今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(9/12〜 9/16)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  76.00 〜 79.00
ユーロ/円 ・・・ 102.00 〜 109.00
豪ドル/円 ・・・  78.00 〜 82.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3200 〜 1.3900





今週の焦点は、ユーロドルがどこまで下げるのか、またそれに伴ってドル円では円がどこまで売られるのかという点です。


いずれも足元ではドルに対して売られ易い地合いかと思いますが、円の下落はいつものように限定的です。


そのためユーロ円など「クロス円」が下落しやすいものと思われます。


先週も何度か「円高、ドル高」が続き、「クロス円」はかなりの値幅で下げる可能性を指摘しましたが、引き続きバイアスは下方と


見ておくべきでしょう。





先週オバマ大統領は議会で演説し、4500億ドル(約35兆円)の減税や公共事業を柱とする雇用対策を発表しました。


当初、その規模は3500億ドル(約27兆円)と言われていましたが、規模を大幅に増やしたところにオバマ大統領の


「本気度」が伺えます。


同大統領への支持率は40%を割り込んでおり、現行の失業率9.1%では来年の大統領選には勝たない可能性が指摘されています。


ここは一気に得点を稼いでおきたいところで、今後議会での承認を得ることになりますが、「全ての内容はこれまでも民主、共和両党に


支持されてきた提案であり、論争の余地はない」と述べ、議会で主導権を握る共和党をけん制しています。





また、同じ日バーナンキ・FRB議長はミネアポリスで講演を行い、追加緩和に関して具体的な言及は避けたものの、


「物価安定の下で経済活動を促進する措置を適切に実施する用意ができている」と、その可能性を示唆しています。


米景気は住宅のみならず、消費者信頼感、製造業指数、そして雇用にも減速感が出ており、2番底をつけに行くのかどうかの


岐路に立たされています。


バーナンキ議長が何らかの一手を打ちだしてくることは間違いのないところかと思います。


これまでもインフレ懸念がネックをなり追加緩和には消極的な意見がありましたが、先週のエバンス・シカゴ連銀総裁のように、


インフレの可能性が高まったとしても大規模な追加緩和を実施すべきだという「ハト派」の意見が優勢と見られます。


市場では既にFRBが保有する国債の償還期間が短いものを長いものに変える「オペレーション・ツイスト」を行いのでは


ないかとの見方があります。


これは長期金利のさらなる低下に繋がり、住宅ローン金利などの低下を促すことになります。





上述のような緩和策を実施すれば、ひとまず株式市場は好感し反発することが考えられますが、ドル円では長期利の低下から


日米金利差縮小を材料にドル売りが強まる可能性があります。


円は対ドルだけではなく、対ユーロでも一段の円高が進み、さらに株価が大きく下落するような状況になれば


介入の可能性を高めることになりそうです。





ギリシャへの支援金が停止される可能性が残る中、今週もトリシェ総裁をはじめ、ECBの理事の講演が多く予定されています。


ギリシャへ支援へ言及があればユーロ相場に大きな影響がでることも考えられ注意が必要です。


また、13日の火曜日には、カタイネン・フィンランド首相とメルケル独首相、さらにショイブレ独蔵相の会談がベルリンで予定されています。


いずれもユーロ圏の優等生同士です。


新たなユーロ圏の枠組みなどが話し合われるのでは、と勘ぐるのは考えすぎでしょうか・・・。






■ 今週の注目材料 ■



9/12 (月)

  • 豪   豪7月貿易収支
  • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(8/4日分)
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



  • 9/13 (火)

  • 英   英8月消費者物価指数(CPI)
  • 独   ショイブレ独蔵相講演
  • 独   レスラー独経済相講演
  • 独   カタイネン・フィンランド首相とメルケル独首相、ショイブレ独蔵相の会談
  • 欧   8月輸入物価指数



  • 9/14 (水)

  • 豪   豪9月ウエストパック消費者信頼感指数
  • 日   7月マネタリーベース
  • 日   7月鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏7月鉱工業生産
  • 英   英8月失業率
  • 米   8月生産者物価指数
  • 米   8月小売売上高
  • 米   ガイトナー財務長官講演



  • 9/15 (木)

  • 欧   ECB月例報告
  • 欧   ユーロ圏8月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   ビニスマギ・ECB理事講演
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 欧   シュタルク・ECB理事講演
  • 英   英8月小売売上高
  • 米   8月消費者物価指数(CPI)
  • 米   9月NY連銀製造業景況指数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   8月鉱工業生産
  • 米   8月設備稼働率
  • 米   9月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   タロール・FRB理事講演
  • 米   ラガルド・IMF専務理事講演



  • 9/16(金)

  • 欧   ユーロ圏7月貿易収支
  • 欧   EU財務相非公式会合
  • 欧   ユーロ圏7月経常収支
  • 欧   ゴンザレスパラモ・ECB理事講演
  • 米   9月ミシガン大学消費者物価指数




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。