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外為経済アカデミー

初心者でもわかる!実戦チャート術 連載開始!

2018年9月18日(火) 「米国、中国への追加関税引き上げを24日に発動」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円はトランプ政権の中国への追加関税発表が近いこと。それを嫌気し株価が下落したことでドル売りが優勢に。111円76銭まで売られた後、111円85−95銭で引ける。
  • ユーロドルは終始1.16台半ばから後半で推移。値幅も30ポイント程度で値動きは閑散。
  • 株式市場は貿易問題の悪化懸念から反落。ダウは5日ぶりに売られ、92ドル安。ナスダック、S&P500も大きく下げる。
  • 債券相場は小動き。長期金利は2.98%台でほぼ変わらず。
  • 金は反発し、原油は小幅に下落。
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 9月NY連銀製造業景況指数 → 19.0
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ドル/円 111.76 〜 112.11
ユーロ/ドル 1.1665 〜 1.1698
ユーロ/円 130.57 〜 131.04
NYダウ −92.55 → 26,062.12ドル
GOLD +4.70 → 1,205.80ドル
WTI −0.08 → 68.91ドル
米10年国債 −0.009 → 2.987%

本日の注目イベント

  • 豪 RBA議事録
  • 韓 文韓国大統領北朝鮮を訪問、平壌で南北首脳会談(20日まで)
  • 米 9月NAHB住宅市場指数

成り行きが注目されていたトランプ政権の対中国追加関税引き上げ第3弾、2000億ドル(約22兆円)がまもなく発表される模様です。本コメント執筆時である6時30分にはまだ正式発表はされていませんが、ブルームバーグは、米国市場終了後に発表される見込みと報じています。

ただ税率は当初言われていた25%ではなく、10%になる見込みとのことです。またブルームバーグによれば、今回の追加関税のうち米アップルの「アップルウオッチ」や「エアポッド」を含むハイテク製品分野を除外する意向のようです。読者の皆さんが本稿を読む頃には内容が明らかになると思いますが、今、速報が入り、トランプ大統領は24日に追加関税を発動することを決め、USTRに指示したようです。

米当局者は発表後に「われわれは中国の成果を抑制しようとはしていない」とし、「中国との交渉にオープンだ」とコメントしています。ただ、中国側は既に「関税が発動されたら、貿易協議には参加しない」ことを表明しており、「頭に銃をつきつけられた状態で協議には臨めない」と反発しています。税率が当初よりも軽減されたとはいえ、これで中国からの製品の2500億ドルに対して関税が引き上げられることになります。中国からの輸入品のおよそ半分に高関税を課すことになるわけですが、今後輸入品の値上がりが米国の消費者物価を押し上げ、物価が上昇すれば、反対に個人消費を鈍らせることにもつながります。「一人勝ち」の米国にとっても景気を冷やすリスクがありますが、問題はこの後の中国側の出方です。これまでのように、同額の報復関税引き上げで対抗することは不可能であることから、関税以外の、どのような「報復措置」を打ち出してくるのか注目されます。

ドル円は112円前半を3度も試し、大きな下げにはつながってはいませんが、徐々に上値を重くしているように見えます。先週金曜日からの動きを見ると、下値は111円70−75銭前後がサポートになっていましたが、本日の発表で111円台半ばを割り込むのかに注目です。サポートは日足の雲の上限である、111円35−40銭辺り、さらには111円前後と予想しています。本日のレンジは111円10銭〜112円10銭程度でしょうか。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時     発言者     内容   市場への影響   
8/3 中国商務省 「米側が企業や消費者の利益を省みず事態をエスカレートさせており、中国は必要な反撃措置を取らざるを得ない」600億ドルの報復関税発表にあたって。 --------
8/14 エルドアン・トルコ大統領 「トルコに攻撃を仕掛け者はコストを支払うことになる」TV演説で。 --------
8/16 ムニューシン・米財務長官 「トルコが(米牧師を)即時釈放しない場合、さらなる制裁を計画している」CNNテレビで。 --------
8/20 トランプ・米大統領 「私は中国が為替操作をしているのは間違いないと思う。ユーロも操作されていると見ている」NY州のハンプトン地区で開かれた資金集めのイベントで。 ドル円110円台半ばから下落
8/20 トランプ・米大統領 「トルコに譲歩することはない」ロイター通信とのインタビューで。 --------
8/23 カプラン・ダラス連銀総裁 「われわれの仕事は、政治的影響に関係なく、金融政策と監督に関する決定を下すことだ。それを続けていくと私は確信する」「私がそうすべきと思うように当局が金利を中立水準に引き上げるなら、向こう9カ月から12カ月で3−4回の利上げが必要になるという意味だと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル円110円台から111円台に上昇。
8/24 パウエル・FRB議長 「現在の緩やかな金利引き上げは双方のリスクに対応するものだ」「利上げを急げば景気後退のリスを招き、利上げを遅らせれば物価の加熱を招く」「(物価上昇は)2%を超えて加速する明確な兆しはみえず、加熱するリスクの高まりもない」ジャクソンホールでの講演で。 ドル安、株高が進む
8/30 トランプ・米大統領 「米中貿易摩擦で中国が米国より長く生きることはないだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
9/3 トルコ中銀 「使い得るあらゆる手段を駆使し、13日の政策会合で金融政策のスタンスを調整する」予想を超えた消費者物価指数発表後の声明で。 トルコリラ下げ幅を縮小
9/6 トランプ・米大統領 「もちろん私が彼らに対し、彼らがどれだけ支払う必要があるか告げた途端に終わるだろう」日米の貿易問題に関して、WSJが伝える。 ドル円111円40銭レベルから110円台半ばへ
9/7 トランプ・米大統領 「(中国に)新たに2670億ドル(約29兆円)分の関税を課す準備はできている」報道陣に。 ドル円111円台から110円74銭へ
9/7 トランプ・米大統領 「(日米貿易協議が)合意に達しなければ日本は大変な問題になる」 --------
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。


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2018年9月3日更新