兵ブロガーバックナンバー(2024年12月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2024年12月

2024/12/31

為替見習さん

強い円買いで短期トレンドも下向きに。資金管理・円軸ドル軸の力関係を確認し来年への備えを

昨日の為替相場は、夕方から夜中にかけて強く円が買われる動きが発生し、年末相場らしい急な相場変動となりましたね。

薄商いの中では値動きが軽くなるというか簡単に相場が走るようになるので、今日の相場でもこの点には注意して相場をチェックしておきたいところ。

また例年日本は正月期間でおやすみ気分なところはありますが、海外勢は休場が空けたら比較的早くかつ大きく動いてくることが多いので、2日以降の値動きが大きくなることも良く見られます。

ですので今日も様子見しつつも相場の状況は把握したり、資金管理やポジション管理に時間を使ったり、来年の相場ですぐに動けるような準備はしておきたいですね。

ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、
月曜はCADが-0.07%、NZDが-0.40%、AUDが-0.43%、USDが-0.53%、EURが-0.70%、CHFが-0.75%、GBPが-0.78%となっていて、
力関係は【JPY>CAD>NZD>AUD>USD>EUR>CHF>GBP】という形に。

先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【GBP>NZD>EUR>USD>JPY>CAD>AUD>CHF】でしたから、円が強い位置に来て単独で買われていること、ポンドやユーロが強い位置から弱い位置に変化したこと、カナダドルと豪ドルが位置を上げたことなどが見てとれます。

続いて今朝9時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けてドル円クロス円ともに下向きとなっていますので、現状は円買いの動きが強まればショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。

逆にここから円が弱い位置に戻って対円変動率が1%を超えてくると、各通貨の短期トレンドは上向きに変化してロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。取引するうえでのポイントとしては、相場のムードが完全に年末特有の状態なので基本は様子見で良いと思います。ただ資金管理を見直しておくには良い時間なので、今の状態が安全かどうかを確認しておき、不要なポジションがあれば一旦落しておくなどの処置はしておいても良いかと思います。

また年始相場は海外勢が強く大きく動いてくる可能性があるので、その点を考慮して今のうちからシミュレーションし、取引するのであれば十分な準備ができるよう時間を活用していきたいですね。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2024/12/30

斉藤学さん

ドル高予想だが、為替介入には注意

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の結果】
・ダウ平均    42992.21(-333.59 -0.7%)
・日経平均(CFD)40095.00(-186 -0.46%)
・金・ゴールド  2616.05(-18.38 -0.69%)
・原油・WTI   70.28(+0.66 +0.95%)


【本日の戦略】

<ドルとポンドが強い>

先週のドル円は買いが続き、一時158円台へ乗せました。年末で薄商いのなか、日米の金融政策への姿勢の違いが意識されて、ドル高となっています。米10年債利回りは4.6%台へ上昇しており、他通貨に比べドルは強いと予想します。

一方、クロス円は方向感なく、まちまちの動きとなりました。通貨別にはポンド高、ユーロ圏の問題が英国よりも遥かに深刻との見通しで、対ユーロでポンドが買われました。

全体的にはドル高の地合いと予想、円安のサポートにも期待したいところ。

<為替介入に注意>

先週金曜日、加藤財務相は臨時閣議後の会見で、「一方的、また急激な動きも見られる」と述べ、「投機的な動向も含め、為替市場の動向を憂慮しており、行き過ぎた動きに対しては適切な対応をとっていく」と発言しました。直後の為替は円高に振れ、その後は次第に戻しましたが、今後も要人発言には注意。

ドル円が160円に近づくにつれ、口先介入の頻度が増すと思われるほか、実際に日銀による為替介入も行われる可能性があるため、急速に円安が進んだ場合は注意が必要でしょう。

【経済指標】
★★★
23:45(米)12月シカゴ購買部協会景気指数 前回:40.2 予想:42.8


【本日の予想レンジ】
・ドル円	157.40〜158.60	↑
・ユーロ円	164.00〜165.50	↑
・ポンド円	198.00〜199.50	↑
・豪ドル円	97.30〜98.50	↓
・ユーロドル	1.0350〜1.0480	→
・ポンドドル	1.2500〜1.2650	→
・ドルスイス	0.8950〜0.9100	↑

【通貨の強さ】
ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル

【注目通貨】
・ドル(米10年債利回りの上昇)

2024/12/27

為替研究所さん

2025年の相場の大きなテーマ

2024年も残すところあと5日で、今回が私の今年最後のデイリー記事となりました。相場の世界だとクリスマスからは完全に閑散モードに入っており、今週はほとんどの通貨で値動きが極めて小さくなっております(ドル円については、158円超えて前回高値も超えたとかもありましたが、割とすぐ戻しました)。

2024年の一番のテーマは「各国いつ利下げを開始するか」でしたが、その「答え」をまとめると

・アメリカ:9月にスタートし、年間1%利下げ(今4.5%)
・欧州:6月にスタートし、1.35%利下げ(今3.15%)
・英国:8月にスタートし、0.5%利下げ(今4.75%)
・豪:利下げなし(今4.35%)
・NZ:8月にスタートし、1.25%利下げ(今4.25%)
・スイス:3月にスタートし、1.25%利下げ(今0.5%)

という感じで、各国開始時期もペースもまちまちながら、夏ごろからはおおよそ利下げモードと言ってもいい状態となりました。

その中で日本だけが、「3月に利上げを開始し、0.35%利上げ(今0.25%)」と、かなり特殊な動きをしており、2023年末時点でも予想されていた「日米金利差の縮小」というのは政策金利ベースでは実現したものの、長期金利(10年債利回り)については、アメリカが利下げがあったにも関わらずむしろ昨年の今頃より上がっており(昨年末は4%割れくらいだったのが、今は4.6%程度)、日本も多少上がったとはいえ0.6%台が1%前後に来たくらいという感じで、時期によって金利差は縮小したり拡大したりを繰り返し、明確な方向性は出なかったかなと思っています。

来年については、各国は引き続き利下げ継続(ただしペースは不透明で、アメリカは最新のFOMCで来年は2回利下げと示唆)、日本は正常化方針継続(ただし本当に利上げするかは個人的には怪しいと思っている)という感じで、今年と似たような展開が続きそうです。

ただし、最近はインフレよりもむしろ雇用や景況感に反応するようになったことからも分かるように、今のテーマは「景気後退を起こさずソフトランディングができるか」になってきており、今だと「インフレも警戒しつつ、じっくりと引き締めペースを緩める」という感じで、インフレ警戒もあって各国それなりに自国通貨高も許容している反面、もし景気後退局面になれば「一気にどかんと緩和に移り、特にアメリカなどはトランプ大統領の性格も踏まえると強く自国通貨安を志向する」という展開になるのは間違いなく、来年の為替がどうなるかは、一番は「景気がどうなるか」だと個人的には見ています。

2024/12/26

為替太郎さん

ホリデーシーズン。またも円安気分の年越し

昨日のクリスマス休暇に続き、欧州は本日も休場ということもあり引き続きホリデーシーズン特有の薄商いの取引が継続すると思われます。

東京都区部消費者物価指数が予定されている明日と比べても、今日は一段と材料が乏しく、大きな動きが出てくる可能性は、低めとみられます。

今日のドル円は157円台で推移しています。

昨日の東京時間の終わり値も157円前半であり変わり映えのしない値動きが続いています。また、昨日は日銀の植田総裁の講演がありましたが、12月金融政策決定会合の後の記者会見で総裁が示したハト派的なスタンスを覆すような内容はなく、とくに値動きへの影響はあたえていません。

2024年も、円が弱いままの年末を迎えました。この数年、円も日本も日本国民も、すっかり弱り切った感じがします。GDPもドイツに抜かれてしまいました。

動きの小さい年末なので、今日は、本日の為替の動きとあわせて、マクロな話もあわせて取り上げていきます。

何度かここで指摘しているように、政府日銀は、むしろ自国通貨安は輸出交易条件の改善の観点から好ましいとみているような雰囲気があり、必ずしも、現在の円安に傾いた為替水準の抜本是正を政策目標としていないように見受けられます。

確かにこれは国内の産業振興と、自国通貨建てで見た所得拡大につながる面はあり、一概に否定されるべきものではないと思います。

日本経済の長期低迷は、バブル崩壊による金融危機が真の原因ではなく、1985年のプラザ合意における超円高による輸出競争力の喪失が本当の問題だったという説もあるくらいで、長期で見た為替水準は一国の産業競争力に決定的な影響力があります。

他方で国際比較での資産価値、所得水準は著しく損なわれており、個人としてはたまったものではない面もあります。

それはさておき、年末から来年に向けた為替を考えると、直近のムードとしては、FRBが追加利下げを巡るスタンスを後退させつつあると見られているために、ドル高に振れやすくなっています。中短期では、各国の中央銀行のスタンス差により金利格差が引き続き市場のドライバーになると見られます。

次の大きな材料は1月10日に米雇用統計です。
雇用統計までは、材料難で、小動き相場が継続していきそうな雰囲気があります。

14:00 11月新設住宅着工戸数
20:00 トルコ中銀政策金利
22:30 米週次新規失業保険申請件数

2024/12/25

しーさん

2024年の振り返りと来年の展望

昨日は為替市場は通常取引がされていたものの、株式市場や債権市場は取引時間が縮小されており、動意に乏しい1日となりました。本日はほとんどの国の市場が休場となるため、昨日以上に動きがなくなるものと思われます。年間で最も取引量が少ない日の1つになりそうなため、こんな日はゆっくり休んでおきましょう。

さて早い人では今日か明日には冬期休業になる方もいるかも知れませんが、毎年この時期は今年1年の振り返りや来年の相場がどうなるかを考えています。2024年はゴールデンウィークに日銀が介入を実施し、ドル円が160円から151円台まで急落したあと、6月にかけて再び上昇。162円の手前で天井をつけた後に、一気に円高相場となりました。7月から8月に20円ほど下落して141円台まで下落し、9月に140円を割り込んだところで底打ち。この頃は米国の利下げが話題となって円高となっていましたが、秋から冬にかけては大統領選挙の影響もあってか利下げ論が下火となり、徐々に円安が進行して156円台まで戻していました。

一面では米国の金利の見通しによって円安となったり円高となった1年だったと言えると思いますが、2025年はどうなるでしょうか。先日のFOMCにて発表されたドットチャートを元に考えると、緩やかに利下げをしていくだろうということがわかっており、ドルが極端に弱くなることは想定しづらいです。日銀は利上げ時期を探っているところですが、利上げを急ぐことはないでしょうから円高要因はあっても一時的となりそうと考えると、2025年は総じてドル高円安になるのではと考えます。ただし、160円台に入れば円安を阻止する動きに警戒が必要になってきそうなため、大きく円安になることはないのかも知れません。ざっくり145円〜165円と見ておこうと思います。

2024年は為替的には激動の1年でした。2025年もボラティリティが高まって利益につながることを願っています。

今年も1年ありがとうございました。良いお年をお迎えください。

2024/12/24

ZEROさん

本日は閑散相場か?来年の見通しは?

【HOT CURRENCY ユーロドル 1.0350〜1.0450】

23日の米国株は上昇。S&P500種43ポイント高(+0.73%)、ナスダック総合192ポイント高(+0.98%)でした。為替市場はドル高+円安。

25年はFRBが4.25-4.5%から利下げ2回。日銀が0.25%から利上げ2回。ECBが3.0%から利下げ継続が見込まれています。

バイアスはFRBがタカ派、日銀とECBがハト派へ傾いています。

目先はFRBの利下げペース鈍化+日銀の利上げペース鈍化が意識されており、ドル円が上昇しやすくなっています。

12月会合前までの日銀は、半年に1回ペースの利上げが見込まれていたため、1月に利上げするか注目しています。

追加利上げが3月以降へズレ込むようだと、年1回〜1.5回へ減速したことになります。

金融政策面からは、ドルが強くなり、円とユーロが弱くなると考えられますが、トランプ次期大統領は貿易相手国である人民元安や円安を嫌っており、圧力をかけてくるかも知れません。

その他、世界的にインフレ圧力が弱まった場合や、原油価格が低下した場合には、金利差縮小を通じて円高になる可能性も考えられます。

為替介入は、ドル円が162円を超える水準までは、実施されないと予想しています。

投資戦略はユーロドル戻り売りとします。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2024/12/23

とあるエンジニアKさん

介入が気になる急激な円安

もうすぐ年末を迎えます。クリスマスと年末の間の微妙な期間を平和に過ごせることが、一年の中で幸せを感じることの一つです。ここ10年ぐらいは自宅で年越しをしていたのが、今回は自宅以外で過ごす年越しとなりそうで、一週間前から楽しみにしている次第です。人間万事塞翁が馬とも言われますが、大きなケガや病気もなく一年間を過ごせました。

【本日の指標】
本日の指標は小粒なものがいくつかありますが、相場を賑わせるものではありません。

【本日の戦略】
急激な円安を迎えています。たしかに日米金利差縮小というストーリーからは乖離しつつありますが、ここまでの急激な円安を迎えることは市場参加者も予想外なのではないでしょうか。気になるのはここまで急激な円安が進むことによる日銀・政府による介入。今年は既に二度の介入の事実がありましたが、いずれも160円台を超える水準。介入のトリガーは水準によるものではなく、相場の急変に対して対処するというのが明確に打ち出された方策であり、二度の介入はいずれも160円という水準突破と、相場の急変を受けての伝家の宝刀を抜いた形になりますが、今回もそれに近い急変がたたき出されているなというのが印象です。

既に欧米はクリスマスシーズンで今週は休場が多く見られ、相場参加者が少ないことが予想されますが、来週2、3と日本の休業日中は欧米各国は活発な動きを見せることが予想され、薄商いに乗じる形で相場の急変には十分に注意したい場面。急激な円安があればカウンターである介入は、日本の祭日や真夜中でも発動されることは過去の実績から示されており、いつ何時発生するかが分からない故に注意が必要です。

2024/12/20

しましまさん

植田日銀総裁の会見受け円安加速、ドル円は157円台後半まで急伸

昨日日銀は政策金利を据え置き、その後植田日銀総裁が会見で「来年の春闘などの情報も必要」と述べたことで1月利上げ観測が後退し円安が進み、NY時間は米経済指標の強い結果や米長期金利の上昇を受けドル高となりました。ドル円は植田日銀総裁会見後円安が加速し欧州時間157円台へ上昇、NY時間には157.81円の高値を付けました。ユーロドルは東京・欧州時間は反発の動きもNY時間は再び軟調な流れとなり1.0355ドルまで下落しました。クロス円は軒並み上昇し、ユーロ円は163.80円、ポンド円は198.95円、豪ドル円は98.74円の高値を付けました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

06:45:NZ・11月貿易収支
08:30:日・11月全国消費者物価指数
16:00:英・11月小売売上高
22:30:加・10月小売売上高
22:30:米・11月個人所得/11月個人消費支出
24:00:欧州・12月消費者信頼感
24:00:米・12月ミシガン大学消費者態度指数・確報値

昨日のドル円は東京時間に155円台へ上昇し欧州時間は157.15円まで大幅続伸、NY時間も底堅い動きで157.81円の高値を付けました。今日堅調な動きとなると158円台前半、まだ上へ行くと158円台後半まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると157円台前半、まだ下へ行くと156円台後半への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは東京時間は1.03ドル台後半へ反発、欧州時間も1.0423ドルまで上昇するもNY時間は軟調な動きで1.0355ドルまで下落しました。今日堅調な動きとなると1.04ドル〜1.04ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.03ドル台前半〜1.03ドル付近への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2024/12/19

為替見習さん

日銀政策金利発表・植田総裁記者会見、BOE政策金利発表や夜の米指標にも注目

昨日の為替相場は、FOMCを夜中に控えて夕方ごろまでやや円買い傾向が見られたものの値幅は小さく、夕方以降は戻しが入って様子見ムードでFOMC待ちとなりましたが、FOMC後にはドルが強く買われるとともに、円も強い位置を維持する形となってドル買い円買いとなりましたね。

今のところイベントで動きは出ているものの、年末特有の膠着状態や飛ぶような値動きは出ていないので、なんとなく通常の相場といった感じの印象ではありますが、これから年末で市場参加者がさらに減る中で、取引難易度は通常時に比べると高くなることが多いので、その点には注意しておきたいところ。

このような中で今日のイベントとしては日銀金融政策決定会合・政策金利発表・植田総裁記者会見、英中銀政策金利発表・英中銀金融政策委員会議事要旨、米GDP確報・フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米景気先行指数・中古住宅販売件数、メキシコ中銀政策金利発表、対米証券投資などが予定されており、特に日銀、英中銀政策金利発表前後には強い動きが出る可能性も。

そのため今日もまずは資金管理を万全にしたうえで、事前に上下にシミュレーションしておき、取引できそうな機会が来れば早い決済で少量取引する程度にしておきたいですね。

ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はUSDが0.73%、CADが-0.13%、CHFが-0.14%、GBPが-0.35%、EURが-0.48%、NZDが-0.97%、AUDが-1.04%となっていて、力関係は【USD>JPy>CAD>CHF>GBP>EUR>NZD>AUD】という形に。

火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【JPY>GBP>CHF>USD>EUR>CAD>NZD>AUD】でしたから、ドルやカナダが強い位置に変化したこと、円やスイスフランが強い位置を維持していること、オセアニアが弱い位置を維持していることなどがわかります。

続いて今朝6時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、ドル円のみ上向きでクロス円は下向きとなっており通貨ペアによってリスクが低い方向が違います。そのため今後は円を軸とした動きを見ておくと取引機会を見つけやすく、ここから円買いが加速すればクロス円はショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。

逆にここから円が弱い位置に再び戻っていき対円変動率が1%を超えてくると、各通貨の短期トレンドは回復してロングのチャンスに。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。

取引するうえでのポイントとしては、日銀金融政策決定会合前後の動きにまず注目し、朝からの短期トレンドが加速・変化するかというところを見極めて取引機会があれば狙うのも良さそうですし、その後英中銀政策金利発表からNY市場の米指標あたりでも動きが活発になることが想定されるので、そこで取引するのをあらかじめ想定して、力関係や短期トレンドを注視しておくと良いでしょう。

また年末ということも考えて資金管理はいつも以上に万全に。そのうえで資金管理上気になるポジションがある場合は、一旦落してリスクを軽くしておくなど、とにかく安全重視で相場を見ていくことが大事な時期かと思います。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2024/12/18

斉藤学さん

FOMCを前に様子見ムードと予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の結果】
・ダウ平均    43449.90(-267.58 -0.61%)
・日経平均(CFD)39295.00(-69 -0.18%)
・金・ゴールド  2645.19(-7.31 -0.27%)
・原油・WTI   69.75(-0.54 -0.77%)

【前日発表の経済指標】
★★★★
22:30(米)11月小売売上高(前月比) 前回:0.4% 予想:0.5% 結果:0.7%
★★★★
22:30(米)11月小売売上高(除自動車)(前月比) 前回:0.1% 予想:0.4% 結果:0.2%

【本日の戦略】

<全体的に上値が重くなる>

昨日のドル円は一時154円台前半まで上値を伸ばしましたが、NY時間に入ると上昇一服し失速。

米11月小売売上高(前月比)は結果0.7%と予想0.5%を上回った一方、自動車を除いたコア指数が結果0.2%と予想0.4%を下回ったことがドル売り材料となりました。

NYダウへの売りが続き9営業日連続安となったこともあって、その後は円高ドル安となり153円台前半へ下げています。

米10年債利回りは4.3%台へ低下、ドルは上値の重い状態が続くと予想します。

<明日早朝にFOMC政策金利が発表>

一方、クロス円も売りに押され全体的に下落しました。

FOMCでは、FRBは0.25%の米追加利下げを実施するものの、今後は慎重な利下げ姿勢を強調すると見られており、結果が出るまで全体的に様子見ムードが続くと予想します。

【経済指標】
★★★★★
28:00(米)米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表 前回:4.50-4.75% 予想:4.25-4.50%
★★★★★
28:30(米)パウエルFRB議長の定例記者会見

【本日の予想レンジ】
・ドル円   152.60〜154.00↓
・ユーロ円  160.00〜161.50↓
・ポンド円  194.30〜195.60↓
・豪ドル円  96.40〜97.70 ↓
・ユーロドル 1.0430〜1.0580→
・ポンドドル 1.2650〜1.2780→
・ドルスイス 0.8850〜0.8960↓

【通貨の強さ】
ポンド>ユーロ>ドル>豪ドル

【注目通貨】
・ドル(FOMC政策金利発表)

2024/12/17

為替研究所さん

2024年の振り返りと2025年のドル円の方向性予想

今年も残り2週間となり、いよいよと年の瀬が近づいてまいりました。今週はFOMC政策金利・日銀会合と日米の今年最後の金融会合が開催されますが、これが終われば市場もクリスマスモードになり、市場参加者もどんどん減っていき、これからが「師走相場」の本番となってきます。

昨年はドル円も10月に150円をつけて、為替介入もあって昨年の今頃だと140円台まで下がっており、また世界的にもいつ利下げを開始するのかという点に市場の関心が移っており、「2024年はさすがに金利差縮小から円高になるだろう」と思っている人が多かった印象でしたが、執筆時点ではオーストラリアを除けばほとんどの先進国で利下げを開始し、その一方で日本は利上げをして、それでもなおドル円は154円と、長期での相場を予想することの難しさを改めて感じる次第です。

ちなみに、ドル円についてはここ数年は大体年間10円ずつくらい上げていることがあり、この法則が正しければ来年の年末には160円辺りにありそうですが、この辺りがどうなってくるかというのも注目したいところです。

アメリカは来年はトランプ大統領体制で、今回の選挙で共和党が大勝したことも含めて、「トランプ色」が強い展開が予想されます。トランプさんの特徴として「関税」「通貨安志向」のどちらもあり、前者はインフレ懸念からの通貨高方向を、後者は当然通貨安を想起させるところで、一方的に動くというよりは、「トランプさんがこのくらいと思った水準になるようにレンジで動く」みたいな展開が予想され、そのポイントを予想するのが重要になりそうです(前回のトランプ大統領時代も、ドル円はかなりのレンジ相場でした)。

一方の日本については、利上げを本当にやるのかはともかく(今週の日銀は利上げ見送りのリークがこれだけ出ている以上見送りはほぼ確実、そして今見送って次以降にやる理由があるのかは正直疑問)、「他国が利下げに移る中で、相対的に金利差は縮小する」というのは間違いなさそうな一方で、日本政府や日銀関係者の発言タイミングを見ていると、今は145-150円辺りを心地よく感じて良そうで、また利上げが続けば「日銀の債務問題」も出てきそうな点から、「世界的に大きなリスクオフや景気後退、あるいはトランプ大統領の心地よく感じる水準がもっと下でもない限りは、そんなに円高には進みそうもないなあ」という感じで、日本がどうこうというより、外部環境次第なのかなと予想しています。

2024/12/16

為替太郎さん

日銀の利上げ機運の急低下で円安進む

先週金曜のニューヨーク市場では、ドル円が153円台後半まで上昇して取引を終えています。

少し前の月初めには150円を割り込む時期があったことを思えば、再び相応の値幅を伴った円安軌道に戻ってきた感があります。

これは、18日、19日に控えている日銀金融政策決定会合を前にして、日銀の利上げ機運が急速に後退したことが背景にあります。

この1か月間くらいの間のドル円は、日銀の利上げと日米金利差縮小の有無を巡る憶測により動かされている感があります。

先月時点では、今月の日銀金融政策決定会合での利上げの有無を巡る市場の見方は中立だったものが、中村日銀審議委員をはじめとする要人発言や各種報道を受けて利上げ観測が強まり、先月末から今月の月初にかけて、一時的に円高が進んだという経緯でした。

ここにきて逆に日銀の利上げ期待が萎むとともに、チャート的にもすっかり円安軌道に戻ってしまった感がありますが、ここで市場の予想を裏切る形でサプライズの利上げがあれば、再び円高方向に大きく進む可能性もあります。

また、今週は17日及び18日にFOMCが予定されています。3回連続の利下げの実施が行われるとみられています。

引き続き、内外金利差縮小タイミングが焦点ですが、年明け以降のFRBの動向は予想が難しいものがあります。

FRBのパウエル議長は、26年の任期満了まで留任が予定されているとはいえ、やはり1月のトランプ政権発足以降の経済政策を巡って不確実性が大きく、内外ともに政策の先行きは不透明です。

なお、週内にFOMCを控えたタイミングではありますが、本日はニューヨーク連銀製造業景気指数や、欧米各国のPMIなど、複数の経済指標の発表が予想されています。

週明け早々ではありますが、欧米時間に入ればこれらの内容次第で為替市場が大きく反応する展開も予想されるところです。

11:00 中国11月小売売上高
11:00 中国11月鉱工業生産
13:30 10月第三次産業活動指数
16:15 ラガルド総裁発言
16:30 スイス11月生産者輸入価格
17:15 仏12月製造業PMI
17:15 仏12月サービス業PMI
17:30 独12月製造業PMI
17:30 独12月サービス業PMI
18:00 ユーロ圏12月製造業PMI18:00 ユーロ圏12月サービス業PMI
18:30 英12月製造業PMI
18:30 英12月サービス業PMI
22:15 カナダ11月住宅着工件数
22:30 米12月ニューヨーク連銀製造業景気指数
23:45 米12月製造業PMI
23:45 米12月サービス業PMI
23:45 米12月総合購買PMI

2024/12/13

しーさん

当面のドルの見方

今週の注目指標であった米CPIは、前年比、前月比ともに先月より0.1ポイント強い結果となりました。この結果を受けて12月のFOMCでは0.25%の利下げがほぼ織り込まれており、極一部ですが0.50%の利下げの可能性もでてきました。今週のドル円は一時152円台の後半まで上昇しており、昨日の日足チャートを見るとまだ上昇しそうな形となりましたが、利下げの必要性が増したことからドルの頭が抑えられやすくなるのではと考えます。

12月は0.25%の利下げが実施されるものとして、その後は2〜3ヶ月ごとに0.25%の利下げがされるであろうという見通しになっています。9月のFOMCで発表されたドットチャートでは、2024年末時点の政策金利の中央値は4.50%弱でした。こちらはほぼ見通し通りの結果となりそうです。2025年末の中央値は3.50%弱となっており、0.25%の利下げを4回実施する見通しでした。市場の織り込み度もほぼ同じとなっており、今後のドルについての見通しはわかりやすいのかも知れません。

一方でわかりにくくなる要因となりそうなのがトランプ次期大統領です。すでに公表している政策などを総合すると、トランプ政権下でのドルは強くなる可能性が高そうだと考えられます。金利は下がるのでドル売りかと思いきや、米国経済は堅調な状態になるとすると、ドルが下支えされたり、利下げが必要なくなる可能性もあるかも知れません。昔は金利が下がればその通貨は売りと考えるのが当たり前でしたが、2025年のドルは昔と同じ考えではうまくいかないかも知れません。まずは今月のFOMCにて最新のドットチャートを見て金利見通しを確認したいところですが、当面はドルが強い状態が続くことを基本スタンスとして見ていこうと思います。

本日は12月の第2金曜日ということで、ボーナスが出る人も多いのではと思います。本日発表の指標ではそれほど大きなものはなさそうですが、せっかくもらったボーナスを減らさないように注意しつつ、ドル円の押し目買いを細かく繰り返してさらにボーナスを増やすことができればよいですね。

2024/12/12

ZEROさん

ECB金融政策・ラガルド総裁会見に注目

11日の米国株はまちまち。NYダウは下落、S&P500種49ポイント高(+0.82%)、ナスダック総合347ポイント高(+1.77%)でした。為替市場は円安。米11月CPI・前年同月比は2.7%(予想2.7%)、コア前年同月比は3.3%(予想3.3%)と、予想通りでした。米インフレが加速しなかったことを受け、12月FOMCでの0.25%利下げが確実視されています。

ブルームバーグは「日銀は消費者物価の加速感がみられず、海外経済の不確実性が強まっている中で、追加利上げを急ぐ状況にない」と、複数の関係者の話として報道しました。12月利上げ観測が後退し、円安で反応しました。日銀は12月据え置き、1月はデータ次第となりそうです。

本日はECB金融政策・ラガルド総裁会見が予定されています。利下げが見込まれていますが、ほぼ織り込み済みです。投資戦略はユーロ円、ユーロドルの戻り売りとします。それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2024/12/11

とあるエンジニアKさん

消費者物価指数待ちの一日

残すところ今年もあと三週間ですね。40を過ぎると身体の衰えもそうなのですが、時間経過の仕方も若いときとは全く異なるなと思う次第。日々忙しくしていると気がつけば光陰矢のごとしで時間ばかり過ぎてしまっているのを感じる毎日です。

【本日の指標】
本日は米国において11月の消費者物価指数が発表される予定。次なるFOMCは来週火曜日に予定されており、今まさに一週間前の直前シーズンを迎えておりますが、全体の景気後退が叫ばれつつもなお各種指標では好調さ維持する米国に対し、市場参加者は利下げと予想している者が多数を占めるとされています。ここ最近は動く材料を探して若干静かになっている為替相場だけに、発表に合わせて動き出す相場に注意したい場面です。

【本日の戦略】
ドル円は150円から151円台でウロウロ。日足でチャート外形を眺めると、一目均衡表の雲の中に飛び込もうかというところで上昇の傾向が見られつつも、若干方向性がなくなりつつあるなと思うここ1,2週間の相場です。この相場に流れを与えてくれるのは日米両国の金融政策ですが、前述の通り本日は米国において消費者物価指数の発表を控えており、その数値の善し悪しがドル円の上下動に動きを与えるある意味分かりやすい一日となりそう。日銀側は追加利上げに対して、米国は利下げか維持かというところで、景気後退があるようならば利下げを連想し、日米金利差減少によって円安是正の動きになると考えています。また、151円台ということで、一時は150円台後半まで円安が進んだ時には政府側の過度な円安による牽制があるものですが、昨日の石破首相の発言でも為替操作の否定や相場の安定に対して言及が為されるなどしましたが、今の水準からはその発言は気にしなくても良さそうです。週の戦略通りドル円売り継続とします。

2024/12/10

しましまさん

中国来年の金融政策スタンス変更を受けリスク選好の動き、ドル円は151円台へ上昇

昨日は、中国政府が来年の金融政策を「穏健」なスタンスから「適度に緩和的」に転換するとの方針を示したことを受け、中国景気回復期待からリスク選好の流れとなりました。

ドル円は149円台後半から151.35円まで大幅上昇、クロス円も堅調な動きでユーロ円は159.99円、ポンド円は193.41円、豪ドル円は97.80円の高値を付けました。ユーロドルは1.05ドル台中盤〜後半、ポンドドルは1.27ドル台前半〜後半で推移しました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

12:30:RBA政策金利発表
16:00:独・11月消費者物価指数
22:30:米・第3四半期非農業部門労働生産性・改定値

昨日のドル円は東京時間は149円台後半〜150円台前半で推移、欧州・NY時間は堅調な動きで151円台に乗せ151.35円の高値を付けました。今日堅調な動きとなると151円台後半〜152円付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると150円台後半〜中盤への下落が考えられます。

昨日のユーロドルは東京時間は1.05ドル台中盤で上値重い動きも欧州時間は1.0580ドル台まで上昇、NY時間は1.0595ドルまで上昇もその後は上値重い動きで1.05ドル台中盤へ下落しました。今日堅調な動きとなると1.05ドル台後半〜1.06ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.05ドル台前半〜1.05ドル付近への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2024/12/09

為替見習さん

円、ドル軸の力関係変化と欧州市場・米国市場の短期トレンド変化に注目

先週金曜の為替相場は、雇用統計後の円買いが強く出たことで短期トレンドは下向きに変化し、全体的に力関係も「リスク回避型」に近い状態となって引ける結果となりました。

また一週間を通してみても年末相場らしくやや神経質な値動きが見られるようになっていて、取引の難易度は高くなっているので無理して取引しないようにしたいところ。

例年年末になると円高アノマリーということも聞かれますが、過去20年以上取引してきて思うのは、統計的に円高が多いというわけでもなく、どちらかというと市場参加者が減る年末相場において、急に値が飛ぶような動きが発生しやすく、それが円高方向に来るとより強く感じるのでそういう印象なのかなというところ。

今はまだ12月に入ったばかりなのでそうでもないですが、中盤以降は確実に相場参加者が減ってきて、ピーキーな動きが多くなりますので、その点にも注意しながら相場を見ていきたいですね。

ではまず力関係について、週間予想で記載しましたので重複しますが、先週金曜は【CHF>JPY>USD>GBP>EUR>NZD>CAD>AUD】という形になっていて、先週木曜の【EUR>CHF>NZD>GBP>AUD>CAD>JPY>USD】から比べると、円とドルが弱い位置から強い位置に変化したこと、スイスフランが強い位置を維持していること、ユーロやオセアニア、カナダが弱い位置に変化したことなどが見てとれます。

また短期トレンドはドル円クロス円ともに金曜の動きを受けて下向き。現状は円買いの動きが続けばショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。

逆にここから再び円売りに変化して対円変動率が1%を超えてくれば、短期トレンドが上向きの通貨ペアが出てきてロングのチャンスに変わります。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。

今日のイベントとしては日本のGDP改定値や中国消費者物価指数などが予定されているものの、それ以外は目立ったイベントもないので基本は円軸ドル軸の力関係変化と、短期トレンド変化に注目すると良いでしょう。

もしあまり動きが出なければ無理に取引することはない1日だといえますので、年末ということを考えて資金管理やポジション整理に時間を使うのも良いかと思います。その上で取引したいのであればまず資金管理を万全にしたうえで取引は必ず当日決済に。かつ注文量は控えめにしておきたいところ。

毎年年末になると市場参加者が減ることで動きが神経質になったり、急に値が飛ぶようなこともありますので、あまりリスクを積極的に取りに行くというよりは、極力様子見を基本としてリスクが低い相場のみ少し取れたら十分、という考え方で相場に臨むほうが良い結果になるかと思います。

それでは、今日も一日頑張りましょう!

2024/12/06

斉藤学さん

米雇用統計の発表を前に様子見ムードと予想

みなさんこんにちは、斉藤学です。

【前日の結果】
・ダウ平均    44765.71(-248.33 -0.55%)
・日経平均(CFD)39420.00(+24 +0.06%)
・金・ゴールド  2631.24(-18.55 -0.70%)
・原油・WTI   68.54(0.00 0.00%)

【前日発表の経済指標】
★★★
22:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:21.3万件 予想:21.5万件 結果:22.4万件

【本日の戦略】

<やや円高ドル安の地合いに>

昨日のドル円は上値が重く、150円台を割れる場面がありました。一時150円台後半まで買われる場面もあったのですが、NY時間に入ると軟調になり、早朝にカリフォルニア州北部でマグニチュード7の地震が起きたことで円高優勢に。

米10年債利回りは4.175%へ低下、今晩発表の米雇用統計を前にドルはやや上値の重い状態が続くと見ます。

<ユーロが堅調と予想>

一方、ドル円以外のドルストレートが買われたことで、クロス円はまちまちの動きとなりました。

通貨別にはユーロが強く、来週のECB理事会で大幅利下げの見通しが後退したことが買い材料に。悪材料出尽くし感もあって、しばらくはユーロへの買いが入りやすいと予想します。

<22時30分の米雇用統計に注目>

今晩は、22時30分に米11月雇用統計が発表されます。

前哨戦となる米11月ADP雇用統計は、結果14.6万人と予想15.0万人を下回っていましたが、今晩発表の米11月非農業部門雇用者数は前回1.2万人に対し予想20.0万人と急増する予想。

前回の米10月雇用統計は、結果1.2万人と2020年12月以来となる最小の伸びに終わったのですが、大型ハリケーンによる混乱や航空機大手ボーイングのストライキが影響していたため、今回は反動で急増すると思われます。米雇用がしっかり回復していることが確認されれば、ドル高の地合いとなるでしょう。

【経済指標】
★★★★★
22:30(米)11月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回:1.2万人 予想:20.0万人
★★★★★
22:30(米)11月失業率 前回:4.1% 予想:4.2%
★★★★
24:00(米)12月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 前回:71.8 予想:73.0

【本日の予想レンジ】
・ドル円   149.20〜150.60↓
・ユーロ円  158.20〜159.50→
・ポンド円  190.50〜192.00↓
・豪ドル円  96.00〜97.30 ↓
・ユーロドル 1.0530〜1.0680↑
・ポンドドル 1.2700〜1.2850↑
・ドルスイス 0.8700〜0.8850↓

【通貨の強さ】
ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル

【注目通貨】
・ドル(米11月雇用統計の発表)

2024/12/05

為替研究所さん

師走相場と豪ドル/NZドル短観

今年も早いもので、ついに12月になり、雇用統計も今週が最後となります。12月の相場は師走相場とも呼ばれ、「市場参加者がどんどん減っていって、基本的に動きづらいが、動く時は流動性の低さから急に変な動きをすることもあり、分かりづらい」とされております。

実際に過去の相場を思い出しても、感謝祭〜クリスマス前後で株価が大きく崩れるというのはここ数年でも複数回観測されたり、また年末ではないものの、2019年は年始に「フラッシュクラッシュ」と呼ばれた暴落もあったように、年末年始特有の値動きというのは確かにあるよなあという感覚はあります。

12月のアノマリーとしては、

・ドル円については、上がるも下がるもほぼ半々であり、傾向がない
・一方ユーロ円、ポンド円、スイスフラン円、豪ドル円、NZドル円等、欧州通貨やオセアニア通貨は強く、それらの通貨は対ドルでも強い(円とドルが互角の傾向なので)
・豪ドル/NZドルで見ると、かなり強い下落アノマリーがある

という感じで、個人的にはユーロ/ドルが上がったり、ドル/スイスが下がった時には前者は売り、後者は買いでポジションを持ちたいなあと思いながら今のところは見ています。

豪ドル/NZドルについては、先週のRBNZで市場予想通り0.5%利下げ、来年年明け早々の利下げまで示唆(シルクRBNZ総裁補によると、0.25%か0.5%の利下げを検討とのこと)しながらも、一部で織り込む動きのあった0.75%利下げがなかったことや、また来年以降の金利見通しで、現在4.25%の状態から、2025年末が3.6%、2026年末3.2%と、「ある程度ガツンと下げて、そこからはある程度横ばい」というような動きが示唆されたこともあって、NZドルが上昇し、豪ドル/NZドルは一時1.118まで行っていたのが、今は1.097前後と、かなり落ちてきました。

もう一つのRBAについては、来週12/10に今年最後の会合があり、ここでは据え置きがほぼ確実、問題は来年のどのタイミングで利下げが来るかですが、今の状況で何かヒントが出てくるとも思えず、この会合を狙ってポジションを持つというのは難しそうだと見ています。

今の状況を考えると、1.1辺りを前後したレンジ相場の継続というのが一番考えやすく、もし1.12くらいまで上がって来れば損切も入れつつ売っても良いとは思うものの、少し前のように積極的に売りたい環境でもなく、「レンジを前提に、自動売買や、上がりすぎ・下がりすぎを狙い撃つ」というのが良いかなと思っています。

2024/12/04

為替太郎さん

リスクオン・ムードの中での円高

今週は、株式市場を中心にリスクテイクの動きが強まっていますが、これと対照的に為替市場では円高傾向になっています。目先の材料として、トランプ次期政権の政策をはじめとする先行き懸念の中ではありますが、ニューヨーク市場では、ナスダック指数や、S&P500が最高値を更新するなど、堅調な動きが続いています。東京市場でも日経平均は昨日の大幅高に続き、今日も上昇して取引が始まっています。

こうした株式市場の堅調と比較して、ドル円は日米金利差の縮小期待が円高を主導する中で、断続的に150円を割り込む展開となっています。とりわけ昨夜は、韓国で大統領が戒厳令を46年ぶりに発令したと報じられたことで、リスクオフの円買いが進み、一時148円台までの円高が進む場面もありました。もっとも、戒厳令はわずか6時間あまりで大統領により終了が宣言されるなど、材料として長続きせず、目先では再び149円台後半まで値を戻してきています。引き続き、韓国の政治的混乱が続くことが懸念されるところではありますが、この先の主要通貨に対する影響に関しては、いまのところ限定的である可能性が高いように思われます。

今週は、アメリカの雇用関係の指標が複数予定されています。よって、今後の市場の関心事は、再び日米金利差に回帰するのではないかとみられます。とりわけ金曜日の雇用統計は、先月の落ち込みの反動から大幅な改善が見込まれています。直近では、米製造業PMI確報値の上方修正やISM製造業景況指数の上振れなど、強めの経済指標が続いています。雇用統計の結果も注目されます。直近では短期間でそれなりの円高に傾いています。ポジション調整の意味で、仮に強めの米指標が出た場合値幅を伴うドル高局面も想定されるところです。

10:45 中国11月Caixinサービス業PMI
17:00 南ア10-12月期四半期消費者信頼感指数
17:50 仏11月サービス業PMI
17:55 独11月サービス業PMI
18:00 ユーロ圏11月サービス業PMI
18:00 英ベイリーBOE総裁、発言
18:30 英11月サービス業PMI
19:00 ユーロ圏10月卸売物価指数
21:00 米MBA住宅ローン申請指数
22:15 米11月ADP雇用統計
22:30 カナダ7-9月期四半期労働生産性指数
23:45 米11月サービス業PMI
23:45 米11月総合PMI
24:00 米11月ISM非製造業景況指数(総合)
24:00 米10月製造業新規受注
27:45 パウエル議長発言
28:00 米ベージュブック

2024/12/03

しーさん

12月の相場感

昨日は東京タイムの前半はドル円が買い戻されて一時150円台後半まで戻していましたが、欧州タイムに入ってからは軟調な展開となり、再び150円を割りこんできました。相関性の高まっている米債利回りの日足チャートを見てみると、下落後の踊り場のような形になっています。ドル円も一旦底打ちするのかも知れませんが、昨日の日足は上ヒゲの長い十字線となり、もう少し下落するのかも知れません。

12月は日銀の利上げがあるかも知れないという話があります。先日、植田日銀総裁は利上げの時期について「データが想定通りに推移しているという意味では近づいているといえる」と発言されており、利上げを匂わせていました。しかし個人的には日銀には何度も騙されてきたので、このような発言だけでは利上げがあるとは断定できません。過去には期待させておいて何もせずに逆方向に動くことを何度も経験してきたため、今回も据え置きになる可能性が十分にあると考えておこうと思います。

欧州のECBは12日、米国FOMCは18日(実質19日の早朝)、日銀は19日にそれぞれ会合があります。ECBでは利下げが確実視されており、0.25%なのか0.50%なのか、一部では0.75%の利下げがあるかもという話もでていました。FOMCでは0.25%の利下げが有力となっていますが、今週のデータ次第ではどうなるかわかりません。日銀はどちらとも言えませんが、個人的には利上げはしないだろうと考えます。

これらを踏まえると、ユーロが弱く、ドルはどっちつかずだが強め、円もどっちつかずだが強めと見ると、ユーロドルの売りやユーロ円の売りが狙い目といったところでしょうか。今日明日の話ではありませんが、12月の相場として基本的にはユーロ安と見ておくのが良いかも知れません。

本日の相場としては、ユーロドルの売り狙いとするか、ドル円の下げ止まりを期待しつつ買い下がりも視野にいれて見ていきたいと思います。

2024/12/02

ZEROさん

ドル円下落の流れ止まるか?

【HOT CURRENCY ドル円 149.50〜151.50】

11月のドル円相場は米大統領選挙後に上昇が加速しましたが、月末には大統領選挙直前の価格を下回りました。

トランプトレードとして米株高やビットコインの上昇は継続しているものの、ドル買いや米国債売りは短期間で終了しました。

先週末は11月東京都区部コアCPIは2.2%(予想2.1%、前回1.8%)と、予想・前回ともに上回りました。

加えて日銀植田総裁は「データが想定通り推移しているという意味では近づいている」と発言し、円高が加速しました。

本日は米11月ISM製造業景況指数が発表される予定です。その他、日銀関連やトランプ次期政権関連が材料となりそうです。

投資戦略はユーロ円、ユーロドルの戻り売りとします。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

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