歴史は繰り返す「【ヘッジファンドの歴史】Vol:5」|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

歴史は繰り返す


ヘッジファンドの歴史

最終話話:ヘッジファンドの将来



「レバレッジ」や「空売り」を複雑に組み合わせ、コンピューターを駆使して絶対的な
収益を追求している「ヘッジファンド」はある意味、これまでの伝統的な投資方法とは
明らかに異なります。投資対象がこれまでの金融商品の域を超えて、原油、穀物、鉱物
など、ありとあらゆるものをその投資対象にしています。

運用担当者も「サラリー・マンファンド・マネージャー」では無く、そのファンドから上がる
収益で生きているわけです。
しかし、彼等はプロの運用担当者ですら、毎年安定的に高収益をあげ続けるのは簡単ではありません。
そのため、毎年相当数の「ヘッジファンド」が生まれては、消えていってるようです。
   
日本ではまだ、「ヘッジファンド」への認知度が低く、年金、保険などの機関投資家の
利用率も低いことから今後は、かなり、この種のファンドが立ち上げられ、資金が流入すると
予想されます。

とりわけこのところ運用先として注目されているのがCTA(商品投資顧問)と呼ばれる ファンドです。
「株式、商品、通貨などの先物に限定して運用する。昨年来、商品買い、ドル売りの運用を
積み上げ、好成績が続いている。
英ヘッジファンド、マン・インベストメンツが運用する
CTAファンドは、昨年度に運用利回りが35%だった。」

(5月8日付け日経新聞より)
 

現在は、昨年から続くサブプライムローン問題から国際金融市場が大混乱に陥り、
運用難が続いている状況で、この種の新形態のファンドには相当な資金が流れ込んでいるようです。


次回は、6/3(火)の予定です。


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外為オンラインのシニアアナリスト 
佐藤正和

邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
通算20年以上、為替の世界に携わっている。
・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。