今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(10/15〜 10/19)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 77.00 〜 79.50
ユーロ/円 ・・・ 99.00 〜 104.00
豪ドル/円 ・・・ 78.00 〜 82.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2800 〜 1.3300





先週のドル円は相変わらず値動きが緩慢で、値幅もわずかでした。


依然として「材料難」の感は否めません。


そんな中でも先週東京で開催されたIMF、世銀総会でのラガルドIFM・専務理事の発言や、共同声明の


文章からは、今後の動きに繋がるヒントを見いだせたような気もします。。





ラガルド・専務理事は日本の赤字国債発行法案の確実な成立を求める一方「日銀は必要に応じて追加緩和する用意


があると信じている」と記者会見で述べています。


前原経済財政担当相が日銀の政策決定会合に出席したのは今月5日でした。


これだけでも日銀にとっては追加緩和実施へのかなりの圧力になりますが、加えて上記ラガルド・専務理事の


発言もプレッシャーになることと思います。





ラガルド・専務理事は既に日本の為替介入についても、条件次第では容認する姿勢を見せており、日本の現在おかれている


厳しい立場を理解している一人と言えます。


今月30日には再度日銀金融政策決定会合が開催されます。


今回の発言がそのまますぐに政策に反映されるとは思われませんが、ドル円や日経平均株価の水準によっては


「強力な助っ人」になりそうです。





IMFは世界経済の下振れリスクが残ると、結論づけていますが、さらなる下振れを避けるため日本を含む


各国に、対処すべき問題を具体的に示しています。


米国に対しては、いわゆる「財政の崖」の解消と、債務上限の引き上げ。


欧州に関しては欧州安定メカニズム(ESM)の発足を歓迎するとともに、さらなる措置が必要としています。





そして日本に対しても、今年度予算の財源確保と中期的な財政健全化への進展が必要とし、全体として現在の景気を


これ以上悪化させないよう、迅速な対応を求めています。





ただ、為替相場については特に言及がされておらず、その意味では成果に乏しかった総会だったと言えそうです。





今週は18日に中国の7−9月期GDPが発表されます。


IMFも今年の中国の成長率を下方修正しているように、現在欧州とともに世界景気低迷の震源地と見られています。


現在7.7%程度と予想されている成長率が、予想を上回れば豪ドルなど中国関連通貨だけではなく、「リスクオン」が


進み、株価などにも好影響を与えるものと見られます。





一方予想を下回るようだと世界景気に与える悪影響が懸念され、「リスクオフ」が進み、景気刺激策が検討される


段階になりそうですが中国の場合、景気刺激策は不動産価格の急騰など、それに伴う「副作用」が再びバブルに繋がることが懸念され


刺激策を打てないのではないかとも見方もあります。


また、米国では第2回目の大統領候補の討論会も開かれます。


第1回目ではオバマ大統領の分が悪く、今回は一般国民からの直接質問もあり、その答弁が注目されます。


討論会は明日予定されています。









■ 今週の注目材料 ■



10/15(月)

  • 日   8月鉱工業生産
  • 中   9月マネーサプライ(15日までに発表)
  • 中   9月消費者物価指数
  • 中   9月生産者物価指数
  • 米   10月NY連銀製造業景気指数
  • 米   9月小売売上高
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   7−9月決算発表 → シティーブループ
    10/16 (火)

  • 豪   RBA議事録
  • 独   独10月ZEW景況感指数
  • 欧   ユーロ圏9月消費者物価指数(確定値)
  • 欧   ユーロ圏10月ZEW景況感指数
  • 欧   ユーロ圏8月貿易収支
  • 欧   スペイン短期債入札
  • 英   英9月消費者物価指数
  • 英   英9月生産者物価指数
  • 米   9月消費者物価指数
  • 米   9月鉱工業生産
  • 米   9月設備稼働率
  • 米   10月NAHB住宅市場指数
  • 米   大統領候補の第2回討論会(NY州ヘンプステッド)
  • 米   7−9月決算発表 → ゴールドマン・サックス、インテル、IBM、ジョンソン・エンド・ジョンソン
  • 米   ラスキン・FRB理事講演


    10/17 (水)

  • 英   英9月失業率
  • 英   英9月失業保険申請件数
  • 英   BOE議事録
  • 英   ボルカー元FRB議長、英議会で証言
  • 米   9月住宅着工件数
  • 米   9月建設許可件数
  • 米   7−9月決算発表 → ブラック・ロック、BOA


    10/18 (木)

  • 中   中国7−9月GDP
  • 中   9月中国不動産価格
  • 中   1−9月中国固定資産投資
  • 中   9月中国小売売上高
  • 中   9月中国鉱工業生産
  • 欧   EU首脳会議(ブリュッセル)
  • 欧   スペイン長期債入札
  • 欧   メルケル・独首相講演
  • 欧   レーン・欧州委員長講演
  • 欧   リーカネン・フィンランド首相講演
  • 英   英9月小売売上高
  • 米   10月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   9月景気先行指数
  • 米   7−9月決算発表 → モルガン・スタンレー、マイクロソフト、グーグル


    10/19(金)

  • 日   8月景気動向指数(改定値)
  • 独   独9月生産者物価指数
  • 米   9月中古住宅販売件数
  • 米   7−9月決算発表 → GE、マクドナルド
  • 加   カナダ9月消費者物価指数


    10/20(土)

  • 欧  
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。