今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(4/16〜 4/20)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 79.00 〜 83.00
ユーロ/円 ・・・ 103.00 〜 108.00
豪ドル/円 ・・・ 81.00 〜 85.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2800 〜 1.3400





先週は、その前の週の「雇用統計ショック」を引きづり、ドル円は重苦しい展開でした


81円を割り込み、80円の半ばまで円高が進んだことで「80円割れが視野に入った」といった意見も聞かれました。


9日−10日の政策決定会合では、日銀が追加緩和を見送ったこともあり、失望感も交えてドルが売られ、それ以来上値が


重い展開が続いています。


市場はにわかに、それまでのドル楽観論から悲観論にセンチメントが変わったのではないかと思えるような相場展開でした。


そんな中、ドル円は80円後半で越週していますが、今週は欧州債務危機の再燃懸念から円が買われ易い地合いが予想されます。





スペインの国債が売る込まれ、金利が上昇しています。


先週末スペインの10年債利回りは6%を若干下回ったところで取引を終えています。この水準は今年に入っって最も高い水準です。


1月のギリシャ危機の際でも5.5%を上回った水準でした。


今回のスペイン国債下落のきっかけは、4日に行われた同国の国債入札が不調に終わったことでした。


昨年12月以来の不調は、ECBの資金流入が止まったのではとの憶測を呼び、同国の国債がせきを切ったように売り込まれました。





ユーロドルは1.30−1.33のレンジ内でもみ合っていましたが、先週末のスペイン国債の急落を材料にユーロドルはレンジの下限を試す


動きを見せ1.31台半ばから1.30台後半まで売られ、週明けのアジア市場ではさらに下落し、1.30割れ目前までユーロ安が進行しています。


1.30は心理的な節目と観られますが、割り込むと下落に拍車がかかる可能性があります。


今年1月にはギリシャ危機のあおりで、1.26台前半までの下落をみましたが、今回もこの1.30の節目を割り込むと同様な連想が働くことも


考えられます。


その意味で19日のスペインの長期債の入札が注目されます。





ユーロ圏については、さらに今月にはフランス大統領選やギリシャの総選挙もあり、結果によっては波乱要因になる可能性があります。


ユーロはギリシャへの第2次支援が決まって以来、値動きが緩慢になっています。


それまでは1日で200−250ポイントも動く日が多くありましたが、最近では100ポイントがいっぱいです。


動き出したら止まらない通貨だけに、注意が必要です。





先週末発表されたシカゴ通貨先物市場の建て玉では、ユーロドルのネットと売り持ち枚数が急拡大しています。


売る持ち枚数は10万枚を超えており。3月6日以来、約1ヵ月振りに10万枚を超えています。


投機筋も「ユーロの一段の下落を予想し始めている」とも言えそうです。





ユーロが一段と売られるようだと、ドルの先行きも不透明なことから円が買われ易い地合いが予想されます。


27日には日銀が追加緩和に踏み切るとの観測もあるため、一気に80円を割り込んで79円に向かうことはないとしても


上値が重い展開になりそうです。


その結果、ユーロ円はなどのクロス円は下落傾向が強まり、下値がどこまであるのかを確認する展開を予想しています。


下値のめどは105円と、その下の104円32銭(日足)が意識されそうです。









■ 今週の注目材料 ■



4/16 (月)

  • 日   2月マネタリー・サーベイ
  • 欧   ユーロ圏2月貿易収支
  • 欧   ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
  • 米   3月NY連銀製造業景気指数
  • 米   4月NAHB住宅価格指数
  • 米   3月小売売上高
  • 米   1−3月期決算発表 → シテシィー・グループ
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演



  • 4/17 (火)

  • 豪   RBA議事録公表
  • 日   2月鉱工業生産(確報)
  • 日   3月消費動向調査
  • 独   独4月ZEW景況感指数
  • 欧   ユーロ圏3月消費者物価指数
  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演
  • 欧   ユーロ圏4月ZEW景況感指数
  • 英   英3月消費者物価指数
  • 米   3月住宅着工件数
  • 米   3月建設許可件数
  • 米   3月設備稼働率
  • 米   1−3月期決算発表 → ゴールドマン・サックス、インテル、ヤフー、IBM他
  • 加   カナダ中銀政策金利発表


    4/18 (水)

  • 日   西村・日銀副総裁記者会見
  • 欧   ユーロ圏2月経常収支
  • 英   英3月雇用統計
  • 英   BOE政策委員会議事録
  • 欧   ゴンザレス・パラモECB理事講演
  • 米   ラガルド・IMF専務理事講演
  • 米   1−3月期決算発表 → ブラック・ロック、アメックス他


    4/19 (木)

  • 豪   
  • 日   3月貿易統計
  • 欧   ECB政策委員会
  • 欧   4月ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   3月中古住宅販売件数
  • 米   4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   1−3月期決算発表 → BOA、モルガンスタンレー、マイクロソフト他



  • 4/20(金)

  • 独   独3月生産者物価指数
  • 独   独4月ifo景況感指数
  • 英   英3月小売売上高
  • 米   IMF・世銀春季総会(4/22まで)
  • 米   G20(ワシントン)
  • 米   ラガルドIMF専務理事会見
  • 米   ゼーリック世銀総裁会見
  • 加   カナダ3月消費者物価指数



    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。