今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(1/9〜 1/13)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 76.00 〜 78.00
ユーロ/円 ・・・ 95.00 〜 101.00
豪ドル/円 ・・・ 77.00 〜 80.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2500 〜 1.3000





「ギリシャ不安でユーロ急落。対円では1年ぶりの安値」「欧州市場で119円台に」・・・・。


これは、昨年2月25日付けの新聞の見出しです。


ギリシャ危機は2009年に起こり、2010年2月に再燃しました、


その後、アイルランド、ポルトガルを巻き込んで、現在はイタリア、スペインと言った「大国」にも及んでいて、


この1年の間、なにも解決されなかったことで、上記記事の見出しでは「119円」という水準を「97円」に読み替えさえすれば


今も使えそうな見出しになっています。





ユーロ円は、週明けの9日の早朝には97円28銭まで下落しました。


2008年7月の高値、169円97銭からは実に42.8%の下落になります。


この1年間ドイツを中心とするユーロ圏諸国が根本的な解決策を取ってこなかったことが最大の原因ですが、今後もその可能性は


あると思います。


ただ、メルケル首相は昨年12月のユ−ロ圏首脳会議を終えた後のコメントで「ユーロの崩壊は欧州の崩壊だ」との発言をしています。


これ以上対策を放置して、イタリアなどの国債がさらに売り浴びせられるような状況になると、域内銀行の破たんやユ−ロ圏諸国の格下げ、


あるいは景気の一段の後退など、ユーロ崩壊に徐々に近づくことにもなります。


さすがのメルケル首相もそのような状況は避けたいはずで、何らかの行動を取るのではいかと予想しています。


ユーロの崩壊はドイツにとっても高い代償を払わざるを得ないことになるからです。


ユ−ロの崩壊は無いと思いますが、市場が「もしかしたら・・・」と考え始めるまではユーロの下落が続く可能性は否定できません。





ユ−ロ下落の見方が優勢だとしても、現在の投機筋のポジションは行き過ぎだと思います。


仮に今後ユーロドルが1.25あるいは1.20に向かうとしても、一旦大幅な反発がないと下落しないのかもしれません。


それほど「ポジションと相場観」が偏ってきてるということです。


突っ込み過ぎには気をつけていただきたいと思います。





今週も引き続きユーロ中心の相場展開が予想されますが、ECBの理事会、イタリアやスペインの国債入札、あるいはメルケル・サルコジ会談


など、ユーロを巡る材料にはこと欠きません。


余りユ−ロを買い戻す材料が出て来るとは思えませんが、上述のように潜在的なユーロ買い戻しは十分あります。


どこまで下げるのは予想するのは難しい状況ですが、ここは慎重に対処したいところです。





ドル円は相変わらず大きな値動きは予想できません。


76−78円のレンジで十分と思われ、上値の重さは確認済みですが、市場全体がややドル高傾向ですので、大幅な下落も考えにくいと


思います。


76円割れがあったとすれば、長期的には拾っておきたいところです。


ユーロ円がさらに下落すれば、ユーロ売り円買いの流れから75円台も予想できないわけではありません。


米財務省が日本政府の市場介入に批判的な立場を鮮明にしたことから、介入警戒感がやや後退していますが、それでも今年は「日本経済復興元年」


です。


75円を大きく下回る円高を放置するとも思えません。






■ 今週の注目材料 ■



1/9 (月)

  • 豪   豪11月小売売上高
  • 日   東京市場休場(成人の日)
  • 欧   独11月貿易収支
  • 欧   独11月鉱工業生産
  • 欧   メルケル首相、サルコジ大統領と会談(ベルリン)
  • 欧   メルケル首相講演
  • 米   11月消費者信用残高
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 加   カナダ11月住宅建設許可



  • 1/10 (火)

  • 豪   豪11月住宅建設許可件数
  • 中   ガイトナー・米財務長官訪中。王岐山副首相と会談
  • 欧   レーン・欧州委員(経済・通貨担当)講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
  • 加   カナダ12月住宅着工件数


    1/11 (水)

  • 日   外貨準備高発表
  • 日   11月景気動向指数
  • 中   ガイトナー・米財務長官温家宝首相などと会談
  • 独   独2011年GDP
  • 独   独5年債入札
  • 欧   メルケル首相、モンティ・イタリア首相と会談。その後記者会見
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 欧   ファンロンパイ・EU大統領講演
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演


    1/12 (木)

  • 日   ガイトナー・財務長官来日。野田総理、安住財務相と会談
  • 日   11月国際収支
  • 日   景気ウォッチャー調査
  • 欧   独12月消費者物価指数(確報値)
  • 欧   11月ユーロ圏鉱工業生産
  • 欧   ECB政策金利発表
  • 欧   バローゾ・欧州委員長記者会見
  • 英   BOE金融政策員会
  • 英   英11月鉱工業生産
  • 米   週間失業保険保険申請件数
  • 米   12月小売売上高


    1/13(金)

  • 欧   11月ユーロ圏貿易収支
  • 米   11月貿易収支
  • 米   1月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   10−12月期決算発表 → JPモルガン・チェース



    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。