今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(4/2〜 4/6)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 81.00 〜 84.00
ユーロ/円 ・・・ 108.00 〜 113.00
豪ドル/円 ・・・ 85.00 〜 89.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3100 〜 1.3600





先週のドル円は、バーナンキ議長がこれまで通り、米景気に対する慎重姿勢を崩さず、追加緩和を含む措置を講じる


可能性に触れたことや、世界的に株価が軟調だったことで、「リスクオフ」の流れに傾き、ドル円では円買い優勢となりました。


ドル円は2度82円を割り込み、週末には81円83銭まで円高が進み、2月半ばから急速なドル高の流れを修正する


ような展開でした。


しかし、週末の消費者頼感指数の好転などを材料に米長期金利の上昇をきっかけに、82円台後半まで値を戻し越週しています。





これで84円台から上値では「重い」ものの、81円台後半も「底堅い」ことが確認されました。


80円割れがないわけではないと予想していますが、その可能性は少しづつ低くなっているように思います。


今後は週末の雇用統計を睨んだ展開になろうかと思いますが、FOMCでの「QE3」の可能性が残っている以上、一気に85円を目指す


展開もそれ程現実的ではないように思います。





先週発表のシカゴ通貨先物市場の建て玉(たてぎょく)に大きな変化が観てとれます。


建て玉は3月27日(火曜日)時点でのものですが、円のネット売り建て枚数が6万7622枚と、急激に増えていました。


この枚数はその前の週から4万2千枚(約161%)の増加を見せており、先週火曜日までに投機筋が円売りを大量に仕掛けていた


ことが浮き彫りになりました。


昨年3月にもドル円は一時円安方向に振れ、この時の枚数でも5万4千枚程度だったことを考えると、投機筋は相当「円安方向」を予想している


ものと考えられます。


これまでの経験則では、ネットポジションがどちらか7万枚くらいまで積み上がると相場は反転すると言われています。


その意味では7万枚近くまで円売りのポジションが膨らんでいるドル円の流れに変化があるのか、行方が気になります。





ドル円は週明けの月曜日には83円30銭まで円安が進み、どちらかと言えば先週とは異なり、再び84円を試す展開の雰囲気です。


この日発表された3月の日銀短観が市場予想より悪かったことで、日米の景況感の違いからドル買い円売りが進んだものと思われます。


83円30銭という水準は「8時間足」では雲の下限に当り、いったんは抵抗される場所でもあります。


また、先週の27日にも83円33銭までドル高が進んだ後押し戻されているいる水準で、意識されやすい水準でもあります。


この水準を明確に上回れば、再び84円台をテストすることになりそうですが、足元の景況感だけではやはり材料不足の感は否めません。





今週末には3月の米雇用統計が発表されます。


3ヵ月連続で20万人の雇用者増が続いているため、期待感も高まっています。


もし、20万人を大きく超えているようなら、2014年後半とされている米ゼロ金利の解除の時期が前倒しになる可能性が高まります。


FRBの政策判断に影響を与えることになり、利上げ推進派の「タカ派」にとっても、益々声を大きくして利上げの実施を訴える機会が


増えそうです。



また大統領選まで残すところ7ヵ月です。


現政権としてもある程度「労働市場の改善」を武器にしたところです。失業率の8%割れは何としても実現したいところでしょう。


今週は再び84円台を試す足がかりを作るのか、あるいは「QE3]への期待感が台頭して、81円台を試しに行くことになるのか、


その岐路になる週と言えると思います。






■ 今週の注目材料 ■



4/2 (月)

  • 豪   豪2月住宅着工件数
  • 日   3月日銀短観
  • 欧   ユーロ圏2月失業率
  • 米   3月ISM製造業景況指数
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演



  • 4/3 (火)

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 豪   豪2月小売売上高
  • 日   3月マネタリーベース
  • 中   中国3月非製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏2月生産者物価指数
  • 米   FOMC議事録(3/13日分)
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁


    4/4 (水)

  • 豪   豪2月貿易収支
  • 欧   ECB理事会
  • 欧   ユーロ圏2月小売売上高
  • 欧   イタリア、財政赤字の対GDP比発表
  • 米   3月ADP雇用者数
  • 米   3月ISM非製造業景況指数
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁


    4/5 (木)

  • 中   中国3月HSBCサービス業PMI
  • 独   独2月鉱工業生産
  • 英   英2月鉱工業生産
  • 英   BOE政策金利発表
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 加   カナダ3月失業率
  • 加   カナダ2月住宅建設許可件数
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁


    4/6(金)

  • 全   シドニー、香港、ロンドン市場休場(イースター休暇)
  • 日   3月景気動向指数
  • 日   3月上中旬貿易収支
  • 米   3月雇用統計
  • 米   米グッドフライデーのため金融市場は休場



    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。