今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(9/24〜 9/28)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 77.50 〜 79.50
ユーロ/円 ・・・ 98.00 〜 103.00
豪ドル/円 ・・・ 80.00 〜 83.50
ユーロ/ドル・・・ 1.2700 〜 1.3200





先週は日銀が「追加緩和」を実施し、直後に円安ドル高に振れたにも拘らず、その日の夕方からは


「元の鞘」に戻ったばかりではなく、「追加緩和」を決める以前の水準まで「円高ドル安」が進行してしまいました。


「FRBやECBに比べ規模が少なかったから」といった後講釈もありましたが、結局は緩和に対する姿勢が


欧米の方がより積極的だったと受け止められたことや、バーナンキ議長の発言にもあったように「必要ならさらに緩和を行う」


という言い回しがあったため「QE4」や「QE5」をも連想させたことが大きかった様に思います。


バーナンキ議長の「言葉を巧みに操り、市場に米金利はしばらく上昇しない」」というメッセージが勝ったとも言えそうです。





ドル円は78円割れ目前まで下落しており、今週は下値を試す展開になろうかと予想します。


ただ、それでも77台を見ることはあっても76円台に突入する可能性は低いものと思います。


仮に76円台に入れば2月中旬以来の円高水準と言うことになり、昨年10月31日に記録した75円35銭が


視野に入ってきます。


政府・日銀としては「追加緩和」を実施した直後だけに、円高へ振れることに相当な警戒感を持っているものと思われます。


76円台に入り円高へ勢いをつかせる前に「歯止め」をかけたいと考えるはずです。





今週は77円50銭ー79円50銭のレンジを予想しますが、ドルの上値が重く、足元の流れからすると、77円50銭の


方だろうと思います。


根底には米雇用の回復がかなり緩慢であることが挙げられます。


そのためFRBは「追加緩和」を3回も行い、景気を刺激することで雇用の増加に繋げたいとしています。





英FT(フィナンシャル・タイムズ)は先週、FRBがこれまで行ってきた3度の「追加緩和」の効果は不透明だとする


論評を行っています。


「タカ派」の代表でもあるフィッシャー・ダラス連銀総裁の講演内容を引用しています。


「何が景気回復をはばんでいるのか、景気を回復軌道に乗せるには何が有効かを本当に理解しているFOMC委員はいない。


雇用創出や企業の設備投資の拡大により消費や最終需要を増やしてほしいと(FRBが)願う層は、FRBの政策に理論通りの


反応を示さないだろう」。





フィッシャー総裁のこの言葉を引用し、FRBの追加緩和で、金融システムで活用されない資金は2兆〜3兆ドルにも上る


と指摘し、消費者や企業は金融政策の効果が薄れつつあると感じている、と結んでいます。


FRB議長がさらに量的緩和を行うようになれば、さらに原油価格や穀物価格の上昇を招き、コントロール不能な


インフレの芽を育むことになるかもしれません。





ユーロドルは9月14日と17日に記録した1.31台後半が当面の「高値」である可能性が高くなってきました。


下値も1.29台半ばでサポートされていましたが、週明けのアジア市場では1.29台前半まで下落し、下値を試す


パターンに入って来たと思われます。


現在「4時間足」では雲の中を下落していますが、1.29を割り込めば1.28前後まで下落する可能性があります。


もっとも、注目のスペインがESMに支援要請を行うのかどうかにも、今後の相場は大きく左右されそうですが、


仮に支援要請を行ったとしても、それ以上のユーロ買い材料は見当たらないと思います。


どこまで下げるのかが注目されます。









■ 今週の注目材料 ■



9/24(月)

  • 日   日銀金融政策決定会合議事録(8/8,9日分)
  • 独   独9月ifo景況指数
  • 米   ラガルド・IMF専務理事講演(ワシントン)
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
    9/25 (火)

  • 豪   RBA金融安定報告
  • 中   中国8月景気先行指数
  • 独   独10月GFK消費者信頼感調査
  • 欧   スペイン財政収支
  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演(ベルリン)
  • 欧   メルケル・独首相講演(ベルリン)
  • 欧   メルケル・独首相、ドラギ総裁と会談
  • 欧   ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
  • 米   7月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   9月消費者信頼感指数
  • 米   7月住宅価格指数
  • 米   9月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   ガイトナー・財務長官講演(NY)
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   オバマ大統領国連演説


    9/26 (水)

  • 独   独9月消費者物価指数(速報値)
  • 米   8月新築住宅販売件数
  • 米   野田首相、国連演説
  • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演


    9/27 (木)

  • 中   中国8月工業利益
  • 独   独9月雇用統計
  • 欧   ユーロ圏8月マネーサプライ
  • 欧   ユーロ圏9月消費者信頼感
  • 欧   メルケル・独首相講演(ベルリン)
  • 英   英4−6月GDP(確報値)
  • 米   4−6月GDP(確報値)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   8月耐久財受注
  • 米   8月中古住宅販売成約指数


    9/28(金)

  • 日   8月失業率
  • 日   8月消費者物価指数
  • 日   8月鉱工業生産(速報値)
  • 中   中国 9月HSBC製造業PMI
  • 独   独8月小売売上高
  • 欧   ユーロ圏9月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 米   8月個人支出
  • 米   8月個人所得
  • 米   8月PCE・コアデフレータ
  • 米   9月シカゴ購買部協会指数
  • 米   9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
  • 米   中国代表、国連演説
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 加   カナダ7月GDP


    9/29(土)

  • 欧  
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。