今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(5/1〜 5/4)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 79.00 〜 82.00
ユーロ/円 ・・・ 101.00 〜 106.00
豪ドル/円 ・・・ 80.00 〜 84.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2900 〜 1.3400





日米の金融政策変更の結果は、FRBは動かず、日銀は市場が予想した上限の追加緩和を決定しました。


特に資産購入の基金を10兆円増額したことは、日銀としては積極的に緩和政策を推進していくと言う決意の


表れとの受け取れる決定内容でした。


しかし市場の反応は発表直後の短時間で終わり、一時81円台半ばまで進んだドル高円安も、東京市場の引けにかけては


80円80−85銭水準まで下落し、130円程上昇した日経平均も結局はマイナス40円で終えました。





そしてその後のNY市場でのGDPの鈍化と昨日のシカゴ購買部協会景況指数の悪化で、80円の大台を割り込む水準まで


円高が進んでいます。


80円は節目の大台というだけではなく、今回のドル安修正局面で上昇した値幅の「半値戻し」にもあたります。


テクニカル的にも重要な値位置と言えます。


フィボナッチ・レトリースメントでいう「50%戻し」を達成し、80円を割り込んでいるドル円の下値のメドを


確認しておきたいと思います。





先ずは切りのいいところで、79円の半ばである79円50銭という水準です。


その水準を割り込むと、120日移動平均線がある79円23銭がサポートになります。


その下のメドはフィボナッチの61.8%にあたる、79円14銭が導きだされます。


さらに、重要な200日移動平均線がある78円32銭と週足の雲の下限である78円22銭と続きます。





80円台を割り込んだ上、NYからアジア市場にかけてはそれ以降80円台には一度も反発していないことから、市場のセンチエントは


円買いに傾いています。


上記サポートポイントでは、一旦は下げ止まると思われますが、反発力は弱いと思われます。


特に、79円前半まで下げた場合には80円が上値を抑える展開も予想され、80円台回復には時間がかかりそうです。





一方上値では、30分足の雲の上限が80円12銭にあります。


ここをクリアした場合には同じく30分足の120日移動平均線が80円37銭にあります。


その上には80円72銭(30分足の200日移動平均線)となっています。





今週は週末の米雇用統計が最大の注目イベントですが、非農業部門雇用者数の予想は現時点で16万2千人の増加となっています。


3月が12万人の増加だったことを考えると増加傾向が強まると予想されています。


現時点では15万人を超える増加があれば、ドル円ではそれ程ドル売りに傾かないと思われます。


重要なことは3月の12万人増が「一時的なもの」だったのか、それとも昨年春のように今後の鈍化傾向の入り口だったのか


という点です。


それを確認するには今週末の4月雇用統計だけではなく、5月の雇用結果も見極める必要があります。


「3ヵ月」という期間があれば、雇用のトレンドが見えてくるからです。


そしてそのすぐ後には、米FOMCの開催が控えています。





米景気に対する慎重姿勢を崩さなかったバーナンキ議長は、ここまで見越して「QE3」を温存したのであれば、その洞察力には


脱帽です。


米景気にとっても非常に重要な岐路に差し掛かっていると言えます。






■ 今週の注目材料 ■



4/31 (月)

  • 日   祝日(昭和の日の振替休日)
  • 独   独3月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏4月消費者物価指数
  • 欧   ユーロ圏3月マネーサプライ
  • 欧   スペイン1−3月期GDP(速報値)
  • 米   3月個人所得
  • 米   3月個人支出
  • 米   3月PCEコア・デフレーター
  • 米   4月シカゴ購買部協会景況指数
  • 米   日米首脳会議
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演



  • 5/1 (火)

  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 豪   豪第1四半期住宅価格指数
  • 中   中国4月製造業PMI
  • 英   英4月製造業PMI
  • 米   4月ISM製造業景況指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演


    5/2 (水)

  • 日   マネタリーサーベイ
  • 中   中国4月HSBC製造業PMI
  • 独   独4月失業統計
  • 独   独4月製造業PMI(確報値)
  • 欧   ユーロ圏4月製造業PMI(確報値)
  • 欧   ユーロ圏3月失業率
  • 欧   EU財務相会合
  • 仏   サルコジ・オランド候補討論会
  • 米   4月ADP雇用者数
  • 米   タルーロ・FRB理事講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演


    5/3 (木)

  • 日   祝日(憲法記念日)
  • 中   中国4月非製造業PMI
  • 欧   ECB理事会
  • 欧   ドラギECB総裁会見
  • 欧   ユーロ圏3月生産者物価指数
  • 欧   スペイン4月失業率
  • 欧   スペイン長期国債入札
  • 英   英4月サービス業PMI
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   4月ISM非製造業景況指数
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演


    5/4(金)

  • 豪   RBA金融政策報告を公表
  • 日   祝日(みどりの日)
  • 中   中国4月HSBCサービス業PMI
  • 独   独4月サービス業PMI(確報値)
  • 欧   ユーロ圏4月サービス業PMI(確報値)
  • 欧   ユーロ圏3月小売売上高
  • 米   4月雇用統計
  • 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演



    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。