マーケット・プレディクション(8/6〜 8/10)
■ 今週のレンジ予想 ■
ドル/円 ・・・ 77.00 〜 80.00
ユーロ/円 ・・・ 94.00 〜 99.00
豪ドル/円 ・・・ 80.00 〜 84.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2000 〜 1.2500
先週のユーロドルは緩やかに上昇しては一気に落下し、週末には米雇用統計の改善を受け再び上昇するなど
正にジェットコースターのような展開でした。
ジェットコースターの運転手は「ドラギECB総裁」でした。
「ユーロを守るためあらゆる手段を講じる」と大見えを切ったため、市場参加者の多くは「今度は本気だ」と
ユーロ買い戻しに入り、ユーロドルは1.23台後半まで反発しました。
スペイン国債が7.7%まで上昇するなど、ユーロ危機がいよいよスペインまで及び、このままではスペインが
金融支援を要請する事態が現実味を帯びてきたことで、ECBもついに動くと観られた訳です。
ところが2日のECB理事会では、南欧諸国の国債を購入する意向は示したものの、その時期や規模、あるいは
購入する主体などが不明だったことから「失望感」が急速に高まり、ユーロドルは1.24台から1.21台前半
まで一気に下落しました。
正直なドラギ総裁は、ドイツ連銀が国債購入には否定的なことまで明らかにしてしまい、政策の実行がそう簡単で
ないとの連想まで呼び起してしまいました。
週末の米雇用統計では非農業部門雇用者数が市場予想を大きく上廻ったことから、「リスクオン」モードが高まり
再びユーロドルが1.24台に迫る水準まで反発するなど、めまぐるしい展開が続いています。
欧州のソブリン債が落ち着きを見せず、依然債務問題がくすぶっていることが最大の理由です。
ECBは近いうちに行動を起こすことが予想されますが、その際スペインの国債を購入することになるのかどうかが
注目されます。
同国の国債は売られ、先週は7.7%台まで利回りが上昇しました。
先週末には「リスクオン」の流れが高まったことで、利回りは低下していますが、ECBの対応策次第では
再びスペイン国債が売り込まれることも考えられます。
国債利回りの上昇は市場からの資金調達コストの上昇に繋がり、財政再建を遅らせることになります。
そして、場合によっては市場からの資金調達が不可能となり、EUなどへ支援要請を余儀なくさせられます。
この点について、スペインのデギンドス経済相は「われわれには時間がある、すべの詳細が明確になるまで
待つことができる」と微妙な言い回しをしています。
今週は欧米で重要イベントが消化されたため、先週ほどユーロドルが乱高下することはないと予想しますが、気は
抜けません。
ユーロドルは1.23台後半のレジスタンスポイントを上抜けし、アジア時間には1.24台半ばまで上昇しました。
テクニカルでは「8時間足」の200日移動平均線がある1.2477辺りがポントになりそうです。
1.25台を回復するようなら、1.20割れがやや遠のいたとみることができそうです。
一方ドル円は依然として値幅が出ず、78ー79円のレンジで推移しそうです。
「リスクオン」の流れがやや進んでも、ドルが大幅に買われる可能性は少ないと見られますが、今週は日銀の
政策決定会合が予定されており、今年2月14日の様にサプライズの追加緩和があれば、80円を目座すものと
予想します。もっとも、その可能性は決して高くはないとも言えます。
■ 今週の注目材料 ■
- 8/6 (月)
豪 シドニー市場休場(バンクホリデー)
日 6月景気動向指数
米 バーナンキ議長講演
- 8/7 (火)
豪 RBAキャッシュターゲット
日 マネタリーベース
欧 イタリア4−6月期GDP
英 英6月鉱工業生産
米 6月消費者信用残高
米 バーナンキ議長講演
加 カナダ6月住宅許可件数
- 8/8 (水)
日 6月国際収支
日 7月景気ウォッチャー調査
独 6月貿易収支
独 独6月鉱工業生産
英 BOE、四半期物価報告
- 8/9 (木)
豪 7月雇用統計
日 日銀金融政策決定会合
日 7月マネーストック
日 白川日銀総裁記者会見
中 中国7月消費者物価指数
中 中国7月生産者物価指数
中 中国7月固定資産投資
中 中国7月小売売上高
欧 ECB月例報告
英 英6月貿易収支
米 6月貿易収支
米 新規失業保険申請件数
- 8/10(金)
豪 RBA、金融政策報告
日 6月鉱工業生産(確報値)
中 中国7月貿収支
独 独7月消費者物価指数(確報値)
英 英7月生産者物価指数
米 7月月次財政収支
加 カナダ7月失業率
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