今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

今週のレンジ予想
1月26日 〜 2月1日
ドル/円
152.00〜157.00
ユーロ/円
180.00〜185.00
豪ドル/円
104.00〜107.00

先週末の、日米通貨当局による「レートチェック」の真偽はわかりませんが、その効果は市場に警戒感を大きく植え付け、それなりにあったようです。ドル円は26日午後には154円台を割り込み、一時は153円81銭前後まで円高に振れています。日経平均株価も予想されたように下落幅を拡大し、午後には1100円ほど下げています。今朝のレポートでも述べましたが、今後のレートを予想する上では、日本の通貨当局の動きもさることながら、それよりも米国がドル円の水準調整に本当に前向きなのかどうかが極めて重要かと思います。それは、万が一の場合の「単独介入」か「協調介入」かの分かれ目になるからです。考えてみれば、NY時間に米通貨当局が市場で「レートチェック」を行ったとすれば、その伏線もあったように思います。片山財務相は先週ベッセント財務長官と会談した際、「市場を安定させるためのことはやってきているし、これからもやることは必ず約束できる」と述べ、「ベッセント財務長官と認識を共有している」と話していました。そして、そのベッセント氏は、「日本の債券市場で過去2日間に6標準偏差の値動きが起きた」と話し、「米国市場に置き換えれば、10年債利回りが50bp急上昇するのに相当する。米市場の反応を、日本で国内要因によって起きている動きと切り分けるのは極めて難しい」と述べ、日本の債券市場で金利が急騰していることを非常に憂慮していました。米金利上昇は米経済の安定には好ましくないことから、今回の日本サイドからの要請にも答えたといった、勘ぐりもできなくはありません。

まだ、事実は判明していなことから、市場は疑心暗鬼の状況で、手探りの状態です。153円81銭前後まで売られたドル円ですが、チャートを基本に見ればまだトレンド展開は実現していません。日足の「一目均衡表」では「転換線」と「基準線」は完全に下抜けしてきましたが、最も重要な「先行スパン2」(雲の下限)は153円63銭近辺にあり、まだ抜け切れてはいません。現在はその水準を前に押し戻された格好です。従って、まだトレンド転換は起きていないというのが、今現在の判断になります。今夜のNYを含め、この水準を明確に下抜けするようだと、短期的なトレンドが変わったと見ることができます。これで、先週末の植田総裁の会見後に記録した159円23銭の高値から、24時間で5円40銭ほど下げたことになります。短期的にはかなりの水準訂正です。そして、今月14日に記録したドルの最高値も159円45銭でした、換言すれば、やはり2024年の介入以来、160円前後が当局が意識している水準であることが浮かび上がってきます。今後しばらくはドルは上値を重くすると思われますが、高市政権の積極財政を基本と考えれば、この先まだ円が売られる局面を見る機会は何度もあろうかと思います。

今週の注目材料

  • 1/26(月)
    日 11月景気先行指数(CI)(改定値)
    日 11月景気一致指数(改定値)
    日 党首討論(日本記者クラブ)
    独 独1月ifo景況感指数
    米 11月耐久財受注
  • 1/27(火)
    豪 豪12月NAB企業景況感指数
    米 11月S&P Cotality CS20−City YoY NSA
    米 11月FHFA住宅価格指数
    米 1月リッチモンド連銀製造業景況指数
    米 1月コンファレンスボード消費者信頼感指数
    米 決算発表 → ボーイング、UPS、GM
  • 1/28(水)
    豪 豪12月消費者物価指数
    豪 豪第4四半期消費者物価指数
    日 日銀金融政策決定会合議事録(18日―19日分)
    独 独2月GFK消費者信頼調査
    米 FOMC 政策金利発表
    米 パウエル議長記者会見
    米 決算発表→ AT&T、スターバックス、IBM、テスラ、マイクロソフト、メタ
    加 カナダ中銀政策金利発表
  • 1/29(木)
    豪 豪10−12月四半期輸入物価指数
    欧 ユーロ圏1月景況感指数
    欧 ユーロ圏1月消費者信頼感指数
    米 新規失業保険申請件数
    米 11月貿易収支
    米 11月製造業受注
    米 決算発表 → マスターカード、キャタピラー、アップル、VISA
  • 1/30(金)
    豪 豪第4四半期卸売物価指数
    日 12月失業率
    日 1月東京都区部消費者物価指数
    日 12月鉱工業生産
    独 独1月雇用統計
    独 独10−12月期GDP(速報値)
    独 独1月消費者物価指数(速報値)
    欧 ユーロ圏10−12月期GDP(速報値)
    欧 ユーロ圏12月失業率
    米 12月生産者物価指数
    米 1月シカゴ購買部協会景気指数
    米 決算発表 → シェブロン、ベライゾン、エクソンモービル、アメックス
  • 1/31(土)
  • 2/1(日)
 
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。

・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。

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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算30年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。