今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(9/26〜 9/30)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  75.00 〜 79.00
ユーロ/円 ・・・ 100.00 〜 106.00
豪ドル/円 ・・・  73.00 〜 78.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3100 〜 1.3700





欧州財政危機はますます不透明感を増し、これが欧米、特に影響力のあるNY株式市場の株価の下落に繋がり


世界的な株安に拍車をかけています。


株価が大幅に下落することから、投資家のリスク許容度が低下し、「安全資産」への投資を加速させた結果、債券価格が上昇、


長期金利の低下に繋がり「円」への需要が高まっている状況です。


先週末には「リスク回避」の象徴と見られていた「金」さえも利益確定の売りに押され大きく売られています。


これらの一連の行動は「キャッシュが最も安全」との投資家心理の表れで、手元のキャッシュポジションを高めている


ことが背景だと思われます。





欧州の財政危機はまだ解決の糸口がつかめません。


ユーロ圏首脳としては「ギリシャの破たんは止められないとしても、イタリアやスペインへの波及は何としても止めたい」というのが


「本音」であると、つい勘ぐってしまいたくなります。


ギリシャでは個人の可処分所得の減少が続き、銀行の不良債権が増え続けていると伝えられています。(ギリシャ、イメリシア紙)


そんな中、10月には労働組合による2度の大規模ストが予定されています。


一旦断ち消えてはいますが、ユーロ圏に留まるかどうかの判断を仰ぐ国民投票も可能性としては残っています。


さらに今朝伝えられた情報では、ドイツのアスムセン財務次官はIMF(国際通貨基金)とEU、欧州委員会のリポートが遅れているため、


10月3日のユーロ圏財務相会合でギリシャへの6度目の融資実行が決定されることはないと


ワシントンで述べています。(ブルームバーグ)





ドイツでは世論の反対もあり、ユーロ圏内ではギリシャ支援には消極的な立場を取っていると見られますが、


今週28−30日にはギリシャ支援や欧州金融安定基金(EFSF)の機能拡充を採決する議会が、


ドイツ、フィンランド、オーストリアで開催される予定になっています。


これらの国々の世論はギリシャに対する支援に批判的なものが多く、どこかの国の議会で否決されるような事態になれば、


「ユーロ圏は一枚岩ではない」と見做され、ユーロが一段と売り込まれる可能性があります。


今週から来週にかけてはギリシャ支援を巡る問題が一気に動き出すかもしれません。





ユーロドルはテクニカルを観ると「売り一色」となっており、「週足」の雲が1.32あたりにあることから下値のポイントは、


先ずこのあたりかと思います。


同様にユーロ円では、2001年6月に99円79銭を記録しており、ここを底値に大きく上昇に転換したことから、


100円割れが重要なポイントと観られます。


今後さらにユーロの下落が続き、リスク回避の円買いが強まると、両通貨ペアともこの水準を試すことも考えられます。





ドル円は概ね76−77円ミドルの相場展開が続き、そろそろ2ヵ月になろうとしています。


上値の重さは相変わらずですが、下値も76円に近づくと急速に介入警戒感が高まり、ドルが底堅い動きを見せる展開が続いています。


介入の可能性が徐々に高まっているとは思いますが、ドル円だけではなく、


ユーロ円などのクロス円でも円買いが進んできていることから


今週は76円割れをテストする可能性が高いと見ています。


ドル円では一見底堅い動きが続き、大きな値幅は観られませんが、上述のように今週はクロス円の動きに注意が必要です。


ユーロ円では10年ぶり、豪ドル円でも1年3ヵ月振りの円高水準を記録していますが、買いでエントリーする際には注意が必要です。


市場の流れに対して「逆張り」で攻めるわけですから、慎重であるにこしたことはありません。


今週は特にFRB関係、連銀総裁の講演が多く、発言内容によっては相場に影響を与えます。


資金管理には通常よりも注意が必要です。









■ 今週の注目材料 ■



9/26 (月)

  • 独   独8月ifo景況指数
  • 欧   ビニ・スマギECB理事講演
  • 米   8月新築住宅販売
  • 米   ラスキン・FRB理事講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演



  • 9/27 (火)

  • 独   独10月GFK消費者信頼感調査
  • 欧   8月ユーロ圏M3
  • 欧   メルケル・独首相、パパンドレウ・ギリシャ首相ベルリンで会談
  • 米   7月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   9月消費者信頼感指数
  • 米   9月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁、FOMCで反対票を投じた理由を説明



  • 9/28 (水)

  • 独   独9月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   フィンランド議会、EFSF規定変更の承認投票
  • 欧   メルシュ・ルクセンブルク中銀総裁(ECB政策員会メンバー)講演
  • 米   8月耐久財受注
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演



  • 9/29 (木)

  • 独   独9月失業率
  • 独   ドイツ議会、EFSF規定変更の承認投票
  • 欧   9月ユーロ圏消費者信頼感(確報)
  • 米   4−6月期GDP(改定値)
  • 米   8月中古住宅販売
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演



  • 9/30(金)

  • 日   8月失業率
  • 日   8月消費者物価指数
  • 日   8月鉱工業生産
  • 独   独8月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏9月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   ユーロ圏8月失業率
  • 米   8月個人所得
  • 米   8月個人支出
  • 米   8月PCE・コアデフレーター
  • 米   9月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報)




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。