今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(11/19〜 11/23)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 79.00 〜 81.00
ユーロ/円 ・・・ 100.00 〜 104.00
豪ドル/円 ・・・ 80.00 〜 84.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2500 〜 1.3000





先週は円が主要通貨に対して大幅に下落し、対ドルでは約7ヵ月半振りに81円台半ばまで円安が進みました。


為替市場で「円が主役」になったことは、政府・日銀による市場介入以外にはそうあることではありません。


投機筋も一段と円売りポジションを拡大させたのではないかと予想しましたが、先週金曜日に発表された


シカゴ先物市場の建て玉では、予想に反してその前の週と比べ若干売り建て枚数が減少していました。


ここの数字は、13日(火曜日)時点でのもので、その後急激に円安ドル高に振れたことを考慮すると、現在では


ネット売り持ち枚数は拡大しているものと推測できます。





ドル円は14日の野田総理と安倍自民党総裁の党首討論をきっかけにドル高円安に傾き、さらに翌日安倍総裁が


都内で講演した際の内容に反応したものです。


安倍総裁は「デフレを脱却するまで無制限で追加緩和する」と発言し、さらに「銀行の融資えお拡大させるため、日銀に預ける


預金はマイナスかゼロでもいい」などと発言しています。


多分に選挙を意識しての発言とも思われ、割り引いて考えなければいけませんが、「円高阻止」への意気込みは感じ取れます。


先週末に衆議院が解散したことで、選挙は12月16日に行われます。


各種調査を見ても、今回選挙では民主党が議席を失い、自民党が再び第1党に返り咲き、自民党の総裁である


安倍氏が内閣総理大臣に就任することが確実視されています。





安倍総裁は「円高阻止」と「追加緩和」については現政権より積極的であることが評価されて円安観測が強まった


訳です。


ただ、「物価上昇率は3%」がいいとか、「市中銀行が日銀に預ける預金はゼロかマイマス」がいいなど、やや現実的では


ない考えを打ち出しており、その実現性には今のところ疑問符が付きます。


それでもデフレからの脱却では現政権より前向きだと評価され、市場では急速に円売りが対主要通貨で起きています。





ドル円は週明けの月曜日、ストップロスのドル買いを巻き込み81円59銭まで円安が進行しました。


約7ヵ月振りの円安水準ですが、その後はやや急激な円安に対する警戒感などもあり81円台前半まで値を戻しています。


このまま3月15日に記録した84円台前半まで一気に円安が進むことはないとは思いますが、市場では緩やかに円安が


進んで行くことに、これまでのような違和感は少ないと思います。


米国には「財政の崖」問題が未解決のまま存在し、欧州ではギリシャへの支援問題が解決していません。


このため、これらの問題が少しでも不透明感を増すような状況になれば、円に見直し買いが入る可能性は十分あります。





ただ、テクニカル上では「週足」でも上抜けし、中長期的な上昇を示唆しています。


先ずは80円台を固めてきた雰囲気もあります。


しっかり80円台を底固めした後、81円台をキープできれば83〜84円程度までの円安水準もないとは言えません。


日銀に対する政治的圧力が増す中、日本の貿易収支の赤字が定着し、安倍政権が誕生し、強力に円高阻止を図れば


年末から来年にかけて、これまで5年以上続いてきた「円高」の大転換がはかれる場面があるかもしれません。






■ 今週の注目材料 ■



11/19(月)

  • 日   9月景気動向指数(改訂値)
  • 日   日銀金融政策決定会合(20日まで)
  • 欧   デギンドス・スペイン経済相講演
  • 欧   ワイトマン・独連銀総裁講演
  • 米   11月NAHB住宅市場指数
  • 米   10月中古住宅販売件数
  • 米   オバマ大統領、東南アジア歴訪
  • 米   ラガルド・IMF専務理事、アジア歴訪


    11/20 (火)

  • 豪   RBA議事録
  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 日   白川日銀総裁記者会見
  • 独   独10月生産者物価指数
  • 欧   ユーロ圏財務相会合(臨時会合)
  • 欧   ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
  • 欧   スペイン短期債入札
  • 米   10月住宅着工件数
  • 米   10月建設許可件数
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演
  • 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演


    11/21 (水)

  • 日   10月貿易統計
  • 中   中国 10月景気先行指数
  • 独   独10年債入札
  • 欧   ポルトガル短期入札
  • 英   BOE議事録(11/7,8日分)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   11月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)
  • 米   10月景気先行指数


    11/22 (木)

  • 中   中国 11月HSBC製造業PMI
  • 独   独11月製造業PMI
  • 独   独11月サービス業PMI
  • 欧   EU首脳会議(23日まで)
  • 欧   ユーロ圏11月製造業PMI
  • 欧   ユーロ圏11月サービス業PMI
  • 欧   ユーロ圏11月消費者信頼感指数(速報値)
  • 欧   スペイン長期債入札
  • 米   NY市場休場(サンクスギビングデー)
  • 加   カナダ9月小売売上高


    11/23(金)

  • 日   東京市場休場(勤労感謝の日)
  • 独   独7−9月GDP(確報値)
  • 独   独11月ifo景況感指数
  • 米   債券市場午後2時までの短縮取引
  • 加   カナダ10月消費者物価指数


    11/25(日)

  • 欧   スペイン・カタルーニャ州、州議会選挙

  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。