今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(9/5〜 9/9)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  75.00 〜 79.00
ユーロ/円 ・・・ 106.00 〜 111.00
豪ドル/円 ・・・  79.00 〜 83.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3900 〜 1.4400





例年相場がよく動くと言われる9月に入りましたが、先月も株式市場を中心によく動きました。


特に米国は債務上限問題を皮切りに、国債の格下げ問題、バーナンキ議長の講演などで相場は荒れ、とどめは


ハリケーン「アイリーン」でした。


経済指標が急速に悪化していることから、さすがにオバマ大統領も危機感を感じたのか今週8日には議会で演説を行い、


景気浮揚と雇用創出に関する施策を発表する予定です。


ホワイトハウスで行うのではなく、あえて議会で行うところに来年行われる大統領選で苦しい立場に立たされていることが


にじみ出ています。





先週末に発表された8月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は「増加ゼロ」と発表されました。


さらに6月と7月の2ヵ月にさかのぼって下方修正が行われ、労働市場はメタメタ。


通信大手ベライゾンの従業員が4万5千人ストライキに参加したという特殊要因があるものの、ストライキへの参加は


「失業」と見做されるのがやや不可解です・・・。


ただ、それでも雇用者数が増加しなかったという事実は重く、これで8日に行われるオバマ大統領の雇用対策では、具体的、さらに


即効性があるものが求められます。


かりにそうでなかった場合には、失望感から株価がもう一段下落するリスクがあろうかと思われます。





今週は上記オバマ大統領の演説だけではなく、主要国の金融政策会合が開催されます。


先ず明日からは日銀の金融政策決定会合が開催されます。


8月4日の市場介入に合わせて日銀は10兆円の資産買い取り額の増額を決めたばかりで、今回は見送られる可能性もありますが、


野田新政権が「円高を何としても止める」といった強い意志があれば、それがプレッシャーとなり、日銀としてもさらなる追加緩和策を


打ち出してくることも考えられます。


今回はいつになく7日の白川総裁の記者会見が注目されます。





8日にはECBの理事会があり、こちらは政策金利の変更はなさそうです。


しかし、一旦落ち着いたかに見えた南欧諸国の債務問題が再びクローズアップされています。


欧州金融安定基金(EFSF)の増額など、新たな対策を打ち出してくる可能性もあります。


また、今年に入って2回引き上げた政策金利の打ち止め感に触れることも考えられます。


ドイツを始め、景況感が急速に落ち込んでおり、今後さらに利上げを行う状況ではありません。


一部には「利下げにまで言及するのではないか」との観測もありますが、さすがにそこまでは考えにくく、「2回の利上の影響を観る」

と言った表現におさまるのではないでしょうか。


残りの任期が2ヵ月に迫ったトリシェ総裁ですが、最後まで悩みは尽きないようです。





米景気の減速が鮮明になってきた中、ドル円は引き続きドルの下値と、介入水準を探る展開かと思います。


先週まで76円台の展開が長く続いたことで、一旦は78円台くらいまでのドル反発の可能性を考えていましたが、


77円台前半までの上昇に留まっています。


米ファンダメンタルズの悪化を考えるとドルの反発は限定的だと思いますが、これも8日のオバマ演説の内容次第というところです。


株価の下落が続き、76円台を割り込む水準になれば介入の可能性はぐっと高まってくると思います。





週末のG7では為替が議題にならないものと思われます。


債務問題と世界的な景気減速感が漂う中、G7各国で連絡を密に行っていくというような、これまでと同じ共同声明に留まりそうです。


その他も今週は地区連銀総裁の講演が多く予定されており、その中には「タカ派」も「ハト派」の総裁も含まれていますので、


追加緩和を巡る考えの違いが相場に影響を与えることもあるかもしれません。






■ 今週の注目材料 ■



9/5 (月)

  • 中   中国8月HSBCサービス業PMI
  • 欧   7月小売売上高
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 英   英8月サービス業PMI
  • 米   NY市場休場(レーバーデー)



  • 9/6 (火)

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 日   日銀金融政策決定会合(9/7まで)
  • 欧   ユーロ圏第2四半期GDP(改定値)
  • 米   8月ISM非製造業景況指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   コーン前FRB副議長講演



  • 9/7 (水)

  • 豪   豪第2四半期GDP
  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 日   8月マネタリーベース
  • 日   7月景気動向指数
  • 日   白川日銀総裁記者会見
  • 独   独7月鉱工業生産
  • 欧   レーン欧州委員議会証言
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 加   カナダBOC政策委員会



  • 9/8 (木)

  • 豪   豪8月雇用統計
  • 日   7月国際収支
  • 日   8月景気ウォッチャー調査
  • 独   独7月貿易収支
  • 英   BOE理事会
  • 欧   ECB理事会
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 米   7月貿易収支
  • 米   7月消費者信用残高
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   ガイトナー・財務長官講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   オバマ大統領議会演説
  • 加   カナダ7月貿易収支



  • 9/9(金)

  • 日   第2四半期GDP(第2次速報値)
  • 中   8月消費者物価指数
  • 中   8月生産者物価指数
  • 中   8月鉱工業生産
  • 独   メルケル独首相講演
  • 欧   G7(フランス・マルセイユ)
  • 独   8月消費者物価指数(CPI、確定値)
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 加   カナダ8月失業率




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。