マーケット・プレディクション(7/4〜 7/8)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 79.00 〜 82.00
ユーロ/円 ・・・ 114.00 〜 119.00
豪ドル/円 ・・・ 84.00 〜 88.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4100 〜 1.4800
ギリシャのデフォルト懸念を背景に下落基調だったユーロは、週末には緊縮財政法案が通ったことでデフォルトリスクが
後退し対ドルでは1.45台半ば、対円でも117円台半ばまでユーロ高が進みました。
一方ドル円は異常な程の静けさで、6月ひと月を通した値幅はわずか1円75銭と、2000年以来最も小さな値幅を記録しました。
先週末の経済紙にも「円高傾向が定着」と言った見出しが躍っており、上下に動かないものの上値の重い展開が続いていると
指摘していました。
3月の大震災後にはわずか3週間ほどで76円25銭から85円53銭まで、9円28銭もの大きな値動きを見せた時とは
対照的な月でした。
7月に入り、そろそろドル円相場にも動きが出てくると期待していますが、問題は動き出した場合どちらに大きく動くかと
いうことです。
決め手になるのはやはりユーロドルの動きだと考えます。
ギリシャ問題は最悪の事態を回避できたことで、ひとまず7月、8月の資金手当てができました。
ユーロ圏では数週間以内に「第2次支援プログラム」の策定を進める予定です。
しかし、ギリシャの財政赤字削減計画は予定通り進むかどうか非常に疑問視されています。
削減計画の進捗状況によってはドイツあたりから不満の声が上がり、支援策のまとまりに支障をきたすことも考えられます。
ひとたび、ギリシャ支援に暗雲がたち込めるとユーロ急落にも繋がる恐れがあります。
一方今週にはECB理事会が開催され、追加利上げが有力視されています。
トリシェ総裁は先週の議会証言では強い口調でインフレ懸念を指摘していました。
市場では0.25%の利上げがあると読んでいるようで、利上げはユーロ高に繋がることから足元ではユーロドルが1.45台後半まで
上昇しています。
しかし仮に市場の予想通り利上げが実施されても「材料出尽くし」からユーロが利益確定の売りに押され下落するリスクもある
ことから注意が必要です。
ユ−ロドルが上昇すれば「ドル安」との連想から、ドル円は「円高」に振れる可能性があり、逆にギリシャの財政赤字問題が再燃して
ユーロが売られれば「ドル高」が進み、円も売られ易い展開かと思います。
ユーロドルについても上下どちらにも振れる可能性があることで、その判断をテクニカルに委ねるとすれば、ユーロ高の可能性が高い
と思われます。
主要なテクニカルでは上昇を示唆しており、「日足」では5月4日の1.4940と、6月7日の1.4657を結ぶトレンドラインを上抜けを
テストしているところです。
今後2週間程度で上下を繰り返しながらも1.50を目指す展開を予想しています。
週末の米6月の雇用統計では非農業部門雇用者数は10万人増(5月は5.4万人増加)と、失業率は横ばいの9.1%が
予想されています。
米労働市場は1月を除くと4月までは順調に拡大してきました。
しかし、先月発表された5月の指標から一転して悪化したことから、「拡大基調の過程での一時的な現象」だったのか、あるいは
再び労働市場が悪化する「第一歩」だったのかを見極める意味で重要です。
日本の震災によるサプライチェーンの断絶もほぼ正常に戻りつつあるため、製造業を中心に雇用の伸びが期待できそうです。
本日はNY市場が独立記念日のため休場で大きな値動きは期待できませんが、上述のように市場参加者のストレスも溜まっています。
市場のエネルギーも相当溜まっていることから、一度レンジが抜けたらその方向に大きな値幅を伴って動く可能性があります。
そのタイミングを逃さないため「日足」のボリンジャーバンドからは目が離せません。
■ 今週の注目材料 ■
- 7/4 (月)
豪 豪5月小売売上高
豪 豪5月住宅建設許可件数
日 日銀支店長会議(PPI)
米 NY市場休場(独立記念日)
- 7/5 (火)
豪 豪5月貿易収支
豪 RBAキャッシュターゲット
欧 ユーロ圏5月小売売上高
欧 ユーロ圏6月非製造業PMI(確定値)
独 ジョイブレ独財務相講演
- 7/6 (水)
日 5月景気動向指数
米 6月ISM非製業景況指数
加 5月カナダ住宅許可件数
- 7/7 (木)
豪 6月豪雇用統計
日 マネタリーベース
欧 ECB理事会
欧 トリシェ・ECB総裁記者会見
英 BOE政策金利発表
米 週間失業保険申請件数
米 6月ADP雇用者数
米 ホーニング・カンザスシティー連銀総裁講演
- 7/8(金)
日 6月景気ウオッチャー調査
日 5月経常収支
欧 ビニスマギ・ECB理事講演
独 独5月貿易収支
英 英6月生産者物価指数(PPI)
米 6月雇用統計
加 6月カナダ失業率
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