マーケット・プレディクション(5/9〜 5/13)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 79.00 〜 83.00
ユーロ/円 ・・・ 114.00 〜 120.00
豪ドル/円 ・・・ 85.00 〜 90.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4100 〜 1.4700
先週は金、原油など商品相場の急落に伴い、豪ドルやユーロなど、これまで大きく買い進まれていた通貨が大幅下落し、
「ドル高、円高」の展開になりました。
金、原油価格の急落は「リスク回避」の動きを反映するもので、大幅に上昇した通貨の巻き戻しに繋がっています。
さらにユーロはドイツ紙によるギリシャのユーロ圏離脱観測で大きく下落。週間での下落幅は600ポイントを超える大幅な
ものになりました。
一方、ドル円はそれまで米景気回復の遅れを示す経済指標が相次いだこともあり、ドル安の流れから緩やかに下落し、
一時3月の協調介入以降初めてとなる79円台半ばまで売られました。
日本がGW中だったこともあり、介入警戒感も思ったほどは見られなかったようです。
週末の4月米雇用統計では民間部門雇用者数は市場予想を大幅に上回っており、特に小売、サービス部門の雇用増が
目立っています。
この背景には株高によって資産効果が高まり、個人消費が拡大してきているものと解釈できそうです。
米国では外食産業などが雇用増に動いているとの報告もありますが、今後のガソリン価格の高騰など不透明要因があることから
まだ予断は許しません。
今週は重要な経済指標が比較的少ないものの、12日の木曜日は注目されそうです。
日本では4月中旬の貿易収支が発表されます。
上旬では輸出額の急減で1689億円の「貿易赤字」になっていましたが、中旬ではこの赤字幅がどの程度拡大しているのか
注目されます。
予想以上に赤字幅が拡大していると円が一時的に売られることも考えらえます。
その際、上値のメドになるのが81円30−50銭で、この水準が抜ければドル上昇の機運も高まりそうです。
また、オーストラリアでは4月の雇用統計が発表されます。
先週、RBAが政策金利を据え置いたことから豪ドル急落の一因にもなっただけに、雇用の順調な回復が継続しているか
どうか、今後の追加利上げを占ううえでも重要です。
そして米国では4月小売売上高の発表です。
上述のように、小売、サービス業での雇用増加が確認されていることから3月(0.4%)よりも高めの0.6%と
予想されていますが、今後の個人消費の拡大に繋がるかどうか注目されます。
先週ドル円は80円を割り込む場面もあり、3月のドル急落を連想させましたが、雇用者増を好感して80円台半ばで
越週しています。
雇用統計の改善を受けて今週は、ドル下落のリスクがやや後退したように思いますが、上値が重いのも事実です。
出口戦略がやや遠のいたことから依然として米長期金利の低下傾向が続いています。
ドル安が加速するとドルに代わる通貨として円買いが起こります。また、先週末のようにユーロが急落すると、再び円買いに繋がるなど
避難通貨としての円買いには根強いものがあります。
ただ、足元では米雇用者数の増加が続いていることも見逃せません。
今年に入ってからは1月を除き、月ベースで20万人の雇用増加は3ヵ月連続です。
失業率が高止まりしてはいますが、これも雇用者数の増加が続けば緩やかに低下してくるものと見られます。
問題はこれらのファンダメンタルズの改善がドル高に繋がるにはまだしばらく時間がかかるということです。
ドル円が「2番底」を探る展開なのか、あるいは「底割れ」を目指す動きなのか、今しばらく値動きを注視したいと思います。
■ 今週の注目材料 ■
- 5/9 (月)
独 3月独貿易収支
米 米中戦略・経済対話(5/10まで、ワシントン)
- 5/10 (火)
中 4月中国貿易統計
豪 3月豪貿易収支
- 5/11 (水)
日 3月景気動向指数
中 4月中国消費者物価指数(CPI)
中 4月中国生産者物価指数(PPI)
中 4月中国鉱工業生産
中 4月中国小売売上高
独 4月独消費者物価指数(確報)
英 イギリス3月貿易収支
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
米 3月貿易収支
- 5/12(木)
日 マネー・ストック
日 4月中旬の貿易収支
日 4月景気ウォッチャー調査
豪 4月豪雇用統計
欧 3月ユーロ圏鉱工業生産
欧 ユーロ圏月例報告
米 4月小売売上高
米 週間失業保険申請件数
米 4月生産者物価指数
米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 5/13(金)
独 1−3月期独GDP(速報値)
欧 1−3月期ユーロ圏GDP
欧 EU欧州委員会、半期経済見通し
米 4月消費者物価指数(CPI)
米 5月ミシガン大学消費者信頼感指数
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