今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(11/12〜 11/16)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 79.00 〜 81.00
ユーロ/円 ・・・ 100.00 〜 104.00
豪ドル/円 ・・・ 80.00 〜 84.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2500 〜 1.3000





米10月の雇用統計の改善を受け堅調に推移していたドル円は先週、米大統領選で事前予想通りオバマ氏が再選すると


米株価の急落に、やや「リスク回避」の流れが誘発され80円台を割り込みました。


さらにNYダウは翌日も下げを加速し、2日間で430ドルを超す下落を演じたことで円買いが加速し、重要な節目であった


79円60銭を割り込み79円07銭まで円高が進みました。


欧州でもギリシャへの支援実施が遅れるとの観測も出て、ユーロ、米ドル、豪ドルなども売られ「円独歩高」の様相と


なりました。


ギリシャ支援融資を巡って不透明感が増したことで、再び安全通過あるドルと円が買われ、そのドルに対しても円は

強含んでおり、ドル円を79円台割れ目前まで押し下げた原動力になっています。


米景気の改善傾向は不変で、ドルが上昇することは自然な流れかと思われます。そのためユーロドルでユーロ安、ドル高が


進んでいることになります。


ただドル円では米景気の改善傾向にも関わらず円が強含んでいるのは、米長期金利が約1ヵ月半ぶりに1.6%台まで


低下していることが円の独歩高を支えているものと思われます。





今週の相場を占ううえで、やはり欧州問題と、米財政の崖問題がどの様に進展して行くのかを注意深く見るしかありません。


ギリシャは先週緊縮財政法案を議会が可決し、2013年度予想案にについても現地時間11日(日)には可決させています。


この結果受け、サマラス首相は「われわれは一層の団結力を発揮し、決定的な2歩目を記した。これからわれわれが目にするのは


回復と成長だ」とのコメントを発表しています。





しかし、これでもEUなどから支援融資が受けられるかどうかは予断を許しません。


EUなどが融資を実行するには、トロイカからの調査結果を見極める必要があると思われます。


ギリシャの債務削減が計画通りに進んでいるかどうかが調査されており、計画をかなり下回っているようだと


融資実行が棚上げされる可能性も残っています。


ただ、ドイツなどは2年程度の時間的猶予を与えてもいいといった方向で検討れているとの報道もあります。


いずれにしても今月末までには融資を行うのかどうかの結論が出るものと思われます。





米「財政の崖問題」も金融市場に暗い影を落としています。


オバマ大統領再選をきっかけに、議会での「ねじれ」が解消しなかったこともあり、株安、円高の「リスク回避」志向が


強まっています。


市場は基本的には米国は「財政の崖」には落ち込まずに、回避できると予想していますが、株価の急落が不安を掻き立てます。





「財政の崖」問題さえ回避できれば、景気回復基調を示す指標が確認されていることから、ドル高円安に戻り、


80円台を定着させることも可能と考えておりますが、今しばらく時間が必要です。


ドル円はこれまでの重要なサポートであった79円60銭近辺が上抜けできるかどうかがポイントと見ています。


下抜けした現在はレジスタンスとして機能していると思われ、ここを抜けば再度80円を試す展開が見られそうです。





一方下値は、78円91銭に「日足」の120線があり、ここが当面のサポートと見ております。


この水準を割り込むようだと、ここしばらく続いていたドル高円安傾向も終焉を迎えそうです。









■ 今週の注目材料 ■



11/12(月)

  • 日   7−9月GDP(速報値)
  • 中   中国10月マネーサプライ(10/15までに発表)
  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
  • 欧   クノット・オランダ中銀総裁講演
  • 欧   デギンドス・スペイン財務相、欧州議会委員会に出席
  • 米   ベテランズデー(債券市場は休場)
    11/13 (火)

  • 日   9月鉱工業生産(確報値)
  • 独   独11月ZEW景況感指数
  • 欧   EU財務相会合(ブリュッセル)
  • 欧   ユーロ圏11月ZEW景況感指数
  • 欧   コスタ・ポルトガル中銀総裁講演
  • 欧   ストゥルナス・ギリシャ財務相、EU議員と会談
  • 英   英10月消費者物価指数
  • 英   英10月生産者物価指数
  • 米   10月月次財政収支


    11/14 (水)

  • 豪   豪11月ウエストパック消費者信頼感
  • 欧   ユーロ圏9月鉱工業生産
  • 欧   ギリシャ7−9月GDP(速報値)
  • 欧   ポルトガル7−9月GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏9月鉱工業生産
  • 英   英10月雇用統計
  • 英   BOE四半期物価報告
  • 米   FOMC議事録(10/23,24日分)
  • 米   10月生産者物価指数
  • 米   10月小売売上高
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演


    11/15 (木)

  • 独   独7−9月GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏7−9月GDP(速報値)
  • 欧   スペイン7−9月GDP(速報値)
  • 欧   イタリア7−9月GDP(速報値)
  • 欧   ECB月例報告
  • 欧   ユーロ圏10月消費者物価指数(確報値)
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 英   英10月小売売上高
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   10月消費者物価指数
  • 米   11月NY連銀製造業景況指数
  • 米   11月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   ダドリー・NY連銀総裁講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演


    11/16(金)

  • 独   独・メルケル首相、ロシアのプーチン大統領と会談
  • 欧   ユーロ圏9月貿易収支
  • 欧   コスタ・ポルトガル中銀総裁講演
  • 米   10月鉱工業生産
  • 米   10月設備稼働率
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演


    11/17(土)


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。