今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(12/10〜 12/14)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 81.00 〜 84.00
ユーロ/円 ・・・ 104.00 〜 109.00
豪ドル/円 ・・・ 84.00 〜 88.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2600 〜 1.3100





ドル円は81円台に押し戻される場面があったものの、週末の雇用統計の結果を受け再び82円83銭を


記録するなど、やや円売りが優勢の展開ながらも一進一退を続けています。


82円後半が「壁」になってきた感もありますが、ここは利益確定の売りが集まり重くなっている


ものと思われます。


この水準をブレイクして83円台に乗せるには、もう一段の円安材料が必要だと思われますが、来週日曜日の


選挙結果がその一つになる可能性はありますが、市場は「自民圧勝」をかなり織り込んで来ていることから


「安倍総理誕生」にも、円を売る動きは限定されるかもしれません。





先週発表されたシカゴ先物市場の通貨建て玉(たてぎょく)を見ると、円とユーロが対照的な動きを示していました。


円のネット売り持ち枚数は前回発表時から13.6%増え、9万枚を超えています。


先週、この枚数の増加を巡って、「過去最大級の売り持ち枚数」になっていたとで、ドル円の上値は重い。


「そろそろ売っている円を買い戻すから、円高方向への注意が必要だ」という意見がありましたが、筆者は


「枚数的にはかなりの高水準だけれど、投機筋はこの先さらに円が安くなると予想したら、売り持ち枚数がさらに拡大する


可能性がある」との見方を記述しました。





今回9万枚を超えたことで同様な見方が再び注目されそうです。82円台後半が重くなってきていることは事実ですが、


この枚数が極端に減少する可能性は低いし、ましてや売り持ちから買い持ちに転換することは考えられません。


一方ユーロの売り持ち枚数は激減しています。


ネット売り持ち枚数は32、795枚で、前回からは約3枚4千枚減少し、今年最も少ないユーロ売り持ちになっています。





ギリシャが国債買い戻しを発表したことや、スペインが銀行部門の支援要請を正式に行ったことから、ユーロドルは先週


1.3126まで上昇しました。


このユーロ買い、ドル売りの背景が、上記投機筋の売り持ち枚数縮小の動きと無関係ではありません。


結局投機筋は円を売り、ユーロを買い戻したことになり、ユーロ円も当然ながら上昇し108円目前まで円安が進みました。





今週は何と言ってもFOMCの政策内容が注目されます。


今月末で期限の来る「ツイストオペ」をそのまま延長するのか、あるいは国債購入に切り替えて長期金利の低下を


維持しようとするのか意見の分かれるところです。


先週末の雇用統計が予想ほど悪化していなかったことから、追加緩和には消極的だとの見方もあるようですが、FRBが


景気に対する慎重な見方を変えるほどのインパクトはありません。


引き続き雇用の最大化と景気の回復を図るため緩和姿勢を維持してくるものと思われます。





このように今週は日米の金融政策に対する動きで、ドル円も上下どちらにも動く可能性がありますが、


日本の景気の下方修正と、総選挙を控えている状況では81円台半ばでは下げ止まると見ています。


ユーロドルに関しても、ユーロ圏の景気後退だけを材料に1.28台割れを試すのはきついのではないかと


思います。


どちらも明確な方向感には欠ける展開が予想され、イベント次第では乱高下しますが、「一方通行の動きはない」と予想します。






■ 今週の注目材料 ■



12/10(月)

  • 日   7−9月GDP(改定値)
  • 日   10月経常収支
  • 日   10月貿易収支
  • 日   11月景気ウォッチャー調査
  • 中   中国11月貿易収支
  • 中   中国11月新規人民元建て融資(11/15までに発表)
  • 中   中国11月マネーサプライ(11/15までに発表)
  • 欧   イタリア7−9月GDP(改定値)
  • 独   独10月貿易収支
  • 加   カナダ11月住宅着工件数


    12/11 (火)

  • 日   11月マネーストック
  • 独   独12月ZEW景況感指数
  • 欧   スペイン長期債入札
  • 欧   ギリシャ短期債入札
  • 米   FOMC(11/12まで)
  • 米   10月貿易収支



  • 12/12 (水)

  • 豪   豪12月ウエストパック消費者信頼感
  • 豪   スティーブンス・RBA総裁講演
  • 独   独11月消費者物価指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏10月鉱工業生産
  • 欧   EU財務相会合(ブリュッセル)
  • 欧   OPEC総会(ウイーン)
  • 欧   モンティ・イタリア首相講演
  • 英   英11月失業率
  • 米   バーナンキ・FRB議長記者会見
  • 米   11月月次財政収支
    12/13(木)

  • 欧   EU首脳会議(ブリュッセル、11/14まで)
  • 欧   ユーロ圏財務相会合
  • 欧   ECB月例報告
  • 欧   ギリシャ7−9月失業率
  • 米   11月小売売上高
  • 米   11月生産者物価指数
  • 米   新規失業保険申請件数


    12/14(金)

  • 日   12月日銀短観
  • 日   10月マネタリーサーベイ
  • 日   10月鉱工業生産
  • 中   中国 HSBC12月製造業PMI
  • 独   独12月製造業PMI(速報値)
  • 独   独12月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏12月サービス業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏11月消費者物価指数(改定値)
  • 米   11月消費者物価指数
  • 米   11月鉱工業生産
  • 米   11月設備稼働率


    12/16(日)

  • 日   第46回衆議院議員総選挙
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。