マーケット・プレディクション(8/8〜 8/12)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 75.00 〜 80.00
ユーロ/円 ・・・ 109.00 〜 114.00
豪ドル/円 ・・・ 80.00 〜 84.00
ユーロ/ドル・・・ 1.4000 〜 1.4600
先週のドル円は久しぶりに大きな値幅が見られました。
週初には米債務上限引き上げ問題が合意し、米国債のデフォルトが避けられたにも関わらずドル円は76円29銭まで
下落しました。
米景気の後退を示す経済指標が相次いだことから、「QE3」の実施も取り沙汰され、ドル安傾向が長引くといった見方が
根強いことが背景でした。
しかし、木曜日には政府・日銀が3月18日以来となる市場介入に踏み切り円売りを継続的におこなった結果、欧州市場にかけて
一時80円25銭までドルが押し上げられ、先週の値幅は約4円に迫る大幅なものとなっています。
6月の雇用統計(7月8日発表)の予想外の悪化をきっかけに80円の大台を割り込み、円高のスピードも一段と増しました。
またそれ以来「80円が壁」となり、80円以下のレートが定着してきました。政府・日銀も長期化する円高を阻止するため
介入に踏み切ったわけですが、今後も徹底的に介入する姿勢をみせるかどうかが重要だと思います。
先週末の報道では、4日の介入額は4兆5千億円と過去最大規模に膨らんだ模様で、
政府・日銀の「本気度」を垣間見ることができますが、
それでもドル円の上値の重さは変わらず、週明けには再び78円台での取引となっています。
先週末発表された7月の米雇用統計は、事前予想で前月比改善が予想されており、結果もそれを上回るものでしたがドル円の反発は
79円台前半までと限定的でした。
介入でも80円台が一杯だったことから再び「80円の壁」が意識される展開になってきそうです。
そんな中、ある程度は予想していましたが、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が米国債の格付けをこれまでの「AAA」から
「AA+」へ1ノッチ引き下げると発表し、週末はこのニュースでもちきりでした。
格下げを巡っては米財務省とS&Pとの間でやりとりがあったようです。
S&Pは事前に財務省に引き下げの内容を通知した様ですが、
その後同省はS&Pの計算した財政赤字額が2兆ドル多く計算されているとして
訂正と同時に格下げの再考を求めたものの、S&Pは「それでも決定に変更はない」と突き放した様です。
G7諸国は米国債格下げが週明けに金融市場へ与える影響を考え、
8日の早朝に、緊急財務相・中央銀行総裁による電話会議を開催しました。
会議後に発表された共同声明では
「世界経済や金融安定に向け、流動性の確保や為替市場の安定へ協調行動を取ることを確認した」とし、
為替政策についても「為替市場における行動に関して緊密に協議し、適切に協力する」との姿勢を明確にしています。
特に「協調介入」に関しては触れていないことから、介入があったとしても引き続き「単独介入」の可能性が高く、その場合の効果は
限られてくるのでないかと思われます。
むしろ今後注目されるのは9日の米FOMCでの協議内容ということになります。
このままでは底割れする懸念も出てきた米景気にどんな「カンフル剤」を打とうとしてくるのか、FRBの「次の一手」が注目されます。
特に株式市場にとっては前回の「QE2」の実施が株価の上昇に繋がり、一時は年初来高値を伺う水準まで上昇した経緯があることから
追加緩和策に期待が集まります。
ドル円に関しては今週も上値の重い展開を予想します。
80円を超えるドル高の可能性はかなり低いと思われますが、
米国債格下げを受けて本日のNY株式市場がどのような反応を見せるのか。
下げ止まらないようならドル離れが加速し、76円台をテストすることも考えられそうです。
■ 今週の注目材料 ■
- 8/8 (月)
日 6月貿易収支
日 7月景気ウオッチャー調査
- 8/9 (火)
日 7月マネーストック
中 中国7月生産者物価指数
中 中国7月鉱工業生産
中 中国7月小売売上高
中 中国7月消費者物価指数
英 英6月鉱工業生産
英 6英月貿易収支
米 FOMC
加 カナダ7月住宅着工件数
- 8/10 (水)
豪 豪8月ウエストパック消費者信頼感指数
日 日銀金融政策決定会合議事録(7/11,12二日分)
中 中国7月貿易収支
独 独7月消費者物価指数(確報値)
英 BOE金融政策委員会・四半期インフレ報告
- 8/11 (木)
豪 豪7月雇用統計
米 6月貿易収支
米 週間失業保険申請件数
加 カナダ7月貿易収支
- 8/12(金)
日 6月鉱工業生産(確報)
欧 ユーロ圏6月鉱工業生産
米 7月小売売上高
米 ダドリー・NY連銀総裁講演
米 8月ミシガン大学消費者信頼感指数
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