今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(6/20〜 6/24)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  79.00 〜 82.00
ユーロ/円 ・・・ 112.00 〜 117.00
豪ドル/円 ・・・  83.00 〜 87.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3800 〜 1.4400





先週はユーロドルが大きく動き、それに伴ってユーロ円も値を下げました。


ギリシャへの支援問題をめぐる動きから、同国の国債の利回りが急騰し、市場はデフォルト(債務不履行)を織り込む形で


ユーロ売りに傾きました。


ユ−ロドルは1.45近辺から1.40台後半まで売られ、週末の独仏トップ会談で独メルケル首相がECBに歩み寄る姿勢を


示したことで1.43台まで上昇し、1.42台後半で越週しています。





今週もユーロからは目が離せず、ユーロ中心の動きになることは間違いないようです。


19日から始まっているユーロ圏財務相会合では、新たな支援で合意するのは難しそうな状況のようです。


オランダのデヤーヘル財務相は、ユーロ圏財務相会合ではギリシャ支援で合意することはないだろうとの見方を示しています。


次回会合が7月11日に予定されていることから、結論は先送りになる公算が大きいと思われます。


また、ギリシャのパパンドレウ首相は議会で「ギリシャは重要な岐路に立っている。この状況の変革はわれわれの手に委ねられており、


それがわれわれの責務だ」と演説し、緊縮財政案の議会通過を目指しています。





先週、第1次支援融資の120億ユーロ(1兆3700億円)の緊急融資はEU・IMFが承諾したことで、焦点は第2次融資が


合意されるかどうかにかかっています。


融資の条件は財政赤字幅の削減です。公務員給与の削減などを中心とした大幅な緊縮財政案が議会で承認されないかぎり


ギリシャへの第2次支援は賛同を得ることは難しいはずです。





大きな値動きが続いているユーロドルは、日足では1.4340あたりから「雲の下限」で頭を押さえられています。


ギリシャ問題が混とんとしていることから、上値は重いと思われますが、一方下値では1.4034に「120日移動平均線」が


待ち構えており、目先はこの水準が維持できるかどうかに注目しています。





ドル円は、値幅も少なく、今週もユーロの行方に左右される展開が続きそうです。


22日の水曜日にはFOMCがあり、その後にバーナンキ議長の会見が予定されています。


7日の講演では米経済指標の改善が進んでいないことに関して、「イライラするほど回復が遅い」といった表現を用いて


いたことを考えると、今回の会見でも米景気に対する弱気の見方がでてくるものと思われます。


その言い回しによってはドルが売られることもありそうです。


また、同議長は景気回復については年後半から持ち直すといった楽観的な見方を示していましたが、この見通しに変化がないのか


どうかにも注意したところです。





ユーロの動きと同時に、米株式市場の行方にも注目が集まります。


先週末ダウは反発したことで、かろうじて7週連続で週ベースの陰線を記録する事態は避けられましたが、上値の重い展開が


続いています。


ダウは4月の末に1万2800ドル台の高値を付けて以来調整が続き、先週には1万2000ドル台を割り込む場面もありました。


米株式市場の下落基調には特に明確な材料があるわけではありません。


ギリシャ問題の不透明さとか、日本の震災によるサプライチェーンの問題などが指摘されてはいますが、どちらかと言えば「雰囲気」から


下落基調に入っているようにも見えます。FRBが金融引き締めへと政策変更するなど、株離れへの「決定的な材料」がないなか、


ずるずると下げているように思えます。


株価が上昇に転じれば「ドル高、円安」材料の一つになります。





ドル円は先週、明確な81円台乗せには失敗し、今や81円台さえも重い展開に見えます。


5月のGW最後に記録した79円57銭が意識されます。


80円前後を拾ってドル反発を待つとしても、上記レベル、あるいは79円50銭を割り込むと、市場は再び「ドル安傾向」が定着しそうな


気配が漂っていると言えます。






■ 今週の注目材料 ■



6/20 (月)

  • 日   5月貿易統計
  • 日   4月景気動向指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 欧   バイトマン・独連銀総裁講演
  • 欧   シュタルク・ECB理事講演



  • 6/21 (火)

  • 豪   RBA議事録
  • 独   独6月ZEW景況感調査
  • 欧   ユーロ圏6月ZEW景況感調査
  • 米   5月中古住宅販売件数
  • 米   FOMC(6/22まで)
  • 米   リプスキー・IMF専務理事代行講演
  • 加   カナダ6月小売売上高



  • 6/22 (水)

  • 豪   豪4月ウエストパック先行指数
  • 英   BOE議事録
  • 欧   ユーロ圏6月消費者信頼感
  • 米   4月住宅価格指数
  • 米   FOMC政策金利発表
  • 米   バーナンキ・FRB議長記者会見



  • 6/23 (木)

  • 豪   豪4月CB景気先行指数
  • 欧   ユーロ圏6月製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏6月非製造業PMI
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   5月新築住宅販売件数



  • 6/24(金)

  • 欧   ゴンザレスパラモ・ECB理事講演
  • 独   独6月ifo景況指数
  • 英   キング・BOE総裁記者会見
  • 米   5月耐久財受注
  • 米   1−3月期GDP(改定値)




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。