確定値は年率換算で前期比4.9%増と市場予想を下回る数値となり、改定値の5.2%増から下方修正されています。 直近では、新規失業保険申請件数、フィラデルフィア連銀製造業景況指数も冴えない数字になっておりアメリカ経済の減速が明らかになってきました。リセッションなき減速を経て、早ければ来年上半期の利下げへと期待感が高まっています。 これを受けて、為替市場でも主要通貨に対してドル安が進行。ニューヨーク市場でのドル円は続落となっています。ドル円は142円そこそこの水準となり、前営業日と比べての大幅なドル安になっています。 ユーロドルもまたユーロ高の展開になっています。ユーロドルは1.1台に乗せてニューヨーク時間を終えています。 アメリカの経済指標の減速は金利先安観測となり、対ユーロでもドル安をけん引しており、一時は1割れあるいはパリティ水準にあったユーロドルも、かなりユーロ高が進んできた感じがします。 また、今日の材料としては、米11月個人所得・個人消費支出が注目されます。直近ではアメリカ経済の減速やインフレ指標の沈静化が指標で確認されるたびに、ドル安が進むという指標主導の相場になっており、普段以上に指標に注視しつつ取引をする必要があります。 前述のように本日はクリスマス前かつ週末を控えていますので、基本的には取引が細る時期ですが、市場にある程度動きがあるので材料次第である程度大きく動くことも想定すべきでしょう。 16:00 英11月小売売上高 16:00 英7-9月期四半期国内総生産 16:00 英7-9月期四半期経常収支 16:00 独11月輸入物価指数 16:45 仏12月消費者信頼感指数 16:45 仏11月卸売物価指数 21:00メキシコ11月 貿易収支 22:30 カナダ10月月次GDP 22:30 米11月耐久財受注 22:30 米11月個人所得 22:30 米11月個人消費支出 24:00 米11月新築住宅販売件数 24:00 米12月ミシガン大学消費者態度指数
皆様、おはようございます。ダメおやじです。 10日連騰で史上最高値更新していた米NYダウが深夜から急落です。インフレの沈静化と米金利の急落、雇用や小売り経済指標の強さ、そしてFRBの来年3回の利上げ見通しで米株は続伸中でした。日経も3日続伸でしたが、昨日は日柄変化日もあり調整内の下落かもですが、本日のヘッドラインに要注意です。 ドル円は日銀金融政策(19日)で緩和続行の「チャレンジング」となり、マイナス金利解除のリーク報道で急落後の凡そ142.2円から144.9円まで約2.7円急騰後に143.2円まで約1.7円下落、ポンド円は180円から184.1円まで約4.1円暴騰後にCPI低下で181.2円まで約2.9円急落、ユーロドルは凡そ1.098から1.092を上下して下落、株安・ドル高・円高の動きです。 米NYダウは12月13日が日柄変化日であったので、そのレートまで調整されるかもです。また現時点では22日・25日・1月1日(休場日なので実質は2日)が日柄変化日になっています。海外勢がクリスマス・年末年始の休暇で薄商い状態のなか、不穏な動きになるかもで株価動向で為替も動きそうです。 <経済指標等>22:30米GDP確報 <日柄変化日>ポンドドル <相場の波動>人気に逆行して動く日 逆張り方針良し 戦略レート ・ドル円:30分足売り・1時間足デットクロス。上値143.65・143.95・144.1・144.25ー144.55・144.95。下値143・142.5・141.9・141.67・141.32。 ・ポンド円:売り。上値181.52・181.75・182・182.19・182.45・182.65・182.82ー183.25・183.8。下値180.8・180.6・180・179.45・178.85・178.55・177.85。 ・ユーロドル:売り。上値1.095・1.096・1.0967・1.0976・1.0985・1.0993。下値1.0926・1.0913・1.0906ー1.0887・1.0844・1.0825。 【免責事項】戦略レートについては、6時頃にチャートを見てグランビルの法則と値幅計算で予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。特に損切りや分割利食いは、各自で設定をお願いします。
昨日の日銀金融政策決定会合では金融政策の据え置きが決定され、既定路線の緩和政策が維持されました。来年1月の会合でもイールドカーブコントロール(YCC)やマイナス金利の撤廃などを示唆する発言はなく、当面は現状維持となる見込みとなったため、ドル円やクロス円は大きく円安方向に動いています。 米国の政策金利は3月のFOMCにて0.25%の利下げが60%ほど織り込まれ始めており、先日のドットプロットでも2024年にはそれなりの利下げが実施されるであろうことから、中長期で見ればドル円は下げるだろうと考えられるものの、短期的には一旦ショートカバーとして戻しが入った状況となっています。 中長期の下げを見越してドル円やクロス円のショートポジションを構築していくと、スワップコストが発生してしまうのでなるべく長い期間引っ張りたくはありません。よってショート勢は適度に利食いをしていくだろうと考えると、一方的に下げる展開ではなく、下げては戻すのを繰り返しながらじわじわと下げていくのではないかと考えます。昨日は一旦戻すタイミングだったということで戻り売りを狙うチャンスと受け取っておこうと思います。 本日は欧州タイムに英CPIやユーロ圏消費者信頼感指数の指標発表などがありますが、昨日の急激な戻しに対する反落があるかを見つつ、短期的な売りポジションを構築できるチャンスを探していきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 140.00〜144.00】 18日の米国株は上昇、S&P500種21ポイント高(+0.45%)、ナスダック総合91ポイント高(+0.62%)でした。為替市場は円安。 翌日に日銀会合結果+植田総裁会見を控えて、ポジション調整の円売りが優勢でした。マイナス圏で推移していた米金利がプラス圏へ浮上したことも、ドル円の上昇を後押ししました。 本日は東京時間昼頃に日銀会合結果、15:30?植田総裁が会見を行う予定です。 早期(1月)マイナス金利解除へ向けた示唆があるかに市場の関心が集まっています。 早期(1月)マイナス金利解除示唆なら円買い要因。賃上げ確認後なら円売り要因となります。 日銀会合結果が発表されるまでは様子見姿勢が強まりそうです。 投資戦略は日銀会合結果や植田総裁会見後の値動きを確認してから考えます。 ドル円中心に荒い値動きになりそうです。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
12月も半ばを過ぎ、年末まであとわずかとなった中、神奈川では25度を観測するなど、今年は気候の話題に事欠かない日々が続いています。それでも、日々の気温は下がり続けており、今週は冬至を迎える一週間です。クリスマスももうすぐで、年末の楽しい時期を迎えますが、12月とは思えないほどに相場は活発な状況が続いています。 【本日の指標】 本日からは日銀による金融政策決定会合が始まりますが、植田日銀総裁による記者会見は明日行われる予定で、本日は基本指標によって市場が動くとは考えにくいでしょう。しかし、相場のボラティリティは非常に高く、日銀や日本政府の金融政策に関するニュースには十分な注意が必要です。 【本日の戦略】 先週半ばの大きな値動きから一歩引いた状況が続くドル円。それでも、一日に1円以上動くボラティリティの高い日々は続いています。これまでは日本のゼロ金利と米国の高金利の組み合わせによるキャリートレードが円安を促進していましたが、この1ヶ月でいずれの前提条件も崩れつつあるため、円安のトレンドが終息に向かっていると見受けられます。2024年にはさらなる円高が予測されていますが、まずは短期的にこの相場をどう切り抜けるかを考えるべきでしょう。 今回の日銀による政策変更については、今年夏に発生した大規模な円安トレンド時にも介入がなかったという事実があり、金融政策の変更という重要な局面においても政治的な干渉がほぼない状況で進められています。日銀が比較的独立して進める状況は、米国と比較してやりやすいようですが、国民性が変化を嫌う傾向があるため、着地点を見つけるのは難しいと考えられます。それでも、2013年から始まった大規模金融緩和の終了は避けられず、コロナという外部要因が大きいとはいえ、今のタイミングで行うべきだと考えます。歴史的な分岐点となることを期待して、今日と明日を迎えたいと思います。
昨日は米債利回りの低下等を受けドル売りが進み、ドル円は東京時間に一時141円を割り込み140.97円の安値を付け、欧州・NY時間は142円台前半まで反発も142円台では上値の重い動きとなりました。 ユーロドルは底堅く推移しNY時間1.1009ドルの高値を付け、ポンドドルも堅調な動きで1.2794ドルの高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 22:30:米・12月NY連銀製造業景気指数 23:15:米・11月鉱工業生産 23:45:米・12月製造業購買担当者景気指数 23:45:米・12月サービス部門購買担当者景気指数 23:45:米・12月総合購買担当者景気指数 30:00:米・10月対米証券投資 昨日のドル円は東京時間一時141円を割り込み140.97円の安値を付け、欧州時間は141円台前半〜142円台前半、NY時間は141円台中盤〜142円台前半で推移しました。今日軟調な動きとなると141円台中盤、まだ下に行くと141円付近への下落が考えられます。一方、堅調な動きとなると143円付近、まだ上へ行くと143円台中盤へ上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは東京・欧州時間は1.08ドル台後半〜1.09ドル台前半で推移、NY時間は堅調な動きで1.1009ドルの高値を付けました。今日堅調な動きとなると1.10ドル台前半、まだ上へ行くと1.10ドル台後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.09ドル台前半〜1.08ドル台後半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、円が力関係上強い位置をキープし続けたうえに、FOMCを経てドル売りが加速。円も強い位置でやや加速した格好となり、この調子で円買いが続けば中長期のトレンドも変化するかどうかというところまで来ましたね。 年末で市場参加者が減る中での動きなので、年始からまた流れがガラっと変わる可能性もあり、現段階で中長期トレンドの行方を予測するのは少し難易度が高いかなと思いますが、取引の難易度は高くなっているので無理して取引しないようにしたいところ。 このような中で今日のイベントとしては豪雇用統計、スイス中銀政策金利発表、BOE政策金利発表、ECB政策金利発表、ラガルド総裁記者会見、米小売売上高などが予定されており、特に政策金利関連と米小売売上高あたりでは強い動きが出る可能性も。 そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで、事前に上下にシミュレーションしておき、欧州時間以降に取引できそうな機会が来れば早い決済で取引する程度にしておきたいですね。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はAUDが-0.03%、NZDが-0.59%、EURが-0.92%、CADが-1.10%、GBPが-1.25%、CHFが-1.33%、USDが-1.70%となっていて、力関係は【JPY>AUD>NZD>EUR>CAD>GBP>CHF>USD】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【JPY>CHF>EUR>NZD>GBP>USD>AUD>CAD】でしたから、円が強い位置で加速していること、オセアニアが位置を上げたこと、北米通貨が弱い位置で加速していることなどがわかります。 続いて今朝時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、円買いが続いていることでドル円クロス円ともに下向きとなっていて、現状は円買いの動きが強まればショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円が弱い位置に再び戻っていき対円変動率が1%を超えてくると、各通貨の短期トレンドは回復してロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、昨日今日と円買いが継続していますので、まずはこの円軸の力関係をしっかり見ていきたいところ。 中長期トレンドはまだ円売り傾向ですが、12月に入って少しずつ変化が見られますので、短期的には円高、中長期は円安とそれぞれの方向が揃っていない状態になっています。この状態で取引する際には早い決済を心がけたほうが良いので、その点も意識したいですね。 自信がない場合は中長期のトレンドが変化するかどうか、あるいは再び元の円安傾向に戻るか、ということを見極めることに集中し、取引は年始からという意識でも良いかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 36577.94(+173.01 +0.48%) ・日経平均(CFD)32945.00(+101.30 +0.31%) ・金・ゴールド 1980.09(-1.21 -0.06%) ・原油・WTI 68.70(-2.62 -3.67%) 【経済指標】 ★★★ 22:30(米)11月消費者物価指数(CPI)(前月比) 前回:0.0% 予想:0.0% 結果:0.1% ★★★ 22:30(米)11月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) 前回:0.2% 予想:0.3% 結果:0.3% 【本日の戦略】 <ドルは下げ渋りやや反発> 昨日のドル円は米CPIの発表を前に調整が続き、下落が続きました。しかし、米11月CPI前月比は0.1%と予想0.0%を上回ったことで買戻しが入り、145円台半ばへ戻しています。米10年債利回りは4.206%へ低下したもののこちらも下げ渋り、本日のドルは買戻しが続くと見ます。しかし、CPIコア指数は予想通りだったことで強い買い材料とはなっておらず、小幅高程度と予想します。 <FOMC政策金利が発表> 明日早朝のFOMC政策金利発表は据え置き予想、市場の利上げ織り込み度を算出したCME FedWatchも、据え置き確率98.4%となっています。注目はパウエルFRB議長の記者会見で、これまで同様追加利上げの可能性も残してくるのか確認したいところ。 <株高が円安を支援と予想> 一方、株式市場を見ると、NYダウ、ナスダックともに年初来高値を更新中。リスクオンムードが広がっており、株高による円安に期待ができます。ドル円・クロス円ともNY時間後半にかけじり高となっており、日中は円安にサポートされた推移が続くと予想します。 ただ、原油が急落し再び70ドルを割れていることから、豪ドルやカナダドルなどの資源国通貨は上値が重いでしょう。 【経済指標】 ★★★ 22:30(米)11月卸売物価指数(PPI)(前月比) 前回:-0.5% 予想:0.1% ★★★ 22:30(米)11月卸売物価指数(PPIコア指数)(前月比) 前回:0.0% 予想:0.2% ★★★★★ 28:00(米)FOMC政策金利発表 前回:5.25-5.50% 予想:5.25-5.50% ★★★★★ 28:30(米)パウエルFRB議長の定例記者会見 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 145.00〜146.50↑ ・ユーロ円 156.50〜158.00↑ ・ポンド円 182.30〜183.00↑ ・豪ドル円 94.50〜96.00 ↓ ・ユーロドル 1.0750〜1.0900↑ ・ポンドドル 1.2500〜1.2650↑ ・ドルスイス 0.8700〜0.8850↑ 【通貨の強さ】 ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(米11月CPI前月比が予想を上回る)
先週のドル円は、146.7円くらいで始まり、一時は147.5円近辺まで上昇しましたが、植田総裁が「年末から来年にかけ一段とチャレンジングに」という発言をしたことや、植田総裁と岸田総理の階段実施等から金融緩和修正の思惑がかなり強まり、一時は141.6円まで急落しました。 ただし、そこまで落ちたのはさすがに行き過ぎだったのか、日足はかなり長い下ヒゲを付け、また米雇用統計がかなり強かったこともあって先週末時点で145円手前まで戻し、さらに昨日にはブルームバーグ社による「日銀はマイナス金利やイールドカーブコントロールの撤廃などを今月急ぐ必要はほとんどないとの認識」という報道もあって、一時は146.6円手前まで戻し、執筆時点ではそこから若干円高方向に進んでドル円は145.7円前後にいます。 個人的な予想としては、明日のFOMCでそれなりにタカ派的な見解が出てきそうなこと、先週のドル円急落である程度ロングが切られ、ショートも入ったと思われること、さらには日銀が多少何かしてくるにしても、結局総合的には緩和的な姿勢を崩すことは考えづらいことから、ドル円は買い目線で見ていますが、ただしクリスマス休暇も近づき、徐々にポジション解消の動きも出てくると考えられることから、買うにしてもそこまでポジションを重くしないか、またはロスカットをしっかりと設定してトレードする必要があると考えています。(私はポジションを軽めにしています) 本日はFOMCの前哨戦として米消費者物価指数が22:30に発表され、まずはここに注目かなと思っています。 また個人的にメインでやっている豪ドル/NZドルについては、先月のRBNZでまさかのタカ派的な声明文が出てきたサプライズで一時1.066台まで下げましたが、その辺りでは底堅く、今は1.072くらいにあります。 個人的には1.07-1.1のレンジをメインと考えているので、今から積極的に売る理由もないと思っていますが、ただ12月は下げやすいというかなり強いアノマリーもあり、1.06台前半まで落ちてきたら裁量売りポジションもそれなりに利確していこうと期待しながら見ています。(買いはマイナススワップも発生し、1.06-1.07というのは中長期で見るとそこまでの安値圏でもないので、買うというのは今時点では全く考えていない)
先週の為替市場は、稀に見る激しい動きになりました。 日本銀行の植田総裁と氷見野良三副総裁のマイナス金利の出口に関する観測的な発言を受けて、円が急騰しました。 とくに植田総裁は参院財政金融委員会で年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になると思っていると発言。 日銀は18、19日に金融政策決定会合を予定しています。市場はここでの政策変更はないと見ていましたが、発言を受けて、早ければ次の金融政策決定会合での政策変更すらも取り沙汰されるようになっています。 こうした状況を受けて、7日のニューヨーク市場では、ドル円で円高が進行して、ドル円は一時的に141円60銭前後まで進みました。 円高の進行幅は概ね5円程度となり、1日の動きとしては異例の値幅です。141円台は、8月上旬以来とのこと。かなり久しぶりな感じがします。 目先での急激な円安は、日本経済の構造的な弱さとか、国際収支の悪化と紐づけられて語られる場面が多かったです。しかし、実際にはそこまで大きな話ではなく、その殆どは金融政策、内外金利差で説明ができるということが、改めてクリアになった感じがします。 もっとも、アメリカ経済の強さも健在。金曜日に発表されたアメリカの11月の米雇用統計では雇用者数と賃金の伸びが市場予想を上回る結果でした。 雇用統計を受けて、アメリカの金利の先高観が復活。 市場では来年早期の利下げすらも織り込まれる展開になっていましたが、これにストップをかけた格好です。 来週の次回のFOMCでは金利は据え置きと見られているほか、市場で強まる早期利下げ期待は、会見などを通じて今回もパウエル議長に押し返される可能性が高いと見られます。 FRBは、今回局面では極めて慎重に振舞っています。高金利環境は長期間継続する可能性は高いと見られます。一部が期待するような、第一四半期の利下げに続き、来年の連続的な利下げは実現しそうにありません。 ドル円の決定要素をまとめると、要するにアメリカの「スティーッキー・ハイ・インフレション」(根強いインフレ)と、日銀の「イールドカーブコントロール(YCC)の出口政策」の綱引きです。 今日は材料不足で大きな動きは見込みにくい地合いです。引き続き日銀の要人発言とアメリカの物価指標、経済指標を注視して取引をしていきましょう。 16:00 ノルウェー11月消費者物価指数 16:00 トルコ10月 経常収支 16:00 トルコ10月 失業率 16:00 トルコ10月 鉱工業生産
皆様、おはようございます。ダメおやじです。 昨日は植田日銀総裁の国会答弁でマイナス金利解除観測が再浮上して円が急騰、ロンドンFixでドル円は前日高値147.4円から141.6円まで約5.8円、ポンド円も前日高値185.8円から178.6円まで約7.2円のフラッシュクラッシュ(暴落の意味)でした。 12月19日の日銀で金融政策の変更があるかも、それまではドル円・クロス円は大きく動きそうです。 本日から日柄変化日、ドル円とクロス円はどこまで戻すか。毎回、日柄変化日の前日は注意喚起してきましたが、ポジション整理など宜しくお願いします。 今夜は米雇用統計がありますが結果が良くても利下げが織り込まれているのでさほどドル高にはなりにくいかもです。 <経済指標等>8:30日本毎月勤労統計調査・22:30米雇用統計・9日10:30中国CPI <日柄変化日>ドル円・ユーロドル・ユーロ円・ポンドドル・豪ドルドル・豪ドル円・日経先物・原油先物 <相場の波動>分岐を司る重要日 波動に注意せよ #戦略レート(前日の値動きに対して値幅計算しており凡そとみてください)#ドル円:1時間足売り30分足買い。上値144.65・145・145.3・145.6・145.95・146.35。下値143.65・143.45・143.1・142.6・142.2・141.8。 #ポンド円:1時間足売り30分足買い。上値182.1・182.5・183・183.45・184・184.25・184.5。下値180.35・179.85・179.5・179.2・178.35。 #ユーロドル:1時間足買い30分足売り。上値1.08065・1.0816・1.0831・1.0846・1.0857・1.09。下値1.07815・1.0769・1.07575・1.0741・1.07122・1.06688。 【免責事項】戦略レートについては、6時頃にチャートを見てグランビルの法則と値幅計算で予想して書いていますので、その後に予想と違う動きの時にはノートレをお願いします。相場が急変した時はレート通りにはならないので、損切りや分割利食いは各自で設定をお願いします。
先週のドル円やクロス円は総じて軟調な展開でしたが、今週に入ってから底打ち感がでてきそうなチャートの形になってきました。米債利回りが下げ止まってきており、ユーロドルやポンドドルではドルが強い形になっているようで、ドル円としても大きな下げにつながっていないように見えます。 米国の経済指標が弱い数字が出始め、利上げサイクルの終了から利下げ時期の前倒しの流れからドル売りとなりつつありましたが、緩やかではありますが利下げの織り込み具合が解消していることもドル円の下落が継続しない理由かも知れません。週足で見るともっと下げるようにも見えますが、一旦は146円台で下げは一服と見てレンジ相場となるか様子見を見ながら買いと売りを織り交ぜていければと思います。 個人的に注目していた豪ドル円は、98円台でトップアウトして下落し始めています。先日のRBA政策金利はコンセンサス通り据え置きとなったものの、インフレが鈍化傾向にあるとの見通しを示したことで豪ドル売りとなっています。昨日はやや反発して陽線を示現していますが、96.00円を割り込むと94円台までの下落が見えてきます。豪ドル円の買い狙いはもう少し辛抱が必要かも知れません。 昨日のADP雇用統計と明日の米雇用統計の狭間である本日は、注目すべき米指標はない認識です。欧州タイムからNYタイムにかけての流れを見ながら、順張り方向での素直なトレードを行うことで利益を積み増せるようにしたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 145.50〜148.50】 5日の米国株はまちまち、S&P500種2ポイント安(-0.06%)、ナスダック総合44ポイント高(+0.31%)でした。為替市場はドル高。 米10月JOLTS求人件数は873.3万件(予想930.0万件)と、予想を大きく下回りました。米11月ISM非製造業景況指数は52.7(予想52.0)と、予想を上回っています。 今週は米雇用関連指標に注目が集まっており、弱いJOLTS求人件数を受けて、ドルが急落してもおかしくない環境でした。 ドル円は指標発表直後に146円半ばまで売り込まれる場面がありましたが、147円へ戻しています。 本日は米11月ADP雇用統計に注目です。 米経済指標の悪化は続きそうですが、来年前半の利下げを織り込めば、ドル安は止まって来そうです。 投資戦略は中長期でドル円を買って行く方針です。 週末の米雇用統計が悪化した場合など、大きく下げたところを買いたいところです。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
今年は夏が終わっても暑い日が多く、11月でも長袖シャツ一枚で過ごせる日があるなどで、夏が長いなと感じていましたが、さすがに12月に入ると本格的に冬が到来したようです。寒いですね。町もクリスマス一色になっていますが、コロナが収束してますます毎年少しずつ良くなっていることに感じ入ります。寒い日々ですが、身体には気をつけて、元気に過ごしていきたいです。 【本日の指標】 本日は米国時間においてISM非製造業景況指数が発表される予定です。景気の減速が見られる中、予想通りの数値が出れば、株価上昇と円高・ドル安のトレンドが継続することとなるでしょう。 【本日の戦略】 スピードは若干弱まっていますが、じわじわと続く円高です。週明け月曜日こそ若干の円安が見られましたが、146円台〜147円台で動いています。週の戦略で述べた通り、ここからドル円売りを狙う場面であると考えています。 為替相場に対して影響を与えているのは、米国における好調な株価です。10月終わりから比較すると、10%近く上昇しており、その背後には米国における金利政策の変更があり、利上げサイクルの終わりがこの動きの背景にあるようです。同様に日本においても、異常な円安はあるものの、それを追い風の一つとして、今年最高値である3万3千円台に三度トライしています。これ以上の上昇は何度も跳ね返された過去がありますが、米国や欧州に周回遅れで始まったインフレとそれを抑えるべく動くであろう日銀の政策が今後のトレンドを形成することになりそうです。 こうした状況になると、すっかり沈静化したのが日銀による介入です。伝家の宝刀とされる日銀の介入は、今年初めて150円台に突入後、その発動があったとされたことでドル円が急落したことは記憶に新しいかと思います。しかし、その後の月の為替介入の事実発表時には「介入は実施していない」との発表があり、相場の急変を招いた経緯がありました。昨年の二回の介入による円高への急激な変化が相場参加者にとってある種の恐怖として残っているのかもしれません。介入が実施されれば長期的に相場に影響を与えるというのが一般的な見方ですが、今回は介入なしで自立的な円高への回帰であることから、再び方向感のない相場の到来かもしれません。様子見相場となりそうです。
先週1日はパウエルFRB議長の講演を受け円買いの動きとなり、ドル円は再び147円を割り込み146.66円の安値を付けました。ユーロドルは1.08ドル台前半〜1.09ドル台前半で軟調な値動き、ポンドドルは1.26ドル台前半〜1.27ドル台前半で底堅い動きでした。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 24:00:米・10月製造業新規受注 先週1日のドル円は東京・欧州時間は147.60円〜148円台前半で推移、NY時間は午後147円を割り込み146.66円まで下落し146.85円で引けました。今日も軟調な動きとなると146円台前半への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると147円台前半へ上昇できるか見たいです。 先週1日のユーロドルは東京・欧州時間は1.08ドル台後半〜1.09ドル台前半で推移、NY時間は1.0829ドルまで下落も午後は1.08ドル台後半まで反発し1.0882ドルで引けました。今日堅調な動きとなると1.09ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル台前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、一旦円が力関係上弱い位置に戻ったことで相場が落ち着き、ドルも買われたことでこれまでの中長期トレンドに近い形となりましたね。ただ今日は朝から円が買われる動きが再び出ており、年末に向けての調整には注意したいところ。 例年年末になると円高アノマリーということも聞かれますが、過去20年以上取引してきて思うのは、統計的に円高が多いというわけでもなく、どちらかというと市場参加者が減る年末相場において、急に値が飛ぶような動きが発生しやすく、それが円高方向に来るとより強く感じるのでそういう印象なのかなというところ。 今はまだ12月に入ったばかりなのでそうでもないですが、中盤以降は確実に相場参加者が減ってきて、ピーキーな動きが多くなりますので、その点にも注意しながら相場を見ていきたいですね。 このような中で今日のイベントとしては英住宅価格指数・製造業PMI確報、スイス実質GDP、SVME購買担当者景況指数、独製造業PMI確報、ユーロ圏製造業PMI確報、カナダ雇用統計、米PMI・建設支出・ISM製造業景気指数などが予定されていますので、欧州市場以降には相場がさらに変化していく可能性も。 そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで、事前に上下にシミュレーションしておき、欧州時間以降に取引できそうな機会が来れば的確にとっていくようにしたいですね。 ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はCADが0.96%、NZDが0.78%、USDが0.73%、AUDが0.63%、CHFが0.62%、GBPが0.22%、EURが-0.03%となっていて、力関係は【CAD>NZD>USD>AUD>CHF>GBP>JPY>EUR】という形に。 水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>NZD>JPY>GBP>USD>CAD>EUR>AUD】でしたから、北米通貨とオセアニアが位置を上げたこと、欧州系通貨と円が位置を下げたことなどがわかります。 続いて今日11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、今朝から円が買われていることも影響して全体的にフラットから下向きとなっており、現状は円買いの動きが強まればショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。逆にここから円が弱い位置に再び戻っていく動きになれば各通貨の短期トレンドは回復してロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、昨日今日と活発に力関係は変化しているので、まずは欧州勢参入前と参入後の力関係の違いを把握するところから始めたいところ。その上で夜の相場で取引できそうな明確な傾向が出ている場合には取引するのが良いでしょう。 逆に全体的に明確な傾向が見られなかったり、変化が激しく読みにくい場合は様子見するのが良いですし、年末年始に向けた資金管理の計算やポジション調整の計画などに時間を使うと良いかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
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