昨日の為替相場は、前日に続いて円が力関係上強い位置で推移する時間が多く、中長期トレンドと短期トレンドがの方向性が違う通貨ペアが多くなったことから、少し取引するにはリスクが高めの相場となりましたね。 ただその中でもスイスフランは強い位置を維持しており、他とは明確に違う様相を呈しているので、普段から取引していない方もスイスフランの動きには注目しておくと良さそうです。 市況としては債券利回り上昇で株安、円高というような形となっていますが、今日は週末ということもあるので力関係を見て低リスクな状態になるかどうか、なれば取引できるよう、ならなければ無理しないようなシミュレーションをしておくと良さそうですね。 このような中で今日のイベントとしては、東京消費者物価指数、日本雇用統計・鉱工業生産、中国製造業PMI・非製造業PMI、独小売売上高、英ネーションワイド住宅価格指数、スイス小売売上高、ユーロ圏消費者物価指数、日本外国為替平衡操作の実施状況公表(介入実績公表)、カナダ実質GDP、米個人所得・支出・PCEデフレータ・コアデフレータ、シカゴ購買部協会景気指数などが予定されており、これらのイベント前後での力関係変化に注目したいところです。 ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はCHFが0.55%、AUDが-0.21%、EURが-0.26%、CADが-0.27%、GBPが-0.29%、NZDが-0.51%、USDが-0.52%となっていて、力関係は【CHF>JPY>AUD>EUR>CAD>GBP>NZD>USD】という形に。 水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【USD>CHF>JPY>NZD>GBP>EUR>CAD>AUD】でしたから、スイスフランと円が強い位置を維持していること、ドルが強い位置から弱い位置に変化したこと、豪ドルが位置を上げたことなどが見てとれます。 続いてNY終値時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてスイス円のみ上向き、その他はフラットに近い状態ですので、現状は円売りの動きが加速すればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 一方でここから円が買われる動きが出て対円変動率が1%を超えてくる展開となれば、短期トレンドが下向きの通貨ペアが出てきますので、その通貨ペアはショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、週末ということもあって動きが出ても収束しやすい可能性も考慮し、取引する際には早めに決済して引き上げられるように事前にシミュレーションしておくことや、一つの注文に多くの量を固めるのではなく、少しずらして分散させるなどの工夫をしておくのが良さそうです。 また木曜のNY後半に戻して一応短期トレンドはフラットになっているものの、水曜木曜と円が力関係上強い位置にあるので、その点は中長期トレンドにおける円売り傾向とは逆の状態になっていることから、無理せず様子見しながら状況だけ把握し、来週にもう少しリスクが低い状態になれば取引するという方針でも良いかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 38441.54(-411.32 -1.06%) ・日経平均(CFD) 38278.70(-242.50 -0.63%) ・金・ゴールド 2336.32(-24.62 -1.04%) ・原油・WTI 79.02(-0.81 -1.01%) 【前日発表の経済指標】 ★★★ 23:00(米)5月リッチモンド連銀製造業指数 前回:-7 予想:-6 結果:0 【本日の戦略】 <ドル独歩高の地合いに> 昨日のドル円はじり高となって、堅調な推移が続きました。NY時間に入ると買いが強まり、157円台後半へ上値を伸ばしています。米5月リッチモンド連銀製造業指数が結果0と予想-6より良かったことや、米利回りの上昇が買い材料に。米10年債利回りは4.6%台へ上昇しており、本日もドルへの買いが続くと予想します。 対照的に、ドル円以外のドルストレートが下落したことで、クロス円は全体的に売られました。通貨別には、豪ドル買いが一服。午前中に発表された豪4月CPIは結果3.5%と予想3.4%を上回るものでしたが、買い一巡後は失速しています。 <株安で円高が強まる可能性も> 一方、株式市場に目を向けるとNYダウが-400ドル超と続落、史上最高値を更新していたナスダックも反落しました。これを受け、日経平均株価は時間外で売りに押されており、昨日に続き売りが継続する見込み。株安が続けば円買いが入りやすくなるため、株安が強まるようであれば注意が必要でしょう。 <21時30分の米経済指標に注目> 今晩は、21時30分発表の米1-3月期GDP改定値と米新規失業保険申請件数に注目。米1-3月期GDP改定値(前期比年率)は前回1.6%に対し1.3%と減少予想、前週分米新規失業保険申請件数も前回21.5万件に対し21.8万件と増加予想なので、予想通りであればドルが売られドル独歩高が一服する可能性はあります。 【経済指標】 ★★★★ 21:30(米)1-3月期GDP改定値(前期比年率) 前回:1.6% 予想:1.3% ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:21.5万件 予想:21.8万件 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 157.00〜158.50↑ ・ユーロ円 169.20〜170.60↓ ・ポンド円 199.20〜200.60↓ ・豪ドル円 103.50〜104.50↓ ・ユーロドル 1.0700〜1.0850↓ ・ポンドドル 1.2600〜1.2750↓ ・ドルスイス 0.9100〜0.9200↑ 【通貨の強さ】 ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル 【注目通貨】 ・ドル(米10年債利回りが4.6%台へ上昇)
今週は今時点では値動きは全体的に小さい中で、これまで通り緩やかに円安が進んでおります。ドル円は執筆時点で157.3円程度の位置にあり、そろそろGWの時の介入水準に近づいてきておりますが、ただ先週もイエレン財務長官が「介入はまれであるべき」「事前協議が必要」という感じで日本に対しての牽制を続けており、また円安のペースも「ジワジワ」という感じなので、今の水準で介入するのは難しいだろうなと思いながら見ています。 大きな流れとしてはアメリカはいずれは利下げ方向、日本は多少とはいえ利上げ方向であり、今の円安が債務危機的なものでない限りはさすがにこの円安水準が続くとも思えませんが、じゃあその流れが変わるのはいつかと言われると難しく、クロス円については今はトレードしづらいなと考えております。 ただ日本の為替介入のタイミングの良さは過去の実績から考えてもある程度信頼できそうなので、次に介入があるタイミングではスイングの逆張りはせず、もし介入中に自分がトレードできるタイミングなら、前回同様売りの順張りスキャルで付いていくくらいの方針で考えています(個人的にはGWの2回の介入は1セットで考えており、次の2セット目は日銀の政策変更やアメリカのスタンス変更等とも絡んだ本気のものと予想してます)。 また今週注目していた豪ドル/NZドルについては、豪小売売上高は市場予想より若干低下、消費者物価指数は市場予想より若干高く、後者はもう少し反応するかなと思ったものの実際は「若干上がったかな」くらいの感じで、今も1.084近辺におります。 この通貨ペアについては、先週発表のRBNZが「今月利上げを真剣に検討」という声明文とオア総裁発言があったり、3か月ごとに公表される将来予測で2月に比べてインフレ上昇&政策金利も上方向の予想であるなど、かなりタカ派的であったことから下落しておりますが、さすがに本当に利上げがまだ残っているとも考えづらいので、基本的にはこれまで通り1.07-1.1くらいをメインとしたレンジ相場が継続すると予想しており、今の1.084というのはちょうどその想定レンジのど真ん中くらいなので、裁量的に買う・売るというよりは、自動売買でのんびりレンジトレードをしていようと思いながら見ています。
円高材料が出てきても、円高への戻りは一時的にとどまり、かといって、円安は政府日銀の介入警戒感によりこれ以上進みにくいという状況になっています。目先では、ドル円の動きは煮詰まっている感があります。 先週の米消費者物価指数が市場の事前予想を下回ったことを受けて、先週の週内にはドル円が一時153円台まで下落する場面もあったものの、その後の円安の戻りもまた着々と進みました。 先週後半にかけて、ドル円は再び156円台から157円台までに戻っており、日米金利差を背景とした円安圧力に基づくトレンドの根強さは相変わらずです。 週が明けてからは、値動きは156円台後半が中心になっており、今日も概ねその水準での明確なトレンドのない値動きが続いています。 株式市場でも、材料難で方向感が明瞭になっていません。昨日の東京市場では、日経平均は前営業日比253円91銭高の3万8900円02銭と反発でした。 先週末の米国市場でハイテク株が上昇したことを好感し、東京市場でもその流れを引き継いだ格好です。しかしながら、株式市場も直近では上下ともに明瞭な方向感を欠くムードになっています。また、週明けである昨日は、英国がスプリング・バンクホリデー、米国がメモリアルデーの祝日であり、ロンドン市場とニューヨーク市場が休場となったことで、為替市場は小動きでした。 実際、それを受けて昨日の東京時間は、先週末のニューヨーク市場の終盤の動きを概ね引継ぎやや円高となる156円後半での狭いレンジ内の取引が中心でした。 なお、イタリアで開催されているG7財務相・中央銀行総裁会議に出席中の神田真人財務官が、過度の変動が投機などで発生し経済に悪影響を与える場合は、適切な措置を取る必要があると発言ましたが為替市場には大きな影響を与えていません。 介入は、もはやあるかもしれないリスクではなく、一定の水準を超えて円安が進めば、すぐにも生じうる、いわば「現実」となりつつあり、口先介入で市場が右往左往する段階は過ぎたということでしょう。 今日も基本的には今の流れが継続しそうに思えます。 21:30 カナダ4月鉱工業製品価格 21:30 カナダ4月原料価格指数 22:00 米1-3月期 四半期住宅価格指数 22:00 米3月住宅価格指数 22:00 米3月ケース・シラー米住宅価格指数 23:00 米5月消費者信頼感指数
先週金曜日のドル円は、1日を通してわずか30pips程の値動きしかなく、エントリするタイミングが掴みづらい1日となっていました。さすがにこのボラティリティの低さではまともにトレードできないですが、スイングトレード用のポジションを持っている場合は比較的安心して見ていられると思います。157円が一旦の上昇目処として利食いしても良いかも知れませんが、大きく下落する可能性は低いと考え、158円を目指してスワップをもらい続けるのも良いでしょう。エントリするときに焦ってポジションを持たないようにするのと同様、クローズするときも焦って利食いしないように、どちらも忍耐力が必要となります。 ドル円以外の状況について、クロス円ではキウイ円が強い状態となっています。先週末時点で96円台に乗せてクローズしており、2007年7月の高値97.77円に迫る勢いで上昇中です。RBNZは今後の金利見通しとして2025年の後半にならないと利下げをしない予想を出しています。つまりあと1年以上は利下げをしない考えということで、ドル円より長期に渡って金利差が維持される可能性があるということになります。キウイ円は97.77円を超えて100円を目指すことも視野に入れておき、今からでも中長期ポジションを構築しておいても良いかも知れません。 本日は英国がスプリング・バンク・ホリデーで休場となり、米国もメモリアルデーで休場となります。欧州タイムからNYタイムにかけては値動きは期待できそうにないので、ポジションを持っている方は放置してスワップの恩恵を受けることにしましょう。今週で5月も終了となりますが、少なくとも夏頃までは円安地合いが続くことを想定して、円買いポジションは極力持たないよう、流れに従ったトレードを心がけたいと思います。
HOT CURRENCYドル円156.50-157.50 23日の米国株は下落。S&P500種39ポイント安(-0.74%)、ナスダック総合65ポイント安(-0.39%)でした。為替市場はドル高。米新規失業保険申請件数は21.5万件(予想22.0万件)と、予想より良い結果となりました。米5月総合PMI・速報値は54.4(予想51.1)と、予想を上回り、22年4月以来の高水準でした。 イエレン米財務長官は為替介入について「稀であるべき」「事前に通知すべき」とのスタンスを継続しています。昨日も米利下げ観測がテーマとなりました。5/31米PCEデフレーターや6月初旬の米重要指標にも注目です。 ドル円は一時157円台に乗せる場面がありました。日米金利差が縮小する中でも、ドル円はじりじりと上昇しています。前回介入があったと思われる157円台に入って来ましたが、値動きの乏しさから再度の介入は困難と予想しています。 投資戦略はドル円押し目買いとします。それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
5月も半ばを過ぎると時折見られる暑さが本格的になってきました。気温も25℃を越える日々がちらほらみられるなど、否応なしに季節の変わり目を感じます。 【本日の指標】 本日は米国景気指数PMIの発表が予定されており、相場が米国の景況感や金利動向に対して非常にセンシティブになっているただいまの状況では、普段動かないような指標でも予想値との乖離でなんらかの動きが発生することも考えられます。念のため注意が必要な指標です。 【本日の戦略】 再びじわじわと値を上げつつあるドル円です。23日朝の時点で156円台後半と、介入後の上値に近づきつつあります。介入という祭りの後の相場ですが、思い出されるのが2022年の介入。その際二度の日銀・政府による介入で相場のトレンドは長きに渡って継続していた円安から円高に完全にトレンドが傾いたものでした。今回は米国側の景気鈍化が思ったほど各種指標に見られておらず、米国側の利下げ機運がなかなか高まらないのがこのじわじわ続く円安の原因であると考えております。 先週発表されたFOMC議事録においてもその姿勢は鮮明であり、「時間をかけて景気減速を観測する」というのがFRBの姿勢。予想される年内利下げ回数も1〜2回というのが市場参加者の見立てのようで、年初と比較するとこの数はグッと抑えられたなというのが印象。先週木曜日には米国消費者物価指数発表をトリガーとして急激に円高になる場面がありましたが、今回も限界突破することなく、157円台を頭に下落してくれることを祈るばかりです。この水準の突破は相場参加者に三度目の介入を十分に意識させる水準にあたり、ボラティリティの高さも相まってなかなか一般投資家が手を出しにくい状況が続いていますが、週の戦略であるドル円売りは継続とします。
昨日は主な材料もなく、全体的に小幅な値動きでした。 ドル円はNY時間156円を割り込む場面もありましたがそう大きな下落とならず156円台へ反発、ユーロドルは1.0840ドル台〜1.0870ドル台での小動き、ポンドドルも1.27ドル台前半〜後半での値動きでした。 クロス円は引き続き底堅い印象で、ユーロ円は169円台、ポンド円は198円台、豪ドル円は103.90円台〜104.40円台での値動きでした。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 11:00:RBNZ政策金利発表 15:00:英・4月消費者物価指数 23:00:米・4月中古住宅販売件数 27:00:FOMC議事録公表 昨日のドル円は東京時間は底堅い動きで156.55円まで上昇も欧州時間は156円台前半で推移、NY時間は午前156円を割り込み155.85円まで下落も午後は156円台前半で推移しました。今日堅調な動きとなると156円台中盤〜後半まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると155円台後半〜中盤への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは、1.0840ドル台〜1.0870ドル台で上値重く推移しました。今日堅調な動きとなると1.08ドル台後半〜1.09ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル台前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、夕方ごろまで円が力関係上強い位置に来る場面もありましたが、その後は再び弱い位置へと戻り、NY時間以降は再び明確な円売り傾向となりましたね。その中でオセアニアが先週末よりも弱い位置で推移する時間が長かったのが気になりましたが、引けではオセアニアも少し戻しており円の弱さは変わらない状況となっています。 ドル軸の動きに関しては、オセアニアが強い位置から弱い位置に変化した分、ドルやポンド、カナダなどがそのまま押し出されるように強い位置に来ており、円が弱いこともあってドル円は明確な上昇傾向。これが継続するようなら取引はしやすそうです。 このような中で今日のイベントとしては、RBA議事録、独生産者物価指数、ユーロ圏経常収支・貿易収支、ラガルドECB総裁イベント参加、カナダ消費者物価指数、ウォラーFRB理事講演等が予定されていますが、円軸の力関係が明確なことから今日も基本は円軸の動きを見ておくと取引機会を見つけやすいかと思います。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はGBPが0.50%、USDが0.43%、CADが0.37%、EURが0.30%、CHFが0.29%、AUDが0.09%、NZDが-0.02%となっていて、力関係は【GBP>USD>CAD>EUR>CHF>AUD>JPY>NZD】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【NZD>AUD>GBP>CAD>EUR>USD>JPY>CHF】でしたから、オセアニアが弱い位置に変化したこと、円やスイスが弱い位置を維持していること、ポンド、ドル、カナダドルがやや位置を上げたことなどがわかります。 続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが加速すればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 一方でここから円が買われる動きが出て対円変動率が1%を超えてくる展開となれば、短期トレンドが下向きの通貨ペアが出てきますので、その通貨ペアはショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、円が弱い状態でわかりやすいので、これが加速するようならその際に力関係で強い通貨を選んで取引する、あるいは普段取引している通貨ペアで円との力関係を見て取引可否を決めるというのが良さそうです。 ただ円売りが進むにつれ介入を警戒する動きによって自然と反発する可能性も出てきますし、深追いするとその怖さとともに取引することになり少し不安要素も出てきますので、取引する際には極力早い決済と注文位置、決済位置を階段状に配置して注文量を分散させ、回転で取るような意識を持つなどするとメンタル面での不安も軽減できるかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 40003.59(+134.21 +0.34%) ・日経平均(CFD) 38730(-10 -0.03%) ・金・ゴールド 2414.89(+38.44 +1.61%) ・原油・WTI 79.52(+0.78 +0.99%) 【本日の戦略】 <ドル円・クロス円とも上昇> 先週末のドル円は下がったところで買いが入り、一時156円手前まで上値を伸ばす場面もありました。その後はいったん調整し155円台半ばで週末を迎えていますが、米10年債利回りは4.422%へ上昇していることから、週明けも小幅なドル買いが続くと予想します。 一方、クロス円も連れ高となって全体的に上昇しました。ユーロ円は169円台乗せ、ポンド円は197円台後半へ上昇、豪ドル円は104円台へ乗せています。全体的に円安の流れが戻ってきており、株高に支援され堅調な流れが続くと見ます。 <NYダウが史上最高値を更新> 本日は重要度の高い経済指標発表がなく、株の動きや米利回りに左右されやすいと予想。株式市場を見ると、先週末のNYダウは+134ドル高の40003ドルと、終値ベースで初めて4万ドルの大台乗せとなりました。ナスダックは、小幅に下落したものの史上最高値付近は維持するなど、株式市場への買いが続いています。 直近の株式市場は株高の流れが続いていることから、基本的にはリスクオンムードによる円安の地合いが続くと予想します。 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 155.00〜156.50 → ・ユーロ円 168.50〜170.00 ↑ ・ポンド円 197.00〜198.50 ↑ ・豪ドル円 103.70〜105.00 ↑ ・ユーロドル 1.0800〜1.0950 ↑ ・ポンドドル 1.2650〜1.2800 ↑ ・ドルスイス 0.9040〜0.9150 → 【通貨の強さ】 豪ドル>ポンド>ユーロ>ドル 【注目通貨】 ・豪ドル(資源高やリスクオンムードで買われやすいと予想)
今週のドル円については、非常に重要性の高いインフレ指標が発表されておりましたが、 ・PPI:前年比ベースで予想2.1%に対し結果2.2%、コアも予想2.3%に対して結果2.4%と強く、ドル円は発表後大きく上昇 ・CPI:発表前に何故かドル円が徐々に下がり始め、実際は予想3.4%に対し結果3.4%、コアも予想3.6%に対し結果3.6%と完全に事前予想通りながらも、同時に発表があった米小売売上高が予想0.4%に対し結果0.0%と悪く、ドル円は急落 という感じで、上は156.8円手前、下は153.6円と、かなり広いレンジで動き、今は155.9円前後にあります。 アメリカ経済については、雇用統計、ISM製造業景況指数、非製造業景況指数、米小売売上高と良くない数字が続いている一方で、インフレ指標はいまだに強く、いよいよ「スタグフレーション」が現実的に見えてきており、パウエル議長もインフレ低下の確信を得られるには時間がかかる見込みという一方で、労働市場の冷え込みや財政政策の持続可能性について懸念を示し始めております。 こうした市場環境の中で、相場全体としては金利低下・株価上昇で反応しており、NYダウは一時史上最高値の4万ドルを付ける等、「経済が弱っているから利下げで何とか対応するだろう」という楽観シナリオで動いている感じがありますが、個人的にはそこまで楽観視できる状況かなあと思っているのが本音ではあり、あまり今のリスクオンの流れにはついていきたくないなと思っています(だからといって逆張りもしませんが)。 個人的なポジションとしては、 ・ドル円については、市場が上方向に行きたいのか下方向に行きたいのか本気で読めないので一旦ノーポジ(PPIの前に逆指値で利確を入れていたところ、それが刺さりました) ・ユーロ/ドルやドル/フランについては、仮にアメリカがまずいとしても、欧州はさらにまずく、さらに言えば経済が冷え込めば特にスイスフランは今以上にフラン安を志向してくることから、前者は売り、後者は買いでドルロングポジションを継続 ・豪ドル/NZドルについては、豪雇用統計が悪くて下がっているものの、短期的にまた上がるのか下がるのかは読めないが(来週のRBNZ次第と思っている)、ただ数か月単位で見ると1.07-1.1をメインとしたレンジが継続と予想し、引き続き売りポジションを保有 ・トルコリラ円は珍しくトルコに良い材料が多く、引き続き買いをホールド という感じでやっています。
英字メディアでは、今回の欧米における粘着質ともいえる根強いインフレーションを「スティッキー・インフレーション」と表現します。 一昨日の生産者物価指数(PPI)、昨夜の消費者物価指数(CPI)、いずれもまさにこのスティッキー・インフレーションということばがしっくりくる結果でしたが、同時に、インフレ圧力の低下は徐々に確認できるようにもなってきました。 米労働省が15日発表した4月のCPIは、前年同月比3.4%上昇となりました。これは、市場の予想通りの伸び率であり、前月(3.5%)と比べて3カ月ぶりに伸び率が鈍化しています。 インフレピークアウトは確認できるものの、とはいえ、この減速ペースでは、FRBの目標である物価上昇率2%の達成にはかなりの距離を感じます。 まだまだ利下げの開始時期をクリアに見通す状況には至らず、FRBの政策金利を据え置きは長引きそうです。 一昨日の4月生産者物価指数(PPI)にいたっては、予想を上回る伸びを観測しています。 もっとも、PPIに関しては3月分が下方修正されたことで、むしろ市場はリスクオンの反応となりました。 一昨日は発表後に長期金利が低下したほか、主要株価指数も上昇しています。パウエル議長が追加利上げの可能性を改めて否定したことも材料になりました。 こうしたなか、ひとまずCPI・PPIを経て当面のインフレ再燃懸念が遠のいたことで、昨夜の為替市場は円高に振れました。 「スティッキー・インフレーション」の中ではありますが、少しずつ状況が改善していることが、ポジティブに受け止められた格好です。 主要国の長期金利の低下もあり、昨夜のニューヨーク市場は155円60銭台で取引を開始。CPIに限らず、4月の小売売上高は横ばい。5月のニューヨーク州製造業景況指数も総合で小幅悪化と、いずれも市場の予想を下回るものでした。 これらも、インフレ圧力緩和と受け止められ、ニューヨークでは、ドル円は154円台に突入。今日の東京でもは153円台後半まで円高が進んでいます。 今日はひとまず昨夜からの円高の流れを受け継いで動きそうな雰囲気です。 10:30 豪4月新規雇用者数 10:30 豪4月失業率 13:30 3月鉱工業生産 13:30 3月設備稼働率 21:30 米4月住宅着工件数 21:30 米4月建設許可件数 21:30 米5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 21:30 米4月輸入物価指数 21:30 米週次新規失業保険申請件数 22:15 米4月鉱工業生産 22:15 米4月設備稼働率
ドル円は高値160円から安値152円の半値である156円手前で上げ渋っていましたが、イエレン米財務長官の介入牽制発言などにより156円台に乗せてきました。しかし上昇スピードは緩慢であり、一気に160円を目指す展開になるとは考えにくいです。ドル円の週足では強力な下落サインが出始めているようなので、一旦反落に警戒しておきたいところです。 個人的にドル円以外で注目しているのはユーロドルです。ブルームバーグの記事に、ユーロドルがパリティ(1.0000)まで下落する可能性が高いという内容がありました。欧州の利下げ開始時期や利下げペースと、米国の利下げ開始時期と利下げペースを比較すると、欧州の方がどちらも早くなりそうだと考えており、であればユーロ売りが強くなるだろうと見てユーロドルは下落する可能性があるとの見方と同じ方向性の記事だったので、安心感を持ちながらユーロドルのショートポジションを構築できそうです。 本日はNYタイムに米CPIと小売売上高の指標結果に注目です。CPIは物価上昇率が鈍化するだろうとの予想値となっており、米金利の下落やドル売りにつながる可能性があります。小売売上高も先月に比べて弱い数字が予想されており、2つの指標が同時に弱い結果となった場合はドル円が下落する可能性を考慮して、指標前までに安易な買いポジションは持たないようにしておこうと思います。 昨夜は米CPIの結果が弱まることを警戒してユーロショートのカバーを急ぐといったニュースがでてユーロドルがやや上昇しましたが、前述の利下げスピードの差から中期的には下落目線は変わらずと考えます。ドル円についても下落は一時的ではあると思いますが、現在の水準を考えると下落の深さが深くなる可能性があります。一気に152円付近まで下落することはないと思いますが、数日かけて下落する場合があるかも知れませんので、ドル円についてはじっくり押し目を待っておき、152円付近まで到達してから買いポジションを構築していきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 156.00〜157.00】 13日の米国株はまちまち。S&P500種1ポイント安(-0.02%)、ナスダック総合47ポイント高(+0.29%)でした。為替市場は円安+ドル安。 日銀は残存5年超10年以下の国債買い入れを500億円減額。これを受け、長期金利が0.940%まで上昇しました。 歴史的な円安に対抗するため、6月会合での政策変更へ向けた布石と見られています。 ドル円は日銀の国債買い入れ減額を受け、155.50付近まで下落する場面があったものの、NYクローズでは156円前半へ上昇して引けました。 市場の関心は明日15日(水)に発表される米4月CPIに集まっています。 米4月CPIへの関心が高いことから、良くても悪くてもドル相場の反応は大きくなりそうです。 ドル円は介入後の安値151円台から大きく値を戻しましたが、1日の値幅が狭い中で介入に踏み切るのは困難と見ています。 投資戦略はドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
ついこの前まで咲いていたと思っていた桜ですが、5月となると目に鮮やかな緑に変わりました。どこへ行っても映える緑ですが、庭の雑草や生えてほしくない場所の雑草との戦いもこの時期。徐々にではありますが片付けねばと思う日々です。 【本日の指標】 本日の指標は小粒。指標によって動かされる日とはならないでしょう。 【本日の戦略】 日本は円安や、過度の円安に伴う介入で揺れる相場ですが、米国においては長期金利の低化、好調な各社の決算状況を踏まえて好調な株価高が再び到来しています。3月末にはダウ平均が4万ドル直前まで伸びたのですが、達成直前となって急落となったのは記憶に新しい限りです。キーとなるのはやはり米国の金利政策で、年内利下げ回数などをカギとし、雇用統計や各種の指標を相手に毎度乱高下する状況が昨年末から続いているのが印象的な日々です。 週の戦略で述べておりますが、今週は米国において消費者物価指数の発表も予定されており、雇用統計サプライズの記憶も新たな今、無事にこなすことを期待するばかり。また、ドル円の水準次第では介入も目前とされている場面であり、極力新たなポジションは避けたい状況が続いています。投機筋の動きなど、予想がつかない場面が続く相場は極力取引せずに過ごすのが一番。しばらくは様子見の相場とします。
昨日は東京・欧州時間は円安・ドル高の流れが続きドル円は155.95円まで上昇も、NY時間は米新規失業保険申請件数の予想より弱い結果を受けドル売りが優勢となり、ドル円は155.40円付近まで下落しました。 ユーロドルは欧州時間1.0724ドルまで下落も、NY時間はドル売りの流れとなり1.0785ドルまで上昇しました。ポンドドルは昨日のBOE政策金利発表で政策金利は据え置きとされたものの利下げを求めた委員が2人となったことから1.2446ドルまで下落も、NY時間はドル売りの流れとなり1.2527ドルまで上昇しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 15:00:英・第1四半期GDP・速報値 15:00:英・3月GDP 15:00:英・3月鉱工業生産 21:30:加・4月新規雇用者数/4月失業率 23:00:米・5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 昨日のドル円は東京・欧州時間は底堅く推移し155.90円台まで上昇、NY時間は上値重い動きとなり155.40円付近まで下落しました。今日堅調な動きとなると155円台後半、まだ上へ行くと156円台へ上昇することができるか見たいです。一方、軟調な動きとなると155円付近〜154円台後半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.07ドル台中盤で推移も欧州時間は1.0720ドル台まで下落、NY時間は1.07ドル台後半まで大幅上昇し1.0785ドルの高値を付けました。今日堅調な動きとなると1.08ドル付近〜1.08ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.07ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、波がありながらも先週金曜後半からの円売り傾向がじわじわと続くとともに、ドルも夕方ごろにやや売られかけたものの、その後は戻しておりある程度強さを維持した展開となりましたね。またBOE政策金利発表を控えたポンドはやや神経質かなというところも見られていましたので、今日の夜以降はまた新たな力関係変化が出てくると思われますので注目しておきたいところ。 またドルと同様にスイスも強めの位置で推移していることもあるので、欧州系通貨内での力関係なども見ておくと取引の幅が広がりそうです。 このような中で今日のイベントとしては英BOE政策金利発表、英中銀金融政策委員会議事要旨公表、ベイリーBOE総裁記者会見、米新規失業保険申請件数などが予定されており、特にBOE関連のイベントにおいて、ポンド軸の動きが強く出る可能性もあり、その際に円軸やドル軸の動きも伴えばチャンスとなりそうなので、夕方以降の力関係変化と英BOEのイベント前後を特に注視したいですね。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はCHFが0.61%、USDが0.59%、CADが0.58%、NZDが0.54%、EURが0.51%、GBPが0.50%、AUDが0.28%となっていて、力関係は【CHF>USD>CAD>NZD>EUR>GBP>AUD>JPY】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【USD>EUR>NZD>CHF>AUD>GBP>CAD>JPY】でしたから、円が弱い位置で加速していること、スイスが強い位置に変化したこと、ドルが強い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いてNYクローズ時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りの動きが加速すればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 一方でここから円が買われる動きが出て、対円変動率が1%を超えてくる展開となれば、短期トレンドが下向きの通貨ペアが出てきますので、その通貨ペアはショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、BOE政策金利発表やベイリー総裁会見あたりでポンド軸の動きが出そうなので、その時間帯に取引するかどうかをあらかじめ考えておくのが良いでしょう。 普段ポンドで取引している方はもちろん、円やドルを軸とした動きが出てくる可能性も高いので、その際に取引できるよう事前にシミュレーションしておきたいですね。 また円軸の動き、特に円売りの動きが加速した場合には、介入警戒や思惑による急激な変動も考えらえますので、取引する際には早い決済や注文を分割して配置するなどの工夫をしていきたいところです。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 38884.26(+31.99 +0.08%) ・日経平均CFD 38720.00(-115 -0.30%) ・金・ゴールド 2312.50(-11.06 -0.47%) ・原油・WTI 78.51(+0.03 +0.04%) 【前日発表の経済指標】 ★★★★★★ 13:30(豪)政策金利発表 前回:4.35% 予想:4.35% 結果:4.35% 【本日の戦略】 <日銀の追加介入はいったん遠のいたか> 日銀による為替介入への警戒がある中、ドル円は前日からの円安が継続し154円台半ばへ上値を伸ばしました。クロス円も連れ高となって、全体的に上昇しています。 いつ為替介入が入るかヒヤヒヤする場面ですが、週末の5月4日にイエレン米財務長官が「介入はまれであるべきで、協議が行われることが期待される」と発言したことが影響し、追加介入への思惑は後退しているようです。 神田財務官は、イエレン財務長官の介入巡る慎重発言に「コメントしない」としているため胸中は不明ですが、継続して介入するのはやりづらくなったと思われます。そのため、しばらくは円安の入りやすい地合いが続くと予想します。 <他通貨に比べ豪ドルが弱い> 通貨別には、豪ドルがやや軟調。先月4月24日に発表された豪CPIが予想を上回っていたことで、昨日の豪中銀声明には期待が高まっていました。そのため、発表前には豪ドル買いの強まる動きが出ていたのですが、声明には大きな変化は見られず。インフレの高止まり警戒や短期的な物価見通しの上昇は指摘されていたものの、利上げに向けた姿勢はありませんでした。 これを受け、声明発表後に豪ドルは失速、対ドルで0.66台を割れるなど発表前に上昇した分が帳消しとなっています。ただ、対円では下値で下げ渋っており、円安に支えられた動きが続くと見ます。 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 154.00〜155.50↑ ・ユーロ円 165.80〜167.30↑ ・ポンド円 193.00〜194.50↑ ・豪ドル円 101.80〜102.80→ ・ユーロドル 1.0650〜1.0800↓ ・ポンドドル 1.2430〜1.2560↓ ・ドルスイス 0.9040〜0.9160↑ 【通貨の強さ】 ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル 【注目通貨】 ・豪ドル(豪中銀声明に大きな変化は見られず)
最近の相場イベントの中で一番注目度が高かったものと言えば、やはり先週の介入としか思えない値動きだったので、今回はこれが介入であったという前提(仮定)の下で、今後のトレード戦略や、もし今後介入が来た時にどういうトレードができるかという辺りを解説したいと思います。 先週の介入については、その特徴としては「一回目にガツンと下げる」「その後ジワジワと下げる」という点であり、これは今までのアルゴ的な「一回目にガツンと下げる」「しかしすぐに反発して戻す」というのと全く値動きのパターンが違い、その点で「これは介入だろうな」と思いながら見ることができました。ドル円については、先週の介入までは「下がれば買い」で十分勝てる相場だったので、おそらくアルゴリズムもそういう感じで組まれていたであろう中、「一度ガツンと下げて買いを誘う」「しかしそれも殴り返す」「そうやって下がったらまた買いが入る」「それも殴り返す」という、ジワジワと買い方を削っていくやり方で、これは上手いなあと思いながら見ていました。 なので、今後の急激な下げについても、「それまでの値動きパターンと違って、買いを殴り倒すような値動きか」というのを注目しつつ、そうであれば介入と判断して、スキャルピングなどでは売りでついていくのが良いかと思います。 この介入が終わるタイミングは、やはり5円値幅というのがかなり意識されているようで、金額的にはその辺り、あとは節目であったり、「殴り返す力が弱まっている」という感じがした場合に一旦終了という感じで良いと思います。 ただし、今後介入がまた来るかと言うと、個人的にはまた160円手前くらいまで戻すまではやりづらいだろうと思っており、その理由としては ・イエレン財務長官も介入の有無についてはコメントしなかったものの、「比較的短期間にかなり動いた」と述べ、「こうした介入はまれであるべきで、協議が行われることが期待される」と苦言を呈している ・報道によると今回の介入で8-9兆円くらいの外貨準備を使ったと言われており、あの薄商いの状況でこれだけ必要で、そして3月末時点の外貨準備が約24兆円で、残りもそんなに多くない といった辺りで、なので個人的には今のレートであればドル円は買いで良いと思っており、ただ157円くらいでは念のため利確を考えており、160円手前になってもショートは一旦手控える予定です。
先週は非常にボラティリティの大きい週でした。 週明けのドル円160円から始まり、政府日銀の介入を経て、雇用統計による円高と、目まぐるしく相場が動きました。 そうしたなかで、先週金曜日のニューヨーク外為市場で、盤になってドル円は3週間ぶりの安値を付けています。 このところ、アメリカの経済指標の強さを材料に、FRBによる早期の利下げが見通せない状況が続いていましたが、雇用統計において、4月の米雇用統計で雇用者数の増加が前月比17万5000人増と市場の予想を下回りました。 時間当たり平均賃金は前年比3.9%上昇と前月より鈍化し、4%を割り込んだことを受け、FRBによる年内2回の利下げを見込む動きが強まりました。 失業率も3.8%から3.9%に上昇しており、総じて今回の雇用統計は、アメリカ経済の減速の兆候が確認できました。 これをもって、賃金上昇主導のインフレ圧力は弱まってきていると考えられ、続くインフレ指標にも改善が見られれば、早期利下げ期待がさらに高まってくる可能性もあります。 株式市場もポジティブな反応を見せており、週明け段階では、基本的にリスクオン、ドル売りの流れが基調として始まる可能性が高いと思います。 雇用情勢が悪化して株が上がるとは面妖な話ではありますが、現在の市場の焦点は、いかに早期にインフレが鎮静化するかにあります。インフレ率の下押し圧力として機能する実態経済の悪化は株式市場にとってはポジティブなのです。 もっとも、経済減速がハードランディングとなれば話はまた別で、昨年前半にはアメリカ経済の不況入りが懸念されていたわけですが、失業率が依然として4%を下回っていることからわかるように、経済そのものは底堅く、いわゆるゴルディロックス(過熱でも冷え込みでもない)の状態にあると考えられています。 いずれにしても、雇用統計を経て円安圧力が大きく緩和されたことで、今週はいったん政府日銀の介入が追加で実施される可能性は低くなったと考えていいと思います。 金曜を境に市場のムードが変わった可能性があります。今日の戦略は、ひとまずはポスト雇用統計相場のトレンドの見極めだと思います。 10:45 中国4月サービス業PMI 16:50 仏4月サービス業PMI 16:55 独4月サービスサービス業PMI17:00 ユーロ圏4月サービス業PMI 18:00 ユーロ圏3月卸売物価指数
今週のトピックはなんといっても為替介入を実施した可能性があるということでしょう。ドル円は4/29(月)に一時160円台に乗せた後に154.51円まで円高方向に動いたものの、その後は怒涛のドル買いがでて再び158円直前まで上昇。5/2(木)の日本時間早朝に再び介入と思われる急落があり、このときは153円付近まで下落しました。 その間にも介入があったと思われ、計3回の介入が実施されたと思われます。最初の介入は5兆円規模と推計されており下落幅は約4.5円。2日早朝の下落幅も同様の約4.5円となっているため、同程度の規模による介入が実施されたと思われます。1度目の介入後は海外勢から史上最悪の介入と言われていたようで、面子回復に向けた介入だったのかも知れません。 3回の介入により準備金が残り少なくなっていると思われるので、これで打ち止めなのではと考えます。もしさらなる介入があるとしても、米雇用統計の指標結果を見てからなのではと考えます。今後について、改めて日米金利差や金融政策の違いからドル買い円売りの地合いは変わっていないと考えますが、昨日のNYタイムから本日にかけてはドル円の下落が進行しており、153円を割り込む場面もありました。しかしながら米国の利下げが早まるような材料が出るか、日銀の政策がより積極的に引き締め方向に変わることがない限り、中長期の円安地合いが解消することはないと考えてドル円の押し目買い狙いを継続したいと思います。 ただ再び160円まで上昇するには時間がかかるかも知れませんので、153円前後でポジションを持てた場合でも適度に利食いをしていった方が良いかも知れません。今はまだボラティリティが非常に高い状態なので、リスクも高いと思いますが、その分リターンも大きい相場だと思いますので、うまく大波にのって大きな利益を狙いたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 155.00〜157.00】 1日の米国株はまちまち。NYダウは上昇、S&P500種17ポイント安(-0.34%)、ナスダック総合52ポイント安(-0.33%)でした。為替市場は円高。 FOMCでは利上げ再開観測は高まらず、当面は政策金利据え置きとなりそうです。 NY時間引け際に円買い介入が実施された模様で、これはサプライズでした。 ドル円は157円半ばから急落。一時153円まで約4.5円幅の円高+ドル安となりました。現在は155円後半へ値を戻しています。 NY時間の引け際というタイミングや、1回目の介入よりも低い水準(29日は159円台)で介入したとすれば、サプライズでした。 FOMCに備えて事前に構えていた可能性も。次回は米雇用統計の後、NY引け際までの介入有無に注目です。 投資戦略は円買い介入で急落したところは買う方針です。高値は追いかけない方が無難でしょう。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
今日から5月の相場となります。最近は春と秋が失われたと言われますが、既に4月ですが真夏日を観測する都市があるなど、急激な気温の変化には既に驚かなくなっている自分がいます。暑い日が来ると夜のエアコンを付けるタイミングで風邪をひくというのが、気がつけば以前と比較して軟弱化している私のネックとなり得るのですが、しっかりと対策をして日々を過ごしたいと思います。 【本日の指標】 本日は5月最初の日、ということでメーデー。ロンドン、NY共に稼働しますが、中国では休場。休みとなる会社も少なくなく、相場参加者が少なくなるタイミングです。そのタイミングでNY時間後半にはFOMC開催で米国の政策金利の発表とFRB議長による定例記者会見が行われる予定。金利の据え置きは確実とされており、市場は既にその方向性を取り込んでいる模様。FRB議長による相場に対するメッセージに期待する一日です。特に為替介入が行われ、急激な円高に振れ、相場が混乱している日本市場に向けたメッセージの有無に注目したいところです。 【本日の戦略】 先週、160円の極みまで到達した円安ですが、今週は波乱含みのスタート。月曜日には日本は祝日で休場であったにもかかわらず、一瞬にして5、6円以上円が急騰する事象が発生。各種報道によると、日銀による介入が行われたとのことで、その規模は一日に行った介入としては過去最大規模となる約5兆円と推測されています。思い出すのは2022年の介入の際ですが、あの時は一度目の介入では相場が反転せず、むしろすぐに円安方向に戻るなどしましたが、その後の二度目の介入によって確実に円高方向に相場の流れが形成されたのを記憶されています。今回もまた一度目の介入から48時間弱の1日AMの時点においては157円台に戻ってくるなどしてボラティリティが大きく混乱した相場が続いています。ここから前述のFOMCや雇用統計と大きなイベントが続きますので、お祭りの状態の相場はまだまだ継続するでしょう。このような状態の相場においては、取引をしなくて済むのであれば休むのが一番であり、静かに動向を見守るのみです。
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