マーケット・プレディクション(6/11〜 6/15)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 77.50 〜 80.50
ユーロ/円 ・・・ 945.00 〜 102.00
豪ドル/円 ・・・ 75.00 〜 80.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2200 〜 1.2800
先週は「リスク回避」の修正の流れが拡大し、ユ−ロ円、豪ドル円などの「クロス円」が急速に反発し、ドル円も
一時79円79銭までドル高円安に振れる場面がありました。
独メルケル首相が欧州危機回避に向けた柔軟な姿勢を見せ始めたことや、オーストラリアが利下げを決めた後、
GDPなど好調な経済指標が相次ぎ、「追加利下げ」の可能性が後退したことで豪ドル円などの買い戻しを
誘発し、ドル円での円売りに繋がったものと思われます。
またNY株式市場では6日に株価が「今年最大の上げ幅」となる286ドル高を演じたことも、「リスク回避」の流れに
ブレイキをかけました。
しかし、所詮「売られ過ぎた通貨の買い戻し」の域を超えておらず、ギリシャを取り巻く情勢は何ら進展が見られないことから
円売り、あるいはユーロなどのリスク通貨の上昇には限界があったと見ています。
ただ週末を挟んでスペインに動きがありました。
スペイン政府はEUに対して1000億ユーロ(約10兆円)の資金要請を行いました。
不動産価格の下落に伴い銀行の不良債権が拡大したことで国内の多くの銀行が資本不足に陥ってしまっており、スペイン政府も
財政難から「助けたくとも、助けられない状況」が続いていました。
来週17日にはギリシャで再選挙が実施され、その結果によってはスペインにも重大な影響が出ることが予想され、ギリシャが
最悪の結果になる前にスペイン政府とEUが動いたということです。
事前にファイアー・ウォールを設置することで、延焼を防ぐことを狙ったと見ることができます。
ユーロは週明けのアジア市場で大きく上昇して始まり、市場はユーロ売り持ちの解消に動きましたが、あくまでもショートカバー
であって、ここからユーロを買い進む動きではありません。
17日にギリシャの議会選挙の結果を見なければどう転ぶかは分かりません。
大切ことは、EC、ECB、IMFなど、いわゆる「トロイカ」が明確な支援体制を構築し、安全網を市場に明確に示すことです。
そうでないかぎりギリシャを中心とする欧州危機への不安は払拭できなと思われます、
今週は14−15日に日銀の金融政策決定会合があります。
一部に追加緩和を実施するとの見方もありますが、上述のように17日にはギリシャの選挙が控えていることから、先に動くことは
考えにくいと思われます。
ギリシャの選挙で緊縮財政反対派が躍進し、市場が混乱した際に動けるよう「追加緩和」は温存されと予想されます。
また同じ様に、19−20日には米国でFOMCが開催されます。
先週のバーナンキ議長の議会証言でも見られたよう「行動する用意はある」とはしたものの「QE3」への言及は封印されました。
本音は日銀と同じく万が一の際に備えて「追加緩和のカードは温存したい」と考えているはずです。
米労働市場の増加にブレイキがかかったものの、さらに急激に悪化するとの悲観的な見方がないわけではありませんが、欧州危機が
拡大した際には迅速に行動したいとのと考えがあるものと思われます。
今週は欧州危機の分水嶺であると同時に、追加緩和が温存されるかどうか、極めて流動的な週になりそうです。
■ 今週の注目材料 ■
豪 シドニー市場休場(女王誕生日)
日 5月マネーストック
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
米 ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
- 6/12 (火)
日 白川日銀総裁講演
欧 ギリシャ国債入札
独 メルケル・独首相講演
独 ショイブレ・独財務相講演
欧 アスムセンECB理事講演
英 英4月鉱工業生産
米 世銀、世界経済見通し
米 ラガルド・IMF専務理事講演
米 タルーロ・FRB理事講演
米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 6/13 (水)
日 白川日銀総裁講演
独 独5月消費者物価指数(確報値)
独 独国債入札
欧 ユーロ圏4月鉱工業生産
独 メルケル・独首相講演
米 5月生産者物価指数
米 5月小売売上高
- 6/14 (木)
日 日銀金融政策決定会合(6/15まで)
日 4月鉱工業生産
欧 ユーロ圏5月消費者物価指数
欧 ECB月例報告
欧 イタリア国債入札
独 ワイトマン・独連銀総裁講演
米 5月消費者物価指数
米 新規失業保険申請件数
- 6/15(金)
日 日銀金融政策決定会合
日 白川日銀総裁、記者会見
欧 ドラギ・ECB総裁講演
欧 ユーロ圏4月貿易収支
米 6月NY連銀製造業景況指数
米 5月鉱工業生産
加 5月設備委稼働率
加 6月ミシガン大学消費者信頼感指数
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