今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(9/3〜 9/7)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 77.00 〜 80.00
ユーロ/円 ・・・ 95.00 〜 101.00
豪ドル/円 ・・・ 78.00 〜 83.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2300 〜 1.2800





「追加緩和」への言及はないのではないかと見られていたバーナンキ議長の講演では、雇用についての


懸念を何度も表明していました。


議長は、失業率の高止まりが「米経済に長期にわたり構造的な打撃を加える恐れがある」とし、


今後の経済指標次第では「追加緩和」に踏み切る考えをにじませていました。





もとより、FRBの重要な使命は「雇用の最大化」にあります。


先週末の議長の発言では先のFOMC議事録の内容ほど「ハト派」的ではありませんでした。


しかし、議長の講演でFRBが雇用低迷に最も腐心していることが改めて理解できます。


当然のことながら今週末の「8月雇用統計」が、これまでにも増して重要になってきました。





現時点での8月の非農業部門雇用者数は12万5千人の増加と予想されています。


やはり、この予想値が基準になろうかと思います。


12万人を下回るようなら、12−13日のFOMCでは「追加緩和」を実施する可能性が高まり、特に


10万人を下回った場合には、その可能性が一段と高まります。





では、前回のように16万人を上回った場合はどうでしょうか?


議長の発言内容や、前回FOMCでの議論全体とすればかなり「追加緩和」に前向きだったことを考えると、


それでも何らかの行動を起こすと考えても不思議はありません。


2014年後半までとなっている「ゼロ金利政策」の延長など、FRBが何らかの行動を起こすと考えて


いいのではないかと思います。





そうなると、ドル円では下落圧力が高まることが予想されます。


週明けの東京市場でも78円20銭まで円高ドル安が進みました。


3月に84円18銭のドル高を記録して以来、ドルの底値は5月に付けた77円65銭です。


それ以降も7月に77円90銭を記録しています。


ドル上値が重いのは事実ですが、一方で77円台では政府・日銀による介入警戒感もあり、一気に円高には


振れていません。


今回仮に「追加緩和」が実施されたとして、ドル円が77円台半ばを割り込むのか注目されます。





今週はECBの理事会もあり、こちらも重要なイベントです。


7月下旬のドラギ総裁の「ユーロを守るためあらゆることを行う」と言った宣言から約1カ月が経過しました。


この間、特に目新しい対策は打ち出されていませんが、この「ドラギマジック」の効果から、ユーロは大きく値を


戻し、対ドルでは約600ポイント、対円でも5円ほどユーロ高に振れています。


ただ、それでも「ドラギマジック」による時間軸効果もそろそろ限界です。


市場は9月6日理事会でどのような対策が出されるのか、かたずを飲んで注目しています。









■ 今週の注目材料 ■



9/3(月)

  • 中   中国8月非製造業PMI
  • 中   HSBC8月製造業PMI
  • 豪   豪7月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏8月製造業景気指数(改定値)
  • 欧   欧州議会経済金融委が銀行同盟について審議
  • 米   NY市場休場(レーバーデー)
    9/4 (火)

  • 豪   豪第2四半期経常収支
  • 豪   RBAキャッシュターゲット
  • 日   8月マネタリーベース
  • 欧   ユーロ圏7月生産者物価指数
  • 欧   モンティ・伊首相、オランド・仏大統領と会談
  • 欧   ショイブレ・独財務相、ギリシャ財務相と会談
  • 欧   ファンロンパイEU大統領、メルケル・独首相と会談
  • 米   8月ISM製造業景景況指数


    9/5 (水)

  • 豪   豪4ー6月GDP
  • 中   中国 HSBCサービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏8月総合景気指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏7月小売売上高
  • 欧   ファンロンパイEU大統領、オランド・仏大統領と会談
  • 英   英8月サービス業PMI
  • 加   BOC政策金利発表


    9/6 (木)

  • 豪   豪8月雇用統計
  • 欧   ECB理事会
  • 欧   ドラギ・ECB総裁記者会見
  • 欧   ユーロ圏4−6月期GDP(改定値)
  • 欧   メルケル・独首相、ラホイ・スペイン首相と会談
  • 欧   ドラギ・ECB総裁、ショイブレ・独財務相講演
  • 英   BOE政策金利発表
  • 米   8月ADP雇用者数
  • 米   8月ISM非製造業景況指数
  • 米   新規失業保険申請件数


    9/7(金)

  • 豪   豪7月貿易収支
  • 日   7月景気動向指数
  • 独   独7月貿易統計
  • 独   独7月鉱工業生産
  • 欧   ギリシャ4−6月期GDP(改定値)
  • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演
  • 英   英7月鉱工業資産
  • 英   英8月生産者物価指数
  • 米   8月雇用統計
  • 加   カナダ8月失業率


    9/9(日)

  • 中   中国8月消費者物価指数
  • 中   中国8月生産者物価指数
  • 中   中国8月工業生産
  • 中   中国1−8月固定資産投資
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。