今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(3/26〜 3/30)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 81.00 〜 84.00
ユーロ/円 ・・・ 107.00 〜 112.00
豪ドル/円 ・・・ 85.00 〜 89.00
ユーロ/ドル・・・ 1.300 〜 1.3500





先週のドル円は84円10銭までドル高が進行したあと、中国や欧州の景気減速懸念が台頭し、それまでの「リスク選好」


から「リスク回避」の流れが優勢となり、約2週間ぶりに82円台割れまでドル安が示現しました。


先週末のNY市場でのドル安値は81円97銭と、わずかですが82円台を割り込み、これまでの「ドル高円安」に


傾いていた相場観の修正を迫る様な動きでしたが、筆者はその必要はないと考えています。





むしろ、これまでのドル高が目立った「調整」のないまま84円台まで上昇してきたため、ドルを買えていない個人投資家は


「絶好の買い場」と考えドルロングに切り替えられた人も多かったのではないかと思われます。


実際に当社の投資家のポジションンを観ると、先週84円台を付けた時点でのドル円のネットのポジションは、3億8000万ドル程度の


「買い持ち」でしたが、先週末時点では8億3000万ドルの「買い持ち」に急増しており、新規にドルを買った投資家とドルショートを


買い戻した投資家が多かったことが確認されています。





先週は住宅市場関連の指標が軒並み悪化しており、先週末の新築住宅販売件数は前月比マイナスの転じ、さらに1月分も


下方修正されたことからドル売りに繋がった面があります。


雇用は着実に回復基調をたどっているものの、住宅の底入にれはまだ時間がかかると言った認識をもつことが必要なようです。


今後は雇用の回復が消費と住宅にどの程度好影響を与えるのかを確認する段階に入っていくものと予想します。





今週は再度82円台を割り込む展開もないとは言えないが、基本的にはドル高円安傾向が継続されると予想します。


もう一度84円台を試す展開があれば「市場は85円に載せたい」と捉えられないこともありませんが、さすがに81円台まで


調整した後、すぐに試すとも思えません。


しばらくは83円台を挟む展開でのもみ合いに落ち着くのでは無いかと観ております。





もっとも4月には、ユーロがこのところ安静を保っている根拠にもなっているギリシャ問題が再燃する可能性も一部で指摘されています。


ギリシャでは総選挙が予定されており、「緊縮財政」を積極的に進めた政治家が国民の審判をうけることになります。


財政再建は待ったなしの状況でしたが、そのツケを国民が払わされる結果になっているだけに混乱も予想されます。


再びギリシャに焦点だあたるようなことになれば、「リスク回避」が進み、安全通貨の円が再び買われる展開も予想されます。


株式が売られ債券が買われその結果米金利が低下する、これまでの「リスク回避」に、市場が傾くかどうかが分けれ目になります。





ドル円は現在「週足」の雲の中に入っており、抵抗を受けている最中です。


83円20銭を明確に上抜けすれば、上昇に弾みがつくと予想しますが、ここを抜けきるにはドルに対する支援材料が必要です。


今週はFRB関係の要人による講演が多く控えています。


バーナンキ議長も講演が予定されていますが、これまでの発言内容からすれば、景気に対する慎重姿勢は変えてはいません。


これまで通り「景気は緩やかに回復しているがそのスピードは遅い」といった内容の発言であれば、大きくドルが売り込まれることは


ないと観ています。





しかし、発言の中で「QE3」の可能性は依然として残っているといった趣旨の言葉があると、市場は再び追加緩和観測が高まり


ドル売りで反応することも考えられます。


しかし、それでも80円を割り込む可能性は低いと観ています。





ユーロドルは1.30−1.35のレンジを抜けにくい状況が続いています。


抜けるとすれば、上記ギリシャの総選挙がきっかけになりそうです。


明確な方向性が見えないユーロドルには、市場参加者のストレスも相当溜まっています。


本来値動きの軽い通貨ペアですから、ここを契機に大きな値動きを見せる可能性があることには注意が必要です。






■ 今週の注目材料 ■



3/26 (月)

  • 独   独2月ifo企業景況感指数
  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演(ベルリン)
  • 欧   レーン・ECB理事講演(東京)
  • 米   2月仮契約住宅販売指数
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演(パリ)



  • 3/27 (火)

  • 独   独4月GFK消費者信頼感調査
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 欧   ユンケル・ユーロ圏議長講演
  • 米   1月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   3月消費者信頼感
  • 米   3月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演(ワシントン)
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演(北京)
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演(ロンドン)


    3/28 (水)

  • 独   独3月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   ユーロ圏マネーサプライ
  • 欧   モンティ・イタリア首相、日本と中国訪問
  • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演(フランクフルト)
  • 英   英2011年10−12月期GDP(確報値)
  • 米   2月耐久財受注


    3/29 (木)

  • 独   独3月失業率
  • 欧   ユーロ圏3月消費者信頼感(確報値)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   2011年10−12月期GDP(確報値)
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演


    3/30(金)

  • 日   2月失業率
  • 日   2月消費者物価指数
  • 日   2月鉱工業生産
  • 中   中国3月HSBC製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏3月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   EU財務相・中銀総裁会合
  • 米   2月個人所得
  • 米   2月個支出
  • 米   2月PCE・コアデフレーター
  • 米   3月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   3月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 加   カナダ1月GDP



    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。