今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(5/21〜 5/25)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 78.00 〜 80.00
ユーロ/円 ・・・ 98.00 〜 104.00
豪ドル/円 ・・・ 76.00 〜 80.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2600 〜 1.3100





NYダウは先週1週間で451ドル下落し、これで6営業日連続で下げました。


今月に入って13営業日のうち12日下げ、これは1974年10月以来の現象で、記録的な下落が続いています。


ギリシャ発の危機は欧州だけではなく、主要国の株価を大きく下落させ、反対に国債の価格を急騰させています。


「リスク回避」の流れが加速し、恐怖指数と呼ばれる「VIX指数」は昨年12月以来の25.1まで上昇しています。


2008年のリーマンショック直後程ではないとしても、ギリシャのユーロ圏離脱観測が高まるなど市場の混乱は続く観ておく


べきでしょう。





先週ユーロは対ドルで1.26台半ば、対円でも100円台半ばまで急落しました。>

ユーロ安を見込んだユーロ売りが加速した結果ですが、週末に発表されたシカゴの通貨先物市場での建て玉はユーロ創設以来の


売り持ちとなる17万3869枚でした。


この過去最大の売り持ち額がユーロの下落をけん引したものと思われます。


この建て玉は、かつて14万枚を超えると相場が反転するといわれていましたが、どうやらその「目安」も通じなくなったようです。


ただ、この売り持ち額の多さには注意したいと思います。





ユーロドルは先週末のNY市場では買い戻され1.27台後半まで反し、週明けのアジア市場でも1.28台で推移しています。


上述の売り過ぎたポジションの買い戻しが優勢な状況になっていますが、戻りは限定的と観ています。


ただし、1.30台に乗せれば「ストップロスのユーロ買い」も巻き込みそうで、反発に弾みがつくことも考えられますが、


その可能性は低いと観られます。


今年1月のこともありますので、一応頭の中には入れておきたいところです。


(1月には1.26台から1.34台まで800ポイント以上戻った経緯があります)


上値は重いとは思いますが、ポジションの偏りには注意が必要です。


ドル円は円買いが進み、2月14日に日銀が追加緩和でサプライズに打ってでた直後の水準が視野に入ってきました。


焦点はもう一段の円高が進み78円を割り込むかどうかです。


78円を割り込むと、円高派のエコノミストなどが「再び75円を試す」といった相場観を披露するようになりそうです。


個人的には、ドルの上値が重い展開を基本としながらも、78円台はかなり底堅いのではないかと観ています。


米経済のよほどの悪材料でもないかぎり75円台のテストはないと観ています。





今週は22日から日銀金融政策決定会合があります。


前回の会合で追加緩和を決めたばかりであることから、今回は見送られる公算が高いと思われます。


それでも、23日に白川日銀総裁が記者会見でどのような発言をするのかが注目されます。


前回の追加緩和が「ほとんど効果がなかった」ことから、もしかしたらサプライズがあるのではないかと言った見方もあるようですが、


政策に変更がないとみておくべきでしょう。





豪ドル円はが先週急落しました。80円を割り込み、79円台半ばからは「ファンドの投げ」が入ったとの報道もありましたが、


豪ドル円は77円台まで下落し、昨年12月の水準まで売り込まれています。


政策金利の大幅な引き下げに加え、中国経済の鈍化や資源安、さらに世界中で株価が下落していることで「リスク回避」の流れが


主流になっていることが下落の背景ですが、今回の下落はやや長引きそうな気配です。





オーストラリ政府首脳に「豪ドル高懸念」があることで、中国の景気次第では年内に2−3回位再利下げが考えられます。


目先は今年の最安値である77円近辺と、昨年10月の最安値72円05銭が意識されます。


押し目を拾いたいと思っている方も多いと思われますが、底値を確認するまでは安易に買うのは避けた方がいいでしょう。


先ずはギリシャ問題の行方が見えてきてからでも遅くはないと思います。






■ 今週の注目材料 ■



5/21 (月)

  • 日   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(東京)
  • 日   3月傾向動向指数(改定値)
  • 英   ロンドン市場休場(ビクトリアデー)


    5/22 (火)

  • 香港  ロックハート・アトランタ連銀総裁講演(香港)
  • 中   中国4月景気先行指数
  • 欧   5月ユーロ圏消費者信頼感
  • 英   英4月消費者物価指数
  • 米   5月リッチモンド連銀製造業景況指数
  • 米   4月中古住宅販売件数


    5/23 (水)

  • 日   4月貿易統計
  • 日   日銀金融政策決定会合
  • 日   白川日銀総裁記者会見
  • 欧   EU首脳会議
  • 欧   OECD閣僚会議(パリ)
  • 英   BOE議事録
  • 英   英4月小売売上高
  • 米   3月住宅価格指数
  • 米   4月新築住宅販売件数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 加   カナダ3月小売売上高
  • 加   カナダ4月景気先行指数


    5/24 (木)

  • 中   中国5月HSBC製造業PMI
  • 独   独1−3月GDP(確報値)
  • 独   5月ifo景況感指数
  • 独   5月製造業PMI
  • 独   5月非製造業PMI
  • 欧   ドラギ。ECB総裁講演
  • 英   英1−3月GDP(改定値)
  • 米   4月耐久財受注
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演


    5/25(金)

  • 日   4月消費者物価指数
  • 独   独6月GFK消費者信頼感調査
  • 米   ボルカー元FRB議長講演
  • 米   5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)



    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。