昨日の為替相場は、前日に続いてスイスや円、ドルが力関係上強めの位置で推移し、オセアニアやカナダといった資源国通貨が弱い状態になるなどやや「リスク回避型」に近い相場となりましたね。 今年に入ってからの短・中期的なトレンドは「リスク選好型」が多かったこともあって、それとは逆の形になっているわけですが、今のところ変動率自体がそこまで大きくなくまだ戻しと言える範疇です。 これがある程度継続して変動率としても大きくなってくると中長期トレンドの変化も意識する必要があるので、その点には一応意識を向けつつ相場を見ていきたいところ。 このような中で今日のイベントとしては独小売売上高・雇用統計・消費者物価指数、スイスKOF先行指数・実質GDP、ブラジル雇用統計、カナダ実質GDP、米個人所得・支出、PCEデフレータ・新規失業保険申請件数・シカゴ購買部協会景気指数・中古住宅販売成約指数、ボスティック・アトランタ連銀総裁講演、グールズビー・シカゴ連銀総裁講演などが予定されており、欧州時間以降は力関係や短期トレンドに変化が出る可能性も。 またそろそろ週末ということも考慮して取引する際には早い決済を心がけたり、無駄なポジションがある場合は早めに処理しておくなど週をまたぐリスクを考えて行動したいですね。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はCHFが0.18%、USDが0.17%、EURが0.08%、GBPが-0.02%、CADが-0.20%、AUDが-0.55%、NZDが-1.05%となっていて、力関係は【CHF>USD>EUR>JPY>GBP>CAD>AUD>NZD】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CHF>JPY>AUD>USD>GBP>EUR>NZD>CAD】でしたから、スイス、円、ドルが強い位置を維持していること、ユーロが位置を上げたこと、NZドル、カナダドルが弱い位置を維持していること、豪ドルが位置を落としたことなどがわかります。 続いて今朝時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてスイス円のみ上向きでその他は下向きとなっており、通貨ペアによってリスクが低い方向が違います。 そのため今後は円を軸とした動きを見ておくと取引機会を見つけやすく、ここから円売りの動きが出てくるようならスイス円はロングのチャンスとなりますし、その他の通貨も力関係で強い位置に来るものがあれば短期トレンドが改善してロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円買いの動きが加速すれば全体的にショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、欧州時間以降にイベントが多く予定されていますので、まずは夕方からの力関係変化を見てリスクが低いかどうかを判断したいところ。 事前に取引したい通貨ペアをいくつかピックアップしておき、それぞれの上下シミュレーションを行っておけば、いざ力関係に変化が出てきた場合にリスクの高低を判断しやすいかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 38972.41(-96.82 -0.25%) ・日経平均(CFD)39295.00(+145.56 +0.37%) ・金・ゴールド 2030.09(-0.60 -0.02%) ・原油・WTI 78.71(+1.13 +1.46%) 【経済指標】 ★★★ 22:30(米)1月耐久財受注(前月比) 前回:0.0%(-0.3%) 予想:-4.5% 結果:-6.1% 【本日の戦略】 <ドル円は150円台を維持> ドル円は弱い流れが続き、一連の米経済指標が予想を下回ったことで一時150円付近まで下押しする場面もありました。米1月耐久財受注は前月比で-6.1%と予想-4.5%より下振れしたうえ、前回値が0.0%から-0.3%へ下方修正されたことが売り材料に。続いて発表された米2月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)も、予想115.0に対し結果106.7と予想を下回っていました。 ただ、150円台を維持したことで急速に買戻しが入り、売り一巡後は150円台半ばへ戻しています。今のところ、米経済指標が多少悪化していても、3月の米利下げはないとの見方がサポート。米10年債利回りは4.2%台から4.3%台へ上昇していることから、ドル円は150円付近で底堅い推移が続くと予想します。 <クロス円は材料待ち> 一方、クロス円も連れ安となりましたが、ドル円が戻したタイミングで後半にかけては買戻し優勢に。通貨別には特に目立った動きはなく、次の材料待ちとなっています。全体的に、株高によるリスクオンムードで円安の地合いと予想します。 <22時30分に米10-12月期GDP改定値が発表> 本日は、22時30分に発表される米10-12月期GDPに注目ですが、改定値であり予想が前回と変わらないためドルへの影響はないと見ます。しかし、直近の米経済指標がやや悪化しているため、下方修正されるようであればドル売り材料となるため注意が必要となるでしょう。 【経済指標】 ★★★★ 22:30(米)10-12月期GDP改定値(前期比年率) 前回:3.3% 予想:3.3% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 150.00〜151.50↑ ・ユーロ円 162.60〜164.00↑ ・ポンド円 190.40〜191.80↑ ・豪ドル円 98.00〜99.30 ↑ ・ユーロドル 1.0750〜1.0920→ ・ポンドドル 1.2600〜1.2780→ ・ドルスイス 0.8740〜0.8870↑ 【通貨の強さ】 ドル>豪ドル>ポンド>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの上昇)
今週は個人的にメインで運用しており、自動売買でも非常に人気の高い豪ドル/NZドルについて、明日のRBNZの予想も含めて、最新の見通しをお伝えします。 まず今後の材料で一番重要なのが明日10時に発表されるRBNZ政策金利・声明で、こちらについては現状は据え置きが濃厚となっており、ロイター調査によると、エコノミスト28人中27人が据え置き、1人が利上げとなっております。 ただし、RBNZについては、今月ANZ(豪4大銀行の1つ)のアナリストが2月と4月に0.25%ずつ利上げという予想を出したことで、市場はNZについてはかなり強気な予想となっており、実際に金利市場では今月利上げの可能性は30%程度、5月までの利上げであれば60%も織り込まれているという状態になっています。 豪ドル/NZドルで見ても、今は1.06近辺と、2022年以降で見るとかなりの安値圏、それ以前の期間で見ても「真ん中より若干安いくらい」と、豪ドル/NZドルは久しぶりの安値圏で、これはRBNZについて、市場が今かなり強気の期待をしているということでもあります。 そのため、明日のRBNZは据え置きであれば豪ドル/NZドルは初動は上昇で反応し、それ以降は声明文やオア総裁会見次第、利上げであればかなりの下落という感じで、いずれにしてもボラティリティが期待できそうです。 また今週はもう一つの豪にとっても重要指標が控えており、RBNZの30分前の明日9:30に消費者物価指数が、2/29の9:30に小売売上高があります。小売売上高はそこまで大勢に影響は与えないと思いますが、消費者物価指数は当然ながら超重要指標であり、明日はどういう結果になるにせよ、大きく値動きしてくれることが期待できそうです。 個人的な予想としては、RBNZはさすがに据え置き、声明文はそれなりにタカ派的なものとなることで上昇し、明日の中では1.06台を維持するものの、最終的に1.07台に回帰して引き続き1.07-1.1をメインとしたレンジが継続すると考えており、逆にRBNZがサプライズ利上げをしてくれば、1.05くらいまでは1日で下がって、その後1.04から1.03を目指す動きになると予想しています。
アメリカの半導体株である、エヌビディアの好決算を受けた株価の上昇は「テックラリー」とでもいうべき、世界的な株高局面に発展しています。 株式市場は日米ともにハイテク株を中心に稀に見る急激な上昇となっています。ニューヨーク市場では、ダウは連日の史上最高値更新です。 日経平均株価は、先週木曜日には終値で3万9098円を記録。週明けの今日も上昇して始まっており、日経平均株価は34年ぶりとなる高値更新から、いよいよ未踏の領域に入っていきます。 こうした株式市場の熱狂に対して、このところドル円は、150円台で推移しており、上にも下にも明確な動意は感じられません。 今日も150円台の半ばでの落ち着いた推移になっており、市場の関心はひところより低下している感もあります。為替相場にはやや煮詰まり感があります。 もちろん、今週も、複数の重要指標や当局者発言が予定されており、とりわけ、29日のアメリカの個人消費支出(PCE)は注目度が高いものの、結果により値幅面でどれだけドル円に大きな反応があるかは、読めない面があるように思われます。 直近では、FRBの早期利下げは遠のいており、かといって追加利上げはあまりありそうにもないというのが市場のコンセンサスに近いと思います。 これに対して、日銀の政策転換はまだ先になりそうで「どちらかといえば円売り」ムードなのだと思いますが、既に、相当な円安圏にある現状を思えば、ここからドル円の上値を積極的に追っていく状況でもないし、介入も警戒されるところです。 材料はあれども、値幅面で身動きが取れず、そうしたなかで市場の関心はひたすら株式に向かっています。現在の安定した円安が、株式市場のハイパフォーマンスと企業業績を支えている面があります。 目先で注目される市場は、27日の我が国の全国消費者物価指数だと思います。先日発表された2四半期連続でマイナス成長を受けて、思わぬリセッション入りしている我が国では、金融緩和政策の転換が一段と難しくなっています。 こうしたなかで、我が国のインフレ抑制がどこまで進んできたのか。日銀の政策転換時期を巡る市場の思惑に変化が生じれば、思わぬ動きが出て来る可能性もあります。 24:00米1月新築住宅販売件数
こんにちは、ダメおやじです。トレードは安そうだから買う、高そうだから売る、という値頃感で行っていると、安定した結果を得ることが難しくなります。なので、多くの人はトレードをする前にチャートの形状等を利用して売り買いする場合のパターンを決めます。一般的にはトレードルールと呼ばれるものです。ただ、損切りルールを決めても「また、戻るだろう」と守らず放置してしまうこともあると思います。ルールを決めて守れないと意味がないので、ルールを守ることも同様に重要なことになります。 では、なぜルールを守れないのか?5つの原因があると考えています。 1.トレードルールが決まっていない、明確ではない 2.トレードルールが現実離れしている 3.トレードルールを忘れてしまっている 4.トレードルールが目移りして定まらない 5.トレードルールを破った時の成功体験が忘れられない まずは「トレードルールが決まっていない、明確ではない」。そもそも論ですがルールを事前に決めていなければ守りようがありません。また、そのルールが曖昧であれば守れているのかどうかさえわからなくなります。それを防ぐためにも明確な基準を意識してルールを作ることが大事です。 「トレードルールが現実離れしている」。勝率100%が前提となっていたり、損切り1に対して利食いが10とするなど、現実的ではないルールを決めると実行できないので見直しが必要になります。現実に即したものを作るためにもトレード履歴を確認して決めることが大事です。 「トレードルールを忘れてしまっている」。トレードをしていると熱くなってしまいルールを忘れてしまうことがあります。適当に考えずに作ったルールは特に忘れてしまいがちです。事前のルール作りからしっかりと考えることと、いつも意識できるようにプリントアウトしてパソコンのそばに置いて毎日確認することも有効です。 「トレードルールが目移りして定まらない」。隣の芝生は青く見えるように、他人のルールのほうが優位と思ってしまう時があります。表面上だけなぞっても各人で狙おうとしているものが違うのでうまくいきません。また、ある程度1つに集中して取り組まないと本質を理解する所までいかないので注意です。 「トレードルールを破った時の成功体験が忘れられない」。事前に決めた損切りをしなかったが戻って利益となった場合などの成功体験が意識をブレさせます。ルールを無視した勘に頼ったトレードでは最終的にドカン負けに繋がるため、甘い罠に引っかからないように注意する必要があります。 今回はトレードルールが守れない原因と改善策を書きました。どれも体験された人も少なくないと思います。誰もが通る道であり、ベテランでも忘れて繰り返してしまうこともあります。常に意識をもって取り組むことが重要だと思います。
今週の日経平均株価は史上最高値を更新する雰囲気ではなくなっており、上値が抑えられつつも大きく下落するわけでもない状態となっています。ドル円も同様に150円前後でほとんど動かなくなってしまいました。昨日までの週間値動きは80pips弱となっており、今週のドル円は手を出しづらい状況となっています。 クロス円も似たような感じですが、じわじわと上昇している通貨ペアもあります。中でもキウイ円が頭一つ抜けて強そうに見えます。ニュージーランドの銀行からのレポートとして、来週28日のRBNZ会合で利上げの可能性があるとの内容や、別の銀行からは4月にも利上げの可能性を示すレポートがでているようです。利上げ織り込み度としてはそれほど上がっていないようですが、実際に利上げが実施されればNZD買いが強まりそうです。ドル円に手が出せない場合は、キウイ円の買い狙いが良いかも知れません。 本日は欧州タイム以降、数多くの指標発表があります。中でもユーロ圏製造業PMI速報値や、ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、ECB理事会議事要旨、米製造業・サービス部門PMI速報値などに注目です。欧州では4月から利下げが実施される話があがっていましたが、先日ラガルド総裁からは利下げを急がない発言をされていました。指標結果を見てからとのスタンスのため、素直に弱い数字が出ればユーロ売り、強い数字が出ればユーロ買いの値動きにつながりそうです。 中長期的に見れば、欧州が先に利下げをして米国はその後となりそうなため、ユーロドルの下げ基調は変わらずと見ていますが、短期的にユーロドルが戻す場面があれば戻り売りのチャンスと考えることができそうです。本日はユーロドルの売り狙いを仕掛けるタイミングを探してみたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 149.00〜150.80】 20日の米国株は下落、S&P500種30ポイント安(-0.60%)、ナスダック総合144ポイント安(-0.92%)でした。為替市場はドル安。 中国人民銀行が住宅ローンの基準金利を引き下げました。 米1月CB景気先行指数は-0.4%(予想-0.3%)と、予想を下回りました。 米金利の低下を受け、ドル円は一時149.68まで下落。その後は150円手前まで戻して引けています。ユーロドルは1.08台前半へ上昇しました。 本日は日本時間夜中4時にFOMC議事要旨が発表される予定です。明日は英国・欧州・米国のPMIやECB理事会の議事要旨が発表される予定です。 最新のIMM円ショートが11万枚超まで膨らんでおり、投機筋の円売り余力が無くなって来ました。 投資戦略はドル円が大きく下がるのを待って買って行く方針です。今後円安方向へ動くとしても、その速度は遅くなると予想しています。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
2月も後半。今年は暖かい冬だなと思っていましたが、今朝の神奈川の気温は最低気温でさえ10度台前半。最高気温に至っては24度と2月なのに夏日にともう少しで届きそうな勢い。いよいよ春が近いなと思いきや、今週末には雪マークが予報として現れるなど、昨年同様に日々のアップダウンが激しい日々が続くことになりそうです。暖かいのはさておき、急激に寒くなると体調を崩す可能性があるので、意識して健康には留意した生活を送ろうと思います。 【本日の指標】 本日は特に相場を動かすような指標の発表は予定されておりません。 【本日の戦略】 史上最高値にトライする日経平均株価。昨日こそ足踏みですが、今週も更なる伸びが期待される場面です。同じくドル円のレートも150円を突破してなお上を伺う状況で、いずれも上昇一辺倒の相場に変わりはありません。週の戦略でも述べましたが、今週は大きなイベントがなく、日米両国における金利動向見合いで進むことが推測される日々でしょう。 次なる日銀による政策決定会合は3月と、1月の開催から約二ヶ月間の間があっての開催。もちろん単純なマイナス金利政策の解除だけではなく、イールド・カーブ・コントロールの修正も手札としてあり、それらの発動に対して市場参加者による深読みが相場を動かす材料となるでしょう。利上げすれば株式相場に対して冷や水を与えるという単純な図式だけではありませんが、相場は既に3月の日銀政策決定会合でのゼロ金利解除などを既に織り込んでいるようにも見受けられます。それでもなお円安が止まらず、150円台に突入したのはやはり米国側の要因が強いようで、米国の利下げが思うように進まないであろうとの思惑が今の円安を継続させている要因の一つであると考えています。この状況であれば、あとは外的要因によって今の円安が是正される、すなわち2022年以来の円安是正の為の介入が再び為されることを期待するばかりです。仕掛けにくい相場が続きますが、ドル円買いのポジションはキープし続けます。
先週16日は米1月卸売物価指数の強い結果を受けドル買いの動きとなりドル円は150.65円まで上昇、ユーロドルは1.0732ドルまで下落しましたが、その後発表された米2月ミシガン大学消費者態度指数は予想を下回る結果となりドル円は150円台前半まで下落、ユーロドルは1.07ドル台後半まで反発しました。 今日は米国市場は休場、主な経済指標の発表も予定されていません。 先週16日のドル円は東京時間は149.90円台〜150.30円台、欧州時間は150円台前半で小動き、NY時間は序盤150.65円まで上昇もその後は上値重い動きで150.16円で引けました。今日堅調な動きとなると150円台中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると149円台後半〜中盤への下落が考えられます。 先週16日のユーロドルは東京・欧州時間は1.0750ドル台〜1.0780ドルで推移、NY時間は序盤1.0730ドル台まで下落も午後は1.0780ドル台まで反発し1.0778ドルで引けました。今日堅調な動きとなると1.08ドル付近〜1.08ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.07ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、朝から円が買われる動きが強めに出る相場となりましたが、夕方ごろからはオセアニアやスイスでは戻しが入るなど変化が出始めたあと、米小売売上高の弱さを受けてドルが強く売られる展開に。最終的には前日と同様円もドルも売られる形で引ける結果となりましたね。 円軸、ドル軸の力関係を見ておくことで取引の難易度が下がるということは以前から書いている通りですが、このように円もドルも売られるパターンは特にクロス円で顕著に難易度が下がりますので、今後も円軸ドル軸の動きを基本に見ていきたいところ。 このような中で今日のイベントとしては英小売売上高、ロシア中銀政策金利、シュナーベルECB理事講演、米生産者物価指数・住宅着工件数・ミシガン大消費者信頼感指数速報、バーFRB議長講演などが予定されていますので、欧州勢参入後の力関係変化に注目しておくと相場の把握がしやすいかと思います。 ただ週末ということもあってポジション調整の動きが入ったり、仮に強い動きが出ても収束するのも早い場合があるので、その点を意識して無駄なポジションを作らないように相場に臨むと良いですね。 ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はCADが0.24%、CHFが0.23%、AUDが0.18%、NZDが0.05%、EURが0.04%、GBPが-0.06%、USDが-0.37%となっていて、力関係は【CAD>CHF>AUD>NZD>EUR>JPY>GBP>USD】という形に。 水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【AUD>NZD>CAD>CHF>EUR>JPY>USD>GBP】でしたから、円、ドル、ポンドが弱い位置を維持していること、オセアニアがやや位置を落としたこと、カナダドルが強い位置に変化したことなどがわかります。 続いて今朝時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円が下向きでクロス円は上向きとなっており、通貨ペアによってリスクが低い方向が違います。 そのため今後は円を軸とした動きを見ておくと取引機会を見つけやすく、ここから円売りが続くようならクロス円はロングのチャンスとなりますので、この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円買いの動きが出てくれば各通貨の短期トレンドは悪化し、対円変動率が1%を超える下落となるとショートのチャンスに変わります。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、前述のように欧州時間以降の力関係を見てある程度強弱がはっきり出ていれば、小さめの値幅で早い決済を心がけた取引をしていく程度が良いかなというところ。 もし中長期的に計画している取引があり、その中でのポジション構築や決済であれば問題ないですが、単発の取引をするには週末ということもあって少し慎重にいきたいところなので、無理は禁物というところを第一に考えておきたいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【本日の戦略】 <ドルはいったん調整> ドル円は前日からの買いが一服、上値は重く150円台半ばへ下げました。ただ、150円台は維持しており、買い意欲は継続しています。 米10年債利回りは4.265%へ低下したものの、一昨日発表された米1月CPIが予想を上回ったことで、他通貨に比べ買いの入りやすい流れが続くでしょう。しばらく150円台で値固めしたのち、再度上値を試すと予想します。 <米利下げの行方> 市場の米政策金利織り込み度を算出するCME FedWatchによれば、5月の米利下げ確率は35.3%とやや据え置き優勢に。先週時点の5月利下げ確率は53.2%だったため、米1月CPIがインパクトのある結果だったことを物語っています。 とはいえ、続く6月のFOMCでは利下げ確率は53.7%となっており、いずれ近いうちに米利下げが実施されることになりそうです。 <ポンドが弱い> ドル円の下げ渋りでクロス円も堅調に推移するなか、ややポンド売り優勢に。英1月CPIが前月比で-0.6%と、前回値0.4%、予想-0.3%を下回ったことが売り材料。前年同月比のコア指数も、5.1%と予想5.2%を下回っていました。 これを受け、ポンド円は一時188円台後半へ下落、ポンドドルも1.25ドル台半ばへ下げており、軟調な地合いが続くと見ます。 ただ、全体的には株高によるリスクオンムードで円売りが入りやすいと予想します。 【経済指標】 ★★★ 22:30(米)2月ニューヨーク連銀製造業景気指数 前回:-43.7 予想:-15.0 ★★★★ 22:30(米)1月小売売上高(除自動車)(前月比) 前回:0.4% 予想:0.2% ★★★ 22:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:21.8万件 予想:22.0万件 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 150.00〜151.50↑ ・ユーロ円 161.00〜162.50↑ ・ポンド円 188.20〜189.60↓ ・豪ドル円 97.20〜98.50 ↑ ・ユーロドル 1.0650〜1.0800→ ・ポンドドル 1.2450〜1.2600↓ ・ドルスイス 0.8800〜0.8950↑ 【通貨の強さ】 ユーロ>豪ドル>ドル>ポンド 【注目通貨】 ・ドル(米利下げ確率の低下や米経済指標の発表)
先週ANZ(オーストラリアニュージーランド銀行)が「RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は2月と4月に0.25%ずつ利上げする」という予想を出したことでNZドルが大きく上がり、豪ドル/NZドルは1.06割れ(2023年5月以来)まで行きました。 しかし今週は昨日RBNZが中期インフレ期待を1年先3.22%(前回は3.6%)、2年先2.5%(前回は2.76%)と、インフレ抑制を見込んだこともあってNZドルが下がり、豪ドル/NZドルは1.069まで急上昇するということもありました。 この通貨ペアについては、基本的に豪とNZの金融政策の違いに反応しやすい通貨で、RBA(オーストラリア準備銀行)の方は今月の声明文でも「利上げ可能性」に含みは残しつつも、インフレへの警戒感はだいぶ後退した内容で、「当面据え置き、あとはいつ利下げするか」なのに対し、RBNZは昨年11月に突如「利上げの可能性」を戻した(それまでは利上げするかどうかはデータ次第という他国でのお決まりの文言すらなく、完全に据え置きモードだった)こともあって、先週のANZの予想は市場でもかなりの反応がありましたが、先日の中期インフレ期待によって、「さてどうなることか」という雰囲気になっています。 RBNZについては、昨年の政権交代によってその使命が「雇用とインフレ」から、「インフレ」のみになり、11月の声明文も上で書いたように利上げの可能性に含みを持たせる形に変わってきて、そしてその中で先週・今週の動きまであったので、今月2/28の金融政策会合には非常に注目が集まり、ここではどういう結果になるにせよ大きく動くことが期待できそうです。 個人的にはANZが出している2回の利上げというのはこれまでのRBNZの声明文やインフレの推移を見ていてもかなり懐疑的ですが、もしこれがなかったとしても、結局豪とNZの金融政策は「ほぼ同じ」という状態で、ここ最近だとその状態が続いて1.07-1.1をメインとしたレンジが形成されているので、上がるにしても1.1を多少オーバーシュートするくらいかなと思っており、その時は売ればいいかなと思っています。 一方で本当にRBNZが利上げモードになるのであれば、豪ドル/NZドルは下方向への力が相当強まり、まずは1.05、その次が1.03がターゲットになり、そこを抜けて1.025も割れば、いよいよパリティの1.0も視野に入る展開となり、その点でロングの持ちすぎには注意した方が良いかなと思っています。
株高、円安の流れが今日も続いています。中華圏は春節で休暇シーズンですが、東京市場は活発に動いています。今日の夜は1月のアメリカの消費者物価指数(CPI)の発表が予定されています。さらに今日のCPIに続き、週内には1月生産者物価指数(PPI)も予定されており、当面は物価指標を睨んでの動きとなるでしょう。年末の一時期は、2024年は円高に進むかに思われる雰囲気でした。 しかしながら、早期利下げへの期待は、指標の堅調で急激に萎み、パウエル議長をはじめとするFRB高官の早期利下げ期待へのけん制や、逆に日銀当局者の長期的な緩和政策維持見通し発言などもあり、ドル円はすっかり円安基調に戻ってしまいました。現在の状況を前提とする限り、FRBによる3月のFOMCでの利下げはないのではないかと見られます。利下げが5月のFOMCなのか、それとも年の後半となるのか、物価指標の結果がこれを大きく左右すると見られます。1月のCPIは前年比+3.0%と予想されており、12月改定値から低下することが見込まれています。今日は、なにはともあれCPIを見極めたいところです。 こうした中で株価はぐんぐんと上昇しています。S&P500は5000ポイント超えを記録しています。昨夜のダウは2日ぶりに史上最高値を更新。今日の日経平均株価は、前週末と比べて800円を超える上昇になっています。3万7000円台後半で取引されており、3万8000円台も視野に入ってきました。日経平均株価の終値ベースでの史上最高値は3万8915円です。まだ距離があるとはいえ、そう遠くないうちに歴史的な瞬間が来る可能性が出てきました。 こうしたなかで、為替市場ではドル円で149円前半の取引が続いています。150円には心理的な壁もあるのか、149円台での取引が長くなってきました。ユーロ円は160円台後半の取引になっています。長期的に見れば、FRB、ECBともに利下げ方向に向かっていると考えられている現状において、昨年、一昨年のような持続的で値幅を伴う円安相場は、もはやここからは起こる可能性は低いと思います。しかし、日銀の緩和姿勢やアメリカの経済指標の強さもあって、円高方向に巻き戻るためにはまだ材料不足といった状態なのだと思います。 16:00 トルコ12月 経常収支 16:00 英1月 失業率 16:00 英1月 失業保険申請件数 16:30 スイス1月消費者物価指数 19:00 独2月 ZEW景況感調査 19:00 ユーロ圏2月 ZEW景況感調査 22:30 米1月 消費者物価指数
こんにちは、ダメおやじです。「相場は上がるか下がるかなのにどうして負けてばかりなのだろう」というお悩みをよく耳にします。二分の一の確率なのにおかしいと思われるかもしれませんが、もちろんFXなどの相場は丁半ばくちの運否天賦ではなく勝ち方がありますし、その反対の負け方もあります。 専業トレーダーや機関投資家などのプロはそれを熟知しており、勝ち方を遂行しているので継続して利益を出し続けているのです。一方、初心者はどうしても知識や経験がないので、感情に振り回されて不利なトレードをしてしまいがちとなります。利食いは浅くなり、損切りは深くなることは最たるものです。 では、初心者が急に勝てるようになるためには何をすれば良いのか?その一つは自分なりの勝ちパターンを1つでも良いので確立することです。チャートを使ったトレードが再現性が高いので良いと思いますが、その中でも得意パターンを作ることです。これができれば勝負すべきかどうかの判断も付きやすく、冷静に相場と対峙することができます。 勝ちパターンの確率の仕方はトレード履歴を確認して、勝率やリスクリワードが良いトレードを確認しましょう。他よりも割が良いトレードを見つけて改善し続けていけば、トレードで勝てるようになるきっかけになるでしょう。今やっている手法がしっくりと来ていないなら、他の手法を試していく事も有効です。その際には必ず振り返りを行い改善点を見つけるようにしましょう。 また、最初は1つの鉄板手法だけでも十分結果が変わってくると思いますが、複数あればあるほどあらゆる相場に対応できるようになり、収支アップや安定感が増してくると思います。コツコツとした努力がレベルアップに繋がっていきます。今、1つ以上の勝ちパターンをすぐに答えられないのであれば、これを意識して取り組んでいけば結果は変わっていくでしょう。
昨日の午前中に、日銀内田副総裁から「仮にマイナス金利を解除しても、その後どんどん利上げするパスは考えにくい」といった発言があったことでドル円やクロス円が上昇しました。ドル円などは今週に入ってからはやや軟調気味な展開だったように見えましたが、このところ日銀から金融政策の情報発信が活発になってきており、日銀内で金融政策の変更が確定的になったのではないかと見る節もあったため、円買いに向けた準備をしようかというところでの円安発言でドル円は149円台まで上昇しています。 先日の米雇用統計の結果を受けて、FRBは利下げを急がない姿勢を維持するでしょうし、日銀サイドとしては金融政策を変更しても緩和政策を維持する姿勢を示したことで、一時的な円買いがあったとしても、中期的にはドル買い円売り目線で良さそうだと考えます。ただし、FRBが年内に利下げを開始することは確実でしょうし、ドル買い要因はいずれ弱くなるでしょう。よってドル円が大きく上昇するとは考えにくいです。当面はレンジ相場を形成すると見て、下げたら買いの押し目買い戦略を継続することになりそうです。 昨日の日経平均株価は1月の高値に迫る勢いで36,800円台で引けており、日本株を購入することに対するヘッジのドル円買いが実施されていると思われます。日経平均株価が高値を超えてくることで、ドル円も上昇することが見込まれますが、150円を手前にして上値が重くなってきそうなことと、日本や中国の連休を前に大きなリスクを取らないかも知れないと考えると、149円台でフォロー買いはしづらいと感じています。 ドル円に手が出しにくい場合はユーロドルの売り狙いを考えたいところですが、ユーロドルはサポートラインである1.0720に近い水準となっており、こちらも売りづらいです。2024年もまだ始まったばかりなので、そこまで焦らずにわかりやすい相場になるまで待つのも良いかもしれません。
【HOT CURRENCY ドル円 147.50〜148.50】 7日の米国株は上昇。S&P500種40ポイント高(+0.82%)、ナスダック総合147ポイント高(+0.95%)でした。為替市場は円安+ドル安。 米金融当局者らは、利下げ開始は「年内に」可能になる。2%付近へ低下するデータを「さらに数ヶ月」確認したいと発言しています。 パウエル議長の「さらなるデータを確認したい」発言と、おおむね一致する内容でした。 新たなリスク要因が浮上すれば変わる可能性があるものの、現時点では3月利下げを考えていないことが伺えます。 ドル円は材料に乏しく、148円付近で小動きでした。 本日は米新規失業保険申請件数が発表される予定です。本日も大きなイベント予定がなく、為替市場は新たな材料待ちの1日となりそうです。 投資戦略は中期でドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
久々の大雪となった今週の初め、比較的海に近い地域に住んでいる私のところでも数センチ積もった雪の一日となりました。40を過ぎても子供の時と変わらず、雪が降るというのは嬉しいもので、降り積もる雪を見ているだけでもテンションが上がります。停電や転倒、電車の運行を心配するようになったのは大人になったからでしょう。 【本日の指標】 本日の指標は小粒。指標によって動く相場とはならないでしょう。 【本日の戦略】 急激な円安が発生したのが先週の雇用統計。それでも148円台後半に到達したのみで、今週は週初よりじわじわと値を下げた状態で推移しています。 この146円以上、149円未満のレンジは年初に発生した地震によって日銀によるゼロ金利解除が遠のいたと市場関係者が反応、140円台前半から円安に一気に傾いてから落ち着いた水準であり、ドル円はまたしても次なるニュースを求めてファンダメンタルズを待つ状況となりました。長い利上げ期間とそれに続く高金利キープ期間にもかかわらず、雇用統計をはじめ、消費者物価指数などでも米国における景気の底堅さ、インフレ傾向が示される形で各種イベントが過ぎ去っています。次なるFOMCは3月に予定されており、利下げの可能性もゼロではありませんが、1月のFOMCにおけるFRB議長の発言からも、その可能性はトーンダウンしているようにも見受けられます。 インフレと景気低迷が並行して進むスタグフレーションの発動については、最近の米国絡みの景気動向を示す上で早くも話題に挙がっている単語ですが、相場参加者に意識されるのはもう少し後なのでしょう。そうなると主役はドルというより、円側、すなわち日本側に期待がかかる場面ですが、こちらも次なる会合は3月とあって、しばし様子見。両国における中央銀行の正式な動きは後のステージとなるので、この1ヶ月は噂や目論見で動く相場となりそうです。 ドル円買いを継続して数週間、ぼちぼち途転の売りを仕掛けたい場面ですが、なかなか方向性が見えない今は動きにくい状況。しばし様子を見る相場とします。
昨日は米1月ISM非製造業景況指数の強い結果やパウエルFRB議長が3月利下げに否定的な見解を示したこと等から、ドルは堅調な動きとなりました。ドル円は東京午前パウエルFRB議長の発言を受け148.82円まで上昇、その後は概ね148円台中盤で推移しNY時間は米1月ISM非製造業景況指数の強い結果等を受け148.89円の高値を付けました。ユーロドルは1.07ドル台で上値重い動きとなり、NY時間に1.0723ドルの安値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 12:30:RBA政策金利発表 16:00:独・12月製造業新規受注 18:30:英・1月建設業購買担当者景気指数 19:00:欧州・12月小売売上高 24:00:加・1月Ivey購買部協会指数 昨日のドル円は東京時間は148.30円付近〜148.80円付近で上値重い動き、欧州時間は148円台中盤で小動き、NY時間は148円台中盤〜後半で推移しました。今日堅調な動きとなると149円〜149円台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると148円台前半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.07ドル台後半での小動き、欧州時間は1.07ドル台中盤へ下落、NY時間は1.0720ドル台〜1.0750ドル台で上値重く推移しました。今日軟調な動きとなると1.07ドル付近への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると1.07ドル台後半へ上昇できるか見たいです。 では、今日も頑張りましょう!
先週金曜の為替相場は、米雇用統計を受けて強くドルが買われるとともに円は弱い位置で加速。またユーロやポンドは前日から強めの位置を維持するなどある程度力関係が明確な状態で引けました。 中長期的なトレンドで見てもドルの強さ、円の弱さは相変わらずといった状況であり、昨年後半の動きは大きな流れの中での「戻し」という形になっていますので、今後もこの円軸、ドル軸の力関係変化に注目しつつ、短期的な反動があった場合はそれが戻しで終わるのか、中長期的なトレンドに影響を与えるのかという点を意識しておくと良さそうです。 ではまず力関係について、週間予想で記載しましたので重複しますが、先週金曜は【USD>CAD>EUR>GBP>AUD>CHF>NZD>JPY】という形になっていて、先週木曜の【GBP>EUR>NZD>CHF>CAD>JPY>AUD>USD】から比べると、ドルやカナダが弱い位置から強い位置に変化したこと、円が弱い位置で加速していること、NZドルやスイスフランが位置を落としたことなどがわかります。 また短期トレンドはドル円クロス円ともに金曜の動きを受けて上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが出ればロングのチャンスとなりやすい状態です。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円買いの動きが出てきて対円変動率が1%を超えてくる動きに発展すれば、各通貨の短期トレンドは悪化して下向きとなるものが出てきます。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 今日のイベントとしては豪貿易収支、中国財新非製造業PMI、独貿易収支、米PMI確報、米ISM非製造業景気指数のほか、パウエルFRB議長が「60Minutes」に出演。事前収録ではありますがインフレや利下げについて発言する予定となっています。 ただ前述したように先週後半の円軸、ドル軸の動きがかなり明確だったこともあって、まずは今週のスタートとして円軸、ドル軸の力関係変化とその他の通貨の強弱を把握し、週半ば以降の取引の準備をしていくようなイメージで相場を見ていくと良いかなと思います。 もし十分準備ができていて取引する際には、寝ている間に相場が変化することも考慮して無駄なポジションは残さないように。またドル円は特にですが、中長期的に寝ているようなポジションがあり、それが明確な計画のもとに構築されたものでなければ、ある程度良い水準にあるうちに一旦落とし、その上で計画を見直してそれでもホールドしておきたい数量があるのであれば、建て直すような工夫をしていくと良いのではないかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【本日の戦略】 <ドル円は一時146円台割れ> ドル円は前日のFOMCを受け乱高下、買戻しの入る場面もありましたが147円台前半がレジスタンスラインに。結局ドル売り優勢となり、NY時間には売りが強まって一時146円台を割れる場面も出ています。 FOMCでは3月の利下げ開始予想が5月に後ずれした一方、声明文で追加利上げの可能性への言及は削除されており、利上げ打ち止めのほうが強く意識された様子。 売り一巡後は146.40円台へ戻しましたが、米10年債利回りは4%台を割れたのち3.8%台へ続落していることから、本日もドル売りが続くと予想します。 <原油安で資源国通貨は弱いか> 一方、クロス円はまちまちの動き、難しい動きとなりました。ドル円以外のドルストレートが買われたことで、ユーロ円やポンド円は下がったところで買戻しも。 ただ、原油の続落で豪ドルやカナダドルといった資源国通貨の上値が重くなりました。原油(WTI)は-2%超と続落し74ドル台、直近の米週間在庫統計が+123.4万バレルと予想-105.0万バレルに反し増加していたことが売り材料になっています。全体的には、米雇用統計を前に積極的な買いは入りづらいと予想します。 <22時30分に米1月雇用統計が発表> 今晩は、22時30分に米1月雇用統計が発表、前哨戦となる米1月ADP雇用統計は10.7万人と予想14.5万人を下回っていました。 今晩発表の米1月非農業部門雇用者数は、前回21.6万人に対し18.0万人と減少予想、20万人を下回るようならマーケットはドル売りで反応すると思われます。 【経済指標】 ★★★★★ 22:30(米)1月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回:21.6万人 予想:18.0万人 ★★★★★ 22:30(米)1月失業率 前回:3.7% 予想:3.8% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 145.20〜146.80↓ ・ユーロ円 158.40〜159.80→ ・ポンド円 185.50〜187.50→ ・豪ドル円 95.30〜96.50 ↓ ・ユーロドル 1.0820〜1.0980↑ ・ポンドドル 1.2680〜1.2850↑ ・ドルスイス 0.8500〜0.8620↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの低下、米1月雇用統計が発表)
今週は金融政策の見通しについていくつかアップデートがあり、まずは先日の日銀主な意見公表で、マイナス金利解除について「要件は満たされつつある」等の前向きな発言が相次いでいたことが判明しました。日銀の次回の会合の発表は3/19ですが、ここでマイナス金利解除やフォワードガイダンス修正等が行われる可能性もかなり高まったと思われます。 またFOMCについては、その声明文とパウエル議長会見の中で「物価2%到達への自信が深まれば利下げへ」「QT縮小の議論は3月会合から本格的に行う」「政策金利はサイクルのピーク」「年内のある時点で利下げを実施する可能性が高い」といったハト派的な内容がある一方で、「経済活動が堅調なペースで拡大していることを示している」「失業率は依然として低く、インフレはこの1年で緩和したが、依然として高止まり」「適切であれば金利を長期間維持する用意がある」「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」といったタカ派的な内容が混在しておりました。 こうした内容を受けて、ドル円は全体としては週初の148.1円から執筆時点で146.7円と、全体としては下落していますが、特に昨日の日足は「上がって下がって、結果陰線ではあるが下ヒゲも長い」という、なかなか悩ましい感じになっております。 全体の方向感としては、「アメリカは利下げモード」「日本は正常化(マイナス金利解除、金融緩和を抑制)」という感じで、ドル円は下落方向にバイアスがかかりやすそうですが、短期的にこのまま円高ドル安が進むというのもあまりイメージしづらく、個人的にはドル円の買いは一部は利確したものの、まだしばらくは握り、150円を超えたあたりで利確したいと考えています。 またユーロ/ドルについては、下落トレンドはあるものの、1.08の節目がなかなか固く、ここを一瞬抜いてもすぐに跳ね返されるという展開が続いております。 欧州については、今週発表のあったドイツ第4四半期GDP、欧州第4四半期GDP、ドイツ消費者物価指数のいずれも市場予想より悪く、ドイツに至ってはマイナス成長&インフレも2.9%まで落ちてきたことから、ここ最近のユーロ高の流れはそろそろ終わりと予想しており、個人的にはユーロ/ドルの売りポジションは引き続きホールドし、1.08を抜けて1.075辺りで一部利確を予定し、それ以降もしばらく握っていようと思っています。
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