【HOT CURRENCY ドル円 142.50〜144.50】 29日の米国株は上昇。S&P500種23ポイント高(+0.40%)、ナスダック総合74ポイント高(+0.39%)でした。為替市場はドル安。 米連邦高裁は、米国際貿易裁判所のトランプ政権の世界的な関税措置を違法とする判断について、効力を一時停止すると判断しました。 米新規失業保険申請件数24.0万件(予想23.0万件)と、予想より悪い結果でした。米1-3月期GDP改定値や新規失業保険申請件数の結果を受け、ドル売りで反応しています。 結局ドル円は146.27まで上昇後は失速し、143円後半まで下落しています。ユーロドルは1.1210まで下落後、1.1384まで上昇しました。 本日は米4月PCEデフレーターが発表される予定です。当面トランプ関税への不透明感は拭えず、リスクオン方向へ力強く動いていくことは無さそうです。 投資戦略は引き続き中期でユーロドル押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
5月も終わりを迎え、もうすぐ6月。プロ野球で交流戦が始まる時期になると、また一つ季節が巡ってきたなと感じる日々です。また、例年ですと関東地方では6月に入るとすぐ梅雨の時期になるのですが、今年は例年並みの同時期に梅雨入りの予報が報道されています。 【本日の指標】 本日の指標は小粒。指標によって動くことはなさそうです。 【本日の戦略】 昨晩は米国において月初に開催されたFOMCの議事要旨が発表されました。「不確実性は高まっている」という報道の裏には、トランプ関税政策がある模様。各種米国の指標も迷走を続けている状態であり、昨年までの利下げのブームを完全に摘み取ってしまった感があります。今回の発表では米国株価下落という反応を相場は示した模様ですが、ドルはさほど大きな反応を見せなかったのがポイント。 注目のドル円は今週一週間は週初から先週までの動きとは一転、円安ドル高の動きを見せています。レンジ相場の様相を示しています。更には日本時間29日朝に発表された米連邦裁判所による、”対米貿易黒字を抱える国々からの輸入品に対して全面的に課税するのは大統領権限の逸脱”という判断がなされたとの報道がドルを押し上げる形となり、再び145円台まで戻ってきました。本記事執筆の時点では相場の反応が先行する形で、まだニュースの詳細は流れておりませんが、関税に対して司法の待ったがかかったというのは今までに無い流れであり、今後明らかになるに連れて一波乱ありそうな予感。 週の戦略で打ち出したドル円の売りはいったんクローズし、急変する相場の行方を見守ることにしたいと思います。また、相場に対して直接的な影響を与えるわけではありませんが、ハーバード大学留学生問題、トランプ氏とマスク氏の減税に対する確執、米国が停戦を仲介するロシアウクライナ紛争の雲行きが怪しくなるなど、トランプ政権に対する逆風が吹き始めており、これらの結果も前述の裁判所判断の出方に対する政治の反応が影響すると推測されます。
昨日は米4月耐久財受注や米5月消費者信頼感指数の強い結果等を受けドル買いに、NYダウも大幅反発しリスク選好的な流れとなりました。 ドル円は堅調な動きで欧州時間に144円台へ上昇、NY時間は144.45円の高値を付けました。ユーロドルは上値重い動きで1.1323ドルまで下落、ポンドドルも1.3500ドルまで下落しました。クロス円は堅調でユーロ円は163.94円、ポンド円は195..63円、豪ドル円は93.10円の高値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 10:30:豪・4月消費者物価指数 11:00:RBNZ政策金利発表 16:55:独・5月失業者数/5月失業率 23:00:米・5月リッチモンド連銀製造業指数 27:00:FOMC議事録公表 昨日のドル円は東京午前は軟調な動きで142.11円の安値を付けるも午後は143.40円台まで上昇、欧州時間は144円台前半まで上昇しNY時間も概ね144円台で底堅く推移しました。今日堅調な動きとなると144円台後半、まだ上へ行くと145円台中盤まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると143円台中盤、まだ下へ行くと143円付近への下落が考えられます。 昨日のユーロドルは東京時間は1.14ドル付近から1.1360ドル台まで下落し欧州時間は1.13ドル台中盤で上値重い動き、NY時間も1.13ドル台前半〜中盤で上値重く推移しました。今日堅調な動きとなると1.14ドル〜1.14ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.12ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、全体的に円が力関係上弱い位置で推移する展開となったこともあって、ドル円クロス円ともに円売り方向に攻めやすい相場となりましたね。 ただ今日は朝から植田日銀総裁発言を受けて再び円が強い位置に戻ってきており、円軸の力関係変化が活発な状態は取引する判断が容易になるということを考えると、引き続き夕方以降も円軸の力関係変化を見ておくと良さそうです。 このような中で今日のイベントはユーロ圏消費者信頼感、米耐久財受注・ケースシラー住宅価格指数・消費者信頼感指数等が予定されており、夕方以降は円軸に加えてユーロ軸、ドル軸の力関係変化もある程度変わってくることが想定されますので、昼までの相場からはまた様相が変わることも予測してシミュレーションしたいですね。 ではまず先週金曜から月曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、月曜はGBPが0.53%、NZDが0.52%、EURが0.43%、CHFが0.27%、USDが0.26%、AUDが0.25%、CADが0.22%となっていて、力関係は【GBP>NZD>EUR>CHF>USD>AUD>CAD>JPY】という形に。 先週金曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【NZD>AUD>CHF≒JPY>CAD>GBP>EUR>USD】でしたから、円が弱い位置に変化したこと、ポンドとユーロが強い位置に変化したこと、豪ドルが位置を落としたことなどがわかります。 ただ10時現在は円が再び強い位置に来ていて、リアルタイムに変化しているのでざっくり参考までにですが、【JPY>CHF>EUR>GBP>NZD>CAD>AUD>USD】となっていますので、この円軸の強弱を特に見ておきたいところ。 続いて今朝10時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日から今朝の動きを受けてドル円クロス円ともに短期トレンドが下向きとなっていますので、ここから円買いの動きが加速すればショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円が力関係上弱い位置に変化すれば一旦フラットに近くなりリスクが高まりますが、そのまま対円変動率が1%を超えてくると短期トレンドが上向きのものが出てきてロングのチャンスに変わります。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、欧州時間以降の指標や欧州勢、NY勢の動きでまた相場が変化する可能性を考慮し、まずは昨日から昼までの力関係変化をしっかり把握することが重要かと思います。 その上で夜の相場で取引する予定であれば、普段取引している通貨ペアを中心に上下両方にシミュレーションし、特に円軸ドル軸の力関係変化が出た場合に自分はどう行動するかまで落とし込んでおくと良いですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【先週末の結果】 ・ダウ平均 41603.07(-256.02 -0.61%) ・日経平均(CFD)36865.00(-295 -0.80%) ・金・ゴールド 3359.65(+65.55 +1.99%) ・原油・WTI 61.70(+0.56 +0.92%) 【先週末発表の経済指標】 ★★★ 23:00(米)4月新築住宅販売件数(年率換算件数) 前回:72.4万件 予想:69.5万件 結果:74.3万件 ★★★ 23:00(米)4月新築住宅販売件数(前月比) 前回:7.4% 予想:-4.0% 結果:10.9% 【本日の戦略】 <トランプ関税の影響が続く> トランプ関税をめぐるポジション調整が続き、ドル円は142円台半ばへ下落しました。米4月新築住宅販売件数は良い結果となったものの、流れを覆すには至らず。 トランプ大統領が、アップルに対してiPhoneを米国で生産しない場合は同社に25%以上の関税を課すとソーシャルメディアへ投稿。さらに、EUに対しても貿易協議に全く進展が見られないとして、6月1日からEUの輸入品に50%の関税を課す考えを示したことを受け、再び売り圧力が強まる結果に。米10年債利回りは4.507%へ低下、ドルは調整の地合いが続くと予想します。 一方、クロス円も連れ安となって売りに押されました。ドル円以外のドルストレートが全面高となったことで、豪ドル円やNZドル円は前日比プラスとなりましたが、全体的には株安による円高に押されると予想します。 <USスチール買収承認の報道も> 一方で、週末のNY市場引け前に、トランプ米大統領が日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収を承認したとの報道が流れました。この報道を受け、米USスチール株は+21.24%と大暴騰して取引を終了しています。各国が行っている貿易協議への進展期待が高まれば、ある程度は円安ドル高で反応する可能性もあります。 今のところ、週明けのマーケットへどの程度影響を及ぼすかは不明ですが、ボラティリティが高まるようであれば、落ち着くまでは様子見が無難そうです。 【経済指標】 ★★★★★ 23:30(欧)ラガルドECB総裁の発言 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 141.50〜143.00↓ ・ユーロ円 161.00〜162.50↓ ・ポンド円 192.00〜193.50↓ ・豪ドル円 91.50〜93.00 ↓ ・ユーロドル 1.1300〜1.1450↑ ・ポンドドル 1.3500〜1.3650↑ ・ドルスイス 0.8140〜0.8260↓ 【通貨の強さ】 ユーロ>ポンド>豪ドル>ドル 【注目通貨】 ・ドル(トランプ関税の影響)
今週は相場全体としては「国債利回り」に注目が集まる週となっており、石破首相の「日本の状況はギリシャより悪い」という発言で日本の10年債利回りは1.55%と今年の最高値1.567%も射程圏内に入り、30年債については過去最高の3.159%にまで達し、特に30年債についてはチャートで見ても「やばい上がり方してるな」という感じになっています。 そしてこの債券市場の動揺は、元々格下げや「アメリカ離れ」で米金利が上がったこともあり、日本の動揺が連鎖したのかどうかはともかく、いずれにしてもアメリカの方も金利上昇には悩まされており、10年債は4.5%を超え、関税ショックの時の高値を超えはじめました。 またアメリカについては20年債入札もかなり不調で、その後は金利上昇+ドル安+株も小幅とは言え下落とトリプル安方向になりました。 これまで日米の国債は「安全資産」の代表格でもあり、特に金融機関などは国債を多く保有していますが、これらの価格が急落することで金融市場全体の信頼性への懸念が出てくるとかなりまずい事態になるリスクもある一方で、では日銀やFRBが「救済」に入るかというと、日銀は今の環境でそれをやると大幅な円安(インフレ方向への悪影響)を招きかねなかったり、FRBについてもそもそもトランプ大統領のやることがコロコロ変わる中で動けない状態になっている(そして我慢比べになるとトランプ大統領の方が折れるのが恒例)ことや、こちらも米ドルの基軸通貨としての信頼の喪失というリスクもあることを考えると、なかなか打開策もなく、「市場が落ち着くのか、このままパニックに陥るのか」を見ているしかないかなと思っています。 仮に今後この金利高騰問題が続く場合、ドルについては最近の流れを見る限りは「アメリカ離れ」からのトリプル安方向に来そうだなと思われる一方、日本円については去年までと違って今年は「リスクオフの買い」も割と根強いことから、「ドル円は落ちるだろうけど、他のクロス円がどうなるかはいまいち読みづらい」という感じで、個人的には今は裁量は休んで持ってるポジションのホールド+自動売買で様子見しています。 もし今後良い材料が出うるとしたら、これから赤沢経済再生相が訪米して関税交渉に臨みに行くことで、今回はベッセント長官が欠席するので何かが決まるとは考えづらいですが、来週にも再交渉の予定とのことで、この辺りで良い結果が出れば、また相場の流れも変わる可能性もあり、いずれにしても今は「様子見」のターンかなと思ってます。
今週に入って、再びドル安円高の傾向が強まってきました。 昨日の東京時間のドル円は、朝の144円半ばからはじまり、一時は143円半ばまで、大幅な円高に進みました。その後の海外市場で上下に動いたものの、今日も143円台半ばの推移になっています。アメリカの国債の格下げから、再びドルが売られる全体的な流れにトレンドが回帰しています。これを受けて、円を含む主要通貨に対するドル安の動きが進んでいます。米国債の格下げを受けた債券価格の下落により、30年債利回りが5%を超えるなど、ニューヨーク市場では、株安・ドル安・株安のトリプル安の構図になっています。目先では、アメリカ経済に対する懸念のドル安に加えて、地政学リスクも円買いの材料になりました。 今週は、イスラエルがイランの核施設への攻撃を計画しているとの報道もありました。イスラエルとイランの緊張の高まりによる、中東情勢の一段の悪化が嫌気され、市場でのリスクオフの材料となっています。 さらに、22日からは、G7財務相・中央銀行総裁会合が開催されています。要人の発言や公表の内容次第で、為替市場でも、大きな反応が出てくる場面も想定されます。そうしたなかで先立って行われた、日米財務相会合では、具体的な為替水準に関する言及はなく、日米の為替に対する従来姿勢に変化がなかったと報じられました。これにより、昨夜は一時的にドル買いがやや強まる場面もありました。 もっとも、その後、アメリカの20年債入札の不振で債券価格が下落したことで長期金利が急騰。ドル安が再開しました。ニューヨーク市場は、またもドル安、株安、債券価格のトリプル安の展開となっています。 アメリカ経済の先行き不安と、ドルの弱さが目立つ展開が続きます。ひとまずは、ドルの下値メドの見極めをすべき時期かもしれません。 15:45 仏5月企業景況感指数 16:15 仏5月製造業PMI 16:15 フランス5月サービス業PMI 16:30 独5月製造業PMI 16:30 独5月サービス業PMI 17:00 ユーロ圏5月製造業PMI 17:00 ユーロ圏5月サービス業PMI 17:00 独5月IFO企業景況感指数 17:30 英5月製造業PMI 17:30 英5月サービス業PMI 17:30 香港4月消費者物価指数 20:30 ユーロ圏ECB理事会議事要旨 21:00 メキシコ1-3月期GDP 21:30 米週次新規失業保険申請件数 21:30 カナダ4月鉱工業製品価格 21:30 カナダ4月原料価格指数 22:45 米5月製造業購買担当者景気指数 22:45 米5月サービス部門購買担当者景気指数 22:45 米5月総合購買担当者景気指数 23:00 米4月中古住宅販売件数
今週のドル円は、ここまでやや円高気味に推移していますが、明確な方向感がない状態で144〜145円台でうろうろしています。本日から始まるG7の場にて加藤財務相とベッセント財務長官の会談に注目が集まっており、加藤氏が為替について協議すると発言しただけで為替市場が反応するほど、ヘッドラインに敏感になっているようです。 日米財務相会談の結果がどのタイミングで報じられるかは不明ですが、円安を是正する内容となるのか、さらには並行して行われている関税交渉の結果がどうなるのかがでるまでは、引き続き方向感のない相場になる可能性が高そうです。 世論調査では、日米関税交渉に期待できないとの回答が72%だったという情報があります。関税交渉がうまくいかなければ、今後の日本経済の打撃は避けられないとの思惑から日本売り=円安となるだろうと考えられます。しかし、米国は円安ではなく緩やかな円高(ドル安)を望んでおり、円安になったタイミングで関税引き下げのカードを切ることで円高に誘導できるかも知れません。関税が引き下げられた場合はリスクオンとなって円安になるのでは?とも考えられますが、米国にとって貿易赤字を出している国との交渉はすんなりとはいかないのかも知れません。少なくとも今回の交渉にはベッセント財務長官が出席していないため、合意に至る可能性は低いのではと思われます。 本日の予想ですが、指標イベントとしてはこれといったものがないため、日米の会談や関税交渉に関連したヘッドライン次第で動きが出るかどうかといった展開を予想します。ヘッドラインがでなければ、ボラティリティが低く手を出しづらい展開となるかも知れませんので、本日は基本的には様子見としておきたいと思います。ドル円は米国格下げの影響もあって下目線で見ていきたいところなので、上昇する場面があれば売りエントリーを狙っていきたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 144.00〜146.00】 19日の米国株は上昇。S&P500種5ポイント高(+0.09%)、ナスダック総合4イント高(+0.02%)でした。為替市場はドル安。 先週末にムーディーズが米格付けをAaaからAa1へ引き下げたことを受け、ドル安で始まりました。 ただし、4月に米トリプル安が2回起きていることや、投機筋のドル売りポジションが積み上がっていることから、反応は限定的でした。 米国の財政問題は、第2次トランプ政権が終わるまで、4年間続く大きなテーマです。巨額の国債償還をこなしつつ、金利上昇を抑えられるか注目が集まっています。 為替市場では3月4月にトランプ関税への警戒感からドル安が加速しましたが、投機筋のドル売りポジションが積み上がっているため、なかなかドル安が進まなくなっています。 当面はドル・円・ユーロ主要3通貨が拮抗した状態が続きそうです。 投資戦略は中長期でユーロドル押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
5月も半ばを過ぎると、時折見せる夏のような気候の一日がありますね。早くも冷房が動き出す日々の一方で、朝晩との気温差、そして次の日との大きい気温差が身体に対して時折不調となる原因の一つです。それでも暑すぎず寒すぎず日中が長い最近の日々は一年で最も過ごしやすい日々で大事にしたいと思います。 【本日の指標】 本日は大きな指標の発表は予定されておりません。 【本日の戦略】 本日は前述の通りで、目立った指標発表も予定されておらず、静かな相場が予想される一日。市場が昨今注目するのは週の戦略で述べたように米国が行う各国との関税交渉ですが、忘れてはいけないのが日本や中国といった国々だけではなく、韓国や英国といった日本以外の国々との交渉です。いずれも若干ではありますが進んでいます。 つい先日は英国との貿易協定について進展があり、自動車においては英国から米国への輸入に対して低関税輸入枠の導入、同鉄鋼・アルミニウム製品についても追加関税を25%から0%に引き下げることを発表するなど、確実な合意があったと報道があったばかり。ただし相互関税の上乗せ税率分は7月上旬に暫定で導入したとされる90日間の停止期間期限満了を迎え、各国に対してどう交渉していくかが焦点。 20カ国にも満たない国々を「重点国家」と定めて交渉を行っているようですが、それ以外の国については一方的に関税を設定するとされており、本当にそれが成り立ち得るのかが今後の論点となりそう。確かに米国にとっては全ての国々に対して交渉を行っていくだけの人的・時間的な余裕は確実にないものと考えるが自然の流れと思いますが、本当に高関税を発動させるのかが各国の懸念点であり、高関税によって米国を外す貿易ルートが現実化していくのであれば、まさにパワーバランスの変更とも言える事態で、中長期的に相場に対して影響を当てることとなりそうです。 また、高関税化による米国国内のインフレも明確化しているとの報道があり、今後各種指標に明確化してくるものと推測されます。各国との交渉、米国国内のインフレ状況、更には今回の関税問題で半ば主役を奪われた米国金利動向など、浮き足だった相場が落ち着くのはもう少し先となりそうです。
昨日は、今月初めに米国と韓国が為替政策について協議したとの報道等を受けドル円は軟調な動きで欧州序盤に145.50円付近まで下落、NY時間も上値重い動きで145.41円の安値を付けました。 ユーロドルは上値重く小動き、クロス円も軟調でユーロ円は162.75円、ポンド円は193.44円、豪ドル円は93.14円の安値を付けました。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 08:50:日・第1四半期GDP 21:30:米・4月住宅着工件数/4月建設許可件数 23:00:米・5月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 29:00:米・3月対米証券投資 昨日のドル円は東京時間は軟調な動きで146円を割り込む動きとなり欧州序盤145.50円付近まで下落もその後は緩やかに反発し146円台前半まで上昇、NY時間は再び上値重く概ね145円台中盤〜後半での動きとなりました。今日も軟調な動きとなると144円台後半、まだ下へ行くと144円付近への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると146円付近、まだ上へ行くと146円台中盤へ上昇できるか見たいです。 昨日のユーロドルは1.11ドル台後半〜1.12ドル台前半での上値重い動きでした。今日堅調な動きとなると1.12ドル台中盤まで上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.11ドル台中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
昨日の為替相場は、朝から全体的に円が力関係上強い位置で推移する展開が続き、夕方の欧州勢参入以降はそれが加速する形となりましたね。またドル軸では夕方以降ドルが買われる動きが発生しており、円軸ドル軸の動きが明確となっています。 ここ最近は円が弱い位置に来る場面が多く見られたことからやや相場も落ち着きを取り戻していますが、以前トランプ大統領の発言から急にリスク回避の動きが進んだこともありますので、引き続き円軸・ドル軸の力関係を注視しつつ、急変動も想定しながら相場を見ていくと良さそうです。 このような中で今日のイベントとしては豪雇用統計、英GDP速報・鉱工業生産、ユーロ圏GDP速報・鉱工業生産、米卸売物価指数・小売売上高・NY連銀製造業景気指数・フィラデルフィア連銀製造業景気指数・パウエルFRB議長発言・鉱工業生産と、夕方以降は特に重要度が高いイベントが続いており強い変動が出る可能性にも注意したいところです。 ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はUSDが-0.47%、EURが-0.61%、GBPが-0.81%、CHFが-0.82%、CADが-0.84%、AUDが-1.14%、NZDが-1.20%となっていて、力関係は【JPY>USD>EUR>GBP>CHF>CAD>AUD>NZD】という形に。 火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【AUD>NZD>GBP>EUR>CHF>JPY>CAD>USD】でしたから、弱い位置にあった円やドルが強い位置に変化したこと、強い位置にあったオセアニアが弱い位置に変化したこと、カナダドルが弱い位置を維持していることなどがわかります。 続いて今朝6時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、昨日の動きを受けて全体的に短期トレンドが下向きとなっていますので、このまま円買いの動きが加速すればショートのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円が力関係上弱い位置に変化すれば一旦フラットに近くなりリスクが高まりますが、そのまま対円変動率が1%を超えてくると短期トレンドが上向きのものが出てきてロングのチャンスに変わります。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 取引するうえでのポイントとしては、欧州時間以降の指標で動きが強く出る可能性を考慮し、まずは昼頃までどのような力関係変化が出たか、強い通貨、弱い通貨はそれぞれ何かを明確に把握しておくと良いでしょう。 その上で自分が普段取引している対象通貨に変化が出ているか、ポンド、ユーロ、米ドルといった指標と関連する通貨かどうかを考えて、上下両方にシミュレーションしておくと良いかと思います。 以前も書いたように資金管理やポジション管理、そして事前の上下両方へのシミュレーション等の準備が不足していると、いくらチャンスと思える相場がきたとしても取引の成功率は下がりますので、まずは準備を万全にしておきたいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 42140.43(-269.67 -0.64%) ・日経平均(CFD)38340.00(+156 +0.41%) ・金・ゴールド 3249.52(+15.79 +0.48%) ・原油・WTI 63.65(+1.70 +2.74%) 【前日発表の経済指標】 ★★★ 21:30(米)4月消費者物価指数(CPI)(前月比) 前回:-0.1% 予想:0.3% 結果:0.2% ★★★ 21:30(米)4月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 前回:2.4% 予想:2.4% 結果:2.3% ★★★ 21:30(米)4月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) 前回:0.1% 予想:0.3% 結果:0.2% ★★★ 21:30(米)4月消費者物価指数(CPIコア指数)(前年同月比) 前回:2.8% 予想:2.8% 結果:2.8% 【本日の戦略】 <ドル以外の通貨が買われる> 前日に急伸したドル円は底堅く推移していましたが、NY時間に入ると失速し147円台半ばへ下落。米4月CPI(前月比)は予想0.3%に対し結果0.2%、米4月CPIコア指数(前月比)も予想0.3%に対し結果0.2%と鈍化していたことがドル売り材料に。前年同月比は米4月CPI・コア指数ともに予想通りの結果でした。 一方で、トランプ大統領による貿易協議の進展によりリスクオンムードとなっており、ナスダックが続伸する株高による円安が続いていることから、下がっても下値は限定的と予想します。 <豪ドルが強いと予想> 一方、ドル円以外のドルストレートに買戻しが入ったことで、クロス円はやや上昇しました。 通貨別には豪ドルが強く、豪ドルドルは+1.5%超の上昇で0.64ドル台乗せ、豪ドル円も95円台へ上昇。米中貿易協議の進展や原油への買いが続いていることで、堅調な流れが続くと見ます。 本日は重要度の高い経済指標発表はなく、昨晩発表された米4月CPIの結果によりドル以外の通貨が買われやすいと予想します。 【経済指標】 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 146.50〜148.00↓ ・ユーロ円 164.50〜166.00↑ ・ポンド円 196.00〜197.00↑ ・豪ドル円 95.00〜96.50 ↑ ・ユーロドル 1.1150〜1.1300↑ ・ポンドドル 1.3260〜1.3400↑ ・ドルスイス 0.8300〜0.8450↓ 【通貨の強さ】 豪ドル>ユーロ>ポンド>ドル 【注目通貨】 ・ドル(米4月CPIの鈍化)
昨日の週間相場見通し記事を書いた後に、米中協議の結果が発表され、まさかのお互い90日間115%関税を引き下げて、米→中が10%、中→米が30%(ベースの10%+フェンタニル関連の20%)となるという特大サプライズがあり、ドル円は148円まで上がり、S&P500も3%高で5,844ドルまで上がり、6,000ドル復帰も射程圏内に捉える状態となりました。 米中協議については、「大きな進展」を両者ともに強調していたのは事実ですが、とはいえトランプ大統領が「中国への関税は80%程度が妥当」と発言していたことや、これまでもイギリス(対米赤字国)くらいしか話がまとまってなかったこともあり、まあせいぜい5〜60%とかそのくらいの数字が来たら御の字、具体的な話は特に何もないかもしれないくらいの期待感だったのが、いきなりここまでドカンと落とされることで、パニック的なリスクオンになりました。 これについても、冷静に考えると30%というのもなかなか意味不明なレベルの高関税ですし(カナダやメキシコの25%で始めは大騒ぎだったことや、このトランプ関税ショック以前は20%前後で安定して推移していたのが、最終的にそれ以上の水準となっている)、またそもそも「アメリカがこういうことをいきなりやってくる」ということ自体がアメリカの信用を棄損し、トランプ大統領も気にしている米国債利回りも上がってきて関税ショックの最高値も射程圏内にとらえ始めたことを考えると、「そんなに好材料か?」という疑問を持つのは間違ってないと思います。 ただこういう「怪しいリスクオン」の時はショートカバーも伴って上げることが多く、特にクロス円はこれまで記録的なレベルでの円買いがあったり、また「介入や為替協議期待の円買い(クロス円売り)」が入りやすいことも考えると、株価指数やクロス円を売りで勝負するのはかなり分が悪いと思っており、短期的には買いでついていくか、またはやるとしても「既に買った分を一部利確」くらいにとどめておくのがいいかなと思います。 なお、今日の米消費者物価指数については「消化試合になった」との見方もありますが、やはり関税後の初の数字という点で重視すべきもので、今の短期的な熱狂の中で相場にどこまで影響するかは読みづらいものの、現時点を把握する上ではやはり注目すべき指標と思っています。
先週の為替市場は、米英貿易協議の合意をはじめとした、トランプ政権の関税協議の進捗期待を背景にして、総じてリスクオンムードになり、ドル高と円安の流れが広がりました。日米関税協議の早期妥結が、米国にとっても優先度の高い政策課題だと報じられていましたが、対英協議はさらにこれを先行した形です。 トランプ政権が発足後初の合意になりました。他国との間でも協議の進捗を期待する声が高まっています。他方で、中国やEUとの間の協議は、まだ具体的な妥結の糸口が見えていない状況で、先週末から米中貿易協議が始まっています。中国・EUともに米国に対する対抗的な姿勢を示しています。 ドル高は、会見でのパウエル議長の追加利下げに慎重な姿勢、すなわちトランプ政権による利下げ要求に応じない姿勢も後押し材料になりました。これにより、当面の利下げ懸念が緩和し、ドル高基調を支えました。6月の利下げ期待も大きく後退しています。 とはいえ、中期的には、市場は引き続き複数回の利下げを含む緩和的な金融政策期待を崩しておらず、高まっているとされる年内の景気後退局面入りの可能性とあわせて、アメリカ経済の先行きは不透明です。 今週の材料として重要なのは、4月の消費者物価指数(CPI)でしょう。13日に発表されるCPIですが、先月は、物価上昇の鈍化が確認されました。先月の3月のCPIは前年比+2.4%となり2月の+2.8%から大きく低下しています。これは、市場の事前予想をも下回るものでした。他方で、関税の引き上げの影響が強まってくると思われる今後のCPIでも、こうした物価鎮静化の傾向が継続するのか、内容に注目が集まっています。関税引き上げの物価への影響は一時的ではないかと見るのがFRBの見解ですが、この見解の妥当性を巡っては、アメリカでも意見が分かれています。 さらに、物価指標ではなく、景気指標そのものに目を転ずると、目先の指標では、5月2日に発表された米雇用統計が堅調だったこともあり、アメリカ経済の変調の兆候はまだ表面に出てきていません。しかし、景気の先行きへの懸念もまた、ぬぐえない局面です。15日に発表される4月の米小売売上高も内容が注目されるところです。 これら指標を前にして、比較的材料の少ない今日は、流れに逆らわず慎重に取引していきましょう。 14:00 4月景気ウオッチャー調査 21:00 メキシコ 3月鉱工業生産 27:00 米4月月次財政収支
FOMCでの金利据え置きと、パウエルFRB議長の記者会見の内容を受けた流れを受けて、昨日のドル円は円安方向に動きました。米国と英国の貿易協議において合意が発表される見通しとなるとさらに円安となり、一時146円台まで上昇しました。当事国であるポンド円については、安値から高値まで2円以上の値幅で上昇し、全体的にリスク選好相場となったようです。 米国に視点を戻すと、今回のFOMCを受けて来月6月の利下げ見通しが一気に後退しました。先週までは利下げ確率が60%程度でしたが、昨日の時点で15%程度となっており、パウエル議長の「金利調整を急ぐ必要はない」との発言によって利下げ実施は7月以降の予想となっています。ドル円としては145円台まで上昇してきましたが、FRBの利下げが遠のいたことでドル円の下落要因の一つが薄まったと見て、一旦短期的な戦略を見直すタイミングなのかも知れません。 4月のトランプ関税によって日本の自動車産業などに大きな打撃を受けるとの思惑から、ドル円は大きく下落してきました。5月に入り、日米関税交渉が始まったことで、期待感もあって買い戻しが入ってきましたが、長期的な方向性は関税交渉の行方にかかっていると考えます。昨日の米国と英国の協議のように、うまくいけばドル円の買い戻しがさらに発生するでしょうが、うまくいかなければ下目線で見ておくのが良いと考えられます。日米交渉はなかなかうまくいっていないように見えますが、交渉が長引くことはドル円がレンジ相場になる可能性があがることになるでしょう。米国の利下げ見通しが後退したことでドル円が上目線になるのであれば、戦略としてはレンジ相場を想定しつつ押し目を待って上昇する流れに乗るのが良いと考えます。 本日はドル円がクリアに145円を上抜けたことから、短期的にはさらに買い戻されることを想定して148円をターゲットに買いでついていくことにしたいと思います。
【HOT CURRENCY ドル円 143.00〜145.00】 7日の米国株は上昇。S&P500種24ポイント高(+0.43%)、ナスダック総合48ポイント高(+0.27%)でした。為替市場はドル高。 FOMCはFF金利を4.25-4.50%据え置き。声明では「失業率とインフレ率の上昇リスクが高まっている」と説明。 仮に失業率とインフレ率が同時に上昇すればスタグフレーションですが、現在トランプ関税について各国と交渉中であり、影響はまだ不透明です。 FRBが米経済の悪化や失業率の上昇、もしくはインフレの低下を確認するまで、利下げを再開しにくい環境になっています。 今回のFOMCでサプライズは無かったものの、しばらく金利を据え置く可能性が高まったことから、ドルが買い戻されました。 FOMC後のドル円は143円後半、ユーロドルは1.13付近で推移しています。 投資戦略はドル円押し目買いとします。 それでは本日も頑張りましょう! ※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。
今日からGWが終わって通常営業という方も多いのではないでしょうか。ゴールデンウィークの休みは当然楽しいものですが、その揺り戻しが来るのはサラリーマンとして常にあるものです。ですがGWが終わったあとでも、普段より短い一週間、例えば今回のような3日間の平日を過ごした後に再び土日を迎えるようなパターンも一つの楽しみです。今日からまた頑張りたいと思います。 【本日の指標】 本日はFOMC開催二日目。今回も前回と変わらず、政策金利据え置きというのが相場の見方。これで3回連続で今の金利が維持される見込み。会見でのFRB議長発言などでサプライズがない限りは指標によって動く相場ではない見込み。一方で米国が打ち出す新たな関税政策によって米国はインフレ懸念の度合いを増してきており、今後の政策方針に対して慎重な姿勢を打ち出すことが求められています。まだ具体的な指標結果などによる数値という形では見られていませんが、確実に現れるであろう項目であり、注意が必要です。 【本日の戦略】 FOMCによる金利動向は据え置きというのが今回の流れ。先日行われた日銀の政策金融決定会合においても、早期利上げ観測が後退したとの報道があり、日米金利差の縮小への方向性がいったん保持される形となりました。 今年に入ってから円高トレンドが続き、1月の150円台後半から一時期は15円以上、パーセンテージに直すと10%近くの円高が進む形に。当初は日米間の金利動向がこの相場の主役でしたが、4月に入ってからはトランプが打ち出した関税政策が相場参加者の関心を集め、相場の雰囲気を支配しています。それに呼応する形で、数ヶ月に渡った円高トレンドも修正されたようで、先週終わりには145円台まで戻す形となりましたが、月火水の3日間で連続陰線を示して142円までの下落、本日の相場に至ります。今の水準がドル円のサポートラインとなってこのまま持ちこたえるか、あるいはまだまだ下落トレンドを継続するのかの分水嶺であり、ここ3日ぐらいの値動きが今後の相場のカギを握るものと推測されます。前回安値を期待してドル円買いを仕掛けていますが、円高という大きなトレンドが集結したとは結論付けられません。 また、大きなニュースにはなっていませんが、今週週初より台湾ドルをはじめとした韓国ウォンなど対ドルにおいてアジア通貨が急騰する事象が発生。背景は米国による関税懸念とされていますが、香港においては中央銀行が香港ドル売り・米ドル買いを行うなど自国通貨の防衛に務めています。現状では日本に飛び火する可能性もゼロとは言えず、関税交渉の行方も踏まえて見守りたいと思います。ドル円は売り買い難しい場面ですが、週の戦略通りドル円買いキープとします。
昨日はドル売りが優勢の流れで、NY時間は米4月ISM非製造業景況指数発表後ドルが強い流れとなるも午後は再びドルが売られました。 ドル円は軟調な流れでNY序盤には143.54円の安値を付けるも米4月ISM非製造業景況指数の強い結果等を受け144.24円まで上昇、しかし午後は再び軟調な流れとなり143.60円台まで反落しました。 ユーロドルは1.13ドル付近〜1.13ドル台中盤で上値の重い動きでした。 今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。 10:30:豪・3月住宅建設許可件数 18:00:欧州・3月卸売物価指数 21:30:加・3月貿易収支 21:30:米・3月貿易収支 昨日のドル円は東京時間144円台後半から144円割れまで下落、欧州時間も143円台後半〜144円台中盤で上値重い動き、NY時間は143.50円台まで下落後144円台前半まで反発も再び143円台中盤まで反落しました。 今日軟調な動きとなると143円付近〜142円台後半への下落が考えられます。 一方、反発の動きとなると144円付近〜144円台前半へ上昇できるか見たいです。昨日のユーロドルは東京・欧州時間は1.13ドル台前半〜中盤で推移、NY時間は序盤1.1365ドルまで上昇もその後は軟調な動きで1.1297ドルまで反落しました。 今日堅調な動きとなると1.13ドル台中盤まで上昇できるか見たいです。 一方、軟調な動きとなると1.12ドル台後半〜中盤への下落が考えられます。 では、今日も頑張りましょう!
先週金曜の為替相場は、雇用統計前まで売られていたドルが雇用統計後には反転して買われる展開に。また円は木曜に大きく売られていたものが一旦踏みとどまっているような形となっていて、まだ安易に「リスク選好j」とは言えないような緊張感のある引け方となりましたね。 トンらプ大統領による関税関連の動きは一旦落ち着いているので、幾分相場状況も把握しやすくなっていますが、力関係変化を見ているとまだ緊張感を持って相場を見ていくのが良さそうです。 週明けは日本が祝日でおやすみの方も多いと思いますが、力関係はある程度わかりやすいので、もし時間がある方は円軸ドル軸の動きをしっかり見ておきチャンスをつかみたいですね。 ではまず力関係について、週間予想で記載しましたので重複しますが、先週金曜は【AUD>NZD>CHF>JPY>CAD>EUR>USD>GBP】という形になっていて、先週木曜の【USD>AUD>EUR>GBP>CAD>NZD>CHF>JPY】から比べると、 強い位置にあったドルやユーロ、ポンドが弱い位置に変化したこと、円やNZドル、スイスフランが位置を上げたことなどが見てとれます。ただこの力関係も金曜トータルの値動きであり、金曜NY中盤以降はドルが強く円が弱くなっているので、今日は金曜NY後半の動きが継続するのかどうかというところを意識すると良いでしょう。 また短期トレンドはドル円クロス円ともに金曜の動きを受けてフラットから上向きですので、現状は円売りが強く出ればロングのチャンスになりやすい状態。この場合は力関係上強い通貨を買って円を売る形で攻めるのが低リスク。 逆にここから円買いの動きが強くなってくれば短期トレンドが下向きの通貨ペアが出てきてショートのチャンスに。この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買う形で攻めるのが低リスク。 これはドル軸でも同じことが言えるので、金曜NY後半に強くなっていたドルがさらに強くなれば、ドルストレートは現状ドル買い方向が攻めやすくなりますし、この場合は弱い通貨を売ってドルを買うのが低リスク。反対にドルが力関係上弱い位置に変化する展開となれば、強い通貨を買ってドルを売るのが低リスクとなります。 今日のイベントとしては夜に控える米ISM非製造業景況指数が注目度が高いイベントですので、祝日で日中相場が見られない方も、夜の相場では力関係の変化をしっかり把握しておきたいところです。 もしあまり動きが出なければ無理に取引することはない1日だといえますので、祝日ということもあり様子見と決め込むのもありかと思います。 もし取引するのであれば、先週末の雇用統計を受けた欧州市場あたりは動きが出たり力関係が変化する可能性もあるので、まずは資金管理を万全にしたうえで取引は必ず当日決済にしたいですね。 それでは、今日も一日頑張りましょう!
みなさんこんにちは、斉藤学です。 【前日の結果】 ・ダウ平均 40752.96(+83.60 +0.21%) ・日経平均(CFD) 36745.00(+292 +0.80%) ・金・ゴールド 3228.46(-59.25 -1.80%) ・原油・WTI 59.09(+0.88 +1.51) 【前日発表の経済指標】 ★★★★★ 日銀金融政策決定会合、終了後政策金利発表 ★★★ 21:30(米)前週分新規失業保険申請件数 前回:22.2万件 予想:22.4万件 結果:24.1万件 ★★★ 22:45(米)4月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 前回:50.7 予想:50.7 結果:50.2 ★★★★ 23:00(米)4月ISM製造業景況指数 前回:49.0 予想:48.0 結果:48.7 【本日の戦略】 <ドル円は145円台へ乗せる> 昨日のドル円は買いが続き、一時145円台後半へ上値を伸ばしました。 注目されていた日銀会合は、政策金利を据え置き。展望レポートで経済、物価の見通しを下方修正し、2%の物価目標の達成時期を27年度に後ずれさせたことで、少なくとも当面は利上げが行われないとの見方が広がったことが、円安材料となっています。 植田日銀総裁は、トランプ政権の関税措置の影響で経済の成長ペースは鈍化するとしたうえで、次の追加の利上げついては適切な時期を示すのは難しい、という認識を示しました。米10年債利回りが4.2%台へ上昇していることもあって、本日もドルへの買いが続くと予想します。 一方、クロス円も連れ高となって+1%超の全面高となりました。株高によるリスクオンムードもサポートし、円安の流れが継続すると見ます。 <米4月雇用統計が発表> 本日は、21時30分に米4月雇用統計が発表。 前哨戦となる4月ADP雇用統計は、結果6.2万人と予想11.5万人を下回っていました。今晩発表される米4月雇用統計は、前回22.8万人に対し予想13.3万人と減少予想、こちらも減っているようであればドル安要因となるため注意が必要です。 【経済指標】 ★★★★★ 21:30(米)4月非農業部門雇用者数変化(前月比) 前回:22.8万人 予想:13.3万人 ★★★★★21:30(米)4月失業率 前回:4.2% 予想:4.2% 【本日の予想レンジ】 ・ドル円 145.00〜146.30↑ ・ユーロ円 163.60〜165.00↑ ・ポンド円 192.60〜194.00↑ ・豪ドル円 92.50〜93.80 ↑ ・ユーロドル 1.1200〜1.1350↓ ・ポンドドル 1.3180〜1.3330↓ ・ドルスイス 0.8250〜0.8400↑ 【通貨の強さ】 ドル>豪ドル>ポンド>ユーロ 【注目通貨】 ・ドル(米4月雇用統計が発表)
今週は今のところはそこまで大きな相場の動きはありませんが、全体的に資源国通貨(豪ドルやメキシコペソ、ノルウェークローネ等)が強く、ドル・円・ユーロの主要3通貨は拮抗した状態となっています。 資源国通貨が強いとは言え別に資源高になっているわけでもなく、むしろ米中関税戦争での需要減想定からの下落や、OPECプラスでの増産見通しから原油は執筆時点で58ドル台前半と、トランプ関税ショックがあったときの55ドルまでは行っていないものの、それでもコロナショックからの立ち直りの後で見るとかなり安値圏まで落ちています。 原油については、コロナショックの前は「大体60ドルを中心としたレンジ」という感じで、この水準は中長期でみると異常な安値ではないものの、景気の先行指標ともいわれる原油価格がここ数年では珍しいレベルまで落ちてきていることについては、今後も注目が必要です。 ちなみに、「じゃあ何で資源国通貨が強いの」と言われると「月末でFOMCも近いし、今月売られすぎた反動調整・・・?」くらいしか言えず、この状態が続くかは不明ですが、ただ豪ドル/NZドルについては、以前から言っているように「金利が既に豪>NZ」「経済状態も豪の方が強い」「ここ数年は1.06辺りの下値が堅く、中長期で見ても1.0のパリティは非常に堅い」という点から買い方向で見ております。 また本日は日銀の金融政策決定会合があり、お昼ごろには結果が発表される見通しとなっています。 今回も据え置きというリークが既に出ており、それどころか展望レポートで成長率を下方修正するというのまでご丁寧にリークされており、こういう時だと割とお昼の早めの時間に発表されて無風通過となりやすいのですが、逆に12時半ごろになってくると「何かサプライズがあるのか」と市場がソワソワし始めて変な値動きもしやすくなり、特に今日は多くの日がメーデーで祝日となっていて流動性も低くなりがちなので、その点は注意が必要です。 また明日発表の雇用統計の「前哨戦」であるJOLTS求人、ADP雇用統計ともに市場予想比で悪化しており、米消費者信頼感指数もコロナショック以来の低水準まで落ちてきており、米国のリセッション入り懸念が徐々に高まっております。これらについては、指標発表後の相場の反応は今のところあまり大きくありませんが、本命の雇用統計の結果にどう反応するかは注目しています。
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