今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(1/14〜 1/18)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 87.00 〜 91.00
ユーロ/円 ・・・ 116.00 〜 121.00
豪ドル/円 ・・・ 91.00 〜 96.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3000 〜 1.3500





週明けの海外市場ではユ−ロ円がついに120円台に乗せ、ドル円も89円67銭を付けるなど、円安の流れは


止まる気配がありません。


安倍総理がメディアなどを通じて金融緩和、デフレからの脱却を目指すべく「口先介入」の勢いを緩めていない


ことが背景です。





来週から開催される日銀決定会合では「2%の物価上昇率目標」を政府と共有することはほぼ間違いない情勢で、


さらに4月に任期の切れる日銀総裁人事では「積極的に金融緩和を行う人になってもらう」と、既に候補者の顔ぶれも


揃っています。


昨年10月から始まった「円安、株高」の流れは、安倍政権への期待感だけで進んだが、来週の日銀決定会合で


日銀が「2%の物価上昇率目標」を受け入れれば、今度は期待感だけではなく「実行力もある」といった評価に変わり、


さらに支持を広げる可能性もあります。





ただ、日銀が現行の「1%の物価上昇率を目標にする」ことを継続することも考えられ、そ場合には期待外れから


円の買い戻しが進むこともあり得ます。


個人的には安倍総理が主張している案が受け入れられると予想しますが、それでも今回は円がさらに売られるかどうかに


ついては不透明です。


既にかなり投機的な円売りが進行していると考えられるからです。


90円台を目前に足踏みをすると見ていますが、仮りに90円台に乗せても、これまでのように大台替えを達成し、


その大台を定着させ、さらに次の大台へと動いたような急激な円安展開にはならないと予想しています。


今週からは米主要企業の決算発表が本格的に始まります。


株価と為替の相関度が強まっていることから、決算発表を受けて米株式市場が乱高下し、日本株にも影響を与え、


その結果ドル円が値幅を伴って動くことも予想されます。


また、目につくのが地区連銀総裁の講演が多く予定されていることです。


14日にバーナンキ議長は「下期も資産購入を続ける必要がある」との認識を示した様に、年初ということもあり、今年の


金融政策に関する発言があるかもしれません。





週末には中国の2012年度のGDPが発表されます。


10−12月期の市場予想が7.8%で、7−9月期に比べると改善していると見られます。


上海株式市場がようやく上昇基調をたどり始めたこともあり、かつての二ケタ成長には到底及ばないとしても、景気回復を


示す内容だと上昇傾向を見せている豪ドルがもう一段上値を試すことになりそうです。





円は対ドルだけではなく、対ユ−ロ、豪ドル、ポンドでもかなりの円安水準まで売られています。


ドル円が大きな調整を見せるようだと、上記クロス円でも利益確定の円買いが持ち込まれ、さらに円高に振れるリスクも


あります。


基本的には調整を繰り返しながらも、「円安、株高」が進むと考えていますが、問題はどこまでその傾向が進むかです。


円高に振れるきっかけを探すとすれば、国内ではなく、行き過ぎた円安批判など海外からの要因が考えられます。


日銀決定会合を翌週に控え神経質な展開が予想されることから、慎重なトレードをお勧めします。






■ 今週の注目材料 ■



1/14(月)

  • 日   東京市場休場(成人の日)
  • 欧   ユーロ圏11月鉱工業生産
  • 米   ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米   ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
  • 米   バーナンキ・FRB議長講演


    1/15(火)

  • 日   日銀支店長会議
  • 日   12月マネーストック
  • 独   独2012年GDP
  • 独   独12月消費者物価指数(確報)
  • 欧   ユーロ圏11月貿易収支
  • 英   英12月生産者物価指数
  • 英   英12月消費者物価指数
  • 米   12月小売売上高
  • 米   12月生産者物価指数
  • 米   1月NY連銀製造業景況指数
  • 米   ローゼングレン・ボストン連銀総裁講演
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 米   世銀、世界経済見通しを発表


    1/16 (水)

  • 豪   豪1月ウエストパック消費者信頼感指数
  • 日   12月消費動向調査
  • 欧   ノボトニー・オーストトリア中銀総裁講演
  • 欧   ユーロ圏12月消費者物価指数(改定値)
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
  • 米   12月消費者物価指数
  • 米   12月鉱工業生産
  • 米   12月設備稼働率
  • 米   1月NAHB住宅市場指数
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米   企業決算 → JPモルガンチェース、ゴールドマンサックス
    1/17 (木)

  • 豪   豪12月雇用統計
  • 日   
  • 欧   ECB月例報告
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   12月住宅着工件数
  • 米   12月建設許可件数
  • 米   1月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   企業決算 → ブラックロック、バンク・オブ・アメリカ、シチィグループ、インテル
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演


    1/18(金)

  • 日   11月鉱工業生産(確報)
  • 中   中国10−12月GDP
  • 中   中国12月鉱工業生産
  • 中   中国12月小売売上高
  • 中   中国12月不動産価格
  • 英   英12月小売売上高
  • 米   1月ミシガン大学消費者信頼感指数
  • 米   企業決算 →GE


    1/20(日)

  • 独   独ニーザーザクセン州議会選挙
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。