今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(12/24〜 12/28)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 82.00 〜 86.00
ユーロ/円 ・・・ 107.00 〜 113.00
豪ドル/円 ・・・ 84.00 〜 89.00
ユーロ/ドル・・・ 1.2800 〜 1.3300





週明けの24日はクリスマスイブのため、主要市場のほとんどが休場か、短縮時間になっていました。


従って値動きも期待できないし、通常それほど動くことはありませんが、今年に限っては例外の様です。


昨日のNY市場では安倍自民党総裁がテレビ番組への出演で、「日銀法改正」にも言及したことから円を売る動きが


加速し、一時84円95銭までドル高が進行しました。





80円台を回復し、順調にドルが上昇を続けていましたが、それでも上値のメドは85円程度と予想する専門家が


多い中、ついにドル円はその一歩手前まで迫ってきました。


しかも、今回の円安はほとんど「調整も無く」、ほぼ一本調子で円安が進んできたのが特徴です。


言うまでも無く、その原動力になったのは安倍自民党総裁の「円高阻止」への強い意志と、実現するための


数々の政策でした。





「日銀法改正」の前にも、「無制限の追加緩和」や「物価上昇率目標2%」など、徹底して円安誘導を意図してきました。


安倍総裁は、明日26日の首相指名で内閣総理大臣に指名されることになっていますが、まだ具体的な政策は当然ですが、


何も実行に移していません。


いわば、氏の発言の内容を先食いした形で円安と株高が先行しています。






78円台から始まった安倍総裁の効果も、さすがに総理就任前で85円近辺まで上昇したことで「安倍効果」は使い果たした


ものと予想します。





2013年にはさらに一段と円安が進むことには同感ですが、それには今後安倍新政権がどのこまでこれまで繰り返してきた


政策を実現できるかを見なければなりません。


「日銀法改正」などは言うは易いですが、実際に改正するとなる独立性などが焦点となり、そう簡単な話ではありません。


また、インフレ率2%にしても、足元の物価上昇率がほとんどゼロであることを考えると、実現性には不安が付きまといます。


そう考えると、円安傾向が進むものの、このまま85円を超えてどんどん円安が進むとも思えません。


今後さらにドルが上昇するためには、ある程度の調整は必要だと考えます。





テクニカルでは、ドル円のさらなる上昇を示唆しています。


普段ほとんど覗かない「月足」では、短期の「転換線」が長期の「基準線」を上回る「好転」が実現しています。「


この「月足」の好転が実現するのは2007年11月に「逆転」を起こして以来ということになり、今後ドル円が上昇して行く


可能性が高いことを表しています。





今週は、週前半はクリスマス休暇のため海外市場が休みで、後半は日本の年末要因のため、市場参加者が減少します。


ドル円がしっかり85円台に乗せる可能性はありますが、85円台を維持できるにはさらに材料が必要ではないかと考えます。


一方、大きな調整はこれまで見られませんが、84円を割り込み、83円台半ば辺りまでの調整があってもおかしくはありません。






■ 今週の注目材料 ■



12/24(月)

  • 日  東京市場休場(天皇誕生日の振替休日)
  • 英   ロンドンクリスマスイブのため短縮取引
  • 米   株式、債券市場はクリスマスイブのため短縮取引


    12/25 (火)

  • 英   ロンドン市場休場(クリスマス休暇)
  • 米   NY市場休場(クリスマス休暇)


    12/26 (水)

  • 日   日銀政策委員会議事要旨(11/19,20日分)
  • 英   ロンド市場休場(ボクシングデー)
  • 米   10月ケース・シラー住宅価格指数
  • 米   12月リッチモンド連銀製造業指数
  • 米   上院が財政協議
    12/27 (木)

  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   12月消費者信頼感指数
  • 米   11月新築住宅は販売件数


    12/28(金)

  • 日   11月失業率
  • 日   11月消費者物価指数
  • 日   11月鉱工業生産
  • 仏   仏7−9月GDP(確報値)
  • 米   12月シカゴ購買部協会景気指数
  • 米   11月中古住宅販売成約指数


    12/29(土)


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。