今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(8/29〜 9/2)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  75.00 〜 79.00
ユーロ/円 ・・・ 109.00 〜 114.00
豪ドル/円 ・・・  79.00 〜 82.50
ユーロ/ドル・・・ 1.4000 〜 1.4600





先週のドル円は週末のバーナンキ議長の講演を前に買い戻しが入り、2週間ぶりに77円70銭までドルが反発しましたが、


バーナンキ議長が講演で「追加緩和を示唆」したことから76円台半ばで越週しています。


ムーディーズによる日本国債の格下げがあったものの、基本的には76台半ばから77円台半ばでのレンジが続き、米株市場の喧騒とは


異なり膠着状態が続いています。





ジャクソンホールでのバーナンキ議長の講演を終え、今後の米経済指標にますます注目が集まりそうです。


おりしも、今週末には最も重要な経済指標である「8月雇用統計」の発表が控えています。


議長は「米景気の回復は想定より遅い」としており、来月20−21日に開催されるFOMCでは追加緩和が実施される可能性が高い


と予想されます。





米景気の悪化を示す経済指標には事欠きません。


今年最悪の結果を示す指標も増えてきましたが、8月のフィラデルフィア連銀製造業指数には驚きました。


7月の「3.2」から一気に「−30.7」に悪化しました。


一部地区の指標とはいえ、今年3月には「43.4」まで好転していたものがリーマンショック後の水準にまで後退してしまいました。


この指標は「ゼロ」が、景気の良しあしの分岐点で、「−30.7」は同地区の製造業の悪化を端的に表しています。





ブルームバーグの調査によれば、今週発表予定の経済指標も前月に比べ悪化が予想されています。


9月1日発表のISM製造業景況指数は「48.5」と7月の「50.9」から悪化が予想され、週末の雇用統計では、


非農業部門雇用者数が7万5千人増加と予想され、7月から4万人程度の減少が見込まれています。


これらの重要経済指標が来月20−21日のFOMCに大きな影響を与えることになることから、注意して観ていきたいところです。





今週もドル円の上値は重いと思います。


80円が遠くなる動きの中、「70円台が定着」してきたように思います。


基本的には米景気の改善傾向が確認されない以上、ドルの上値は重く、77円ー79円には相当な売り需要がありそうです。


介入警戒感がある中でも実弾介入は無く、このままでは介入に対する恐怖心も徐々に薄まっていくような気もします。


特に週初は民主党の代表選があり、政治的空白ができそうです。そのため、一部には介入はできないのではないかとの見方もありますが、


五十嵐財務副大臣は介入について「権限を自ら放棄することはない。必要あれば実行するという姿勢に変わりはない」との姿勢を見せています。





また、今週は上記経済指標の他にも、ケースシラー住宅価格やトリシェ総裁の議会証言があります。


米株価も連日値幅が200−400ドルとかなり神経質な動きを繰り返しています。


下値のポイントとしては76円30銭、76円、そして75円50銭と見ています。


介入を意識しながらも徐々に下値を試す展開になるのではないでしょうか・・・。





一方上値は、77円30銭と先週の高値を77円70銭です。さらに「8時間足」の雲の上限に当る78円30銭前後で抵抗が観られ


そうです。


基本的にはドルの戻りを売るスタンスが有利かと思います。






■ 今週の注目材料 ■



8/29 (月)

  • 日   民主党代表選
  • 独   独8月消費者物価指数(速報)
  • 欧   トリシェ・ECB総裁、レーン・欧州委員会委員長証言
  • 英   ロンドン市場休場(バンクホリデー)
  • 米   7月個人所得
  • 米   7月個人支出
  • 欧   7月PCEコア・デフレーター
  • 米   7月仮契約住宅販売件数
  • 米   8月ダラス連銀製造業水準



  • 8/30 (火)

  • 豪   豪7月住宅許可件数
  • 日   7月失業率
  • 欧   ユーロ圏8月業況判断指数
  • 欧   ユーロ圏8月消費者信頼感(確報)
  • 米   6月S&Pケースシラー住宅価格指数
  • 米   8月消費者信頼感指数
  • 米   FOMC議事録(8/9日分)
  • 加   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演



  • 8/31 (水)

  • 日   7月鉱工業生産
  • 独   独8月失業率
  • 欧   ユーロ圏8月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   ユーロ圏7月失業率
  • 米   8月ADP雇用者数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   8月シカゴ購買部協会景気指数
  • 加   カナダ第2四半期GDP



  • 9/1(木)

  • 豪   豪7月小売売上高
  • 豪   豪第2四半期民間設備投資
  • 中   中国8月製造業PMI
  • 中   中国HSBC8月製造業PMI
  • 独   独第2四半期GDP(確報値)
  • 英   英8月製造業PMI
  • 米   8月ISM製造業景況指数
  • 米   8月自動車販売台数
  • 米   週間失業保険申請件数



  • 9/2(金)

  • 欧   ユーロ圏7月生産者物価指数(PPI)
  • 米   8月雇用統計




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。