マーケット・プレディクション(3/12〜 3/16)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 81.00 〜 84.00
ユーロ/円 ・・・ 105.00 〜 110.00
豪ドル/円 ・・・ 84.00 〜 88.00
ユーロ/ドル・・・ 1.300 〜 1.3500
先週もドル高円安が進行しました。
週央には一旦80円台半ばまで下押しする場面もありましたが、週末には好調なNYダウに引っ張られる格好で
日経平均株価も急騰。一時1万円の大台を回復したことで、さらに「リスク選好」が加速、ドル円を押し上げる結果と
なりました。
さらに週末の米雇用統計では、失業率は8.3%と横ばいでしたが、非農業部門雇用者数が22.7万人増と、事前予想を上回った
ことから、さらにドル高が加速し82円台半ばまで上昇しています。
「短期的にはドルの底値を確認した」と、これまで何度か「今日のアナリストレポート」で述べてきましたが、82円台半ばまで
ドル高が進んだことで、さらにその感を強くしています。
市場では、米景気の回復がさらに早まるのではないかとの見方を背景に、依然として「QE3」の可能性も否定できないなか、
米景気に強気な見方が徐々に台頭して来ています。
非農業部門雇用者数が3ヵ月連続で「20万の大台」を回復し、特に先月1月のそれは24.3万人から、28.4万人に
上昇修正されています。
28万人を超える雇用者数の増加は2010年5月以来、1年9ヵ月ぶりのこととなります。
内訳もこれまで製造業が雇用全体の増加をけん引してきたものが、ここにきてサービス業の増加が目立っています。
雇用の増加は、今後個人消費の拡大にも繋がり易く、その先には住宅市場の底入れといった期待感にもつながります。
雇用の増加傾向が安定してきたことで、一部にはFRBの「2014年後半まで継続するゼロ金利政策」が前倒しになる、
と言った見方も出ております。
個人的には、FRBは依然として景気に対する慎重な見方を変えていないことから、ゼロ金利解除のタイミングを前倒しする
ことは現実的ではないと考えています。
しかし、ギリシャの債務問題は一旦「ヤマ場」を越え、米雇用の改善傾向が確認されたことで「リスク選好」が進み易い
状況になっています。
高金利通貨が買われ、円などの低金利通貨が売られ易い地合いが継続されると思われますが、この水準からすぐに83、84円台を目指すとも
思えません。
これまで順調にドル高に転じてきたドル円ですが、82円の半ばを記録したことで、再び「調整色」を強める可能性もあります。
3月の決算期ということもあり、さらに水準的にも「ひとまずドルを売っておきたい」レベルだからです。
さらに、私は株の専門家ではありませんが、1万3000ドル目前まで世界の株価をリードしてきたNYダウは、このところ
1万3000ドルを前に足踏みをしてります。
上述のようの「リスク選好」の流れは依然継続されている上、雇用の改善という後押しがあったにもかかわらず、株価が頭打ちなのが
気に掛かります。
何かをきっかけにNYダウが200−300ドル下がるような展開があると、ドル円の上昇も冷や水を浴びせられた格好になり、
長い調整が続くことも可能性としてあります。
もっとも、友人の株式専門家に聞くと、「暗黒の20年は終わった。今回は違う」と非常に強気でした。
私にとって、むしろこの強気の方が心配です。
これまでの長い間、個人投資家は株式専門家の強気にずいぶん痛い目にあっています。
「今回は違う」ことを祈りたいと思います。
■ 今週の注目材料 ■
- 3/12 (月)
豪 シドニー市場休場(アデレードカップデー)
日 日銀金融政策決定会合(3/14まで)
独 独2月卸売物価指数
欧 ユーロ圏財務相会合
米 2月月次財政収支
- 3/13 (火)
日 白川日銀総裁記者会見
独 独3月ZEW景況感指数
独 バイトマン・独連銀総裁講演
欧 EU財務相会合
米 2月小売売上高
米 FOMC
- 3/14 (水)
日 1月鉱工業生産(確報)
欧 ユーロ圏2月消費者物価指数(CPI)
英 英2月失業率
米 10−12月経常収支
米 バーナンキ・FRB議長講演
- 3/15 (木)
欧 ECB月例報告
米 3月NY連銀製造業景気指数
米 2月生産者物価指数(PPI)
米 新規失業保険申請件数
米 3月フィラデルフィア連銀景気指数
- 3/16(金)
日 日銀政策決定会合議事録(2/13.14日分)
日 1月景気動向指数(改定値)
独 メルケル首相記者会見
欧 ユーロ圏1月貿易収支
米 2月消費者物価指数(CPI)
米 2月鉱工業生産
米 3月ミシガン大学消費者信頼感指数
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