兵ブロガーバックナンバー(2019年05月)|FX|外為オンライン FX取引 − あなたの為の、外為を。

バックナンバー 2019年05月

2019/05/31

為替太郎さん

株式市場の軟調のなか、トランプ発言でさらなる円高進行

今日も、このところの株安・円高の市場の流れが継続しています。

トランプ大統領は、メキシコに対して、不法移民対策を講じなければ同国からの輸入品に最大25%の制裁関税を課すと表明しました。

今日の株式市場も、大きく下落してスタートしています。日経平均は寄り付き後、200円超の下落、取引時間中としては約3カ月半ぶりの水準まで下落する場面も生じています。日経平均の心理的な節目となっていた21000円台は、既に昨日の終値で割り込んでおり、下落トレンドがはっきりしてきました。総じてリスクオフが強まる展開になっています。

メキシコへの制裁関税をめぐっては、米通商代表部が、従来の北米自由貿易協定に代わる新協定案の策定を進めている状況にある現状において、それを覆すかのような関税表明は、市場に驚きをもって受け止められています。さらに、中国5月製造業購買担当者景気指数も、市場の事前予想を下回る結果でした。これを受けて、世界経済の先行き懸念から、ドル円は一段の下落を見せています。

昨日のドル円はユーロドルのドル高などを材料に110円の回復も視野に入る水準まで戻していたのですが、再び109円台前半を軸としたレンジに戻ってしまった感があります。ユーロに関しては、昨日と大きくは変わらない値動きです。財政規律違反をめぐってEUとイタリアでやり取りが続いていますが、欧州委員会がイタリア政府に対して是正手続きに着手すると週内に報じられたこともあり、ユーロの上値は伸びにくい地合いにあります。

また、最大の焦点となっている米中貿易協議も、依然として先行きの見通しが立たない状況です。中国政府の報復措置として、対米レアアースの輸出を規制する計画を準備していると報じられていることで、関する観測も懸念を広げています。

今日段階では、円高・株安のリスクオフ相場を前提に取引していく必要があるでしょう。

14:00 4月新設住宅着工戸数
14:00 5月消費者態度指数
15:00 独4月小売売上高指数
15:00 独4月小売売上高指数
15:30 スイス4月 実質小売売上高
17:30 英4月消費者信用残高
21:00 独5月消費者物価指数
21:30 カナダ3月月次GDP
21:30 カナダ4月鉱工業製品価格
21:30 米4月個人所得
21:30 米4月個人消費支出
22:45 米5月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米5月ミシガン大学消費者態度指数

2019/05/30

ダメおやじさん

ショートカバーで反発もリスク回避の動きは変わらず!

こんにちは、ダメおやじです。

米中貿易リスクの長期化や、ポンドはメイさんと議会とのドロドロの対決や、ユーロは選挙懸念やイタリア問題の再燃から、全般的に相場は弱い動きとなり、さらに株価は連日下げて、リスク回避の動きとなり、買える通貨はない状態でした。

ただ、連日の下げから相当売り込まれており、昨日はドル円、クロス円とも久々にショートカバーで反発しました。ドル円は国内実需の買い意欲が相当強く、109円での買いオーダーが厚いため、109円割れは抵抗があるようです。

私はドル円は戻り売り有利で、今週終わりか、来週初めに109円を割り込んで108.80円、上値は109.80円までとみています。

ポンド円ですが、連日下げており、移動平均線とレートの乖離が相当広がっており、戻してもよさそうです。戻りは139.50円から140円、下値は137円狙いとみています。突っ込みは買ってもよさそうです。特に、ブレグジットの話題が少なくなってきており、今週末から来週初めで戻す可能性は大きい感じです。

ユーロドルは弱い動きで、上値は1.12まで、下値は1.11割れを考えております。全般に値動きは小さく暇な動きですが、毎月、月末月初要因から月末から月初めにかけて動きが出ているので、出てくる可能性はありますね。

今週もあとわずか、頑張りましょう。

2019/05/29

しーさん

注目のサポートライン

昨日のドル円は109円台にて方向感なく推移していました。欧州議会選挙の結果によりEUの将来にやや不安が広がり、一時は109.21円まで下落しましたが、その後は元の水準まで戻しています。

米金利は続落し、3月の水準を下回り2.267%付近で推移しています。またNYダウも下落中で、注目ラインである25,200ドルが目前となってきました。米金利の下落と株安により円高圧力が高まり、上値の重い展開が続きそうです。

やや明るいニュースとしては、米財務省が公表した為替報告書にて中国の為替操作国の認定が回避されました。ただ日本も含めて監視対象からは外れていません。この要因によるリスクオフへの影響は少なそうですが、現在は株価と米金利に注目しながらトレードするのが有効そうです。

本日はNYタイムにBOCカナダ中銀の政策金利の発表がありますが、据え置き予想となっているため、主要通貨に対する影響は少なそうです。

注目のラインとして、ドル円は109.00円、日経平均株価は21,000円、NYダウは25,200ドルと、それぞれサポートラインに近づいたり、いずれかが割り込むことがあれば、互いに影響を受けて下落が加速する可能性がありそうです。本日も売り目線で見ておき、戻りがあれば売りを狙っていきたいと思います。

2019/05/28

ZEROさん

米中貿易摩擦、米利下げに繋がるか?

27日は英・米休場のため為替市場も大きな動きはありませんでした。トランプ大統領は日米通商交渉に関して「8月に発表がある」と発言しています。

欧州議会選挙では、英国のブレグジット党が大勝利。英国は合意なき離脱へ向かいそうです。イタリア・フランスでもEU懐疑派・極右政党が躍進しました。

6/28-29大阪G20での米中首脳会談(予定)へ向け、米中貿易摩擦がどうなっていくかにも注目しています。

中国の切り札と見られるレアアース禁輸については、米国も承知の上で強硬姿勢に出ている可能性があります。十分な備蓄や他の輸入先を確保しているのかもしれません。

為替市場としては、米中貿易摩擦がFRBの利下げに繋がるかがポイントになるでしょう。年内にも燻っている米利下げ観測がどうなるか注目していきます。

投資戦略はポンド円戻り売りとします。
それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2019/05/27

とあるエンジニアKさん

欧州議会選挙の結果次第

トランプ大統領が来日中です。土曜日に到着して日本を発つのが火曜日と、米国大統領として一国にとどまる期間が他国と長いように思えます。これがいわゆる日米の蜜月というものなのでしょうが、米国国民の間では具体的な成果に乏しいとの評価もちらほら。

とは言え成果なんてものは目に見えるものは非常に単純なもので、のちのち響いてくるのはこのときになんらかの形で合意され、表にでないもの。既に農業・牛肉分野云々と様々に憶測されるような発言がなされたばかりですが、その結果は両国の利益はさておき、外交成果としては計り知れないものなのではと感じております。

【本日の指標】
本日は特に目立った指標はなく、相場を動かす力はありません。

【本日の戦略】
注目を集めていた欧州議会選挙が終わりました。月曜日朝の時点ではある程度結果が見えておりますが、各国ともに現与党が苦戦し、反EUを掲げる党が躍進しているというのが共通項目か。特にEUの盟主とも言われるドイツやフランスの状況はその勢いが顕著なようです。だからといっていきなりEU離脱が始まるのかというのはあり得ない状況で、むしろ移民やら米国やらの問題でEUは今まで以上に役割を持たなくてはいけないといのは事実です。月曜日中には結果が出そろい、ロンドン時間以降には相場の反応が見えることでしょうが、こちらは上下動どちらとも動かすことができる結果であり、相場参加者次第の結果か。特に早急に動き出す必要はなく、結果を見るのが第一でしょう。

一方で本日は米国相場、英国相場ともに休場であり、相場への影響は意外と限定的で、本格的に結果が相場に対して影響を与えるのは火曜日以降になるかもしれません。

2019/05/24

しましまさん

米中貿易戦争長期化への懸念からリスク回避の流れ進む

昨日は米政府がファーウェイ以外の中国企業にも制裁を検討している等の報道を受け米中貿易問題長期化への懸念が高まり、NYダウは一時450ドル近くも下落するなどリスク回避の流れが進みました。ドル円はNY時間109円台中盤まで大幅下落し、ユーロドルは欧州時間までは上値重い動きもNY時間はドル売りの流れが優勢となり1.1188ドルまで反発しました。ポンドはメイ首相の辞任報道を受け下落もNY時間は反発しました。

今日の主な経済指標などは、以下のものが予定されています。

17:30:英・4月小売売上高
21:30:米・4月耐久財受注

昨日のドル円は、東京時間は110円台前半で推移しましたが欧州時間は下値が110円を割り込む軟調な動きに、NY時間はリスク回避の流れが強まり109円台中盤まで下落し午後109.46円の安値を付けました。今日も軟調な動きとなると109円台前半〜109円付近への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると110円〜110円台前半へ上昇できるか見たいです。

昨日のユーロドルは東京時間は1.11ドル台中盤でやや上値重い動き、欧州時間は1.1130ドル〜1.1150ドルで上値重く推移、NY時間は序盤1.1107ドルまで下落もその後は大幅反発し1.1188ドルの高値を付けました。今日堅調な動きとなると1.12ドル〜1.12ドル台前半へ上昇できるか見たいです。一方、反落の動きとなると1.11ドル台中盤〜前半への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2019/05/23

為替見習さん

リスク回避の円買いが継続するかに注目。ポジション調整には注意

昨日の為替相場は、再び米中対立への懸念が再燃した格好で典型的リスク回避の力関係となり、短期トレンドも下向きとなりましたね。また今日も朝から円買いの動きが続いていますので、このまま加速するかこれまでのようにレンジ下限までに戻ってくるかに注目したいところ。

また上下動しながらではありますが、ポンドの弱さも相変わらずで英国の政治状況が不安定ですから、リスク回避の円買いの動きが出ればこれまで通りショートで攻めやすい通貨だなという印象です。

さらにオセアニアの弱さもここ最近目立ってきていることから、円買いの動きが出ることはショートのチャンスになりやすいですし週末金曜にかけてポジション調整の動きが出るかに注目しておきそのまま円買いが進むようなら積極的に攻めたいですね。

このような中で今日はドイツのGDP確報や製造業・非製造業PMI速報、IFO景況感指数、ユーロ圏製造業・非製造業PMI速報、ECB議事録、米新築住宅販売件数とヨーロッパ勢参入後にイベントがありますので、これらのイベント前後で大きな動きが出る可能性も十分。

また週末が近く無駄なポジションを残したくない日でもありますので、取引する場合は当日決済にするなど自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで、上記のイベントに関連した動きがあれば狙いたいところです。

ではまず火曜から水曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、水曜はCHFが0.02%、USDが-0.11%、AUDが-0.18%、EURが-0.21%、CADが-0.32%、NZDが-0.33%、GBPが-0.43%となっていて力関係は【CHF>JPY>USD>AUD>EUR>CAD>NZD>GBP】という形に。

火曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【CAD>USD>EUR>GBP>CHF>AUD>JPY>NZD】でしたから円やスイスが強い位置に変化したこと、ドルが強い位置を維持していること、ポンドがや豪ドルが弱い位置に変化したこと、NZドルが弱い位置を維持したことなど概ねリスク回避の典型的位置関係になっていることがわかります。

続いて11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、全体的に下向きで継続中。昨日の変動率が低かったこともあって若干方向性は弱い状態ですが、現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすい状況が続いています。

そのため今後は円を軸とした力関係変化が最大のポイントで、ここから円買いの動きが出れば各通貨の短期トレンドは悪化し、ショートのチャンスとなりますので、この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買うという形で攻めるのが低リスクですね。

一方で円売りの動きが出た場合は各通貨の短期トレンドが改善して勢い次第では上向きに変化するものが出てきます。こうなった場合はロングのチャンスへと変わりますので、力関係上強い通貨を買って円を売るという形で攻めるのが最も低リスクかつ高リターンですね。

個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものをリスクの低い方向に攻めるという基本戦略。

また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2019/05/22

斉藤学さん

円安株高、ドル先行で上昇と予想

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
NYダウは-84ドル安、日経平均株価は下げ渋り、-29円安の21272円で引けました。ドル円は一時110.68円まで上昇、クロス円も反発し買い戻されています。

【前日の結果】
・ダウ平均  25877.33(+197.43 +0.77%)
・日経平均  21380(+130 +0.61%)
・NY金先物  1273.20(-4.10 -0.32%)
・NY原油先物 62.99(-0.11 -0.17%)

【経済指標】
★★★
23:00 (米) 4月中古住宅販売件数(前月比)  前回:-4.9% 予想:2.7% 結果:-0.4%

【本日の戦略】

<ファーウェイへの猶予で買戻しの動き>

昨晩は、米商務省のファーウェイ向け輸出禁止に関し、8月19日までの猶予を設定したことでいったん買戻しの動きが広がりました。ドル円は一時110.68円まで上昇、元々米利回りに先行して買われていたので、他通貨に比べ上値を伸ばしています。本日は111円付近まで上昇すると予想、堅調な推移が期待できそうです。売りに押されていたクロス円も全体的に反発していて、こちらも買い優勢と予想します。

ただ、来月利下げ懸念の高まった豪ドルの上値は限定的と予想。昨日午前中に公表された豪中銀議事録では、「もし雇用が改善しなければ利下げが適切になる」とあり、12時過ぎのロウ豪中銀総裁の講演では、「6月の会合で委員は利下げについて考えるだろう」との発言が出ています。原油や中国株が上昇していて外部環境は良いのですが、利下げとなるとどうしても売り圧力が強まるため、しばらくは厳しい地合いが続きそうです。

【経済指標】
★★★★★
16:30 (ユーロ) ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言

【本日の予想レンジ】
・ドル円	110.20〜111.00	↑
・ユーロ円	122.70〜124.00	↑
・ポンド円	140.00〜141.50	↑
・豪ドル円	75.50〜76.80	↑
・ユーロドル	1.1100〜1.1200	↓
・ポンドドル	1.2670〜1.2780	→
・ドルスイス	1.0050〜1.0180	↑

【通貨の強さ】
ドル>ポンド>ユーロ>豪ドル

【注目通貨】
・ドル(株高や米利回りの上昇)

2019/05/21

為替研究所さん

豪ドルの状況について

今回は、今週のホットカレンシーにあげつつも、ドル円について書きたいことが多すぎて週間見通しであまり触れられなかった豪ドルについて書きたいと思います。

豪ドルは、先週まで明確に下落基調にあり、ドルストレートで見ると、先週安値は0.6865と、2015年の安値(8月のチャイナショック後のレート)を超えて、2016年安値(1月の上海総合指数暴落後のレート。リーマンショックでの下落を戻した後だとフラッシュクラッシュを除いて最安値)の0.683も射程圏内に捉え、どこまで下がるのか・・・という状態にありました。

この背景には、

・5月に入るまでずっと好調アピールされていた米中関係が、トランプ大統領のツイートや関税引き上げから米中対立懸念として一気に再燃した

・5月のRBA政策金利・声明発表では据え置きであったものの、隣国のNZは利下げして、豪についても年内利下げの空気がいまだ根強い

・そのRBAが「利下げ」を検討する材料とされた雇用について、先週発表の雇用統計も、失業率が予想より悪く、雇用者数は予想以上であったものの、それはパートタイマーの雇用増で、フルタイム雇用は減少というように、悪い結果であった

・総選挙で政権交代が起こるとみられており、政局の混乱が嫌われた

と言ったように、様々な悪材料が重なり、その結果大きく下落しておりました。

ただし、その中で総選挙については、事前予想に反して与党が勝利したこともあって、週明けは窓開け上昇し、また、米中対立についても、トランプ大統領が株価下落を気にしてか最近はトーンダウンしているように、見通しが難しい状態になっております。


個人的には、

【ポジティブ材料】

・米中対立は、ファーウェイ問題はいまだ深刻ながら、それでも株価を気にしながらのものであるため、今以上に深刻化は考えづらい

・中国景気は緩和の影響なのか回復傾向にある

・中国が回復すれば、世界景気の見通しも改善し、利下げの可能性は下がる

・チャイナショックの時の安値に近づいており、また、市場でショートポジションもたまりつつあるので、そろそろ踏み上げがありそう


【ネガティブ材料】

・中国の景気回復が本当なのか疑わしい(輸入の減少を考えると、本当に景気が良いのか?という疑問があります)・豪中の関係が悪化傾向にある

・「割安感」からのロングが入ると、そこを振り切るためにもう一段下がりそう

というように、総合すると、「正直読めない」というのが本音で、今もしトレードするなら、ロスカットを浅めに入れるか、引き付けてからの反発狙いが良いのではないかと思います。

2019/05/20

為替太郎さん

通商問題と欧州議会選挙控え、市場は様子見基調

しばらくの間、為替市場は政治色の強い相場展開が続いています。このところ、為替市場の最大のテーマになっている米中貿易協議は、依然として先行きが見えない情勢です。それゆえ、当面は、世界経済の減速への懸念とリスクオフムードから、とくにクロス円では円買いが優勢な展開が続くものと思われます。

通商問題では、アメリカ政府が中国のファーウェイと同社の関連会社が、アメリカ政府の許可なく部品や重要な技術を購入することを禁止するとともに、アメリカの通信ネットワークから同社製品を排除すると発表しています。これにより、米中協議はますます先行き不透明が広がっています。そもそも、米中間の通商合意をめぐっては、6月に予定されているG20首脳会議において、米中首脳会談が開催されると目されていますが、それまでは高官級の協議はないとみられることから、停滞感がぬぐえない状況です。

一方で、先週の明るい材料なったのは輸入自動車への関税導入の判断の6カ月延期方針です。これは、日欧には明るい材料となり、ユーロはやや値を戻す場面もありました。また、目先の材料として、22日に、FRBが4月30日から5月1日開催分のFOMC議事要旨を公開しますので、今日はそれを控えてドルストレートは様子見になりやすいでしょう。

前回のFOMC会合は政策金利の据え置きでした。FOMC後の声明では利下げ観測が広がり、ドル売りに傾く場面もありましたが、その後のパウエル議長の発言でドルが買い戻されており、市場の反応は不安定です。仮に議事録がタカ派的な内容でも、継続的なドル買いにつながりそうかは微妙だと思います。

一方、金曜のニューヨークでは、今週予定されている欧州議会選挙を巡って、先行きへの懸念から売りが広がったこともあり、ユーロが軟調でした。イギリスのEU離脱を巡る与野党協議の決裂や、イタリアのサルビーニ副首相が、EUの財政規律を批判する発言を繰り返していることなども、材料になっています。全体としいての地合いでは、ユーロドルではリスクオフでドル高、さらにリスクオフの円買いで総じて円が強い地合いが基調と思われます。多少、テクニカル的な上値があったとしても、今日段階で大きくドル円の上値を追っていくのは、難しそうな印象です。

08:50 第1四半期GDP
13:30 3月鉱工業生産
13:30 3月設備稼働率15:00 独4月生産者物価指数
17:00 ユーロ圏3月経常収支
17:30 香港4月雇用統計

2019/05/17

ダメおやじさん

突っ込み買いの戻り売りの目先狙い!

こんにちは、ダメおやじです。

今週はドル円の突っ込み買いを推奨してましたが週明けの安値から戻して悪くはありません。ただ値動きが少なく、昨日の株高、米金利高を見ても110円を越えられない状況ですので慌てることは何もないと思われます。

市場を騒がせた米中貿易懸念も目先は落ち着いてきており株やドル円の買い戻しとなっているようです。買い戻しが一巡すれば戻りを売られそうでフラフラした動きになりそうですね。本日は米消費者信頼感指数や連銀総裁発言がありますが、今はドル円は株価に連動しており株価動向次第でしょう。

本日は110円越えには抵抗が有りそうですが越えると110.10円、下値は109.60円と見ています。ポンドドル、ユーロドルが弱くドルストレートの売りが良さそうですね。

週末です。来週からの動き期待で本日は自分のポイントを待ちましょう。

2019/05/16

しーさん

下げ止まりからの底固めになるか

今週は週初からリスクオフのセンチメントの中で、格言の「人の行く裏に道あり花の山」の気持ちで買い狙いでいますが、ドル円は想定通り109円付近で一旦下げ止まり反発しかけてうろうろしている最中といったところです。

昨日の米小売売上高は、予想より悪い結果となって発表直後はドル売りとなりましたが、ほどなく買い戻されて109円台中盤を越える水準まで反発しました。日足チャートでは下ヒゲの長いほぼ十字線を示現し、底固めに入ろうかというところです。

直近のリスクオフの発端となった中国に対する関税を25%に上げる米中貿易戦争の行方は、トランプ大統領から発信されるツイートやニュースを見る限りでは米国優勢のように見えますが、中国にもメンツがあるため不利ながらも引くに引けない事情があるのでしょう。市場の反応が落ち着けば110円台への回復は硬いと見て、今回の下落は買い狙いで変わらずと考えています。

ただ、トランプ大統領は他にも中国が金利を引き下げるだろうとの予測をしており、米国も同様に利下げをすれば勝利は間違いないとも発言しています。市場の将来予測ではFRBの利下げ確率が50%以上という状況の中、FRBは利下げのスタンスにはまだなっていません。利上げの芽は小さいと思いますが、米中貿易戦争の一環で利下げ期待が高まれば、ドルの上値は当然ながら重いということになります。

本日は経済指標的な注目イベントは特にありません。トランプ大統領は自動車の関税を延期する考えを示しており、週初よりリスクオフのセンチメントは回復していると思われます。株価や金利の動向を見つつ買い戻しについていきたいと思いますが、急反発はないと想定したポジション管理を行い、いつ反落しても慌てないように下目線も併せ持ちながら反発上昇を期待したいと思います。

2019/05/15

ZEROさん

米中貿易摩擦の影響見極めへ

14日の米国株は上昇、NYダウ207ドル安(+0.82%)、ナスダック87ポイント安(+1.14%)でした。

米中貿易戦争に関し、トランプ大統領は「些細な口げんか」と発言。また、中国が人民元安誘導するとみて、FRBにも利下げを要求しました。

イタリアがEUの財政規律違反を示唆、ユーロが売られています。英メイ首相は6月3日の週に4度目の離脱案採決を計画している模様。経済指標では、独5月ZEW景況感調査-2.1(予想5.0)と悪い結果。ユーロ円やポンド円が軟調に推移しました。

その他、中東・イラン情勢で地政学的リスクが高まっています。引き続きパイプラインなど、エネルギー関連の争いかと思われます。

GW以降の相場は、引き続き日米欧の金融政策が膠着しており、米中通商協議だけが相場を動かすテーマでした。米中貿易摩擦の影響見極めが今後のテーマとなりそうです。

投資戦略はドル円・クロス円の戻り売りとします。それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2019/05/14

とあるエンジニアKさん

米中報復合戦は続く

長いGW明け、仕事も相場もどうなることかと思いきや、以外とすんなりと自然に再開したというのが印象。我々が向き合う為替相場は日本が休場といえども海外市場は当然開いているので休み感覚はないものですが、それでも株式相場に連動しての波乱の幕開けというシナリオも考えられていただけに少々肩すかしな気分。

仕事で海外勢とやりとりすることが多いのですが、事前にその日本の特異な連休を知っていただけあってまあなんとかなったものでした。年末年始とは違う、皆が一斉にとる休みはなかなかないものなのでしょうが、十二分に楽しむことができました。

【本日の指標】
本日の指標は小粒。特に指標によって動かされる一日ではないでしょう。

【本日の戦略】
先週発動された米国による対中国の追加関税。先週一週間の相場の反応は予想していたものよりもマイルドなのもので、意外と動かないものであるなと見ておりましたが、昨日はその米国に対する中国の関税報復が報道されたことによってダウ平均は大きく下落。それと同時にドル円も1時間に50pips近い下落を見せるなど、株価と為替相場が連動して大きく動く相場を迎え月曜日のNY時間でした。

本日東京相場はその流れをそのまま引き継ぎそう。実際の関税カウンターの発動は6月からとのことで、実体経済への影響はまだまだ先なのでしょうが、当然相場の影響はすぐに現れるものです。

打開策としては6月下旬に日本において行われるG20での米中直接会談が示唆されており、対話姿勢を見せるというのは変わらずなのでしょうが、根が深い問題だけに解決への道のりは相当遠いような気がします。とはいえ相場の反応はある程度予想がつくものですし、週の戦略で述べたように、いよいよドル円の下値も近づいていることからドル円売りから買いへの途転のタイミングを探していきたいところです。もう少しドル円の下落を待つ相場とします。

2019/05/13

しましまさん

米中貿易摩擦への懸念からリスク回避の流れに

先週は米中貿易摩擦への懸念を受けリスク回避の動きが優勢となり、ドル円は窓を開けて下落し110円台でのスタート、週後半は109.47円まで下落する週を通じて軟調な流れとなり、クロス円も軒並み軟調でした。ユーロドルは週前半1.11ドル台後半〜1.12ドル台前半で推移、後半は1.1250ドル台まで上昇する底堅い動きでした。株価もNYダウは週末10日に反発したものの軟調な流れで本日の先物も下落、日経平均も4/26から下落が続いて、リスク回避の流れ優勢です。

今日は主な経済指標の発表はありませんが、引き続き米中動向に注意し、リスク回避の流れが継続するか見たいです。

先週末のドル円は、東京午前に110円台へ戻すも東京午後・欧州時間は109円台後半で推移、NY時間は前半軟調で109.47円まで下落も午後は反発の動きとなり110.04円まで上昇し109.94円で引けました。今日も軟調な動きとなると109.50円付近から109円台前半への下落が考えられます。一方、反発の動きとなると110円〜110円台前半へ戻すことができるか見たいです。

先週末のユーロドルは、東京・欧州時間は1.12ドル台前半で推移、NY時間は1.1254ドルまで上昇し1.1235ドルで引けました。今日堅調な動きとなると、1.1260ドル〜1.1280ドル付近へ上昇できるか見たいです。一方、軟調な動きとなると1.1220ドル〜1.12ドル付近への下落が考えられます。

では、今日も頑張りましょう!

2019/05/10

為替見習さん

米中貿易協議、英GDP速報、米消費者物価指数に注目

昨日の為替相場は、米中貿易協議を意識したリスク回避の動きが続き、円が力関係上強い位置で推移しましたが、若干変動率は落ちてきて短期トレンドの方向性も弱くなってきましたね。

米中閣僚級会議のポイントは「関税引き上げ発動」があるかどうか。また発動されなかった場合、延期となるのかどうか。さらに延期の場合楽観的な見込みがあるか、もしくは悲観的かどうか。

これによって円を軸とした「リスク回避」「リスク選好」の動きが明確に出てくると思われますので、米中貿易協議の行方が最大のポイントですね。

その他にもで今日はドイツ貿易収支、経常収支、英国のGDP速報、鉱工業生産、商品貿易収支、米国の消費者物価指数、カナダの雇用統計などが予定されており、これらのイベント前後で大きな動きが出る可能性も十分。

また週末であり無駄なポジションを残したくない日でもありますので、取引する場合は当日決済にするなど自分で消せるリスクは徹底的に消したうえで、上記のイベントに関連した動きがあれば狙いたいところです。

ではまず水曜から木曜までの力関係変化を対円変動率で見てみると、木曜はCHFが0.24%、NZDが-0.08%、EURが-0.11%、CADが-0.24%、USDが-0.28%、GBPが-0.29%、AUDが-0.30%となっていて力関係は【CHF>JPY>NZD>EUR>CAD>USD>GBP>AUD】という形に。

水曜オープンからクローズまでの主要通貨の力関係が【JPY>EUR>USD>CAD>CHF>AUD>NZD>GBP】でしたからスイスが強い位置に変化したこと、ドルが位置を落としたこと、円が強い位置を維持し、ポンドや豪ドルが弱い位置を維持していることがわかります。

続いて11時時点の各通貨短期トレンドをおさらいすると、全体的に下向きで継続中。昨日の変動率が低かったこともあって若干方向性は弱くなっていますが、現状は円買いの動きが出ればショートのチャンスになりやすい状況が続いています。

そのため今後は円を軸とした力関係変化が最大のポイントで、ここから円買いの動きが出れば各通貨の短期トレンドは悪化し、ショートのチャンスとなりますので、この場合は力関係上弱い通貨を売って円を買うという形で攻めるのが低リスクですね。

一方で円売りの動きが出た場合は各通貨の短期トレンドが改善して勢い次第では上向きに変化するものが出てきます。こうなった場合はロングのチャンスへと変わりますので、力関係上強い通貨を買って円を売るという形で攻めるのが最も低リスクかつ高リターンですね。

個人的にはこれまでと同じく短期軸で攻める予定ですので短期的トレンドを見てリスクが低くなっているものをリスクの低い方向に攻めるという基本戦略。

また取引をする前には必ず「同じ1取引をするならどのペアが最も低リスクか」ということを考えて力関係をしっかり見ていく考えです。

それでは、今日も一日頑張ってまいりましょう!

2019/05/09

斉藤学さん

買戻しの動きに期待

みなさん、こんにちは。
斉藤学です。

【前日の概要】
一昨日のNYダウは-473ドル安、昨日日経平均株価も-321円安の21602円と大幅下落して引けました。ドル円は110円付近で推移、クロス円も全体的に下落しています。

【前日の結果】
・ダウ平均  25967.33(+2.24 +0.01%)
・日経平均  21535(-45 -0.21%)
・NY金先物  1281.40(-4.20 -0.33%)
・NY原油先物 62.12(+0.72 +1.17%)

【経済指標】
★★★
(中) 4月貿易収支(米ドル)
前回:326.4億ドル (326.7億ドル) 予想:337.0億ドル 結果:138.4億ドル


【本日の戦略】

<株・為替とも下げ渋る>
週末にトランプ大統領が対中関税25%を5月10日から実施するとツイート、最初は交渉のための圧力と思われていましたが、続いてライトハイザー通商代表が同様の発言を行ったことで、一気にリスク回避の動きが広がりました。まず中国株が-5%超の暴落、続いて各マーケットが調整入りしています。

ドル円も一時109.91円まで下押ししたものの、その後は今日から明日にかけての米中貿易協議の行方を見守りたいとの動きから、いったん買戻しが入り110円台へ戻しています。全面安となっていたクロス円も下げ渋り、貿易面で中国と関係の深いオセアニア通貨の戻りは弱いですが、ひとまず下げ止まりました。

NYダウが+2ドル高など下げ渋る動きを見せたことで、為替の方もいったん買戻しが入ると予想します。ただ、その後は米中貿易協議待ちとなるので、自律反発程度で上値は限定的と思われます。

【経済指標】
★★★
21:30 (米) 4月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比) 
前回:2.4% 予想:2.5%

【本日の予想レンジ】
・ドル円	109.70〜110.50	↑
・ユーロ円	122.50〜124.00	↑
・ポンド円	143.50〜144.20	↑
・豪ドル円	76.50〜77.50	→
・ユーロドル	1.1130〜1.1230	↓
・ポンドドル	1.2900〜1.3100	↑
・ドルスイス	1.0300〜1.0100	↑

【通貨の強さ】
ドル>ユーロ>ポンド>豪ドル

【注目通貨】
・ドル(米利回りの反発)

2019/05/08

為替研究所さん

GW明けは、ドル、トルコリラ、豪ドルと波乱の幕開け

今週は日本ではGWの10連休明けでしたが、初っ端からいきなり

・日曜日の夜中にトランプ大統領が「中国への関税を上げる」というツイートをして、月曜からいきなり大荒れの展開になる

・月曜日の夜中にトルコのイスタンブール市長選の再選挙が決定し、一時17円台まで下落し、その後少し戻すもまた17円台に落ちる

・火曜の午前10時半発表のRBA政策金利が市場予想に反し据え置き(市場予想は0.25ポイントの利下げ)で、豪ドル/ドルが0.699→0.704と一瞬で50pips以上上がる

というように、荒れた相場になりました。

はじめのトランプ大統領のツイートについては、これまで米中通商協議は順調というコメントが出ていた中での不意打ちであり、当然相場は円高に振れましたが、個人的には、むしろ「翌日日本市場が休みの日曜深夜にあんな材料が出て、早朝の時間帯によくあの程度の下落で済んだなあ」という印象を持ちました。

次のイスタンブール市長選の再選というのは、イスタンブール市長選で、エルドアン大統領も所属するAKPが元首相でもあるユルドゥム氏(首相時代もエルドアン大統領のイエスマンとして有名だった人)を擁立するも敗北し、それに対して「不正選挙だ」して再選を要求したら、何と今回その要求が通ってしまったということで、「エルドアン大統領の独裁体制」が大きなリスク材料であるトルコリラには下落圧力がかかりました。

以前から書いているように、トルコリラは「いつ売り仕掛けをされてもおかしくない」状態だと考えており、2018年のトルコショックの時を考えると、まだレートとしてもそこまで安い水準でもないので、今は様子見くらいが良いと思っております(ショートは、マイナススワップが発生し、3月のように急にオーバーナイト金利の引き上げとかをされるとダメージを受けかねないので、それはそれでおすすめしかねると思ってます)

最後のRBAの政策金利は、市場予想は拮抗しながらも利下げが若干優勢だった中で、豪ドルにとって上げ材料となりました。金利市場では、これまでは6月までの利下げがかなり高い確率で織り込まれていたのが、今ではここ数か月は利下げの可能性がかなり下がったという話も聞きます。

とはいえ、米中通商協議の不透明感がぬぐえない中では上値が重い展開は続くと考えており、どちらかというと戻り売り目線が良いのかなと思っております(中国の指標が良くなってきているので、数か月前のように、手放しで「上がれば売れば大丈夫でしょう」とは言えませんが・・・・)

2019/05/07

為替太郎さん

大型連休も終わり、ドル円にも久々に動きが

このところ為替市場では、とりわけクロス円で111円台を軸にした小動きが続いていましたが、先週の金曜の雇用統計以降、やや動きが出てきた感があります。金曜日に発表された4月の雇用統計は、非農業部門の雇用者数が26万3000人増となり、市場予想を大幅に超えるものでした。また、失業率は49年超ぶりの低水準となる3.6%となり、米国の雇用状況の強さを改めて印象付けました。しかしながら、為替市場は賃金の伸びの鈍化に反応して雇用統計前よりも、むしろドル安方向に進んでいます。

一方で、その前日、木曜のニューヨークでは、FOMCをうけて、ドルはむしろ主要通貨に対して上昇する流れでした。FOMC後の記者会見で、パウエル議長がインフレの低下は一時的な要因によるものである可能性があると発言したことで、利下げ観測が後退したことが背景にあります。

このように、現在、近い未来の利上げ・利下げとも見通しにくい状況にあり、市場の先行きは不透明です。そのため、経済指標や要人発言により動きが出てきやすい地合いになっています。

一方、昨夜のニューヨーク市場では、ダウ平均が大幅安で始まって取引時間中に28ドル安まで下げ幅を縮小したことなどが要因になり、ドル円はアジア時間に比較して多少の円安が進行しました。

とはいえ、今日の東京市場では、株安も影響して110円70銭台の推移になるなど、111円台に戻していきそうな雰囲気は希薄です。今日の10時時点で、日経平均株価は256円安となっており、株式市場は軟調な雰囲気です。株安に加えて、米中通商協議に関連する要人発言も為替市場の関心材料です。

トランプ米大統領による追加関税の引き上げ表明が、協議の先行きに関する懸念材料になっていることに加えて、目先のライトハイザー米通商代表部代表やムニューシン米財務長官による発言なども材料にドル売りが進んでいます。

米中通商協議は、劉鶴副首相が出席して9、10日に実施されるとしていますが、先行きを見極めたいとのムードが優勢であり、リスク回避的な円買いはまだしばらく続きそうです。

10:30 豪3月貿易収支
10:30 豪3月小売売上高
13:30 豪準備銀行政策金利
15:00 独3月製造業新規受注
15:45 仏3月貿易収支
15:45 仏3月経常収支
23:00 カナダ4月Ivey購買部協会指数
28:00 米3月消費者信用残高

2019/05/06

ダメおやじさん

ドル円の動きに注目!売り優勢になるか!?

こんにちは、ダメおやじです。

長い休日も本日が最終ですね。
長く休みすぎて仕事に行きたくないという人も相当増えているようで、休日も一長一短です。

先週はメインがFOMC、米雇用統計でしたが何れもドル売りで反応しました。下げ要因はハッキリしませんが利下げ観測が強まったのだと思います。

逆にポンド円は英政局絡みで安値から急反発しました。

今週はドル円は流れからドル売り有利の感じですが連休明けに国内実需に買われる可能性も有り波乱含みでしょう。

上値は111.50円、下値は110.80円と見ています。

ポンド円は週末の上げは一過性のもので気にすることはないですが、一応ブレグジット関連のニュースには注意です。146円から144円までのレンジの動きと思っています。

今週は動いてほしいですね。頑張りましょう。

2019/05/03

しーさん

パウエルFRB議長の発言の影響

昨日はFOMCの影響を受けてドルの買い戻しが優勢な1日でした。パウエルFRB議長は会見にて弱いインフレ指標は一時的の可能性があるとの発言をしたことでドルが買い戻されました。米大手金融機関などは年末に向けて利下げを想定していましたが、今回のパウエル議長の発言を受けて見通しを変更する可能性が高まっています。

今週は週初から押し目買い狙いとしていましたが、FOMC前に111円付近まで下落したことで、結果的には良い押し目となってくれました。来週以降は本邦勢が参加し、売り優勢のポジションを逆転してくるとレジスタンスとなっている112円を越えてくるかも知れません。

ゴールデンウィークも残すところ後4日となりますが、すでに日経平均株価の先物はゴールデンウィーク前より上昇しており、来週以降の株高、円安の可能性が高まっています。本日に大きな波乱がなければ、111円付近の押し目が生きてくることを期待したいと思います。

本日は第1金曜日ということで、米雇用統計の発表があります。事前予想では雇用者数は前回よりやや低い+18.6万人、平均時給の伸び率は前年比+3.3%となっています。5/1(水)のADP雇用統計では事前予想より良い27.5万人という結果がでていましたが、本日の雇用統計では最低でも事前予想程度の結果がでれば波乱なしとして、ドル買い目線は継続でよいのではと考えます。

気になる点として、NYダウの日足チャートが天井から調整期間に入りそうな形となっており、一旦株安となる可能性もあり得るという点を頭に置いておきたいところ。市場は利下げスタンスのため株高だったという一面もあると思いますが、中立スタンスとなると積極的に株を買わなくても良くなり、調整局面へとつながる可能性がでてきます。株安による上値の重し、もしくは円高を警戒して、ドル円が112円のレジスタンスゾーン付近まで上昇した場合は適度に利確をしたほうがよいかも知れません。

本日の戦略としては、東京タイムは様子見としておき、NYタイムに入ってからは米雇用統計の結果次第ですがドル買いスタンスとして見ておき、もし112円前半から中盤まで上昇したら一部を利確。もし111円付近まで下落した場合は、資金に余裕があれば買い戦略で見ていきたいと思います。

2019/05/02

ZEROさん

米利下げ観測が後退

1日の米国株は下落、NYダウ162ドル安(-0.61%)、ナスダック45ポイント安(-0.57%)でした。

経済指標は、米4月ISM製造業景況指数52.8(予想55.0、前回55.3)と2016年10月以来の低水準へ悪化、米4月ADP雇用統計27.5万人増(予想18.0万人増)は予想を上回りました。

製造業は弱く、雇用は強い結果が確認されました。欧州を筆頭に製造業は世界的な落ち込みが見られます。これが米中通商交渉の妥結を後押ししそうです。

米中通商交渉は「一部関税撤廃」となりそうです。全ての関税を撤廃すると中国側が約束を守らないとの指摘があります。

一方で中国共産党幹部は米国・カナダ・オーストラリアに資産を移しており、資産凍結を恐れて米に対し強く出れない事情もありそうです。

結局、中国側は弱腰にならざるを得ず、国内から舐められないよう台湾の領空侵犯や、一帯一路で存在感をアピールしているようにも見えます。

ドル円は弱い米4月ISM製造業景況指数で下落、FOMCで利下げ観測が後退すると上昇しました。結局、111円半ばへ値を戻しています。

投資戦略は様子見とします。ドル円が次に110円台へ下げるのか?112円台へ上げていくのか?難解です。

それでは本日も頑張りましょう!

※最終的な投資判断は、必ずご自身でお願いします。

2019/05/01

とあるエンジニアKさん

令和初日はメーデー休場多数

今日から新たな時代に入ります。昨日は淡々と過ごしていたのですが、テレビのニュースはそれ一色。たまたま車でラジオから流れる平成の名曲の数々にはその当時の思い出が懐かしく思い出されました。これから新たなな時代をしっかりと生き抜いて行こうと思います。

【本日の指標】
日本をはじめ、中国、ヨーロッパ市場など、5月最初の日はメーデー、あるいはレーバーデーということで休場です。米国では週末の雇用等に向けてのADP雇用統計が発表に続いてFOMCによる政策金利が予定されているなど、日本時間は非常に静かな相場ですが、夜半以降に動き出す相場となりそうです。

【本日の戦略】
前述の通り、多くの市場において本日は休場。静かな相場となることは間違いなさそうです。注目すべきはFOMC程度ですが、当然のことながら政策金利については変更はない見込み。期待されるのは今後の今後の金利政策と米国の金融動向で、特にトランプ大統領が再三発言する利下げに対してです。大統領が果たしてその権限を持つのかは正直疑問を投げかけたい場面でありますが、トップに立つものが直接的に、そして敵対的にとも言える発言を繰り返しての圧力をかける様には我々から見ても奇異に映るものです。今のところ相場に対してダイレクトな影響を与えていないものの、今後もその強権を振りかざすのであればなんらかの影響を与えることがあるかもしれません。方向性としては利上げを狙いたいFOMCなのでしょうが、長く続く低インフレもその足を引っ張る形です。今後も雇用統計をはじめとした各種指標をにらみながらのFOMCの舵取りとなりそうです。本日はサプライズがない限りは極めて動きが少ない相場となるでしょう。

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