今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(6/13〜 6/17)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  79.00 〜 82.00
ユーロ/円 ・・・ 112.00 〜 117.00
豪ドル/円 ・・・  83.00 〜 87.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4100 〜 1.4700





先週はバーナンキ・FRB議長が現状の景気認識を踏まえて「緩和的な金融政策はなお必要」との発言をしたことで


市場ではドル売り円買いが優勢となり、ドルは週央には79円70銭まで下落しました。


週を通じて80円割れを何度か試しましたが、円買いの勢いも限定的でした。


市場参加者からは「ドルは売れるけど、円を積極的に買う材料はない」といった声も聞かれます。


結局、5月6日に記録した79円57銭が意識されたこともあり、それ以上の下落には繋がらず、


週末のNY市場では80円台前半で取引きを終了しています。





バーナンキ議長も講演では景気の回復ペースは想定されるよりも幾分遅いとしながらも、「年後半には経済成長はいくらか勢いを取り戻す」といった


期待感を残すことも忘れずに、それほど悲観的なコメントではありませんでした。


米景気減速が鮮明となる中、バーナンキ議長としても「我慢の時期」と割り切り、ニュートラルな講演内容を意識したようにも思えます。





今週も先週に引き続きドル円では上値の重い展開が予想されますが、値動きは鈍く値幅のあまり期待できない展開が続くと思われます。


ドル円では80円半ばから上値が重く、その水準をこなし81円台に乗せられるかどうかが注目されます。





米景気の減速が鮮明となり、今月末で「QE2」は終わりますが、金融引き締めへの政策転換は「当分先の話」になってきたことで、


米債券市場への資金流入が活発となり、長期金利の上昇を抑える結果、ドル円ではドル売り要因となります。


従いまして、仮に米景気の改善を示す指標が一時的に出てきたとしても基本的には、ドル円の上値は重くドルの反転は限定的と見られます。


上値としては81円台が一杯で、よほどの米株式市場の急反発が起きないかぎり、そこからのドルの一段の上昇の可能性は少ないとみておいたほうが


よいと思います。





先週は米株式市場が大きく下落したことで「リスク回避」の流れが加速し、高金利通貨が対ドル、対円で下落したことから、今週も


米株式市場の動きからは目が離せません。


株価のさらなる調整があると、ドル円でも逃避通貨として「円買い」が強まる可能性があります。


その際、先週下抜けできなかった79円57銭が再び意識されると予想されます。


また、ユ−ロドルについても下値を試す展開が予想され、特に、1.4300−20当りは「日足」チャートでの重要なサポートであることから


この水準も意識されます。


仮に割り込むとかなりの値幅で下落する可能性もあります。


ちなみに「日足」の雲の下限は今年1月に雲に突入して以来一度も割り込んでいません。





ギリシャの追加支援策を巡っては、ドイツなどが「民間投資家にも負担させるべき」とする一方、ECBは今のところ反対の立場を


崩しておりません。


20日にはユーロ圏財務相会合が控えており、ギリシャの追加支援問題は大詰めを迎えます。


そのため今週も着地点をめぐってさまざまな動きがありそうです。


明らかなことは、このままではギリシャの「デフォルトのリスク」が高まり、同国の国債利回りはさらに上昇し、CDSの保証料も


高止まりし、ユーロ圏だけではなく、NY株式市場にも悪影響を与えるということです。





今週は特にECBやユ−ロ圏の当局者の講演も多く、ユーロは対ドルを中心に大きく揺れ動くものと思われます。









■ 今週の注目材料 ■



6/13 (月)

  • 豪   シドニー市場休場(女王誕生日)
  • 日   日銀金融政策決定会合(6/14まで)
  • 英   英5月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演



  • 6/14 (火)

  • 日   4月鉱工業生産
  • 日   白川・日銀総裁会記者会見
  • 中   5月中国消費者物価指数(CPI)
  • 中   5月中国生産者物価指数(PPI)
  • 中   5月小売売上高
  • 中   5月鉱工業生産
  • 欧   ドラギ・イタリア中銀総裁講演
  • 米   5月小売売上高
  • 米   5月生産者物価指数(CPI)
  • 米   バーナンキ・FRB議長、会合に出席



  • 6/15 (水)

  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 英   英5月失業率
  • 英   キング・BOE総裁講演
  • 欧   ユーロ圏4月鉱工業生産
  • 欧   ドラギ・イタリア中銀総裁講演
  • 欧   バローゾ欧州委員長講演
  • 欧   レーン欧州委員講演
  • 欧   ビニスマギECB理事講演
  • 米   5月消費者物価指数(CPI)
  • 米   5月NY連銀製造業景況指数
  • 米   5月鉱工業生産
  • 米   6月NAHB住宅市場指数
  • 米   タルーロ・FRB理事、会合に出席
  • 米   フィッッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 加   カーニー・BOC総裁講演



  • 6/16 (木)

  • 欧   ユーロ圏5月消費者物価指数(CPI・確報)
  • 欧   ドラギ・イタリア中銀総裁講演
  • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   5月住宅着工件数
  • 米   6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数



  • 6/17(金)

  • 欧   ユーロ圏4月貿易収支
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 欧   ビニスマギ・ECB理事講演
  • 米   6月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   5月景気先行指数




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。