今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(10/17〜 10/21)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  76.50 〜 78.50
ユーロ/円 ・・・ 103.00 〜 108.00
豪ドル/円 ・・・  76.00 〜 81.00
ユーロ/ドル・・・  1.3400〜 1.4000





先週は久しぶりにドル円にも動きがありましたが、77円半ばを2度ためし、今のところ抜けずに越週しています。


週明けの東京市場でも、いつものようにドル売りが出てズルズルと下げる展開でなく、77円台前半を維持しています。


先週12日には1日で1円以上の値幅も観られ、「動意」づいたと思われましたが、まだ本来の動きには至っていません。


一方、ユーロは週を通じて買われ、1.35台から1.38台後半まで上昇しました。


EUとIMFがギリシャへの6回目の融資を実行すると発表したことに加え、欧州金融安定基金(EFSF)の拡充案を


最後に残ったスロバキアが批准したことや、域内の銀行に対する資本増強で独仏が一致したことがユーロ買いを後押しした格好でした。





今後はEFSFの基金の増額など、具体的な拡充案や銀行の資本増強に焦点が移ります。


先週開催日が延長されたEU、ユーロ圏の財務相会合が23日に開催され大詰めになりそうですが、


資本増強を巡ってはまだ紆余曲折がありそうです。


と言うのも、実際問題どのような形で資本増強を行うのかまだ分からないのと、基本的には自力で行う必要があるからです。


域内の銀行が自己資本比率9%を達成するには、2200億ユーロ(約23兆円)必要との試算もあります。


域内の銀行がこの比率を達成するのはそう簡単ではないと考えられます。結局、そうなると国の公的資金注入か、IMFからの支援を


仰ぐことになり、いずれも自主経営から離脱して公的管理下に入ることを意味します。


そうなると資本増強に反発する銀行もあり、先行きは不透明です。





ユーロの大幅反発で前週には8万枚を超す「ユーロ売りポジション」を保持していた投機筋も、


ユーロ高を背景に相当ポジションを縮小させているものと予想していましたが、先週末発表されたポジションを観ると、


ユ−ロのネット売り持ち枚数は約74、000枚と、微減に留まっていました。


場合によっては「ネット買い持ち」に傾いているのではないかと観ていましたが、約1万枚しか減少していないことにやや驚いています。


ユーロはまだ先行き下がると観ているのか、あるいは先週の火曜日以降ポジションを大幅に縮小させているのか、


来週の結果を観たいと思います。





欧州危機がやや後退したことで「リスク選好」的な流れがユーロ、豪ドルなどの買い戻しに繋がったようですが、両通貨ともこの水準から


さらに上昇し、もとの鞘に戻るとも思えません。


「リスク選好」が進むのか、あるいは「リスク回避」に戻るのかのよってある程度相場展開を予想できそうですが、その際重要になるのは


米株式市場の動きです。米株式市場のボラティリティ−は依然として高止まりしていて、荒い値動きが想定されるからです


今週は米注目企業の7−9月期決算がピ−クを迎えます。


決算発表の良し悪しが株価に直接反映されることから、今週は決算発表が大きな焦点になろうかと思います。


大手米銀の決算の事前予想では、シティーグループやウェルズファーゴは収益が改善している模様で、ゴールドマンは一部赤字転落の


予想があります。





収益が予想外に上振れしているようだと、米長期金利の上昇に繋がり、ドル円の77円50銭を抜けてくる可能性があります。


ただし、その場合ではさらに78−79円台に上昇する力はないと考えています。


米景気の本格的な回復には「雇用と住宅」の二つ回復が不可欠です。


今のところも二つに回復の兆しが見えていないことから、ドル円の上昇にも限界があると思われます。


ここは、米景気の本格的な回復にはまだ時間がかかる、との認識をもち、下値で買って利益が出るものは、確実に利益を確定していく


ことが重要かと思います。


ドル円にもようやく動きが出てきたことから、値幅も出易い状況になってきました。


今週はドル円の高値を探る展開になると予想しています。









■ 今週の注目材料 ■



10/17 (月)

  • 日   8月鉱工業生産
  • 欧   シュタルク・ECB理事議会証言
  • 米   10月NY連銀製造業景況指数
  • 米   9月鉱工業生産
  • 米   9月設備稼働率
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
  • 米   7−9月期決算 → シティーグループ、ウェルズ・ファーゴ



  • 10/18 (火)

  • 豪   RBA議事録
  • 中   中国7−9月期GDP
  • 独   独WZEW景況感指数
  • 欧   ドラギ・イタリア中銀総裁講演
  • 英   英9月消費者物価指数(CPI)
  • 米   9月生産者物価指数(PPI)
  • 米   10月NAHB住宅市場指数
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   7−9月期決算 → ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカ、インテル、アップル
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演


    10/19 (水)

  • 豪   デベル・RBA総裁補佐講演
  • 英   BOE議事録
  • 米   9月消費者物価指数(CPI)
  • 米   9月住宅着工件数
  • 米   9月建設許可件数
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   7−9月期決算 → モルガン・スタンレー、アメックス、ブラックロック、BNYメロン


    10/20 (木)

  • 独   独9月生産者物価指数
  • 欧   ユーロ圏10月消費者信頼感(速報)
  • 米   9月中古住宅販売件数
  • 米   週間失業保険申請件数
  • 米   10月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   7−9月期決算 → AT&T、マイクロソフト



  • 10/21(金)

  • 独   独10月ifo景況感指数
  • 中   シュタルク・ECB理事講演
  • 欧   トリシェ・ECB総裁講演
  • 欧   コスタ・ポルトガル中銀総裁(ECB政策委員会メンバー)講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   イエレン・FRB副議長講演
  • 米   タルーロ・FRB理事講演
  • 米   7−9月期決算 → GE
  • 加   カナダ9月消費者物価指数




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。