今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(10/10〜 10/14)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  76.00 〜 78.00
ユーロ/円 ・・・ 101.00 〜 106.00
豪ドル/円 ・・・  73.00 〜 78.00
ユーロ/ドル・・・  1.3100〜 1.3600





先週はこのところ下落基調だったユーロドルが反発し、1.31台から、週末には1.35台まで上昇しました。


ECBによる長期の資金供給が決定されたことや、ギリシャの財政問題に対するユーロ圏首脳の会合では資金支援の実施が具体的には


決まらなかったものの、ギリシャのデフォルトは回避するという点では一致したことなどが背景でした。


昨日(9日)のメルケル首相とサルコジ大統領とのトップ会談でも「域内の銀行に資本増強を行う」


という点で合意しており、これ以上欧州財政危機を拡大させない努力が評価されています。





一方、イタリアとスペインの格下げが発表されるなど、域内の財務状況が悪化している国々への影響は止まっていません。


今週末パリで開催される「G20」では、欧州危機問題が主要議題になりそうです。


IMFを中心としたギリシャへの支援体制が確認され、欧州金融安定基金(EFSF)の拡充が図られれば、危機問題はやや沈静化する


可能性がありますが、問題はギリシャの財政赤字削減計画が公約通り進むかどうかにかかってきます。


今月には再度大規模なストライキが予定されており、その道筋は簡単ではなさそうです。


EUの欧州委員会のレーン委員(経済・通貨担当)は、ギリシャに対する第6弾の融資実行に関する決定は月内に行われるとしながらも、


「原則的には第6弾に融資が実行されないこともありえる」とした上で、「そうならないようにするのはギリシャの政治家次第だ」と


微妙な言い回しをしています。





先週行われたECBの理事会では政策金利の据え置きが決定されましたが、財政問題に加え、景気後退がジワジワと進行してきており、


今後政策金利が引き下げられる可能性は低くはありません。


引き下げが決定されれば、一義的にはユーロの下落圧力が増すものと思わますが、今週は週末の「G20」を除いては重要なイベントが


ないことからユーロドルは1.31−1.36台で比較的静かな取引ではないかと予想します。


来週行われるユーロ圏財務相会合が、時間的にも重要で「ヤマ場」になるのでないかと見られます。





ドル円にはやや閉口しています。


さすがに先週の米雇用統計をきっかけに動きだすのではないかと考えていましたが、76円50銭を下回ることも無く、上値も


77円に届いてもいません。


下値の介入警戒感と、上値のドル売り意欲に完全に挟まれていて、極めて異例な値動きになっています。


先週末の米雇用統計の改善でややドル高に振れましたが、それでも77円には届きませんでしたが、発表されてくる経済指標には


やや変化が表れ始めています。





10月に入ってからの米経済指標をよく観ると「やや改善の兆し」が感じられます。


何が原因なのか今のところのよく分かってはいませんが、ISM製造業景況指数、ミシガン大学消費者信頼感指数、シカゴ購買部協会景気指数


など、軒並み前月比改善を見せています。


これらに加え、今回は民間会社が発表したADP雇用者数と政府発表の雇用統計でも改善を見せています。





もちろん、これだけで米景気の底入れが確認できるわけではありませんが、今後もこの傾向が続けばドル円でのドル高円安も否定できません。


今週の「日経ヴェリタス」では「米景気先行き油断禁物、雇用改善でも課題なお」と題して、米景気には予想外の粘り腰があるとしながらも、


株式市場の先行きなどまだ不安が大きい、と論じています。


今週は重要なイベントはほとんでありませんんが、米企業の7−9月決算発表が始まります。


企業の決算内容が株価に大きく影響を及ぼすことから、株価が上昇すれば→リスク選好への移行→円売り、ドル売り→「ドル高円安」「ユーロ高ドル安」


といったシナリオも描けそうです。


予想を下回る決済内容であれば、反対に「リスク回避」が加速する可能性があることは言うまでもありませんが。









■ 今週の注目材料 ■



10/10 (月)

  • 日   東京市場休場(体育の日)
  • 独   独8月貿易収支
  • 米   NY市場休場(コロンバスデー)



  • 10/11 (火)

  • 日   8月国際収支
  • 日   9月景気ウオッチャー調査
  • 英   英6月鉱工業生産
  • 加   カナダ9月住宅着工件数



  • 10/12 (水)

  • 豪   10月ウエストパック消費者信頼感指数
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 欧   シュタルク・ECB理事講演
  • 英   英9月失業率
  • 米   FOMC議事録(9/20,21日分)
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演


    10/13 (木)

  • 豪   豪9月雇用統計
  • 日   日銀金融決定会合議事録要旨(9/6,7日分)
  • 中   中国9月貿易収支
  • 独   独9月消費者物価指数(確報)
  • 欧   ECB月例報告
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 欧   レグリング・EFSF最高経営責任者講演
  • 米   8月貿易収支
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演



  • 10/14(金)

  • 日   マネーストック
  • 中   中国9月消費者物価指数(CPI)
  • 中   中国9月生産者物価指数
  • 欧   G20(パリ、15日まで)
  • 欧   ユーロ圏9月消費者物価指数(CPI、確報)
  • 欧   ユーロ圏8月貿易収支
  • 米   9月小売売上高
  • 米   9月ミシガン大学消費者信頼感




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。