今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(5/23〜 5/27)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  80.00 〜 83.00
ユーロ/円 ・・・ 112.00 〜 117.00
豪ドル/円 ・・・  84.00 〜 87.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3800 〜 1.4400





先週のドル円は、それまでの80円台を中心とするレンジから、81円台半ばー82円のレンジに上昇修正され、木曜日には約3週間ぶりに


82円台前半までドルが上昇しました。


公開された4月のFOMCでは「出口戦略」への道筋がより具体的に話し合われていたことが判明し、これが市場のドル買い戻しに


繋がったことが背景でした。





FRBは予定通り6月末で追加緩和策第2弾(QE2)を終了することを決めましたが、これが利上げへの第一歩ではないことを明確に


否定しています。


今後、FRBが金融引き締め政策に転換するのには景気の回復が重要ですが、景気回復の先行指標として消費者物価指数やPCEコア・


デフレーターなどを重要視していることは知られています。


現在の超低金利政策の解除は早すぎれば景気回復の腰を折り、遅すぎるとインフレの芽を醸成することになり、そのタイミングが非常に


重要なだけにFRBも慎重にならざるを得ません。





これまでも、フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁やダラス連銀のフィッシャー総裁は「タカ派」な発言を繰り返してきましたが、


このところややトーンが「ハト派」的になってきています。このあたりにドルの上値が重くなってきた一因があるともいえそうです。


今後、インフレ懸念を示す数値がでてくれば両総裁の発言も活発になることが予想されますが、今週も両総裁を含め、要人の講演が


多く予定されています。





ドル円は週明けの23日にも一時82円台を付けるなど、80円台割れが徐々に遠のいてきました。


米景気回復の遅れから利上げが遠のき、これが米債券の購入意欲を高め長期金利の下落に繋がっています。


したがって、このままドルが上昇することは考えにくく、しばらくは80−85円でのもみ合いを続けながら次の材料を


待つ展開になろうかと思います。


上値のメドは先週のドル高値に近い82円31銭(8時間足の120日移動平均線)と、「日足」の200日移動平均線が


位置する82円73銭あたりかと思います。





一方、下値では「4時間足」に120日移動平均線がサポートする81円10−15銭近辺で、この水準は同時間足の


「雲」にもサポートされています。





ドル円に明確な方向感がない以上、ユーロドルの動きを見ることも有効です。
ユーロドルはギリシャ問題をきっかけに上値の重い展開が続いています。


足元では1.40台まで下落していますが、1.4001には「週足」の200日移動平均線があり、仮にこの水準を割り込むと


長期的なユーロ安のトレンドに入る可能性も出てきます。


割り込むと2月末以来ということ「週足」が息の長いトレンドを表すことから重要な水準にいるともいえます。


仮に「ドル高ユーロ安」が続くとすれば、ドル円でも「ドル高」の可能性が高まりそうです。


ドル円に方向感がないだけに、ここはユーロの動きも大いに参考にしたいところです。





先週末に発表されたシカゴ通貨先物市場のポジションを確認してみると、円については大きな変化は見られません。


ネットでは「ドル売り円買い」のポジションがやや増え、約15000枚となっています。


為替相場の動きはやや「ドル高円安」に振れていることから、投機筋もドル円相場には「手を焼いている」のではないかと


連想できますが、その他のユーロ、豪ドルなどはほぼ相場の値動きをポジションの増減は一致しています。









■ 今週の注目材料 ■



5/23(月)

     
  • 日   3月景気動向指数(改定値)
  • 独   ワイトマン・独連銀総裁講演
  • 独   5月独製造業PMI(速報値)
  • 独   5月独サービス業PMI(速報値)
  • 欧   5月ユーロ圏製造業PMI(速報値)
  • 欧   5月ユーロ圏サービス業PMI(速報値)
  • 欧   バローゾ欧州委員・ファンロンパイEU大統領、講演
  • 欧   メルケル独首相・ユンケル・ユーログループ議長、会談
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



  • 5/24 (火)

  • 独   1−3月期独GDP(確報値)
  • 独   5月独IFO景況指数
  • 米   4月新築住宅販売件数
  • 米   5月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   デューク・FRB理事講演



  • 5/25 (水)

      
  • 日   4月貿易収支
  • 独   6月独GFK消費者信頼感指数
  • 欧   ドラギ・イタリア中銀総裁講演
  • 欧   シュタルク・ECB理事講演
  • 英   1−3月期英GDP(改訂値)
  • 米   4月耐久財受注
  • 米   3月住宅価格指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演



  • 5/26(木)

     
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 欧   ビニスマギ・ECB理事講演
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 欧   ユンケル・ユーログループ議長講演
  • 米   1−3月期GDP(改定値)



  • 5/27(金)

  • 日   4月消費者物価指数
  • 欧   4月ユーロ圏マネーサプライ
  • 欧   5月ユーロ圏消費者信頼感
  • 欧   G8(仏ドーヴィル)
  • 独   5月独消費者物価指数(速報値)
  • 米   4月個人所得
  • 米   4月個人消費
  • 米   4月PCEコア・デフレーター
  • 米   4月中古住宅成約指数
  • 米   5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。