円安、株高の流れが年明け以降しばらく継続してきましたが、今週になってからは、やや雰囲気に違いを感じます。 昨日の日経平均株価は、前日比38円92銭高の3万6065円86銭と小幅に上昇して取引を終えましたが、今日は反落しています。 もっとも、30日のNYダウは4日連続で史上最高値を更新。株式市場ではトレンド的に見て、従来の追い風が継続していることには変化はありません。 これに対して、為替市場はリバウンド的な円安に多少歯止めがかかり、これに対してユーロが弱くなってきた印象を受けます。昨日の東京時間の終わり付近のドル円相場は、147円台前半と、前日同時点と比べて円高ドル安傾向になりました。今日も147円台後半です。 さらに、特筆すべきはユーロ円で、一時は159円前半まで値動きが切り下がりました。 アメリカでは依然として堅調な経済指標が継続しており、利下げの具体的スケジュールが不透明ですが、域内経済の低迷が目立つ欧州では、ECBの利下げが近いのではないかとの観測が強まっており、ユーロ売りに繋がりました。 ECBのデキンドス副総裁が講演で、インフレリスクは下方に傾斜しているとの発言をしたことも材料になっています。 これにより、ドルがユーロに対して上昇したことが、今回のユーロ安の主因です。本日に予定されているFOMCでは、早期利下げ観測をけん制するのではないかとの見方があり、欧米間の金利格差観測が強く意識されています。 根本的に、アメリカのマクロ経済の良好さがその背景にある以上、この動きはある程度持続性のあるトレンドとなる可能性があります。注目です。本日段階では、目先の反発を狙ったユーロ買いにはリスクを伴うでしょう。 今日のFOMCでは金利は据え置きと見られます。よって、注目すべきは会合後のパウエルFRB議長の記者会見でしょう。経済指標も複数予定されていますので注意が必要です。 10:30 中国1月 製造業PMI 16:00 独12月輸入物価指数 16:00 独12月小売売上高 16:00 英1月ネーションワイド住宅価格 16:30 スイス12月実質小売売上高 16:45 仏1月 消費者物価指数 16:45 仏12月 卸売物価指数 17:55 独1月雇用統計 21:00 米MBA住宅ローン申請指数 22:00 独1月 消費者物価指数 22:15 米1月 ADP雇用統計 22:30 カナダ11月 月次GDP 22:30 米10-12月期 四半期雇用コスト指数 23:45 米1月シカゴ購買部協会景気指数 28:00 FOMC政策金利 28:30 パウエル議長会見
こんにちは、ダメおやじです。年初からドル円は上昇基調で推移していましたが、ここにきてもみ合い相場となっています。トレンドフォロー型のトレード手法であればうまくいかないことが目立ってくると思います。手法は相場の状況に依存したものが多いため、そのような結果になることは自然なことです。それを全く使えなくなったと早とちりをしないようにしましょう。 では、どのように対応していくかですが、いつもよりも利食いを早めに行うことでリズムが合う場合があります。利食いは伸ばすものと考えている人も多いと思いますが、こういう相場では一時的含み益が出ても、反転してマイナスになってしまうこともあります。各チャート上にある節目にはいつも以上に気を付けて早めの利食いをすることが肝心です。 そして、利益を増大させていくためにもロットを増やしたり、トレード回数をいつもより多くするなどチャレンジすれば、新しい成功へのヒントを得るチャンスになることもあります。ただ、その場合でも結果が付いてこなければ意味がないので、トレード履歴を振り返り改善できる点がないかは常にチェックしましょう。 相場は常に変化し続けています。私たちはそれにフィットできるかどうかが求められています。トレード結果により答えが毎回わかりますので、どれが一番フィット出来ているか意識してトレードをしていきましょう。そうすれば最適解に近付いていくと思います。
先週金曜日のドル円は、147円台から148円台へとこじっかりとした展開となり、ユーロ円やポンド円などのクロス円も陽線を示現しました。月末要因としてユーロ買いの噂があったり、スイス円が堅調に推移したりと、欧州通貨は比較的底堅い印象ですが、先週のECB後は4月に利下げされるであろう確率が高まり、上値も下値も限定的となることが考えられます。 先週までは中国株が大きく下落していましたが、中国株から避難してきたお金の行き先は日本株とも言われています。新NISAの投資額拡大の背景もあって、日本や米国の株式市場は大きく盛り上がっている状況の中、為替市場としては株価や債券利回りが先行指標として利用しづらくなってきており、さらに今週は月末要因も絡み合って難しい相場展開となりそうな気がしています。 本日はこれといった重要指標はなく、数日後のFOMC待ちとなって大きな値動きはあまり期待できないだろうと考えておきます。今週の戦略はドル円が下げたら買いたいイメージで見ていく予定ですが、本日の戦略としてはドル円が下がるのを待ってじっくりと様子見する感じでしょうか。上値が重いであろうとはいえ、ドル円の売り狙いは避けておきたく、基本的には買い狙いができるチャンスを待ちたいと思います。 ドル円に手が出しづらいのであれば、ユーロドルやユーロスイスなど欧州通貨を検討しても良いかもしれません。ユーロドルは数ヶ月後の利下げ実施の可能性を見据えて大きく買われる状況ではないと考えますが、3月のFOMCにて利下げが実施されるのかどうかによってドルの方向性がでてくるでしょうから、結局のところ方向感という意味ではユーロドルもわかりづらい通貨かも知れません。
【HOT CURRENCY ドル円 146.70〜148.50】 25日の米国株は上昇、S&P500種25ポイント高(+0.53%)、ナスダック総合28ポイント高(+0.18%)でした。為替市場はドル高。 米10-12月期GDP速報値・前期比年率は3.3%(予想2.0%)と、予想を上回りました。ドル円は146.65を安値に反発が継続。147円後半へ値を戻しています。 新NISAによる海外投資が円の需給を悪化させる新たな要因になりつつあります。 本日は米12月PCEコア・デフレーター(予想3.0%、前回3.2%)発表される予定です。米インフレの低下傾向は続いており、FRBによる利下げと円の需給の悪さの綱引きとなりそうです。 投資戦略は中期でドル円押し目買いとします。米重要指標やFOMCの結果を受けてドル円が大きく下がったところは買って行く方針です。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
昨日は日銀金融政策決定会合で大規模な金融緩和策を維持することを決定、その後の植田日銀総裁の記者会見では2%の物価安定目標について実現する確度は少しずつ高まっているとの見解を示したことで円高に振れドル円が147円を割り込む場面もありました。しかし欧州・NY時間は円安ドル高の流れとなり、ドル円は148.70円まで反発しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 06:45:NZ・第4四半期消費者物価指数 23:45:BOC政策金利発表 23:45:米・1月製造業購買担当者景気指数 23:45:米・1月サービス部門購買担当者景気指数 23:45:米・1月総合購買担当者景気指数 昨日のドル円は 日銀金融政策決定会合後148.55円まで上昇も植田日銀総裁の記者会見での発言を受け一時147円を割り込む動きに、欧州時間は反発の動きとなり148.10円台まで上昇、NY時間も底堅い動きで148.70円の高値を付けました。今日堅調な動きとなると148円台後半〜149円付近まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると147円台後半〜中盤への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.09ドル台前半まで上昇も欧州時間1.0860ドル付近まで下落、NY時間も軟調な流れで1.08ドル台前半まで下落しました。今日堅調な動きとなると1.09ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル台前半〜1.08ドル付近への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、先週金曜の力関係がほぼ逆転するような形となりましたが、短期トレンドに影響を与えるほどのものではなく、戻しの範疇で終わりましたね。 ただ今日は日銀会合の結果も控えており、週後半にかけては米指標やECB政策金利発表など、重要イベントが多く強い方向性が出る可能性もあるため注目しておきたいところ。 また力関係は比較的わかりやすい状態でもあり、相場の把握は今のところそれほど難しくないので、まずは冷静に現在の状態を把握することに努め、その上で上下両方にシミュレーションしたいですね。 このような中で今日のイベントとしては日銀政策金利発表、植田日銀総裁記者会見、ECB銀行融資調査、ユーロ圏消費者信頼感指数速報、米リッチモンド連銀製造業指数、ジョルダンスイス中銀総裁講演などが予定されており、特に日銀の結果と植田総裁会見前後は、強い動きが出る可能性が高いです。 そのため今日もまずは資金管理を万全にして日銀会合前後の相場での急変にも対応できる状態をつくりつつ、夜のNY市場での力関係変化や短期トレンド変化を見てチャンスがあれば攻めるようにすると良さそうです。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はGBPが0.06%、USDが-0.05%、CHFが-0.10%、EURが-0.15%、CADが-0.31%、AUDが-0.37%、NZDが-0.62%となっていて、 力関係は【GBP>JPY>USD>CHF>EUR>CAD>AUD>NZD】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CAD>AUD>EUR>NZD>USD>GBP>JPY>CHF】でしたから、弱い位置にあった円、スイス、ポンドが強い位置に変化したこと、強い位置にあったカナダやオセアニアが弱い位置に変化したことなど、概ね金曜の力関係が逆転していることが見てとれます。 続いて今朝時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けて全体的にフラットからやや上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが出てくればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円買いの動きが出てくれば各通貨の短期トレンドは下向きに変化してショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、前述のように日銀会合である程度動きが出る可能性があり、まずはそこでどのような力関係変化が出るかをチェックしたいところ。 またそれを受けた夜のNY市場でも相場が動く可能性もありますし、その動き方も必ずしも昼の動きと同じとは限らないので、その点を意識していくと良さそうですね。また自分がシミュレーションした動きと違う動きが出た場合は無理せず様子見するのも大事かと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【先週末の結果】 ・ダウ平均 37863.80(+395.20 +1.05%) ・日経平均 36270.00(+306.73 +0.85%) ・金・ゴールド 2029.31(+6.64 +0.32%) ・原油・WTI 73.43(-0.52 -0.70%) 【経済指標】 ★★★★ 24:00(米)12月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 前回:69.7 予想:70.0 結果:78.8 【本日の戦略】 <ドル円は148円台前半へ戻す> ドル円は高値圏での推移が続き、148円台前半で週末を迎えました。一時148円台を割れる場面もあったものの、すぐに買戻しが入り148円台へ戻しています。米10年債利回りは4.130%へ上昇、4%台を回復したことでドルは堅調な推移が続くと予想します。 一方、米12月ミシガン大学消費者態度指数は78.8と予想70.0を大きく上回ったものの、同時に発表された1年先のインフレ期待が、前回・予想3.1%に対し結果2.9%と弱く出たことが気がかり材料に。今のところ限定的な反応ですが、3月には米利下げが行われると見られるため、今後のインフレ動向には注意が必要です。 <株高で円安が進むと予想> 一方、クロス円も連れ高となって全体的に底堅く推移しました。通貨別にはポンドがやや軟調、英12月小売売上高が予想を大幅に下回ったことで、他通貨に比べ上値の重い動きとなっています。 とはいえ、先週末はNYダウとS&P500が終値ベースで史上最高値を更新しナスダックも+1%超上昇するなどリスクオンムードとなっていることから、ドル円・クロス円とも円安が入りやすいと見ます。なお、時間外の日経平均先物は36,000円台へ乗せて週末を迎えており、高値圏からのスタートが予想されます。 【経済指標】 ★★ 24:00(米)12月景気先行指標総合指数(前月比) 前回:-0.5% 予想:-0.3% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 147.50〜149.00↑ ・ユーロ円 161.00〜162.50↑ ・ポンド円 187.50〜189.00↑ ・豪ドル円 97.50〜98.60 ↑ ・ユーロドル 1.0840〜1.0960→ ・ポンドドル 1.2620〜1.2800→ ・ドルスイス 0.8640〜0.8750↑ 【通貨の強さ】 ドル>豪ドル>ユーロ>ポンド 【注目通貨】 ・ドル(米10年債利回りの4%台維持)
今週は米金利上昇の中で一気にドル高が進んでおり、執筆時点でドル円は148円、ユーロ/ドルは1.088近辺におります。米10年債利回りは、一時期3.8%まで落ちていましたが、今は4%を回復し、4.169%くらいの位置にあります。 このドル高については、昨年末のドル安の反動もありますが、ただ昨年末の時点でも、個人的には「主要先進国の中で、一番経済状態がマシなのがアメリカで、大統領選があるとはいえ、株価もある程度堅調な中、アメリカの利下げをここまで織り込んでドル安になるのは一体どういうことなの」と思ってドル円の買い、ユーロ/ドルの売り、ドル/スイスの買い等、色々と買い集めていましたが、ある程度予想通りになってくれて安心しています。 これらのポジションについては、円は150円の大台・152円というまだ超えられていない壁が続く中で、あまり欲張りすぎない方が良いと考えて一部利確した一方、ユーロ/ドルやドル/スイスについてはまだまだ握っていようと思っており、具体的にはユーロ/ドルは1.075まで、ドル/スイスは0.9辺りから利確をはじめていこうと思っています。(この辺りでも全部利確はしない予定) また個人的にメイン通貨としてやっている豪ドル/NZドルについては、昨日の豪雇用統計が予想以上に悪かったことで豪の利上げ観測がさらに後退し、一時1.07割れまで行きましたが、執筆時点では1.076くらいまで戻しております。 RBAについては、昨年末時点では「あと1回くらい利上げがあるかもしれないし、ないかもしれない」というような市場予想でしたが、今年発表の豪消費者物価指数や雇用統計も悪く、やっぱり据え置きだろうという観測が強まっています。 一方のRBNZは、昨年中ごろからはずっと「上げも下げもしない」というのを強く押しだしていたのが、最後の11月の会合では状況次第で利上げの可能性まで匂わせています。このNZについては、昨年末に中銀の責務が物価目標の達成に一本化されたこともあり、来週発表のNZ消費者物価指数は非常に注目が必要です。(それまでは持続可能な雇用最大化と物価目標でした)
昨年末には、このままドル円が130円、120円と戻していくのではないかという雰囲気を、ごく短期間において感じましたが、やはりここ数年の長期トレンドである円安ドル高の流れは根強いものがあるようです。 今日の東京市場ではドル円は148円台での推移になっています。昨夜のニューヨーク市場では、148円台半ばまで上昇する場面もありました。これに伴ってか、ユーロなどの主要通貨に対しても円は軟調で、ユーロ円は161円台です。 今日の円安の動きは昨夜の12月の米小売売上高が材料になっています。アメリカの商務省が発表した12月の小売売上高は前月比0.6%の伸びとなり、市場の事前予想であった0.4%増を上回りました。 雇用情勢の強さに加えて、小売売上高で示された消費の堅調さを考えれば、FRBによる早期の利下げはさらに遠のいたと考えるべきでしょう。 これに伴い、アメリカの長期金利も上昇しています。 年末の金利低下、ドル安の流れが急速に逆回転しています。もはやリバウンドの域を超えている感じもありますが、いずれにせよ再び中長期でドル高に回帰するような地合いでもないような気はします。年明け以降は、一本調子でドル円が上昇し続けています。どこかでこの動きも調整されると思いますが、その前の円高もまた強烈でしたので、今はスルスルと値が伸びやすいのだと思います。 1月31日にはFOMCが予定されています。1月のFOMCは金利据え置きがほぼコンセンサスだと思います。問題は3月のFOMCです。直近の情勢では、3月も利下げが見送られるのではないかとの見方が広がっています。 こうした状況では、いずれかの指標がよほどインフレ圧力の低下を示す内容にならない限りは、円高傾向にはすぐには戻りにくいのだと思います。 より長期でマクロ経済全体をみれば、円高方向に戻っていく可能性は高いと判断していますが、短期的にはアメリカ経済が根強く堅調な状況が続く限り、為替相場もまた、今の水準での一進一退がしばらく続くことは避けられないかもしれません。 いずれにせよ、引き続き指標を睨みながらの取引になりそうです。今日のような地合いでは、流れに逆らわず取引していくのがいいでしょう。 13:30 11月鉱工業生産 18:00 ユーロ圏11月 経常収支 19:00 ユーロ圏11月 建設支出 21:30 ECB理事会議事要旨 22:30 米12月住宅着工件数 22:30 米12月建設許可件数 22:30 米週次新規失業保険申請件数 24:15 ラガルド総裁発言
こんにちは、ダメおやじです。年初からドル円は上昇基調で推移しています。今年は昨年の歴史的な円安相場から一変して円高に向かう予想が多かったので、この動きに戸惑っている人も多いかもしれません。確かに為替相場はファンダメンタルズ要素を織り込んで形成していくものですので、色濃く影響される金融政策は注目するに値するものです。しかし、それは中長期的なトレンドを形成するものということです。 目先のスキャルやデイトレをしている人であれば大きな流れを確認しつつも、振り回されることなく付いた値段で判断していく事が重要になります。付いた値段とは今見ているチャートのことになります。事前に想定したチャートパターンの通りにトレードをすることです。これを忘れないことです。 昨日のドル円相場もウォラーFRB理事が「インフレ再燃しなければ、今年の利下げ可能も」とした一方で、「以前ほど迅速に利下げしたり急いだりする理由はない」と述べたことで上昇しました。利下げは視野にあるけど時期が未定で急がない、などニュアンスの有無で上下することになります。これを個人投資家が判断していく事は難しいです。 今日のドル円チャートで確認すると、日足では上昇基調を強めていますが21移動平均線との乖離も付いており、週足では21移動平均線のレジスタンスが意識される可能性があります。流れとしては買い優勢ではありますが、調整下落もあり得るので注意が必要となるでしょう。分足や時間足などで押し目買いを狙いつつ、損切りを設定して履行できるように心がけるようにしましょう。日足や週足の調整下落ではある程度の幅になることもありますので注意です。
2024年が始まってから早くも2週間が経過しました。昨年末の時点では、2024年は円高になるだろうといった予想が多かった印象ですが、ドル円は140円台から145円前後までの5円程度の円安となる展開で始まっています。今年から始まっている新NISAへの投資が盛況のようで、日経平均株価は一時36,000円に到達しており、NYダウも38,000ドルまだあと少しと、株価の上昇が続いています。 昨年末の時点で新NISAの口座数が大きく伸びているというニュースがでていましたが、年初からも新規口座開設がかなり伸びているというニュースもあります。日本全国で口座数が数百万口座あるということと、従来より投資限度額が増えたことを掛け合わせると、トータルの投資額は相当な金額になると思われます。全員が海外向けの投資信託を選択するわけではないでしょうが、円安が進んできた状況の中で海外資産の重要性は少し勉強した人であれば十分理解しているものと思われます。 日本から米株を購入するということはドル買い注文が入ることになり、その他海外の株式や債券への投資は円売りが発生するということになります。ドル円だけでなく、クロス円も含めて円売り方向での値動きとなりやすい状況だと言えるのではないでしょうか。 とはいえ、中長期的に考えると米国の利下げが実施されることはほぼ確実といえるので、円売りが長い期間続くとは考えにくいです。最初の利下げが3月のFOMCの可能性が高い状況であるため、向こう1ヶ月程度は押し目買いが入りやすくなりそうで、直近では新NISA特需による円売りも発生しやすいだろうと考えます。 昨日のNYタイムはキング牧師誕生日による休場のため大きな動きはありませんでしたが、東京タイムから欧州タイムにかけてのドル円は円安方向に動く展開となりました。本日も円安方向に動くことを想定して、ドル円やクロス円の買いを狙っていきたいと思います。
本日はNY市場が休場となっています。目立った材料は見当たりません。先週末に発表された米12月PPI・前年同月比は1.0%(予想1.3%)、コア前年同月比は1.8%(予想1.9%)と、予想を下回りました。弱い米12月PPIを受け、米金利低下+ドル売りで反応。ドル円は一時144円前半まで下落する場面がありました。ドル円は日足200日線と50日線に挟まれた水準で持ち合いとなっています。 今週は19日(金)日本の12月CPIが発表されます。コア前年同月比は2.3%の予想。目標2%に接近しており、利上げ観測が後退しそうです。1/22-23には日銀会合、1/30-31にはFOMCが開催される予定です。投資戦略は日米金融政策イベントなどで、ドル円が急落する場面があれば買って行く方針です。 それでは本日も頑張りましょう!
1年で最も寒い時期を迎えています。この時期寝ていると布団から足がはみ出るだけで非常に寒いのですが、今年は強力な加湿器を導入したおかげですばらしく快適な日々です。温度は変わらなくても、湿度が変わるだけで体感温度、快適さはここまで変わるものかと驚くばかり。これであとは風邪をひかずに日々を過ごしたいと思います。 【本日の指標】 本日は米国において12月の卸売物価指数が発表される予定ですが、さほど大きく相場を動かす指標とはならない見込みです。 【本日の戦略】 地震によって円安方向に動いた先週と打って変わり、今週は静かに145円をウロウロするドル円。上下どちらともつかない相場が続いています。地震の被害は日々明らかとなりつつありますが、経済的損失も徐々にではありますが明らかになってきており、日銀による金融政策も1月中のマイナス金利からの脱出はほぼないというのが相場参加者の見方か。 金融政策決定会合は再来週の22日より開催されますが、相場の方向性を決定づける主役をになっていた日銀は、一歩後退したと考えるのが良さそう。一方の米国、昨日発表された米国における消費者物価指数、多少なりとも予想値との乖離が見られたものの、相場に対して大きな影響は与えなかったというのが印象。このままFRBによるFOMCをこなす中で、徐々に利下げの方向に舵をきっていくことでしょう。 既に3月のFOMCでは、市場関係者の大半が利下げを見込んでいるというメッセージもあり、今後の指標などをきっかけに再び円高に進む可能性が高いのではと考えています。そうなると今の145円台は上値固めとも見てとれそうで、ドル円の売りを追って追加するのもおもしろいかなとも考えています。また、明日は台湾総統選挙が行われます。直接的に相場に影響を与えることはないのですが、中台関係、ひいては米中関係にも大きく影響を及ぼすニュースだけに注目したいと考えています。
昨日は、厚生労働省が発表した2023年11月の毎月勤労統計調査で実質賃金が20か月連続の減少となったことを受け日銀早期政策修正観測が後退したことや株価の上昇等を受け、円売りの流れが優勢となりました。ドル円は堅調な動きで145円台へ上昇し145.83円の高値を付け、クロス円も強い動きでユーロ円は159.96円、ポンド円は185.75円、豪ドル円は97.69円の高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 06:45:NZ・11月住宅建設許可件数 09:30:豪・11月貿易収支 22:30:米・12月消費者物価指数 22:30:米・新規失業保険申請件数 昨日のドル円は堅調な動きで欧州時間145円台前半まで上昇、NY時間も強い動きで145.83円の高値を付けました。今日堅調な動きとなると146円〜146円台前半まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると145円台前半、まだ下へ行くと144円後半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.0920ドル台〜1.0930ドル台、欧州時間は1.0950ドル台まで上昇、NY時間は午前1.0932ドルまで下落もその後は反発の流れとなり1.0970ドル台まで上昇しました。 今日堅調な動きとなると1.10ドル付近〜1.10ドル台前半へ上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると1.09ドル台前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、円、ドルともに力関係上強い位置に変化してきて引けたものの、全体的に終値ベースの変動率差が小さく、米CPIを前にやや様子見ムードとなりましたね。 ただ今日は朝から円が力関係上弱い位置に来て売られる展開へと変化しており、円軸、ドル軸の力関係変化がしっかり出てきている点は良い傾向。 明日に米CPIが控えていることもあり明確に相場の傾向が出てくるかは微妙なところであり、やや難しい相場かなという印象なので基本は無理せず様子見で良いかと思いますが、力関係変化を見ておけば小さい動きをこまめにとるような取引は可能かと思いますので、普段からそのような形で取引されている方はチャンスかもしれませんね。 このような中で今日のイベントとしてはトルコ雇用統計、デギンドスECB副総裁講演、ベイリーBOE総裁・ブリーデンBOE副総裁議会証言、米MBA住宅ローン申請指数・卸売在庫、週間原油在庫統計などが予定されており、特に要人発言前後の動きで欧州系通貨が強く動く可能性も。 そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで上下両方にシミュレーションしておき、決済は極力早めを心がけたり数量を分散させるなど自分で消せるリスクは消して相場に臨みたいですね。 ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はUSDが0.19%、EURが-0.02%、NZDが-0.05%、GBPが-0.10%、CADが-0.12%、AUDが-0.20%、CHFが-0.30%となっていて、力関係は【USD>JPY>EUR>NZD>GBP>CAD>AUD>CHF】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【GBP>NZD>EUR>JPY>CHF>USD>AUD>CAD】でしたから、円、ドルが強い位置に変化したこと、ポンド、Zドルが位置を落としたこと、ユーロが強めの位置を維持し、豪ドル、カナダドルが弱い位置を維持していること、全体的に終値ベースの変動率が低く膠着感が出ていることなどがわかります。 続いて今朝時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、朝から円がやや売られていることもあってドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが強まればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円が強い位置に戻って対円変動率が1%を超えてくると、各通貨の短期トレンドは下向きに変化してショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、前述のように明日米CPIを控えているため無理は禁物。普段からシステマティックに階段状に注文を並べているとか、小さい取引を繰り返している方は別ですが、基本は無理せず様子見しておき、強い動きが出たら攻められるしょうシミュレーションしておくだけで良いかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 37683.01(+216.90 +0.58%) ・日経平均(CFD)33897.50(+520.08 +1.56%) ・金・ゴールド 2028.04(-17.45 -0.85%) ・原油・WTI 71.02(-2.79 -3.78%) (休場)東京市場 成人の日 【本日の戦略】 <米10年債利回りが再び4%台を割れる> 昨日のドル円は、東京市場が成人の日で休場だったため前半はほぼ動きなし。その後ロンドン市場が開くと上値は次第に重くなり、144円台前半へ下落しました。NY時間には一時143円台へ下押し、売り一巡後には買戻しが入って144円台へ戻したものの、上昇したところでは戻り売りに押されています。 先週末に発表された米12月雇用統計が予想を上回ったことで米10年債利回りは4%台を回復していましたが、4.06%をピークに再び4%台割れ。特に売り材料は見当たらず、再び利下げが意識された様子。 <3月と5月に米利下げの可能性> 市場の利上げ織り込み度を算出したCME FedWatch Toolによれば、今月31日のFOMCでの利下げ確率は4.7%ほどで据え置きと思われますが、3月28日のFOMCでは62.7%、次の5月1日には53.4%の確率で追加利下げされる予想となっています。このような状況ではドル買いは入りづらく、本日も上値の重い状態が続くと見ます。 <豪ドルやユーロに注目> 一方、本日は重要度の高い米経済指標の発表はなく、ドル以外の通貨中心に動くことになるでしょう。9時30分に豪11月小売売上高、19時に欧11月失業率が発表されるので、ユーロや豪ドルの動きに注目です。 また、連休明けの日経平均株価はまとまった買いが入ってスタートすると予想されるため、株高による円安に期待したいところ。 【経済指標】 ★★ 09:30(豪)11月小売売上高(前月比) 前回:-0.2% 予想:1.2% ★★★ 19:00(欧)11月失業率 前回:6.5% 予想:6.5% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 143.20〜144.60↓ ・ユーロ円 157.00〜158.50↓ ・ポンド円 183.00〜184.50↓ ・豪ドル円 96.00〜97.50 → ・ユーロドル 1.0900〜1.1050↑ ・ポンドドル 1.2700〜1.2850↑ ・ドルスイス 0.8400〜0.8540↓ 【通貨の強さ】 ポンド>ユーロ>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ドル(米10年債利回りの4%台割れ)
新年あけましておめでとうございます。今回が今年初めてのデイリー記事になるので、2024年の相場の大きなテーマについて書きたいと思います。 今年の最大のテーマは、「世界各国の中銀はいつまで金融引き締めを続けるのか(さらなる利上げというよりは、今の引き締めた状態をいつまで据え置くのか)」「逆に日銀はいつまで緩和をやっているのか」という点で、テーマとしては去年と大きくは変わらず、なので引き続き「各国中銀金融政策会合」「要人発言やリーク記事(特に日銀)」「消費者物価指数」「雇用」の順番で相場に影響を与えそうです。 2023年の引き締めで、各国ともにインフレはある程度収まってきたものの、「とはいえまだ高い」という水準の国が多く、また経済状態については徐々に悪くなってきており、例えばドイツだと2023年はマイナス成長と見られております。 ある程度前からインフレが進行する中で景気が悪化する「スタグフレーション」という展開が予想されてきましたが、今はこの状態がかなり現実化しており、こうなると「インフレを抑制するためには引き締めが必要」「景気を回復するためには緩和が必要」ということで、金融政策では非常に難しい判断が求められるようになります。 また2024年のややこしいところはそれ以外にも「各国選挙」「地政学リスク」等も絡んでくるところで、選挙については11月の米大統領選が一番注目されますが、日本にとっては9月に自民党総裁選もあり、この時に日銀政策が注目されているようであれば、当然ながらこの総裁選の影響も相場に大きく影響してきます(制度的には日銀は政府から独立性を持った機関ですが、ただ現実的には影響を受けますし、相場もそう解釈するので) また後者の地政学リスクとも絡んだ選挙で言うと、1/13の台湾総選挙、4/10の韓国総選挙もあり、中台情勢や朝鮮半島情勢がきな臭くなっている今は、この辺りが「後から振り返ると、あれがターニングポイントだった」となる可能性も十分にあります(選挙直後に相場が大きく反応するというようなものではないと想定) またウクライナ情勢も2023年から戦線が膠着し、若干ロシアが盛り返す動きもあり、各国「支援疲れ」もある中で、年内に停戦となる可能性も十分ありえて、これもまた「どういう形で起きるのか」によっても全然シナリオが変わってくるので、スイング以上のトレードだと、今まで以上に様々なニュースに注目して、色々とシナリオを考える必要がありそうです。
昨年末の円高の流れを引き継ぎ140円台で始まった今年のドル円ですが、ここにきて急速な円安方向に進んでいます。 材料と反動が主導の反発であって、まだ円安トレンドになったと騒ぐほどの動きではないと思いますが、潮目の変化に繋がるものではないか慎重に流れを見極めたいところです。 年明け以降、ドル円はほぼ一本調子に上昇しており、昨日午後の東京市場には143円後半に達しました。アメリカの10年債利回りの上昇や、ドイツの消費者物価指数の堅調に対する期待などが円安を主導した形です。 これに対して、ユーロ・ドルは下げ渋りでした。 実際、12月のドイツ消費者物価指数は、3.8%の上昇となりましたが、これは6カ月ぶりに伸びが加速した形です。これを受けてユーロ円もまた昨日の東京時間は156円台でしたが、今日は実に158円台半ばまで一気に上昇しています。 FRBの今後の利下げスケジュールを占ううえで、CPIと並び最重要指標のひとつである雇用統計を明日に控えています。様子見のためのポジション整理の動きや、年始で取引量が普段より少なくなっていることが、年末までの動きと逆方向へと為替が大きく動いた理由のひとつかもしれません。 昨夜発表のADP雇用者数は、23年12月の民間部門雇用者数が16万4000人増加となっています。これも8月以来の大幅増加と報じられており、市場の事前予想を大きく上回っています。 労働市場のひっ迫が引き続き継続していることが示されました。 しかし、いずれにせよ雇用統計を見極めるまでは当面の為替市場の方向性を円安方向と断定するのは時期尚早です。 株式市場でも、日経平均株価は、前日比100円強程度と小幅な上昇で取引されており、落ち着いた動きであると言えます。 今日はドル円が144円台後半に達しています。これだけ急激に為替が動いているにもかかわらず、株価が落ち着いているあたりからも、やはりまだ本格的な円安トレンドと見るべきか微妙だと思います。 ひとまず今日は円安の当面の上値がどこで収まるか、ドル円・ユーロ円のチャートを慎重に見極めたいところです。 14:00 12月 消費者態度指数 16:00 独11月小売売上高 18:30 英12月建設業PMI 19:00 ユーロ圏12月消費者物価指数 19:00 ユーロ圏11月卸売物価指数 22:30 カナダ12月雇用統計 22:30 米12月雇用統計 24:00 米11月製造業新規受注 24:00 米12月ISM非製造業景況指数 24:00 カナダ12月Ivey購買部協会指数
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 昨年は歴史的な円安相場で為替相場は大賑わいでした。相場でトレンドが出るということは波をキャッチすれば、楽にチャンスを見つけることができます。相場で心掛けることは「損小利大」であり、それを実現できる環境となっていると思います。 ただ、今年も昨年のような大相場が継続されるのか?がポイントとなってきます。そこを考えるうえでも重要になることは各国の金融政策です。個人的にファンダメンタルズ分析をするうえで最重要と考えているのが政策金利です。金利差によってお金は移動しますので、先行きがどうなるかは把握しておくほうが良いでしょう。 昨年は日銀が金融政策の正常化を目指す素振りを見せつつも、結果としてはこれまでの通りの据え置きを実行してきました。一方、アメリカや他国は金利引き上げをしてきた結果、日米金利差拡大となり円安に繋がったとも言えるでしょう。 今年はそれがどうも変化してきそうな状況となっています。日銀もいよいよYCC(イールドカーブ・コントロール)撤廃が見込まれ、アメリカでは利下げ観測が濃厚となっており、昨年の逆回転が起ころうとしています。ということで、今年はまた大きな相場となる可能性も意識したほうが良いと思っています。 では、実際にどのようにトレードをすれば良いのか?となりますが、それは上記で解説した情報を参考にしつつ、日々の値動きの中で確認し続ける必要があります。 今日(1月4日11時時点)のドル円をチャートで確認すると、日足は戻り売り優勢パターンではありますが、21移動平均線のレジスタンスが意識されるポイントです。昨日の高値越えになる143.80を超えて引けてくれば下降トレンドが消失してしまう可能性があります。しかし、143.20以下で引けると売り圧力がかかりやすくなるので、見極めが大事な日となるでしょう。 今日の戦略としては様子見が無難ですが、142.80割れてくれば突っ込み売りを仕掛けると面白いと思っています。
2024年が始まりました。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 東京市場は三が日の本日まで休場ですが、海外市場は早速昨日から動き始めています。米10年債利回りがネックラインであった3.900%を上抜いてきたこともあってか、ドル円は円安方向に戻して142円台に到達しており、2024年の為替市場は円安方向で始まりました。 この時期は年間を通した長期予想をすることが多いので、小生も僭越ながら2024年のドル円のレンジを予想してみたいと思います。まずは月足チャートを見てみると、2022年の10〜12月と2023年の10〜12月の値動きが似ていることがわかります。2022年はアベノミクスによる円安が続き、10月に介入が入ったことでトップアウトして11月と12月は大陰線を示現し、翌1月にボトムアウトしました。2023年も同じように円安が続き、10月にトップアウトして11月と12月は陰線となっています。 では今年の1月もボトムアウトして円安に向かうのかというと、昨年までとは全く異なる相場展開が予想されます。まずは米国の政策金利が2024年末にかけて1.00%前後の利下げ見通しとなっており、2〜3年後もさらに利下げが継続する見通しとなっています。また日本では植田総裁から緩和政策の終了に向けた地均しとも受けとれる発言があったこともあり、2024年中にマイナス金利の撤廃やイールドカーブコントロールの調整が入る可能性がありそうです。これら2点だけを見てもドル売り円買い要因となるため、一方的な円安相場になる可能性は低いと考えます。 となると大きな円高相場になるのかというと、そこまででもないと思います。米国の金利は利下げ方向とはいえ、まだまだ日米金利差は大きく、ドル円のショートポジションのスワップコストはそれなりに大きいままとなります。短期的に円高になったとしても、買い戻しが入りながら徐々に下落していくという相場展開を予想しています。下落目処としては2023年の上昇幅の76.4%押し(下値から23.6%戻し)付近の133円程度としておき、上は146円程度と見ておきたいと思います。 本日は米ISM製造業景気指数、米雇用動態調査(JOLTS)求人件数などの指標発表があり、結果次第ではボラティリティが高まる可能性があります。新年最初のトレードを成功させて良いスタートを切りたいものですね。
・今週は3日NY時間に米ISM製造業景況指数、JOLTS求人件数、夜中にFOMC議事要旨が発表されます。 2日3日は薄商いが予想され、イレギュラーな値動きがあるかも知れません。 4日以降は徐々に取引が厚くなり、落ち着いた動きに変わって行きそうです。 5日には米雇用統計が発表される予定です。 今年1〜3月のテーマはFRBの利下げです。 米経済指標を確認しながら、利下げ回数を予想していく相場になります。 11月以降かなりの部分で米利下げを織り込み済み(ドル安+米株高)となっており、 1〜2月に残りを織り込み→ドル安+米株高終了となりそうです。 その後は利下げ回数の増減に合わせて米金利とドルが動くことになるでしょう。 投資戦略は中期的にはドル円を買って行く方針です。140円以下の水準では、 時間をかけて買い下がってみたいと考えております。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
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