今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(5/2〜 5/6)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  80.00 〜 83.00
ユーロ/円 ・・・ 118.00 〜 123.00
豪ドル/円 ・・・  87.00 〜 91.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4600 〜 1.5100





「ドル安」の流れはなかなか変わりません。豪ドル、スイスフランは史上最高値を更新し、ユーロも1年4ヵ月ぶりの高値を


更新するなか、円も週明けの2日には81円を付けるなどドル売りが強まっています。


先週のFOMCで量的緩和策第2弾(QE2)は予定通り6月で終了することが決定されましたが、だからと言って


「金融引き締め」に軸足を移すことにはならず、「低金利政策」は当分続くと言う見方が強まったことが背景です。


FOMC声明文では「QE2終了後も償還期限がきた国債や住宅ローン担保証券の元本の再投資は続ける」と謳っており、


金融緩和の度合いは6月以降も変わらないことが確認されています。





金融緩和政策は変わらないとの見通しから、為替市場だけではなく、商品市場でも「ドルを売って金を買う」あるいは、


「ドルを売って原油を買う」といった動きもあり、ドルの下落による資産価値の目減りをどう防ぐかといったオペレーションが


市場に蔓延していると言えそうです。





結局FOMCではサプライズは無く、ドルの余剰感と低金利は当分解消されないことから株式市場では株高が続き、


米国債の格付け見直しが発表され、一時はダウが200ドル以上も下落した「S&Pショック」から既に600ドル以上も


上昇する結果になっています。


企業収益の拡大という追い風もありますが、「QE2効果」があったことは否めません。





今週のドル円は、まず81円台を維持できるかどうか、またその下の心理的節目である80円を割り込むかどうかが注目されます。


日本ではゴールデンウィーク真最中ということですが、海外では重要指標の発表が相次ぎます。


水曜日にはADP雇用者数の発表があり、週末には4月雇用統計の発表もあります。


市場予想は失業率の横ばいと、非農業部門雇用者数の若干の減少です。


気になるのは毎週発表される「週間失業保険申請件数」が、それまで順調に減少してきていましたが、2月後半から


再び増加傾向を見せ始めたことです。


すでに上記予想がでていますが、よほど改善を示す数字が出てこない限りドル高には繋がりにくいものと思われます。


むしろ悪化していた場合の反応が気になるところです。





豪ドルはついに1.1台に乗せ、史上最高値を更新中です。


景気拡大と資源価格の上昇が下支えになっており、「押し目を拾う」展開が続いています。


リスク要因の一つとされた「中国の利上げ」もやや風化された格好になっていますが、1.1台を記録したことで、


「達成感」から利食いの売りが優勢となることも考えられます。


やや上昇スピードが速かったこともあり、ここは一旦ポジションを解消するタイミングを探してはどうでしょうか。





今週も「ドル安」が進み、上記豪ドルが1.1を大きく抜け、ユーロが1.5を伺う様な展開になると、ドル円も80円を


試す展開が予想されます。


また、一旦ドルの買い戻しが優勢になれば「1時間足」の雲の上限である82円辺りと、その上の82円60銭をテストする


可能性もあります。


「ドル安」がさらに進むかどうかは株式と債券の両市場は当然ですが、さらに金、原油など商品相場の行方にも目を向けなければなりません。


ドルが売られたことで、資金はそれらの市場にも大量に流れ、かなり投機的な動きが加速してるからです。





GWでは日本勢が市場にいないことから、先月の様な異常な値動きもあるのではといった声も聞かれます。


仮に急速に円高が進んだ場合でも、日銀による「市場介入」がないとの見方が一層「円先高観」を増幅しているような


ところもあります。


可能性は極めて少なく、考えにくいことですが日銀による、NY連銀への「委託介入」という手法もあることを


最後に付け加えておきたいと思います。






■ 今週の注目材料 ■



5/2 (月)

     
  • 豪   第1四半期住宅価格指数
  • 欧   トリシェECB総裁講演(フランクフルト)
  • 米   4月ISM製造業景況指数



  • 5/3 (火)

  • 日   東京市場休場(憲法記念日)
  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 欧   3月ユーロ圏生産者物価指数
  • 米   ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演



  • 5/4 (水)

     
  • 日   東京市場休場(みどりの日)
  • 欧   3月ユーロ圏小売売上高
  • 欧   4月ユーロ圏PMI(改定値)
  • 米   4月ADP雇用者数
  • 米   4月新車販売台数
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演



  • 5/5(木)

     
  • 日   東京市場休場(こどもの日)
  • 豪   3月豪小売売上高
  • 欧   ECB理事会
  • 英   BOE金融政策委員会
  • 米   4月ISM非製造業景況指数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演



  • 5/6(金)

  • 日   マネタリーベース
  • 独   3月独鉱工業生産
  • 英   4月英生産者物価指数
  • 米   4月雇用統計
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演(NY)
  • 米   イエレン・FRB副議長講演(ヘルシンキ)
  • 加   4月カナダ失業率




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。