【HOT CURRENCY ドル円 150.00〜154.00】 30日の米国株はまちまち。NYダウは上昇、S&P500種27ポイント安(-0.50%)、ナスダック総合222ポイント安(-1.28%)でした。為替市場は円高。 日経新聞によると「日銀は利上げを検討」「政策金利を0.25%へ引き上げる案が有力」と報道されています。 また、神田財務官の後任となる三村財務官は、円安のデメリット=エネルギー食品価格の上昇による国民生活への悪影響を懸念する発言をしています。 神田財務官から三村財務官に交代しても、急に方針が変わるはずもなく、円安=国民生活に悪影響という姿勢をそのまま引き継いでいます。 本日は昼ごろに日銀会合結果、展望レポートが発表される予定です。国債買い入れ減額ペース、利上げの有無、物価見通しに注目しています。 円相場は日銀の利上げを織り込む動きになっており、政策金利を0.25%へ引き上げると見ているようです。 日銀が政府・財務省に足並みを揃えて利上げに動くか注目しています。 昨晩NY時間で円高が加速し、利上げが織り込まれつつあります。それでも利上げに踏み切れば、一旦円高で反応すると予想しています。 利上げ見送りなら円安となりそうです。 投資戦略は日銀が利上げなら円買い、利上げ見送りなら円売りとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
7月も終わりに近づき、夏真っ盛りです。毎日うだるような暑さが続きます。首都圏では連日35℃を超す気温は身体に厳しいはずなのですが、結果として屋内で過ごす時間が増えてしまっている点、寝ている間もずっとクーラーをつけている点から実はさほどその暑さを自身でもって体感する機会がめっきり減ってきてしまっているなと思う次第。体調管理には気をつけたい日々です。 【本日の指標】 本日はなんとも珍しい日米同時のタイミングで金融会合。日銀政策決定会合及び米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催となります。とは言えどもいずれも二日間の会合の初日であり、相場の節目となるのは会合結果の発表がある二日目となります。従って本日はいずれの会合をにらみつつの展開が予想され、これらの指標によって直接的に動く相場とはならない見込みです。 【本日の戦略】 前述の通り本日は日米両国において金融会合。相場参加者の争点は日米金利差にありますが、米国側は今回据え置きが相場参加者の見方。一方で日本側は追加利上げに動くのではという期待感から、先週一週間は一気に円高が進んだなというのが印象です。その前段階として、161円台の歴史的に進んだ円安からの巻き戻しとして3、4週間で10円近い円高が進行。この10円もの巻き戻しの中には、158円や155円といったかつて踏みとどまったサポートラインがあったものの、あっさりと割ってしまったなというのが印象です。やはり落ちるドル円のスピードは早いものです。 先週末から154円においては何度も下ヒゲを見せており、早くも新たなサポートラインとして機能しそうな気配。元々日本国内における有力政治家発言などによってもたらされた今回の急激な円高でしたが、今回の円安の是正によってその方向性が見えなくなってきたことから、日銀政策決定会合はより注目が高くなってしまったものと考えています。また、ドル円の急変動に加え、先週一週間には、日米両国共に株価の急落も発生した経緯もあり、明日の両国の発表前に相場参加者の様子見が一層明確になるのが本日の相場であると考えられます。明日の動きに期待し、本日は値動きがさほど値動きはないものとして相場を見守るのみです。
先週26日はドル円の反発の動きが続き欧州時間は154.70円台まで上昇も、NY時間は米長期金利の低下等から153円台前半まで下落する上値の重い動きとなりました。 先週は値動きの大きい週でしたが、週末26日は比較的落ち着きのある動きとなりました。 今日は主な経済指標は予定されておりませんが、引き続き急変動には注意したいです。 先週26日のドル円は東京時間153円台中盤〜154円台前半で推移し欧州時間は154.70円台まで上昇、NY時間は軟調な動きとなり153円台前半まで下落し153.78円で引けました。今日堅調な動きとなると154円台前半~中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると153円台前半〜153円付近への下落が考えられます。 先週26日のユーロドルは1.08ドル台中盤での小動きで1.0859ドルで引けました。今日堅調な動きとなると1.08ドル台後半〜1.09ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル台前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、前日に明確な「リスク回避型」となっていた力関係がやや緩む形で円が位置を落とし、 特にNY市場では円売りの動きが強まる場面もありましたが、まだ戻しの範疇を抜けられていない印象でしたね。 力関係でも依然として全体の位置関係は「リスク回避型」に近い状態になっていますし、 かつ今週の円買いによって日足や週足レベルの中期トレンドも円買いへと転換かという状況。 月足レベルの長期トレンドではまだ円売り傾向のなかでの戻しというところではあるものの、 相場が大きく転換する可能性も考えると現時点で積極的に攻めるのは避けたいところ。 このような中で今日のイベントとしては、米個人所得・支出、PCEデフレータ、 ミシガン大消費者信頼感指数確報の発表が予定され、さらにG20財務相中央銀行総裁会議などが行われていますが、 現在の相場は円軸の動きが明確でかつ主体として動いているので、円軸の動きを中心に見ていくと良さそうです。 また週末であることも考えて資金管理を万全にして、取引する場合にはしっかり力関係が明確な状態になるのを待って、 無理せずこまめに取っていく程度で考えておきたいですね。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、 水曜はCHFが0.54%、EURが0.21%、USDが0.10%、CADが-0.03%、 GBPが-0.33%、AUDが-0.55%、NZDが-0.67%となっていて、 力関係は【CHF>EUR>USD>JPY>CAD>GBP>AUD>NZD】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が 【JPY>CHF>USD>GBP>EUR>CAD>AUD>NZD】でしたから、 円がやや位置をおとしたこと、スイスフランやドルが強い位置を維持していること、 オセアニアが弱い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いて8時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、 昨日のNY市場の円売りの影響もあって弱いながらも全体的に上向きとなっており、 現状は円売りの動きが加速すればロングのチャンスになりやすい状態。 この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆に再び円買いの動きが強まってきた場合には短期トレンドが簡単に下向きになる位置にあり、 そうなった場合には各通貨ともにショートのチャンスに。 この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、現状の相場は動きの予測が立てにくいことから無理をしないのが第一。 週足レベルの中期トレンドで見ても円買い傾向へ変化しつつあるものが多く、 一方で月足レベルの長期トレンドではまだ円売りトレンドの中での「戻し」の範疇にあり、 もう少し流れを見極められるようになってからでも取引のチャンスをつかむのは遅くないかと思います。 大きなトレンドが変化しつつあるときは、動きも活発になり相場の上下動をこまめに短時間で取っていきやすく感じますが、 その分難易度も上がり安易に取引すると簡単に損失を出しうる相場とも言えますので、その点を注意して無理はしないようにしたいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 39853.87(-504.22 -1.25%) ・日経平均(CFD)38140.00(-1014 -2.59%) ・金・ゴールド 2406.89(-2.31 -0.09%) ・原油・WTI 77.51(+0.55 +0.71%) 【前日発表の経済指標】 ★★★ 22:45(米)7月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 前回:51.6 予想:51.7 結果:49.5 ★★★ 23:00(米)6月新築住宅販売件数(年率換算件数) 前回:61.9万件 予想:64.0万件 結果:61.7万件 【本日の戦略】 <円高の動きが強まる> 昨日のドル円は円高の流れが続き、155円の節目を割れました。その後も円買いの勢いは止まらず、一時153円台前半まで下押し。カナダ中銀が0.25%の利下げを行ったことに加え、米7月製造業PMI速報値が結果49.5と予想51.7を下回り、米6月新築住宅販売件数(年率換算件数)も61.7万件と予想64.0万件を下回ったことが重しに。 売り一巡後は154円付近へ戻していることから急落後の買戻しに期待したいところですが、来週7/31(水)の日銀金融政策決定会合が意識されており、通過するまで積極的な円売りは控えられると予想します。 <株安も重しに> 一方、日経平均株価は6日続落安(2年9カ月ぶり)で株安の地合いとなっており、今月序盤まで続いていた強気なムードは終了。一転してリスク回避の動きとなっており、株安による円買いも為替にとっては重しとなるでしょう。 昨晩のNYダウが-504ドル安と-1%超下落したこともあって、本日の日経平均株価はまとまった売りに押されると見ます。 <米4-6月期GDPの速報値が発表> 今晩は、米4-6月期GDP速報値(前期比年率)が発表、前回1.4%に対し2.0%と改善予想なので、予想通りであればドル高になる可能性があります。直近でドル安の流れが続いているため、速報値の発表をきっかけに反発に転じられるか注目。 【経済指標】 ★★★★ 21:30(米)4-6月期GDP速報値(前期比年率) 前回:1.4% 予想:2.0% ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:24.3万件 予想:23.8万件 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 152.80〜155.00 ↓ ・ユーロ円 165.80〜168.00 ↓ ・ポンド円 197.50〜199.50 ↓ ・豪ドル円 100.50〜102.00 ↓ ・ユーロドル 1.0750〜1.0900 ↑ ・ポンドドル 1.2850〜1.3000 ↑ ・ドルスイス 0.8750〜0.8950 ↓ 【通貨の強さ】 ポンド>ユーロ>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ドル(米経済指標の悪化や米国株安)
今週のドル円は157.5円くらいから始まりましたが、基本的には下落基調にあり、今も155.4円前後と、先週に続いて155円割れチャレンジとなっております。 今の相場の流れとしては、株式市場はそこまでリスクオフ感はなく(日経平均は下がっているものの、米株は「多少下がったかな」くらいで、全体としての上昇トレンドは継続、金も高値圏でのレンジ継続)、為替相場の方は円>ドル=欧州通貨(スイスフランやユーロ、ポンド)>オセアニアという感じで、相場全体の流れが変わったというよりは、ただ単に円売りに歯止めがかかってきたという感じかと思っています。 この円売りの流れに歯止めがかかっている背景は、為替介入、アメリカの今後の利下げ観測、日銀の7月利上げ観測等がありますが、介入はさすがにそろそろ限界が近づいており、また日銀の7月利上げは今だとエコノミストの3割くらいの予想に過ぎないことを考えると、この円高傾向が本当に続くのかは個人的には疑問に思っており、また日銀会合については、植田総裁就任後は全て円安方向に振れているということもあって、個人的には少しだけドル円を買っています。 またバイデン大統領が大統領選撤退で、カマラ・ハリス副代表が出馬見込みという状況で、個人的には「勝負あり」かと思っていますが、今時点では支持率は拮抗しており、今朝にはハリス氏が若干リードという報道も見かけました。 個人的にはそういう報道を見ても「とはいえ結局トランプ勝利」と予想していますが、今時点の客観的なデータとしてはそういうものもあるので、「確トラ」と思うのはまだ早いかもしれないということで、一応注意喚起はしておきます。 また私がメインでやっている豪ドル/NZドルについては、1.11台で小さく動いており、今時点ではまた方向感がなくなってきました。NZについては、RBNZが大きくハト化、CPIも予想下振れということで、次回8月に出てくる今後の見通しがどうなるかが次の論点で、今時点のバトンは来週の豪CPI、そして再来週のRBAの方に行っているかと思っています。 RBAについては、さすがに据え置きだとは個人的には思うものの、利上げの可能性も否定できず、利上げがあればまずは1.12-1.13の次の抵抗帯を試し、場合によっては1.15チャレンジもありうる、据え置きでハト的な声明であれば1.07-1.1のレンジに回帰すると見ており、個人的には後者であってほしいなと思いながら見ています。
アメリカの経済指標の弱まりが明らかになって来たことに続き、トランプ元大統領の選挙戦でのリードが報じられる中、バイデン大統領が選挙戦から撤退を表明したことで、今年の上半期を形成してきた経済環境の前提が徐々に変質してきた感じがします。 とはいえ、本当にこのままアメリカで利下げサイクルが進んでいくのか、トランプ政権の誕生は為替市場にどんな影響を与えるのか。本当のところはまだ今一歩はっきりせず、市場の反応もまだ様子見の領域にあるように見受けられます。 今週の後半には米第2四半期GDPと、6月の個人消費支出、いわゆるPCEの発表が予定されており、さらにFOMC前のブラックアウト期間にあることから、市場には材料待ちのムードがありますが、さらに大きく見れば、市場の中長期トレンドの形成待ち相場ということでしょう。 トランプ政権が誕生した場合、政策が、財政支出や関税引き上げを伴う「インフレーショナリー」なものであることは再三報じられており、場合によっては、ドル円は再び160円台へと戻っていく可能性も排除できません。 他方で、民主党のハリス副大統領が後継候補としてバイデン大統領に指名されていますが、ハリス副大統領には一定の支持基盤があり、十分に有力な候補と報じられています。そのため、先行きを見通すのが難しくなってきました。 25日からのG20では、鈴木財務相が円安懸念に言及すると報じられており、まだ介入が意識から外れるようなステージでもなく、ドル高トレンドに歯止めがかかったと理解するのは時期尚早であるように思えます。 もっとも、目先のトレンドとしては、円高の流れが今日も継続しています。昨夜のニューヨーク市場では、ドル円は156円台へと入り、今日の東京時間も157円そこそこから156円台後半での円高基調での推移になっています。 ひとまずドル円は、値動きレンジがさらに切り下がっていくかどうか、様子見となるでしょう。 他方、ユーロ円は目先では170円台で動いています。ドル円は難しさがある相場ですので、しばらくはユーロ円のほうがマイルドな動きが期待できるかもしれません。 14:00 シンガポール6月消費者物価指数 20:00 トルコ中銀政策金利 23:00 ユーロ圏7月消費者信頼感 23:00 米7月リッチモンド連銀製造業指数 23:00 米6月中古住宅販売件数
先週のドル円は一時155円台前半まで下落した後、157円台まで買い戻されてクローズとなりました。トランプ氏はドル高を牽制する発言に加えて、11月の大統領選挙前に利下げをしてはならないとも発言しており、まだ大統領選挙の結果が確定したわけでもないのに少々行き過ぎた発言をしています。現時点で9月の会合で0.25%の利下げが実施されることがほぼほぼ織り込まれており、11月にさらに0.25%の利下げする確率が58%程度、12月にさらに0.25%の利下げ確率が50%程度となっており、最大で年内に0.75%の利下げ実施の可能性がある状況となっています。 一方で日本サイドとしては河野デジタル相が日銀の利上げの必要性に言及したとのニュースがあり、こちらは円高につながる話題でした。ただ、河野氏の発言がどこまで影響力があるかは疑問があるため、一時的な要因と見ておいてよいのではと考えます。 少し前までは、ドル円は165円を目指す展開だったり、豪ドル円が115円を目指すといった見方をしていましたが、ここ1〜2週間で状況が変わってきたようです。ドル円の160円超え水準は日銀が睨みを利かせているため、そこまで大きな円安は抑制されるでしょうし、市場参加者もそこまで引っ張らずに手仕舞いするのではと思われます。ただ、直近は155円で一旦下げ止まりからの買い戻しが入っているので、下げても155円付近と見て押し目買いを狙っていきたいところです。また、利上げに対してタカ派であった豪ドル円について、中国リスクによって上値が重くなっているものの、対円では最も買いやすい通貨ペアの位置づけは変わっていないと考えて、こちらも押し目買いを狙っていきたいと思います。 本日はこれといった重要指標イベントはありません。まずはドル円について先週の買い戻しが継続となるのか、ダブルボトムを目指して売り込まれるのかを確認しつつ、少額の買いポジションを構築しつつどちらの値動きにもついていけるようにしておこうと思います。豪ドル円はまだ下げ止まったようには見えないため、もう少し下落することを考慮した上で買いチャンスを待ちたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 156.50〜157.50】 18日の米国株は下落。S&P500種43ポイント安(-0.78%)、ナスダック総合125ポイント安(-0.70%)でした。為替市場は円安。 米新規失業保険申請件数は24.3万件(予想23.0万件)と、予想より悪い結果でした。米7月フィラデルフィア連銀製造業景気指数は13.9(予想2.9)と、予想を上回りました。 ECBは政策金利を据え置き、様子見に入っています。日銀・FRBも9月会合までは政策金利を据え置くと見られています。 7/30-31の日銀会合にてサプライズ利上げが無い場合、9月会合まで現在と同じ政策金利が維持される見通しです。 直近18万枚超まで積み上がったIMM円ショートが、推定5兆円規模の円買い介入によってどう変化したか確認して行きます。 9月まで政策金利が維持される場合、3度目の160円台もあり得ます。 投資戦略は短期的には様子見。中長期では、三度160円台に乗せる場面があれば、絶好の売り場になると考えております。 10月くらいに22年3月から始まった円安トレンドが転換すると予想しています。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
盛り上がる米国大統領選挙ですが、その最中に発生したトランプ前大統領の暗殺未遂。センセーショナルな話題で驚きを持って世界に広まりました。今回の事件を機に一気に共和党に支持が傾き、トランプ再選の流れが発動するのは予想がつく限りですが、当然再任ともなれば安全保障問題は当然のこと、多くの事柄が急変することは目に見えています。 かつてトランプ氏が当選した大統領選挙では、一日にドル円相場が何円も上下するひどい相場がとなった記憶ですが、それは結果が二転三転する拮抗した選挙であったことが要因の一つであり、選挙前に流れがわかるようでしたらその大きな変動は回避できるかもしれません。いずれにせよ我々は歴史が変わる一場面を目撃したのだなと思う次第です。 【本日の指標】 本日は欧州中央銀行にて政策金利の発表が予定されています。ECBもインフレ抑制の為に利下げの方向には動いているのですが、今回の会合においては据え置きと予想。次回以降の利下げが予想されており、その点においてなんらかのヒントが与えられるようならば相場が動くやもしれませんが、基本的には無風となるでしょう。 【本日の戦略】 先週末の日銀・政府による介入以来揺れ動く相場が続いてます。揺れ動くというと上下動なので正しくは下落が続いていると言うべきか。 昨日一日だけで2円近く下落したドル円は、以前の介入で突破を意識されてきた158円のラインを容易に突破しており、トレンドの明確な変更が見られます。週の戦略ではこの1,2週間が為替介入発動による結果が占われると述べさせていただきましたが、現時点ではその効果が如実に表れているようです。 この背景の一つとして、前述のトランプ前大統領の為替に対する言及があり、ドル高と円の弱さが問題だと名指しでの言及。選挙での追い風を大きく受けている中でのこの発言だけに、FRBの政策や相場に対して強い影響力を与えるのは容易に想像できます。今後も同様の発言が為されることは予想され、その度にドル高が是正されることとなるでしょう。利下げの効果も相まって本当のトレンドの変更となる得るかもしれません。 今日一日という短いスパンで見ると、昨日の大きな下落があったことから、上下同どちらに動くかの予想はリスクが高く、判断は見送りとしたいのですが、円高トレンド転換の入り口にいることは間違いなさそうです。
昨日は米6月小売売上高の強い結果を受けドル買いが優勢となるも、その後は早期利下げを意識した米長期金利の低下等を受けドルが軟調な動きとなりました。ドル円はNY序盤158.86円まで上昇もその後は上値重い動きで158.30円台まで反落、ユーロドルはNY序盤1.0872ドルまで下落もその後は1.09ドル付近まで反発しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 07:45:NZ・第2四半期消費者物価指数 15:00:英・6月消費者物価指数 18:00:欧州・6月消費者物価指数 21:30:米・6月住宅着工件数/6月建設許可件数 22:15:米・6月鉱工業生産 27:00:ベージュブック 昨日のドル円は東京時間158.79円まで上昇も欧州時間は158.30円台まで下落、NY時間は序盤158.80円台まで上昇もその後はドル売りが優勢となり再び158.30円台まで下落しました。今日堅調な動きとなると158円台後半〜159円付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると158円付近、まだ下へ行くと157円台中盤への下落が考えられます。昨日のユーロドルは東京時間は1.08ドル台後半で小動き、欧州時間は1.09ドル付近での値動き、NY時間は序盤1.0870ドル台へ下落もその後は反発し終盤は1.09ドル付近で推移しました。今日堅調な動きとなると1.09ドル台前半〜中盤まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.08ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、先週の介入とみられる強い円買いの後まだ相場が落ち着いていない様子で、全体的に神経質な値動きが見られましたね。 力関係でも円やドルが軸となるような明確な動きが出ていないうえに通貨間の変動率も低いため、現在の状態では無理してリスクを取って攻めるほどリターンを見込みにくい状態となっています。 このような中で今日のイベントとしては、独ZEW景況感調査、ECB四半期銀行貸出調査、カナダ消費者物価指数、米小売売上高、モルガンスタンレー、バンクオブアメリカ他米企業決算、そして米共和党全国大会が開かれるなど夕方以降の相場では強い変化が出る可能性も。 そのため今日もまずは資金管理を万全にして、取引する場合にはしっかり力関係が明確な状態になるのを待って、無理せずこまめに取っていく程度で考えておきたいですね。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はEURが0.05%、USDが0.01%、GBPが-0.08%、CHFが-0.12%、AUDが-0.15%、CADが-0.31%、NZDが-0.56%となっていて、力関係は【EUR>USD>JPY>GBP>CHF>AUD>CAD>NZD】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【JPY≒GBP>AUD>NZD>EUR>CHF>USD>CAD】でしたから、円が強めの位置を維持していること、ユーロとドルが強い位置に変化したこと、オセアニアが弱い位置に変化したこと、カナダドルが弱い位置を維持していることなどがわかります。 続いて8時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の変動率がやや低かったこともあって現状は全体的にフラットに近い状態で、上下どちらに攻めるにもややリスクがある状況です。 ただ逆に考えると円軸の動きが明確に出れば上下どちらにも攻めやすくなる状態とも言えますので、今後は円を軸とした力関係変化を見ておくと取引機会を見つけやすいといえるでしょう。 まずここから円買いの動きが加速した場合には各通貨ともにショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆に円が強く売られる状態になれば各通貨の短期トレンドは上向きに変化してロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、現状少し動きが予測しにくい状態となっているので、円軸の動きが明確になるのを待ってから取引するというのが良さそうです。 指標としても夜の米指標や米企業決算あたりはある程度の変動が出る可能性もあるものの、先週の介入とみられる強い円買いの後、相場もまだ次の方向性が出ていない状態ですので、現状は無理してリスクを取っていく必要はないかなと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【先週末の結果】 ・ダウ平均 40000.90(+247.15 +0.62%) ・日経平均(CFD)41200.00(+9 +0.02%) ・金・ゴールド 2411.92(-2.85 -0.11%) ・原油・WTI 82.29(-0.33 -0.40%) 【先週末発表の経済指標】 ★★★ 21:30(米)6月卸売物価指数(PPI)(前月比) 前回:-0.2% 予想:0.1% 結果:0.2% ★★★ 21:30(米)6月卸売物価指数(PPI)(前年同月比) 前回:2.2% 予想:2.3% 結果:2.6% ★★★ 21:30(米)6月卸売物価指数(PPIコア指数)(前月比) 前回:0.0% 予想:0.2% 結果:0.4% ★★★ 21:30(米)6月卸売物価指数(PPIコア指数)(前年同月比) 前回:2.3% 予想:2.5% 結果:3.0% 【本日の戦略】 <為替介入が行われた可能性> 先週末のドル円は前日からの売りが続き、157円台後半へ下落して週末を迎えました。米6月PPI(前月比)が結果0.2%と予想0.1%を上回ったうえ、コア指数(前月比)も結果0.4%と予想0.2%を上回ったことで発表直後はドル買いの入る場面もありましたが、しばらくすると急落。 市場では、日銀による介入が行われたのではないかとの見方も出ていますが、今のところ政府からの公式発表はありません。とはいえ、2円ほど急激な変動が見られたことで、週明けの為替市場は警戒が続き、円売りは入りづらいと予想します。 さらに、月曜日の東京市場は海の日で休場ということもあって、薄商いのなか為替は上値の重い状態が続くと見ます。 <落ち着くまで様子見が無難か> 通貨別に見ても、米10年債利回りが4.1%台へ下落したこともあってドル安の地合いと予想。クロス円は多少下げ渋ると見ますが、為替介入の思惑が落ち着くまで様子見が無難でしょう。 【経済指標】 ★★★ 21:30(米)7月ニューヨーク連銀製造業景気指数 前回:-6.0 予想:-6.0 ★★★★★ 25:30(米)パウエルFRB議長の発言 (休場)東京市場 海の日 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 157.00〜158.50 ↓ ・ユーロ円 171.20〜172.80 ↓ ・ポンド円 204.00〜205.80 ↓ ・豪ドル円 106.20〜107.50 ↓ ・ユーロドル 1.0850〜1.1000 ↑ ・ポンドドル 1.2950〜1.3080 ↑ ・ドルスイス 0.8850〜0.8980 ↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの低下)
今週は一番注目していた材料は昨日の米CPIで、次点がRBNZでしたが、どちらでも大きなサプライズが出たので、その解説と、今後の見通しを書きたいと思います。 まず昨日のCPIについては、前月比0.1%減少と、4年ぶりの前月比マイナスで、前年比でも3.0%(予想3.1%)、コアCPIも3.3%(予想3.4%)と鈍化し、かなりのサプライズとなり、ドル円も161.6円くらいから161円割れまで大きく下げました。 しかし本当のサプライズはそこからで、その後ドル円は急激に158円台まで下落し、その後も戻そうとしたら上値を叩いてしつこく沈めるという、「あれ、これ介入か?」というような下がり方をして、一時157.5円割れまで行きました。 この値動きについては、初動では「さすがに米CPIが悪い結果でドル円下げた後に追撃はやらないだろう」と思っていましたが、その後の値動きを見ていると介入としか思えず、また真偽は不明ですが昨日時点で政府関係者が介入をしたとの発言をしたとの報道もあり、個人的には「まあ介入だろうなあ」と思っています。 元々介入については、米の指標悪化や日銀のスタンス変更を事前に入手して160円台前半でやってくる可能性もあるとは言っていましたが、まさかこのタイミングというのは全く読めず、正直驚いています。 ただここで介入をやってきたということは、おそらく日銀も利上げするくらいのことはやってくるでしょうし、クロス円については、おそらくイエレン議長がまた牽制して一時的にまた上げるとは思いますが、それでもそろそろとりあえずクロス円を買っておけばいいという環境ではなくなりつつあるかなと見てます(ただし、財政懸念からの円売りが継続というリスクもあって、クロス円を売るのもそれはそれで危険で、買いをそろそろクローズした方がという意味で言ってます)。 またもう一つのRBNZについては、タイトルの次点でいきなり「インフレは目標範囲に近づいている」で、内容も年内に目標レンジに戻るとか、引き締めの程度がインフレ圧力の低下に合わせて時間経過で緩和されるだろうとか、5月のタカ派声明と予想は一体何だったんだというような、超ド級のハト派声明文でした。 それを受けて豪ドル/NZドルは1.11近辺におり、この辺りはさすがに毎回一度は反落するラインなので、ここでは拮抗していますが、ここを抜けると1.125くらいまでは抵抗帯がなく、これまで程売りやすい環境ではないと思っており、資金管理や、ロスカット設定等が重要になってくると思っています(個人的には売りは継続。ただしダメな時のシナリオも考え始めた段階)。
ドル円は161円台後半まで上値を伸ばしています。 一昨日にパウエル議長による上院銀行・住宅・都市問題委員会での議会証言で、従来のスタンスに変化が見られなかったことで、金利の先高観が強まったことが影響しています。 早期利下げへの期待感が高まっている状況でしたが、議会証言ではハト派寄りのスタンスが見られず、過度に早期に緩和を開始することへの警戒感を示すとともに、さらにデータを見極めるとして、従来姿勢を維持したことで、連日のドル買いが進んだ格好です。 このところ、経済指標は経済の減速とインフレ圧力の低下を示す内容が多くなっていますが、FRBのスタンスに動きはないようです。 もっとも、今日のCPIが最重要指標ですので、その内容次第では、何らかの動きが出てくる可能性もあります。 ドル円の上値がどこまで行くか注目されるところですが、いずれにせよ、162円台を目指すか、160円方向に戻っていくかは、CPI次第の面が大きいと思います。 一方で、クロスユーロは比較的落ち着いた展開になっています。ユーロドルは週前半は売り優勢であったものの、ここまで1.08ドル台は維持しており、ここまで堅調な展開が継続しています。 フランスの選挙が終了して、事前に予想されていたような極右勢力が議会の過半数を占める事態が回避されたことで、ユーロ圏の政治リスクが低下したことも材料になっています。 もっとも、フランスでの新たな連立政権の誕生には、まだ時間がかかるものと思われ、政治の空転リスクも高まっていることから、ユーロが急激に戻していくような局面ではないのもまた確かだと思います。ユーロドルは手堅いものの、トレードにあまり妙味があるような感じは受けません。 そして、上述のように本日の最大の注目材料は、米消費者物価指数(CPI)でしょう。 雇用、物価ともに伸びの鈍化が報じられるなか、今回もその動きが継続するのか注目されます。9月の利下げ開始をサポートする結果となるか、内容次第ではドルストレートへの反応がかなり大きくなる可能性がありそうです。 15:00 独6月消費者物価指数 15:00 英5月月次国内総生産 15:00 英5月鉱工業生産 15:00 英5月製造業生産指数 15:00 英5月商品貿易収支 15:00 英5月貿易収支 15:45 仏5月経常収支 21:30 米6月消費者物価指数 21:30 米週次新規失業保険申請件数 21:30 米週次失業保険継続受給者数 27:00 米6月月次財政収支
先週後半からドル円は頭打ちして下落するかと思われましたが、今週に入って2日目にしてすぐに再浮上となりました。先週の下落要因が米指標の悪化だったため、例えば明日の米CPIの結果が予想より弱い値となればまた下落するのかも知れませんが、指標結果が安泰であれば大きく下落することなくじわじわと上昇する状況が続くのかも知れません。 新NISAなどの海外投資による円安、いわゆる「家計の円売り」が年初からの5ヶ月で5.6兆円規模だったという情報がありました。5ヶ月で5.6兆ということは、同様のペースで投資が進めば年間10兆円以上の円売りが発生することになります。4月末に実施された為替介入は9兆円規模でしたが、介入によって円買いをしたところでそれ以上の家計の円売りが発生すれば、介入しても円高にはなり得ないということがわかるかと思います。中長期に円売り要因が控えていることを念頭において、ドル円やクロス円を見ていくのが良いでしょう。 本日は午前中にRBNZ政策金利の発表があります。コンセンサスは金利据え置きとなっていますが、お隣のオーストラリアでは利上げ観測がでており、ニュージーランドとしてもタカ派な姿勢が維持される可能性が高いのではないかと思います。キウイ円は5月以降大きな押し目もなく右肩上がりで上昇しており、100円超えを目指して上昇することを期待したいです。 強気の豪ドル円は、110円を超えてくれば115円も視野に入ってくると思います。であれば、キウイ円も100円を超えて105円を目指す展開となってほしいところ。ドル円としては明日の米CPI待ちとなって値動きが乏しくなるかも知れませんので、クロス円の中でもオセアニア通貨で強気の買い狙いを継続していこうと考えています。
【HOT CURRENCY ドル円 159.50〜161.50】 8日の米国株はまちまち。NYダウは下落、S&P500種5ポイント高(+0.10%)、ナスダック総合50ポイント高(+0.28%)でした。為替市場は前日比ほぼ変わらず。 最新の投機筋IMM円ショートは184,223枚まで増加。ほぼ限界に達していると考えられます。 円相場は材料が無ければ絶対的な金利差から円安が進行しますが、ドル円は投機筋の買い余力が残っていないと思われます。 今晩はパウエルFRB議長の議会証言、11日(木)米6月CPI、12日(金)米6月PPIが発表される予定です。 ポジションの傾きからは、160円割れへの下落に警戒すべき環境です。 その他、日銀関連の報道にも注目です。 月末までに国債買い入れ減額規模や利上げの観測記事が出てくるでしょう。 投資戦略はドル円戻り売りとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
暑い日本を離れ、少しばかり海外へ行ってきました。やはり大きく感じてしまったのは大幅な円安。そして物価上昇。いずれも日本人にとってはダブルで効いてくるものです。外食などは特に顕著であり、いつ何時でも三食食わねばならない人間というのもの悲しさを感じます。そして清潔さ、安さ、おいしさは全て日本が勝っているなとも考え、帰国後ありがたく思えました。 【本日の指標】 本日の指標群は小粒。指標によって動く相場とはならない見込みです。 【本日の戦略】 週の戦略でも述べましたが、次なる動くタイミングを探す相場です。この土日、相場が動く可能性として取り沙汰され、注目されていた選挙が終わりました。小池知事の三選で終わった都知事選挙ではなく、フランスにおいて行われた下院議員選挙。フランスだけではなく、ヨーロッパ各国では極右政権が力をつけてきたのが顕著でしたが、今回の選挙においてはその極右政党が第三勢力まで収まったというのは大きなポイントであると考える事ができそう。ただし票が分かれ、議会が分裂状態にあるのは変わりなく、今後もフランス議会においては迷走した政治運営となることは間違いなさそうです。昨今はウクライナ情勢を巡って、ロシア中国陣営と西側陣営という明確な区分けが注目を浴びていましたが、この秋予定されている米国大統領選挙結果次第ではその対立が更に深まることも予想され、その観点から今回のフランス下院選挙は注目され、トランプ大統領の時代を前後して極右が勢力を伸ばすことが懸念されていましたが、前述の通りそれが回避されました。結果がインパクトを与えなかった点から胸をなで下ろしたいところです。 一方で米国に目を転じると、バイデン大統領の高齢問題が表面化。当事者は問題の否定に対してやっきになっていますが、80を越えてなお大統領候補者というのは疑問がある点は拭いきれません。対立は続くのでしょうが、こちらも相場を動かす要因ともなり得ますので、頭の片隅には入れておきたいと思います。
昨日は米国市場は休場で材料に乏しい中、ドル円は翌日に米雇用統計を控え調整の流れとなり欧州・NY時間は161円を割り込む動きもありましたがNY終盤は161.32円まで反発しました。 ユーロドルは1.07ドル台後半〜1.08ドル台前半で小幅な値動き、クロス円は高値圏で小幅な値動きでした。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 15:00:独・5月鉱工業生産 18:00:欧州・5月小売売上高 21:30:米雇用統計 21:30:加・6月新規雇用者数/6月失業率 昨日のドル円は東京時間は161円台前半〜中盤で推移、欧州時間は軟調な動きで160.90円台まで下落、NY時間は緩やかに反発し終盤161.32円まで上昇しました。今日堅調な動きとなると161円台後半、まだ上へ行くと162円台へと上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると160円台後半、まだ下に行くと160円台前半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.07ドル台後半、欧州時間は1.0790ドル付近〜1.08ドル付近で推移、NY時間は1.0810ドル台へ小幅上昇しました。今日堅調な動きとなると1.08ドル台中盤〜後半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.07ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、円が弱い位置で加速するとともにドルも弱い位置を維持し円売りドル売りとなりましたね。円安水準や介入警戒はドル円レートを意識する方が多いかもしれませんが現在はクロス円のほうが伸びが良く、また円もドルも弱いという状況だったので介入警戒をしながらドル円を見るよりもクロス円を見たほうが易しい状況です。 ただクロス円でも資源国通貨やポンドなどは円高方向に振れた際の反動も大きくなりがちなので、その点は頭に入れておき資金管理やポジション管理などを徹底したいですね。 このような中で今日のイベントとしては、スイス雇用統計・消費者物価指数、独製造業新規受注、英FMPインフレ調査、ECB議事録などが予定されているもののインパクトとしては弱いので、基本は円軸ドル軸の力関係を見ておくと良さそうです。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はAUDが0.79%、GBPが0.68%、NZDが0.61%、EURが0.59%、CHFが0.49%、CADが0.48%、USDが0.19%となっていて、力関係は【AUD>GBP>NZD>EUR>CHF>CAD>USD>JPY】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CAD>GBP>AUD>EUR>JPY>NZD>USD>CHF】でしたから、カナダドルや円が弱い位置に変化したこと、NZドルが位置を上げていること、豪ドルやポンドが強い位置を維持していること、ドルが弱い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてドル円クロス円ともに上向きとなっていますので、現状は円売りが続けばロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円が買われる動きが出て対円変動率が1%を超えてくる展開となれば、短期トレンドが下向きの通貨ペアが出てきますので、その通貨ペアはショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、円軸の動きが明確であるため基本は円軸を見ておいて、円が弱ければその時点で強い通貨をロングでという形で攻めるのが良さそうです。 ドル円だけ見ているとドルも強いように見えるかもしれませんが、火曜水曜とドルは弱い位置にいるので、ドル円よりはクロス円のほうが取引しやすい状態となっています。 またドルが弱いことからドルストレートで攻める選択肢もあるものの、ドルは中長期的には強く、中長期と短期のトレンドが揃っていませんから、早く引き上げられるようにしておくことは重要かと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 39331.85(+162.33 +0.41%) ・日経平均(CFD)40255.00(+180 +0.45%) ・金・ゴールド 2330.84(-0.85 -0.03%) ・原油・WTI 83.00(-0.38 -0.46%) 【本日の戦略】 <ドル円は一時161円台後半へ上昇> ドル円は前日からの買いが続き、一時161円台後半へ上値を伸ばしました。ただ、その後は買いが一服し161円台半ばへ下落。日銀による為替介入が警戒されているため、一気に162円乗せは難しいと見ます。また、米10年債利回りが4.430%へ低下していることから、しばらくは161円台での値固めと予想します。 <原油高でカナダドルに買い> 一方、クロス円も連れ高となって全体的に上昇しました。通貨別には、時間外で原油が一時84ドル台へ乗せたことでカナダドルが上昇。 その後の原油価格は失速し83ドル台へ下落しましたが、イスラエルとヒズボラの緊張が高まっていることや米国にハリケーン「ベリル」(最も強いランクの「カテゴリー5」)が接近していることが買い材料となっており、再度買いの入る可能性が高いです。 <米経済指標発表はやや多め> 明日7/4(木)のNY市場は独立記念日で休場のため、本日にまとめて米経済指標が発表されます。注目は、米雇用統計の前哨戦となる米6月ADP雇用統計で、前回15.2万人に対し予想16.0万人と増加予想になっています。 ただ、米新規失業保険申請件数は前回23.3万件に対し23.5万件と若干増加予想、米6月ISM非製造業景況指数(総合)も前回53.8に対し52.5と鈍化予想なので、結局は金曜日の米6月雇用統計待ちとなりそうです。 【経済指標】 ★★★ 21:15(米)6月ADP雇用統計(前月比) 前回:15.2万人 予想:16.0万人 ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:23.3万件 予想:23.5万件 ★★★★ 23:00(米)6月ISM非製造業景況指数(総合) 前回:53.8 予想:52.5 ★★★★★ 27:00(米)FOMC議事要旨 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 160.70〜162.00 → ・ユーロ円 172.50〜174.50 ↑ ・ポンド円 204.00〜206.00 ↑ ・豪ドル円 107.00〜108.30 ↑ ・ユーロドル 1.0650〜1.0830 → ・ポンドドル 1.2600〜1.2800 → ・ドルスイス 0.8950〜0.9100 → 【通貨の強さ】 ポンド>豪ドル>ドル>ユーロ 【注目通貨】 ・円(円安の流れが継続中)
今週は160円超えでスタートして、「またドル円の最高値を更新するんだろうなあ」と思いながら見ていたところ、一時161.7円台まで付けるなど、もはや円安が止まらない情勢になっています。 中長期で考えると、 ・アメリカ経済は何だかんだで停滞傾向であり、世界的にも不況になりつつあり、これまでの世界的な利上げの流れは明らかに変わってきている ・そうなるとまたコロナ前の「できれば自国通貨安にしたいが、表立ってそれをやるわけにはいかない」という状況に戻る ・その中で日本は逆に金融正常化に向けて動き出しており、またコロナの時を見ても分かるように、緩和の余地が世界各国に比べて少ない ということから、大きく円高になっても何もおかしくない状況ではあると思うものの、短期的にはこの円安の流れを止めるのは「為替介入」「アメリカのタカ派姿勢の緩和」「日銀の強気化(ただしある程度織り込まれており、過去の動きを見てもこれにどこまで反応するかは不透明)」くらいしかなさそうで、そうした材料が出るまでは、円安方向で見るしかなさそうかなと思っています。 過去の日本の介入を見ても、日本の介入は基本的に非常に上手く、次に来るタイミングでは何らかの勝算を持ってやってくるでしょうし、上記状況を考えると、時間稼ぎさえできればというのは思うところではありますが、じゃあいつ仕掛けてくるかと言うと読みづらく、その点で「介入を待つが、介入先読みでトレードするにはまだ早い」と思って見ています。 また個人的にメインでやっている豪ドル/NZドルについては、先月のRBAの別にそこまでタカ派的とも見えないような声明文で上げて、豪消費者物価指数でさらに上げて執筆時点では1.095まで上がってきております。 この通貨ペアについては、一度こういう上がる流れになると2〜3か月はしつこく上げ続け、最近では1.1を少し超えたあたりまでは上がることが多いので、今回も1.1までは来るだろうなと思いつつ、ただそこをさらに超えてくるかと言うと、結局世界的に引き締めの転換の流れになっていることも踏まえると、豪もNZもそこまで強気なことはしづらいと考えており、基本的には1.07-1.1をメインとしたレンジが継続すると予想し、1.1辺りでは売りを持ちたいと思っています(リスクは豪の強気化よりむしろNZの弱気化の方ですが、それについてもまだ早いと思っています)。
インフレ指標の鎮静化を背景にして、市場の関心事は徐々にアメリカの大統領選挙に移ってきました。 インフレ指標がこのまま落ち着きを保てば、年内の利下げ開始により、一連の引き締めサイクルの終了及び円安の緩やかな鎮静化も期待できるところです。 しかしながら、大統領選挙の結果次第では、市場は複雑な反応を見せる可能性があります。 トランプ大統領の政策は市場では総じてインフレーショナリーであると認識されており、目先のドル円が高止まっている理由の一因でもあるように思われます。 先週金曜のドル円も、160円台後半で取引を終えており、ドル円は今後160円台に定着していきそうな雰囲気があります。 政府日銀の介入も警戒されていましたが、金曜のPCEがインフレの落ち着きを示唆する内容だったことで、介入はありませんでした。 目先では、政治リスクが為替市場をかき回しています。日曜日には、フランスの国民議会選挙の第1回投票が実施されました。 選挙では、極右の流れをくむとされる国民連合が支持率トップ、過半数獲得の情勢にあると報じられています。マクロン大統領の中道与党連合が議会の主導権を失えば、フランスは政治的不安定化することが必至です。 諸事情あって今、一時的にフランスに住んでいるのですが、フランス人曰く、そうなった場合には政府主導で立法することができなくなり、政府機能の麻痺が懸念されるとのこと。今日はクロスユーロの動きに注目したいところです。 ユーロドル、ユーロ円が注目されます。ユーロドルは金曜日には1.07台で推移。週明けは1.07台半ばです。1.06台から下はサポートが強くなっています。ユーロ円は173円台に到達しています。 選挙結果を受けてこれがどう変わってくるか注目されます。 今週は6月のユーロ圏消費者物価指数の速報値が発表されます。 インフレの鈍化が確認できるか注目されます。 14:00 6月消費者態度指数 15:00 英6月ネーションワイド住宅価格 16:30 スイス6月製造業PMI 16:50 仏6月製造業PMI 16:55 独6月製造業PMI 17:00 ユーロ圏6月製造業PMI 17:30 英6月製造業PMI 17:30 英5月消費者信用残高 17:30 英5月マネーサプライM4 21:00 独6月消費者物価指数 22:45 米6月製造業PMI 23:00 米6月ISM製造業景況指数 23:00 米5月建設支出 28:00 ラガルド総裁発言
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