今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(8/27〜 8/31)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 78.00 〜 80.00
ユーロ/円 ・・・ 95.00 〜 100.00
豪ドル/円 ・・・ 80.00 〜 84.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2200 〜 1.2700





先週のドル円は前半までは79円台半ばをテストするなど、堅調に推移していましたが、水曜に公開された


FOMC議事録をきっかけにドル安が進み、ドル円は78円台前半まで下落しました。


7月31日〜8月1日の会合の内容が発表されたわけですが、市場が考えていた以上に「ハト派的」だったことで、


9月のFOMCでの「QE3」実施観測が急速に高まり、債権価格が上昇し長期金利は急低下したことでドル全面安の


展開に変わりました。





ドル円は79円台前半から約1円程落とされ78円台28銭まで下落し、ユーロドルは1.24台後半まで


ドル安が進みました。


米経済指標の予想外の改善傾向が続き、市場は「追加緩和」には懐疑的だったという背景が、より大きな反応に


繋がったものと思われます。


今回のFOMC議事録の内容が確認されたことで確かに「追加緩和」観測が高まってはいますが、冷静に考えれば


現時点ではまだ「五分五分」だと考えられ、今週末にバーナンキ議長が講演でどのよいうな発言をするのかが


最大の焦点であり、「手掛かり」になるはずです。





FOMCメンバー内部でも「追加緩和」を実施すべきかどうかで意見が分かれている現状ですが、結局は米景気を


どう読むかが鍵になります。


7月末末までは米景気の後退を示す経済指標が相次ぎ、「追加緩和やむなし」のムードが支配的だったものが、


8月3日の「7月雇用統計」の発表からは好調な経済指標が続出し、センチメントは一変していました。





そんな中、上述のように「FOMC議事録」ではハト派に傾いた議論がされていたことが判明し、足元では「追加緩和」実施


との見方が徐々に増えているようです。


仮に「追加緩和」が実施されれば、株価は上昇し、債権も買われることから長期金利が低下し、これがドル売りを誘い


「円高ドル安が進む」と言うのが一般的な見立てです。





恐らく市場はそのような反応を見せる可能性が高いと思われますが、あえて否定的な見方をすれば、現在1.6%まで


低下している米長期金利がさらにここから低下する余地は限られるとも言えます。


米長期金利は6月下旬には一時1.38%台まで下落し、過去最低水準を記録しました。その後、今月半ばには


1.8%台まで反発しています。


長期金利が再び低下し、1.3%台を割り込むほど米景気が悪化しているとも思えませんし、原油価格も100ドルを


伺う水準まで上昇しています。





また、「追加緩和」が実施されれば、株式市場が好感し株価が上昇しますが、「株価の上昇はドル高要因」でもあります。


単純に円が買われると考えるのもリスクがありそうです。


週末のジャクソンホールでのバーナンキ議長の講演が注目されるのは衆目の一致するところですが、翌1日の土曜日には、


同じ場所でドラギECB総裁の講演もあります。


こちらにも注意が必要です。






■ 今週の注目材料 ■



8/27 (月)

  • 独   独8月ifo景況感指数
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 英   ロンドン市場休場(バンクホリデー)
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
  • 米   ピアナルト・クリーブランド連銀総裁講演
    8/28 (火)

  • 独   独9月GFK消費者信頼感調査
  • 欧   スペイン4−6月期GDP(改定値)
  • 欧   スペイン短期国債入札
  • 欧   イタリアゼロクーポン債入札
  • 欧   ユーロ圏7月マネーサプライM3
  • 米   6月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   8月消費者信頼感指数
  • 米   8月リッチモンド連銀製造業指数


    8/29 (水)

  • 独   独8月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   イタリア短期債入札
  • 米   地区連銀経済報告(ベージュブック)
  • 米   4−6月期GDP(改定値)
  • 米   7月中古住宅販売成約指数


    8/30 (木)

  • 豪   豪7月住宅建設許可件数
  • 独   独8月雇用統計
  • 独   メルケル首相中国首脳と会談
  • 欧   ユーロ圏8月消費者信頼感(確報値)
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 米   7月個人所得
  • 米   7月個人支出
  • 米   7月PCEコア・デフレーター
  • 米   新規失業保険申請件数


    8/31(金)

  • 日   7月失業率
  • 日   7月消費者物価指数
  • 日   7月鉱工業生産
  • 欧   ユーロ圏8月消費者物価指数
  • 欧   ユ−ロ圏7月失業率
  • 欧   イタリア短期債長期債入札
  • 欧   クーレ・ECB理事講演
  • 欧   ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
  • 米   スペイン7月財政収支
  • 米   8月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   8月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   バーナンキ議長講演(ワイオミング州ジャクソンホール)
  • 米   ラガルド・IMF専務理事講演(ワイオミング州ジャクソンホール)
  • 米   9月1日(日)ドラギ・ECB総裁議長講演(ワイオミング州ジャクソンホール)
  • 加   カナダ4−6月期GDP



    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。