昨日は、米第2四半期GDP改定値や米新規失業保険申請件数の強い結果を受けドル買いが優勢の流れとなりましたが勢い続かず上値も重い印象でした。 ドル円はNY時間145.55円まで上昇もその後は伸び悩み144.70円台まで反落、ユーロドルは1.1050ドル台まで下落する軟調な流れとなりました。 クロス円は上値重く推移しユーロ円は160円付近〜161円台前半、ポンド円は190円台前半〜191円台中盤での値動きでした。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 07:45:NZ・7月住宅建設許可件数 08:30:日・8月東京都区部消費者物価指数 10:30:豪・7月小売売上高 15:00:独・5月小売売上高 18:00:欧州・8月消費者物価指数 21:30:加・第2四半期GDP 21:30:加・6月GDP 21:30:米・7月個人所得/7月個人消費支出 22:45:米・8月シカゴ購買部協会景気指数 23:00:米・8月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 昨日のドル円は東京・欧州時間は144円台中盤〜後半で推移しNY時間は午前に145.55円まで上昇もその後は伸び悩み144.70円台まで反落しました。今日堅調な動きとなると145円台前半〜中盤へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると144円台前半への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.1120ドル〜1.1140ドルで推移も欧州時間は1.11ドルを割り込み1.10ドル台後半まで下落、NY時間も1.1050ドル台〜1.1080ドル台で上値重く推移しました。今日も軟調な動きとなると1.10ドル台前半への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると1.11ドル台前半へ上昇できるか見たいです。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は円が力関係上弱い位置に変化するとともにドルが強い位置に来ましたが、それほど大きな変動幅を伴うわけでもなく明確な方向性が出にくい1日となりましたね。 以前書いたように日足、週足レベルの中期トレンドは円買い方向へ転換しているものの、月足レベルの長期トレンドではちょうど転換するかどうかの重要な地点で踏みとどまっていて、ここで粘るか抜けるかに年末から来年にかけての動きも大きく変わる地点なのでとても重要な位置と言えます。 そのため今日もユーロ圏やドイツの消費者物価指数、米GDP改定値の発表などが予定されているものの、基本は力関係や短期トレンドの変化を見ておき、無理せず様子見ぐらいの気持ちで良いかと思います。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、CHFが0.48%、USDが0.45%、AUDが0.35%、NZDが0.32%、CADが0.22%、GBPが-0.05%、EURが-0.11%となっていて、力関係は【CHF>USD>AUD>NZD>CAD>JPY>GBP>EUR】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【NZD>CHF>GBP>JPY>AUD>CAD>EUR>USD】でしたから、ドルが強い位置に変化したこと、スイスフランが強い位置を維持していること、円やポンドが弱い位置に変化したこと、ユーロが弱い位置を維持していることなどが見てとれます。 続いて9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに短期トレンドはフラットに近い状態になっていて、現状は上下どちらに攻めるにもややリスクが高い状態となっています。 そのため今後は円を軸とした動きを見ておくと取引機会を見つけやすく、ここからさらに円売りの動きが継続した場合は各通貨の短期トレンドは上向きに変化しロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆に再び円買いの動きが強まってきた場合には短期トレンドが簡単に下向きになる位置にあり、そうなった場合には各通貨ともにショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、以前週間予想でも書いたように月足レベルの長期トレンドにおいて、下向きに転換するかここで反発するかという重要な位置にあることから基本は様子見ぐらいの気持ちで構えておくのが良いと思います。 その上である程度相場経験のある方なら小さく高回転で取っていくようなイメージで早い決済を意識し、得意な通貨ペアだけに絞り込んで取引するというのはありかと思います。 またこういう感じで相場が落ち着いているときに資金管理を見直すのもとても大事なことで、無駄なポジションや少し気になるポジションがある場合には整理するのも良いかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 41250.50(+9.98 +0.02%) ・日経平均(CFD)38265.00(-23 -0.06%) ・金・ゴールド 2523.69(+6.80 +0.27%) ・原油・WTI 75.73(-1.69 -2.18%) 【前日発表の経済指標】 ★★★ 23:00(米)8月消費者信頼感指数 前回:100.3 予想:100.7 結果:103.3 ★★★ 23:00(米)8月リッチモンド連銀製造業指数 前回:-17 予想:- 結果:-19 【本日の戦略】 <ドル円は143円台後半へ下落> 昨日のドル円は上昇し、一時145円台を回復していたもののロンドン時間以降は失速。NY時間には、143円台後半へ下落しました。9月の米利下げが重しとなっており、戻り売りが強く積極的な買いは入りづらいようです。 米10年債利回りは3.8%台を維持しましたが、ドルインデックスが下落するなど他通貨が強いため本日のドル円も上値は重いと予想します。 <ポンドドルが年初来高値を更新>一方、クロス円はまちまちで難しい動きとなりました。通貨ペア別にはポンドドルが強く、1.32ドル台半ばと年初来高値を更新。 先週末のジャクソンホールで、ベイリー英中銀総裁が「インフレが抑制されたと確信するにはまだ早いため、追加利下げを急ぐつもりはない」と利下げに慎重な見解を示していたことで、買いが入りやすくなっています。 対ユーロでは5日連続高となっており、ポンド高の流れが続くと予想します。 <午前中に豪CPIが発表> 本日は、目立った米経済指標の発表はなし。午前中に豪7月CPIが発表されるので、こちらに注目が集まりそうです。前回3.8%に対し3.4%と鈍化予想なので、予想通りであれば豪ドルは売られることになるでしょう。 【経済指標】 ★★ 10:30(豪)7月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 前回:3.8% 予想:3.4% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 143.00〜144.50↓ ・ユーロ円 160.50〜162.00→ ・ポンド円 190.00〜192.00→ ・豪ドル円 97.00〜98.50 ↓ ・ユーロドル 1.1120〜1.1280↑ ・ポンドドル 1.3200〜1.3350↑ ・ドルスイス 0.8330〜0.8480↓ 【通貨の強さ】 ポンド>ユーロ>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ポンド(対ドルで年初来高値を更新)
先週は植田総裁の閉会中審査と、ジャクソンホールでのパウエル議長講演と、日米の金融政策で重要な発言がありましたが、 植田総裁会見: 追加利上げを模索する姿勢を示した一方、内田副総裁の「当面は金融緩和を続ける必要がある」に対して、植田総裁も賛同するという強弱入り混じる内容 パウエル議長会見: 「金融緩和へ政策を転換する時が来た」、「これ以上の雇用環境の悪化を望まない」と相当ハト派な内容 という感じで、日本は引き締めよりの現状維持、アメリカは金融緩和方向というように、方向性に明確な違いが出てきました。 こうなると、「普通に考えれば」円高ドル安の展開が想定され、さらにいうと世界的な景気減速傾向の中で、再び自国通貨安志向が世界の主流になる可能性もあり(というよりここ数年のインフレ対応が最重要で、自国通貨高歓迎の空気感の方が珍しかった)、特にアメリカはトランプさんが今のところは円安批判もしていることから、「普通に考えれば」円高方向で進む可能性はより高いと考えられます。 ただし、以前から懸念しているように、日本の財政状態の悪さについては徐々に注目がされてきており、日本の利上げというのはその利払いを増加させ財政の持続可能性を損ねうること、またコロナショックの時も世界に比べれば金融緩和・バラマキの度合いが弱かったにも関わらず、そこまで大きく円高には進まなかったことも踏まえると、上でも書いたように「普通に考えれば」円高を想定するところですが、「リスクシナリオ」としてはそれでもなお円安が止まらないというものはあるので、FXでクロス円の売りを持つのは良いと思いますが、現物で持っている外貨建て資産(米国株やオルカン、外国債等)を売るのは個人的にはおすすめしがたいかなと思っています。 また、イスラエルとヒズボラについては、ヒズボラ側が「計画通り完了」、ただし「結果が不十分であれば、別の機会に対応」ということで、当面は攻撃終了を示唆しており、またイスラエル側もカッツ外相が「全面戦争は望んでいない」と発言する等、一旦はクールダウンと見て良いかと思っており、その点は少しだけ安心しています。(といっても、リスクシナリオとしては当然残り続けるわけですが、戦争については「当面先送り」も非常に重要なので)
先週金曜のジャクソンホールでのパウエル議長の講演は、9月利下げを確実視する事前の市場の予想に沿ったものではありました。 しかし、金融調整の時が来たとするパウエル議長の発言はそれを想定以上に明確に示したことで、市場は大きく反応しました。ドル円は、金曜には144円そこそこまで円高が進んでいます。 講演前には、行き過ぎたドル安の調整か、むしろドルの買い戻しが優勢な場面もあり、146円台半ばでの推移になっていましたが、発言後には一気に円高に傾きました。 今の勢いだけ見ていると、ドル円は140円から130円台を意識するレベルへと値動きが切り下がっていきそうに思えてきますが、実際にはまだそこからは距離がありそうです。年末時点での金利水準は、まだ不透明な部分が多くなっています。 8月2日の7月米雇用統計が弱かったことで、8月上旬には年内の複数回の利下げ、なかでも9月の利下げ幅は0.5%となるのではないかとの観測もありましたが、現在ではそこまで大幅な利下げを見込むのは少数派です。 とはいえ、先週には米労働省による1年間の雇用者数の下方修正もあり、アメリカ経済の労働需給面からの弱さは徐々にクリアになってきています。 ジャクソンホール以降の指標を踏まえて、再び大幅利下げ期待が高まってくる場面も想定可能です。 ドル円に限らず、ドルは主要通貨に対して弱含んでいます。ユーロドルも、ジャクソンホールでのパウエル議長の講演前は1.11そこそこの水準でしたが、講演後に1.11台後半へ上昇。その後も上昇は続き、一時1.12に到達しています。 ポンドも、ベイリー総裁がジャクソンホールで講演をすることとなっていたこともあり、ポンド買いが集まり、講演前の1.31台そこそこから、講演後に1.32台へと上昇しています。 ドルの主要通貨に対する下落がメインではあるものの、過度の円安への巻き戻しの面もあるため、ジャクソンホールを挟んで、円はドル以外通貨に対しても円高傾向での推移となっています。 ユーロ円は162円後半から付けた161円前半へ。ポンド円は192円台から190円台前半に下落するなど、欧州通貨に対しても円は大きく値を戻しました。 明らかに今の為替はFRB要因のドル安・日銀要因の円高の2つの力で動いており、単にドル安一辺倒の動きではないことが見て取れます。当面は逆らわないほうがいいでしょう。 23:00 米7月景気先行指標総合指数
昨日のドル円は145.00円付近からじわじわと上昇して、NYタイムには146円中盤まで上昇しました。先日、米労働統計局が発表した年次ベンチマーク改定では、年間290万人増から81.8万人減に大幅な下方修正がされたことを受けてドル売りとなっていました。この結果を元に毎月月初に発表される米雇用統計を考えると、相当悪い数字がでてくることになりそうです。米国の雇用情勢が弱いのであれば急いで利下げが必要という話につながり、来月以降の利下げ幅が大きくなるかも知れないと考えましたが、現時点では9月の0.5%の利下げ確率は24%程度となっています。 ドル円は145円前後まで下落後に再び買われていましたが、ユーロドルやポンドドルではドル売りが継続していました。昨日は一服したものの、ユーロドルは昨年12月の高値1.1138を超えて年初来高値を更新しており、ドルストレートではドル売りが優勢といったところでしょうか。本日はジャクソンホールでのパウエルFRB議長講演に注目が集まっているので、講演内容によって来月以降の利下げ動向がどうなるのか、それによりドル売りまたはドル買いとなるのかに注目です。 その前に、日本時間では衆議院財務金融委員会にて植田日銀総裁の意見聴取があります。7月の日銀会合にて利上げを実施後、歴史的な株安を誘発したことや金融市場に混乱を招いたことに対して説明を求められると思われます。もし自身の考えを正当化して強いトーンでの発言となれば、再び円買いが進んで株安につながる可能性があります。内田副総裁が火消し発言をしたような弱めのトーンでの発言となれば、円買いにはつながらずドル円の下値は限定的になる可能性が高まります。ジャクソンホールを控えて市場に混乱を与えることを避け、おそらく後者の対応になるのではと考えられますが、午後から始まる委員会の内容に注目して午後の値動きには要注意でしょう。 本日は植田総裁の発言内容を確認後、NYタイムのパウエル議長講演待ちからの値動きを見て、ドル円の動きについていくのが良いと思います。もしこれらのイベントまでに145円台に下落することがあれば、少額でドル円買いポジションを構築しておき、パウエル議長講演までに手仕舞いしておくのでも良いかも知れません。
【HOT CURRENCY ドル円 144.00〜146.00】 21日の米国株は上昇。S&P500種23ポイント高(+0.42%)、ナスダック総合102ポイント高(+0.57%)でした。為替市場はドル安。 米雇用統計基準改定値(速報値)によると、3月までの1年間で81.8万人の下方修正となりそうです。 FOMC議事要旨では「大多数」のメンバーが9月利下げが適切。一部メンバーは7月利下げ開始を主張していました。 9月FOMCでの利下げ開始は確実視されており、市場の関心は利下げ幅へ移っています。 9月に0.25%利下げをするのか、0.5%利下げをするのかの判断材料として、次回の米雇用統計に注目が集まっています。 今週公演する予定のパウエルFRB議長は、市場コンセンサスを維持する発言をすると予想しています。 投資戦略はドル円戻り売りとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
お盆を過ぎ、甲子園が終わるころになると夏の終わりを感じます。毎日のように暑い日が続くことは変わりないのですが、気温が30℃以上35℃未満となるだけで少し涼しくなったなと感じる異常な状態。そのうち慣れてしまうのでしょうかね。夏もあと少し、暑さにめげずに楽しみたいと思います。 【本日の指標】 本日はFOMC議事要旨の発表予定。ここ最近ドルを中心に相場が動いている為、この指標をきっかけに動き出し易い状況にあり、注意が必要な指標となります。 【本日の戦略】 週の戦略はドル円買いとしておりましたが、週明け月・火の流れは円高方面に傾いています。昨日は1.5円近い下落を見せ、145円台でNY時間が終了。下落は日本時間から始まり、NY時間の終わりまで一貫してドル円の下落。9月に行われる米国FOMCでも利下げが確実と言われているのがこれらの動きの背景の模様。既に雇用統計などの各種指標に景気後退のシグナルが表れていることに対して市場が敏感に反応している事に因ります。 ただ未だにドル円は145円台であり、超円安水準からの是正が行われたが、それでも円安水準であるということは過去の感覚から間違いなさそう。相場参加者の懸念はこの円高の流れがどこまで続くかにありますが、そのヒントの一つはつい先日大きく下落した際の底値にあると考えています。日銀側の政策変更をトリガーとして急激な円高が発生したのが8月前半。瞬間最大風速としては141円台に到達し、6月の161円台を頂点として20円もの下落を見せたのが相場参加者に衝撃を与えたことは記憶に新しいのですが、その急落があった日の終値は144円台で、ここを相場の底としてこの数値が機能したと考える事ができそう。そうなると今回もそのラインが意識されてしまいます。 一方でこの一週間のドル円が円安方面への復調の流れで一時期149円台に。先に述べた161円台からの下落相場における踊り場と仮定した場合、これから更にドル円下落の状況も考えられ、上下どちらとも考えられるのが今の相場状態です。チャート概形を見ても円安円高どちらに進んだとしても後日の説明がつきやすい相場で、ここは次のトリガーを待つ場面かなと考えています。いったん待ちの相場とし、様子見とします。
昨日は、今週発表される米国労働省の年次改定で2023年度の雇用者数が最大100万人下方修正されるとの観測等を受け円高ドル安の流れとなりドル円は145.19円まで下落、欧州・NY時間はドル円は反発も対ユーロ等でドル売りの流れとなりました。 ドル円は東京午後に145.19円まで大幅下落も欧州・NY時間は反発の動きとなり概ね146円台で推移しました。ユーロドルは堅調な動きで1.1086ドルまで上昇し年初来高値を更新しました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 07:45:NZ・7月貿易収支 10:30:RBA議事録公表 18:00:欧州・7月消費者物価指数 21:30:加・7月消費者物価指数 昨日のドル円は東京時間は軟調な流れで12時台に147円を割り込み午後には145.19円まで大幅下落、欧州・NY時間は反発の動きとなり概ね146円台で推移しました。今日堅調な動きとなると147円台前半、まだ強い動きとなると148円付近まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると145円台後半、まだ下へ行くと145円付近への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京・欧州時間は1.1020ドル台〜1.1050ドル付近で推移、NY時間は堅調な動きで1.1080ドル台まで上昇しました。今日堅調な動きとなると1.11ドル付近〜1.11ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.10ドル台前半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
先週金曜の為替相場は、前日木曜の力関係から逆転するような形となり、円が強くドルが弱い形となって引けました。 先週は全体的に小康状態が続いた中で木曜金曜と強めの動きが出たわけですが、もう少し大きな流れで見ると強い円買いの動きが現在は一旦止まっていて、こういった上下動から次の強い動きが出てくる可能性もありますので、その点を意識して今週の相場を見ていきたいところです。 ではまず力関係について、週間予想で記載しましたので重複しますが、先週金曜は【NZD>JPY>AUD>CHF>GBP>EUR>CAD>USD】という形になっていて、先週木曜の【AUD>GBP>USD>CAD>NZD>EUR>CHF>JPY】から比べると、円の位置が木曜は弱く、金曜は強い位置へと完全に逆になっていること、その一方でドルは逆に強い位置から弱い位置に来ていることがわかります。 その他ではオセアニアは強め、ユーロは弱めを維持している等の特徴もあるので、これらの通貨ペアで取引している方は頭に入れておくと今週の変化も見ていきやすいかと思います。 また短期トレンドはドル円クロス円ともに金曜の動きを受けてフラットからやや下向き。そのため現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすい状態で、この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円売りの動きが出てきて対円変動率が1%を超えてくる動きに発展すれば、各通貨の短期トレンドは改善して上向きになるものが出てきます。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 今日のイベントとしては日本の機械受注や米景気先行指数程度ですので、基本は円やドルを軸とした力関係変化と、欧州時間以降の動きに注目しておきたいところ。 また取引についても大きな流れで見ていくと日足レベルの中期トレンドは完全に下向き、長期トレンドは下向きに転換するかどうかのところでピッタリ耐えているような格好なので、この局面では無理して取引する必要はないかと思います。(もともと計画的に取引している場合を除く) もしどうしても取引したいのであれば、まず資金管理を万全にしたうえで取引は必ず当日決済にしたいところ。上記のように先週も木曜と金曜で円軸の動きは真逆になっているわけですから、仮に先週木曜円売りのポジションを持ってしまったまま翌日まで持ち越すと円買いで利益も飛んでしまうわけで、そういったことにならないよう、欲張らずにこまめに取っていくぐらいの意識で取引するなら良いかと思います。 また現在強い円買いから少し小康状態となっているわけですが、もし不安なポジションを抱えているのであれば、希望的観測を持たず一旦落しておき、再び相場が持ち直したら再構築する、つまりその間見込まれる利益は捨てて、安全第一のポジション管理をしておくというのも良いかと思います。 希望的観測を持っていて戻った場合にはもちろん利益もうまれる(損失が抑えられる)わけですが、逆に反対の動きが出た時には退場につながりかねないので、そういった不安要素があるポジションについては、全量ではなくても多少落としておくと、また相場を冷静に見られるキッカケになるかと思います。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 40563.58(+555.19 +1.39%) ・日経平均(CFD)37595.00(+868 +2.36%) ・金・ゴールド 2455.25(+7.61 +0.31%) ・原油・WTI 77.97(+0.99 +1.29%) 【前日発表の経済指標】 ★★★★ 21:30(米)7月小売売上高(前月比) 前回:0.0% 予想:0.3% 結果:1.0% ★★★★ 21:30(米)7月小売売上高(除自動車)(前月比) 前回:0.4% 予想:0.1% 結果:0.4% ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:23.3万件 予想:23.5万件 結果:22.7万件 【本日の戦略】 <ドル円は149円台を回復> もともと上昇傾向の続いていたドル円ですが、NY時間に入ると買いが強まって一気に149円台へ乗せました。 きっかけは良好な米経済指標で、米7月小売売上高は結果1.0%と予想0.3%を大きく上回っていたうえ、米新規失業保険申請件数も結果22.7万件と予想23.5万件より減少してました。 これを受け、米10年債利回りも3.9%台へ上昇、4%台が見えてきたことからドルへの買いが続くと予想します。上昇したところでは戻り売りも出ると思われますが、勢いが強いため近日中に150円台を回復できる可能性もあります。 <リスクオンムードで円安継続と予想> 一方、クロス円も連れ高となって+1%超の上昇となりました。ドル高でややユーロの上値が重いものの、全体的には上昇傾向に。株高の地合いでリスクオンムードとなっており、円安の流れが続くと予想します。 今晩発表の米8月ミシガン大学消費者態度指数も、前回66.4に対し66.9と上昇予想になっているため、予想通りであればさらなるドル高に期待が持てそうです。 【経済指標】 ★★★★ 23:00(米)8月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 前回:66.4 予想:66.9 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 148.50〜150.50↑ ・ユーロ円 163.00〜165.00↑ ・ポンド円 191.00〜193.00↑ ・豪ドル円 98.00〜99.50 ↑ ・ユーロドル 1.0880〜1.1000↓ ・ポンドドル 1.2750〜1.2900↓ ・ドルスイス 0.8650〜0.8800↑ 【通貨の強さ】 ドル>豪ドル>ポンド>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(良好な米経済指標と米利回りの上昇)
今週は自動売買で人気の通貨であり、私のメイン通貨でもある豪ドル/NZドルについて、8月のRBNZ利下げも踏まえて最新見通しを書いていきたいと思います。 今月のRBNZは事前予想が据え置きと利下げに真っ二つに分かれており、全体としては据え置き予想の方が多かったものの、 ・ロイターのエコノミスト19人が据え置き、12人が0.25%利下げと予想 ・ANZとキウイバンク、ウェストパックは今年後半の利下げを予想し、今月は据え置きと予想する一方、ASBとBNZは今月利下げと予想 ・金利先物市場では今月利下げの可能性が85%とかなり利下げが織り込まれていた ・エコノミストの世論調査は利下げの時期について予想が割れているが、予想中央値は2024年末は5.0%(今から計0.5%利下げ)、2025年末には3.75%まで引き下げられる という感じでした。 そんな中で昨日のRBNZでは0.25%の利下げという結果で、「5月の声明移行リスクバランスが徐々に変化、経済が予想よりも急速に縮小している指標が広くある」という文言があったり、将来予想の方だと、 ・政策金利の予想が2024年末で4.9%で、あと1回か2回利下げ(前回は5.7%)、2025年末は3.8%(前回は5.1%) ・CPIは今後2.3%前後で安定(前回は年末に2.9%まで下がり、2.2%になるのは2025年9月) ・失業率は上方に、GDP成長率は下方に修正 という感じで、完全に不況警戒モードに入っており、「今後利下げをどのペースでやるか」というくらいの超ドハトな内容でした。 これに対して豪ドル/NZドルは1.1は超えたものの、その辺りで上値も重くなっておりましたが、本日発表のあった豪雇用統計も失業率は予想を超えたものの、雇用者数もフルタイム雇用者数も予想を上回るという強い結果で、今は1.102の辺りにおります。 個人的には、ここまでドハトな内容だと、先月RBNZの時のように1.11直行コースかなと思っていただけに、この辺りで止まっているのは若干意外ですが、おそらく市場がRBAはタカ派的スタンスを変えていないものの、「いずれそう遠からず変えるだろう」と予想しているものと思われます。 今後の豪ドル/NZドルについては、基本的には1.11までは上げると思っており、個人的には1.12-1.13に行っても何も不思議ではないと思っていますが、1.11だと反落することも多いので、まだ何も持っていない場合は、1.12や1.13にロスカットを入れた上で売りで入るのも一つの選択肢かなとは思います(買いはさすがに高値圏&マイナススワップもかかるので個人的にはやらない)。
激しい円高と株安に見舞われた8月でしたが、今週はそれよりは落ち着いた動きになっています。 材料とポジション調整が一巡したとみられることに加えて、東京市場はお盆休みで流動性が低下する時期を迎えています。 昨日のドル円は、一昨日の海外市場で148円台での動きから転じて、ドル売り円買いが強まり、一時は146円台後半まで再び円高に傾く場面もありました。上下の動きは有れども、モメンタムは、やはり円高方向に向かっているような雰囲気です。 もっとも、昨日は株式市場が堅調だったことで、為替にはやや異なる動きも見られました。日経平均株価が、36000円台を回復するなど、持ち直しの動きを見せるのと同時に、ドル円も147円台に戻すと、東京時間の終盤には同後半まで値動きを切り上げています。 昨日の日経平均株価は、取引時間中も上げ幅を拡大して、結局1200円以上の上昇で取引を終えています。株安トレンドに一定の歯止めがかかってた印象です。 もっとも、日経平均株価の上昇で数字の絶対値が大きくなっています。1000円を超える上げといえども、変動率で言えば、株価の安かった以前ほどの上昇幅ではない面もあります。 いずれにせよ、昨日は、リスク・オフの円高が後退したことで、為替市場は円売りに傾いた格好でした。 あわせて、昨日はクロス円では総じて円が軟調に推移し、ユーロ円は161円台後半まで上昇する場面もありました。 もっとも、今日は岸田首相の総裁選不出馬などを材料に株式の反落から再び円高の勢いが強まっています。ドル円は146円付近まで円高に進む場面もありました。 目先のドル円は、以前にも増して株高、株安によるリスクのオン・オフにより動く色彩が強まっています。 もっとも、今日は本命指標である米消費者物価指数(CPI)の発表が予定されています。CPIまでは、基本的に様子見の取引にならざるを得ないでしょう。 このところ、値動きのボラティリティが拡大しています。CPI後の値動きも十分に注意し、ロスカット設定等は慎重に行ったほうがいいでしょう。 15:00 英7月消費者物価指数 15:00 英7月小売物価指数 15:45 仏7月消費者物価指数 18:00 ユーロ圏4-6月期 四半期GDP 18:00 ユーロ圏6月鉱工業生産 20:00 南ア6月小売売上高 20:00 米MBA住宅ローン申請指数 21:30 米7月消費者物価指数
昨日のドル円は底堅く推移して147円台までじり高の展開となりました。今回のドル円やクロス円の急落劇は、7月末の日銀金融政策決定会合でダメ押しをしたことが挙げられます。植田日銀総裁は継続的な利上げを示唆する発言をされましたが、「物価情勢が見通しに沿って推移すれば」という条件付きでの発言でした。物価が上がり続ければ利上げするというのは当然のことではありますが、市場は継続利上げに注目してさらに円高が進行してしまったものと思われます。 その後、内田副総裁が火消し発言をされました。こちらは「不安定な状況で利上げはしない」という内容でしたが、見方によっては植田総裁の発言を否定したようにも受け取れますし、裏を返せば条件次第では利上げをすると植田総裁の発言を言い換えただけのようにも受け取れます。市場は内田副総裁の発言で安心したためかドル円の下落が止まり、買い戻しの展開へと移りました。さらに昨日は元日銀委員の桜井氏が「年内の追加利上げは無理だろう」との発言をされていました。政府要人の発言に対して辛口コメントをしていたのは個人的に面白かったですが、日銀の金利先行き見通しについては現状維持ベースで落ち着いてきたのではと思われます。 一方で米国は9月の利下げが確実視されており、利下げ幅が0.25%なのか0.50%なのかで見方が割れています。年内残り3回の会合で計1.00%の利下げされることが有力となっており、どこかで0.50%の利下げが実施される可能性が高まっています。今週は注目の米CPIの指標発表がありますが、本日はPPIの発表がNYタイムにあります。PPIも結果によってはドル円に影響を与える指標のため、前月比の値には注目しておこうと思います。ちなみに予想値は前回同様の0.2%となっており、この値より強いか弱いかによってドル買いかドル売りかが分かれそうです。 円としては日銀の金融政策が当面様子見となることを想定して横ばいと見ておき、ドルとしては利下げの回数や早さ次第でドル売りとなるかどうかといったところ。ドル円としては売られすぎ水準から買い戻されることはあったとしても、基本的にはドル売り目線と考えておき、短期での売りエントリができるチャンスを探していきたいと思います。また、イランとイスラエルの地政学的リスクが上昇しているようなので、リスク回避相場となるかも知れないことも考慮しておこうと思います。
・本日は東京市場が休場。今週前半は14日に発表される米CPIの結果待ちとなりそうです。FRBによる9月利下げ開始は既定路線となっています。 今後は利下げ「幅」に関心が移ります。そのため今週発表される米CPIや米小売売上高は重要かと思います。 米重要指標が予想を下回れば9月0.5%利下げ確率が高まりドル安、予想を上回れば9月0.5%利下げ確率が低下しドル高となりそうです。 その他、イランの報復攻撃がありそうな1週間です。原油価格の動向やリスク回避が起きるか注目。 FRBは9月に利下げサイクル入りします。 その後3〜4回利下げを実施する頃には、景気がかなり弱くなっていると考えられます。2025年の春以降、本格的な株安に警戒しています。 投資戦略はドル円戻り売りとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
最近は海外づいているのか、またしても国外からです。珍しくカードや電子マネーが普及していないお国への渡航でしたので、久々に外貨両替。急激な円高の恩恵を受けるかと思いきや、なぜかレートが高いままで憮然と交換しました。海外へ行っても現金を見る機会がめっきり減ったので今の円の乱高下による実質的な影響を受けたなと次第です。 【本日の指標】 本日の指標は小粒。発表される指標によって動く相場ではありません。 【本日の戦略】 ドル円のボラティリティが高い状況が続いています。昨日は、朝は145円台からスタートした昨日の相場でしたが、内田日銀副総裁による利上げへの否定的な発言から大きく上昇。日経平均株価がその発言に呼応して大きく跳ね上がったのと時を同じくしてドル円は147円を超え、148円に迫る勢いで上昇。147円台半ばで一日の取引を終えています。 今回の乱高下、かなりローカルな場所で行われた金融経済懇談会なる講演での「金融市場が不安定な状態では利上げをすることはない」という発言を端に発しており、いくら副総裁と言えども、普段ならばその発言が相場を動かす可能性は極端に低いだけに今の市場のボラティリティの高さ、日銀関係者の注目度の高さがうかがえるエピソードとなりました。昨晩のNY相場も、為替というよりはこの発言による株価への影響が強かったようで、ダウ平均株価は600ドル以上の値上がりで幕を閉じました。 昨日は先日の金融政策決定会合における「主な意見」も公表されましたが、こちらは「次なる利上げも辞さない」という意見も見られただけに、強弱入り乱れ、日銀内も一筋縄ではないと見て取れます。そもそもこの「主な意見」も2016年以降に始まった議事内容の速やかな情報発信の為のもので、こちらも表だって相場判断となるようなことはかつてなかったなと記憶しています。いずれにせよ危険な相場は続き、本日は指標レスな一日ではありますが、前日の乱高下を引きずっているだけに注意が必要な相場であることは間違いなさそう。大規模に切り下がったドル円を買いたい気持ちもやまやまですが、ここはじっくり次なるムーブメントを見極めたいと思います。
昨日は東京時間に内田日銀副総裁の「金融資本市場が不安定な状況で利上げすることはない」等の発言を受け円安が進みドル円は147.90円付近まで大幅上昇し、欧州・NY時間は146円台前半〜147円台中盤での値動きでした。 ユーロドルは1.09ドル〜1.0930ドル台での小動きでした。クロス円は反発の動きでユーロ円は161.44円、ポンド円は188.09円、豪ドル円は97.08円の高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 21:30:米・新規失業保険申請件数 昨日のドル円は東京時間147.90円付近まで大幅上昇、欧州時間は序盤146円台前半まで下落もその後は147円台へ反発し147円〜147円台中盤で推移、NY時間は146.60円台〜147.60円台での値動きでした。今日堅調な動きとなると147円付近、まだ上へ行くと148円付近まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると145円台後半、まだ下に行くと145円付近への下落が考えられます。 昨日のユードルは東京時間1.09ドル台前半で上値重い動きで欧州時間も1.09ドル台前半での小動き、NY時間は1.0937ドルまで上昇もその後1.09ドル台前半での小動きが続きました。今日堅調な動きとなると1.09ドル台中盤〜後半まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.09ドル付近〜1.08ドル台後半への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、全体的に円が力関係上弱い位置で推移する場面が増えるとともに、これといって明確に主体となる通貨もなく、変動率も落ち着いて少し様子見ムードとなりましたね。 以前書いたように日足、週足レベルの中期トレンドは円買い方向へ転換しているものの、月足レベルの長期トレンドではちょうど転換するかどうかの重要なポイントにあり、ここで粘るか抜けるかによって今後の方向性が変わる地点でもあるので注目しておきたいところ。 このような相場においてニュース等をよく見る方は、「経済指標が動きの要因だ」という意見も見るかもしれませんが、どちらかというと「動きが動きを呼ぶ」といったことが過去20年取引してきて感じる相場の傾向なので、あまりイベントごとには意識せず、相場の力関係変化やチャートの動きをを重視するのが良いでしょう。 ではまず月曜から火曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、火曜はAUDが0.60%、CADが0.55%、NZDが0.54%、CHFが0.47%、USDが0.23%、EURが0.01%、GBPが-0.42%となっていて、力関係は【AUD>CAD>NZD>CHF>USD>EUR>JPY>GBP】という形に。 月曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【JPY>CHF>EUR>CAD>USD>GBP>AUD>NZD】でしたから、円が弱い位置に変化したこと、オセアニアが強い位置に変化したこと、スイスとカナダが強めの位置を維持していること、ドルやポンドが弱めの位置を維持していることなどがわかります。 続いて10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてドル円クロス円ともに短期トレンドはフラットに近い状態に変化。現状は上下どちらに攻めるにもややリスクが高い状態となっています。 そのため今後は円を軸とした動きを見ておくと取引機会を見つけやすく、ここからさらに円売りの動きが継続した場合は各通貨の短期トレンドは上向きに変化しロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆に再び円買いの動きが強まってきた場合には短期トレンドが簡単に下向きになる位置にあり、そうなった場合には各通貨ともにショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。取引するうえでのポイントとしては、以前週間予想でも書いたように月足レベルの長期トレンドにおいて、下向きに転換するか、ここで反発するかという重要な位置にあることから基本は様子見を推奨します。 下向きに転換するようであれば相場は下へと走り、戻したとしても下への圧力が強まるのに対し、ここで粘れば今度は下げても戻す圧力が高くなるという重要な位置にあるため、取引する難易度はかなり高く、リスクとリターンのバランスは良くないと判断しています。 そのため資金管理を見直して、無駄なポジションや少し気になるポジションがある場合には、一旦落としておくという程度の取引にするのが良いかもしれませんね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 38703.27(-1033.99 -2.60%) ・日経平均(CFD)33020.00(+1561 +4.96%) ・金・ゴールド 2408.41(-34.88 -1.42%) ・原油・WTI 73.43(-0.09 -0.12%) 【前日発表の経済指標】 ★★★★ 23:00(米)7月ISM非製造業景況指数(総合) 前回:48.8 予想:51.0 結果:51.4 【本日の戦略】 <為替は急速に円高が進む> ドル円は先週末からの売りが続き、一時141円台まで下押しする場面がありました。ただ、売り一巡後には買戻しが入り反発、米7月ISM非製造業景況指数(総合)が51.4と予想51.0を上回ったことで、144円台へ戻しています。 とはいえ、米10年債利回りは3.767%へ低下していることから、ドル安に押され上昇しても上値は限定的と予想します。 一方、クロス円も売りが継続し-1〜2%超の全面安となりました。ドル円同様、安値からは反発していますが、円買い圧力は強く上昇しきれていない様子。引き続き、調整が続くと予想します。 <株安が止まらず、様子見が無難か> 昨日の日経平均株価は-4451円安の31458円と大幅に下落、世界的に株価が暴落した1987年のブラックマンデー翌日に付けた3836円を超えて、過去最大の下落幅を記録しました。株安が続けばリスク回避の円買いも継続するため、株式市場の動きにも注意。 先物やCFDでの取引では底値から+1500円超反発しているため、本日の日本株はまとまった買戻しが入ると思われますが、ショートカバー中心で上値は限定的と思われます。 また、昨日は日本株だけでなく、米国株や欧州株、韓国株、台湾株など世界同時株安の様相となっていたため、市場が落ち着くまでは様子見が無難かもしれません。 【経済指標】 ★★★★★ 13:30(豪)政策金利発表 前回:4.35% 予想:4.35% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 142.50〜145.00↓ ・ユーロ円 156.50〜159.00↓ ・ポンド円 182.50〜185.00↓ ・豪ドル円 92.30〜94.30 ↓ ・ユーロドル 1.0900〜1.1050↑ ・ポンドドル 1.2700〜1.2850↑ ・ドルスイス 0.8400〜0.8600↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ドル(米利回りの低下や円高)
先週の相場は、日本が利上げし、アメリカの指標が大ごけし、特に失業率は4.3%とサーム・ルール(失業率の3カ月移動平均が、過去12カ月間の最低値から0.5%ポイント超上昇した場合、景気後退に陥る可能性が高まるというもの)にも該当して、ドル円が146円台まで落ちるという大事件に加え、自動売買派にとっては非常に重要な通貨である豪ドル/NZドルが、豪CPIの鈍化によって1.11台→1.09台前半と、大きく下げるなど、個人的には色々と面白い週でした。 アメリカについては、9月に利下げがあることはほぼ確実視され、さらにその中でも0.5%利下げが一番メインの予想となり、人によっては8月に緊急会合を開いて緊急利下げをすると予想する人まで出てくるなどパニック状態になっています(個人的には8月利下げは絶対ないだろと思っていますが)。 ドル円については、アメリカが予想外にハト転しそうな流れになり、その一方で日本が植田総裁の会見も珍しくタカ派的で、植田総裁就任後はじめて日銀会合の日に円安ドル高になり、10勝0敗が10勝1敗になり、その1敗もかなり大きな値幅でつけたことで、流れが変わる雰囲気も出てきました。 個人的には、これまでの150円台とか160円台とかはさすがに「過度な円安」だよなあと思っていたものの、とはいえまだまだ金利差は大きく、日本も利上げすると言ってもあと1回かせいぜい2回が限界なことを考えると、「世界経済がハードランディングでもしない限りは、クロス円がこれから下げる幅は限定的だろう」と思っているものの、ハードランディング展開になると一昔前の1ドル100円とかも全然ありえるところで、クロス円をトレードする場合は、買いにしても売りにしても、とにかく「どこまで行ったら損切するか」「その時いくら損失が出るか」は常に計算しながらやらないといけないなと考えています。 豪ドル/NZドルについては、先月のRBNZがまさかの超ハト派転換したことで「どこまで上がるのか」と冷や冷やしていましたが、先週発表の豪CPIも悪く、またアメリカの指標も悪くて世界的に利下げの流れが高まりそうなことを考えると、上抜けのリスクは減ったなと思って見ています。 今週のRBAは非常に注目が必要ですが、基本的には据え置きがほぼ確実、声明文も前回コピペかハト派転換のどちらかだろうというくらいになっており、また1.07-1.1をメインとしたレンジに回帰すると基本的には予想しています。
アメリカの経済指標の軟化と経済の先行き不安が広がり、株安、円高が急激に進んでいます。この1か月くらいで、市場の雰囲気も資金循環もすっかり一変しました。 ドル円は、昨日は148円台を付ける場面もありました。 昨夜発表の米ISM製造業景気指数の市場予想は小幅改善だったものの、結果は悪化となるなど、景気減速が明らかになってきました。 米新規失業保険申請件数も、市場の予想を上回り1年ぶりの水準に悪化しています。これを受けて、今日の雇用統計の内容にも注目が集まります。 アメリカのいわゆるゴルディロックス状態、すなわち景気は暑くも冷たくもない程よい水準で安定している状態が、今後どこまで維持されるか疑問が出ています。 実際、昨夜のニューヨーク市場では、ダウ、ナスダックとも大幅安となり、ダウ平均は終値では500ドル近い下げになりました。雇用統計を前にして、ポジションを外す動きも加わったものと見られます。 海外株安に引っ張られる形で日本株も下落が進んでおり、昨日の終値で日経平均株価は3万8000円台そこそこまで下落。今日は3万6000円台です。まだ下値がありそうな雰囲気です。 為替市場での円高ドル安は、アメリカの景気減速に伴い、内外の金利差の縮小が見込まれることもエンジンになっています。 今週のFOMC後の会見では、パウエル議長は9月利下げの可能性に言及。はっきりしたトーンでの利下げ可能性に言及しました。今週行われた日銀利上げと対照的です。 円高の流れが強まっています。今はこれが中長期のロングトレンドになっていくか、一時のリバランスに留まるのかの見極め時でしょう。 円高は、産業競争力はともかく、国際比較の資産価値の観点からは日本人の個人にとって歓迎すべきでしょうが円が高い時はだいたい景気が悪い印象です。 乱暴に言えば、景気が悪化すれば、アメリカで利下げが始まり、内外金利差が縮小して円高となる構造のため、円高時は景気が悪く、円安時は景気がいい傾向がある気がします。 それはさておき、今日は9時半の米雇用統計が最大の注目材料です。 下振れがあれば、さらに円高が昂進する可能性もあります。ボラティリティの高まっている局面での雇用統計となり、かなり注目度が高い局面です。 15:30 スイス7月消費者物価指数 15:45 仏6月鉱工業生産 16:30 スイス7月製造業PMI 21:00 メキシコ6月 失業率 21:30 米7月雇用統計 23:00 米6月製造業新規受注
大注目であった日銀金融政策決定会合では、政策金利が0.25%に引き上げられ、国債購入の減額計画が決定されました。昨日のドル円は、お昼の日銀発表後に一時153円台後半まで上昇しましたが、その後は152円前後のレジスタンスラインが機能することなく売り込まれ、NYタイムには一時150円を割り込む水準まで下落しました。植田日銀総裁からは次回利上げ時期や利上げの到達点についての言及はありませんでしたが、明確に利上げ姿勢を示したことで、円としては買い目線(ドル円としては売り目線)が強まったと見ておくのがよさそうです。 今朝にかけてはFOMCがありました。今回は金利据え置きがコンセンサスだったので発表直後に大きな動きはありませんでしたが、次回の9月会合での利下げがほぼ織り込まれており、年内の会合にていずれも0.25%ずつの利下げが織り込まれつつあります。米国の金利動向を中心に考えるとドル売りと見ることができるので、円と合わせてもドル円は売り目線で見ていくのがよさそうだとなります。11月の大統領選挙にて、もしトランプ氏が勝つことができれば、強いドルを推奨する姿勢によってドル円の買い要因ができるかも知れませんが、現時点ではハリス氏とどちらが勝つかは不透明なためなんとも言えません。 為替市場としては激動の7月相場が終わり、本日から8月相場が始まります。8月は夏枯れ相場や円高のアノマリーなどと言われますが、今年のドル円は7月に大きく円高となりました。週足チャートでトレンドラインを引いてみると、148.80円付近を割り込むまでは広義の円安トレンドは終わっていないと言えるかも知れませんが、日本と米国の金融政策を鑑みると下落余地はまだありそうです。ただし家計の円売りは引き続きでてくるでしょうし、月初に海外投資の動きがあると一時的に円安に振れる場面もあるでしょう。現在はボラティリティが高まっているので、大きめの戻しを期待してから戻り売りを狙ってもよいかもです。 本日は英BOE政策金利発表や、米ISM製造業景気指数の指標イベントがあります。ISMでは分水嶺である50以下の数値が予想されているため、弱い結果に注意しておきたいところです。決め打ちはしないですが、ドル売りイベントとして見ておこうと思います。
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