今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(10/31〜 11/4)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・  75.00 〜 81.00
ユーロ/円 ・・・ 105.00 〜 112.00
豪ドル/円 ・・・  78.00 〜 84.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3650 〜 1.4250





ドル円は先週75円台で「円の最高値」を何度も更新しました。


更新幅はいずれも小幅でしたが、週明けのオセアニアでは一気に75円34銭(ブルームバーグベース)を記録しています。


76円台を割り込んで1週間、いよいよ75円を割り込むのかどうかが焦点となってきました。


思えば、77円台を初めて割り込んだのが8月1日でした。


そこから約3ヵ月かけて、1円70銭程度の高値更新です。見方によっては「急激な円高でもない」と言えるかもしれません。





今回の円の高値更新は非常に緩やかなものですが、一方で大きな戻しもなく、着実に高値を更新してるのが特徴です。


円最高値の更新は常に介入警戒感との戦いです。「いつ介入に踏み切ってもおかしくない」水準であることから、恐る恐る円の高値を


試している状況です。


その結果円高が続いてはいるものの、そのスピードは緩やかなものにしています。





一方、市場介入が実施されれば大幅に円安に振れるものの、8月以来介入は観られません。


明確な円売り材料が見つからない中、円が大幅に下落するには介入に頼らざるを得ない現状では、ドルの反発は限られています。


また、ドルの反発が観られないことから、輸出筋のドル売りもなかなかチャンスが無いのが現状です。


輸出予約の取り遅れも気になるところです。





さて、ここまで書きあげたところでついに政府・日銀の介入が実施されました。


ドル円は一気に上昇し、79円50銭まで円売りが進んでいます。


朝方10時過ぎに、ドル円は75円60銭を割り込んだところで介入に踏み切りました。


既に約4円も円安水準に押し戻されていることから、「かなり腰に入った介入」です。


特に、ここ数カ月間ドルの戻しでも抜けきれなかった77円50−55銭の水準を大きく上抜けしたことは意味があろうかと思います。


上値は日足の「200日移動平均線」が位置する79円90銭が重要かと思われます。


ざっくり80円に乗せることができるかどうかがポイントです。


「今朝方の投機的な動きが介入実施を早めた」とも思えます。





仮に80円台にしっかり乗せることができれば、投機筋のドルショートを巻き込んでストップのドル買いがさらに相場を押し上げる


可能性はありますが、そのあたりが当面の上値と考えます。


ドル円は長いトレンドを示す「週足」では約4年間「雲」の下で推移し、「雲」の上抜けを何度も試しては押し戻される展開が続いています。


現在その「雲」の下限は81円前後に位置していますが、そこまでは届かないだろうと観ていますが、


力で79円台半ばまでドルを押し上げた


ことで、ドルショートもさらに膨らんできたものと思われます。今後はドルが下落してきた場面でドル買いに回り、


ドル下落を緩和する役目も果たしそうです。


今回の介入も、昨年から3回実施されては一段の円高を余儀なくされたものと同様の効果しかないのかどうか、


今しばらく推移を見極めないと判断できません。


今週はFOMC、米雇用統計、さらにはECB理事会、RBAキャッシュターゲットなど為替に大きな影響を与えるイベントが目白押しです。


市場介入で「静寂」を破られたドル円は、今週大きな値動きを見せそうです。









■ 今週の注目材料 ■



10/31 (月)

  • 独   独9月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏10月消費者物価指数(CPI)
  • 欧   ユーロ圏9月失業率
  • 米   10月シカゴ購買部協会景気指数
  • 加   カナダ8月GDP



  • 11/1 (火)

  • 日   日銀金融政策決定会合議事録要旨(10/6.7日分)
  • 豪   豪第3四半期住宅価格指数
  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 中   中国10月製造業PMI
  • 中   中国10月HSBC製造業PMI
  • 欧   ドラギ氏第3代ECB総裁に就任
  • 英   英10月製造業PMI
  • 英   英7−9月期GDP
  • 米   10月ISM製造業景況指数
  • 米   10月自動車販売


    11/2 (水)

  • 豪   豪9月住宅建設許可件数
  • 日   マネタリーベース
  • 独   独10月失業率
  • 欧   ユーロ圏10月PMI製造業指数
  • 米   10月チャレンジャー人員削減数
  • 米   10月ADP雇用者数
  • 米   FOMC
  • 米   バーナンキ議長記者会見


    11/3 (木)

  • 豪   豪9月小売売上高
  • 日   東京市場休場(文化の日)
  • 中   中国10月非製造業PMI
  • 中   中国10月HSBC非製造業PMI
  • 独   メルケル・独首相講演
  • 欧   G20(カンヌ、4日まで)
  • 欧   ECB政策委員会、ドラギ総裁記者会見
  • 英   英10月非製造業PMI
  • 米   10月ISM非製造業景況指数
  • 米   週間失業保険申請件
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演



  • 11/4(金)

  • 欧   ユ−ロ圏9月生産者物価指数(PPI)
  • 欧   G20(カンヌ、最終日)
  • 米   10月雇用統計
  • 加   カナダ10月失業率
  • 加   カナダ9月住宅許可件数
  • 米   タロール・FRB理事講演




  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。