今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(1/21〜 1/25)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 87.00 〜 91.00
ユーロ/円 ・・・ 116.00 〜 121.00
豪ドル/円 ・・・ 91.00 〜 96.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3000 〜 1.3500





先週のドル円は水準を巡って安倍内閣の要人発言から乱高下しましたが、基本的なドル高円安の流れは変わらず、


週末には90円台までドル高円安が進行しました。


政府・日銀が一体となってデフレからの脱却を目指す姿勢が評価され、今週の決定会合では「2%の物価上昇率目標」


を共有することはほぼ間違いない状況になっており、さらに10兆円規模の追加緩和を実施する見通しです。


ドル円は90円台がやや重くなり始めている気配はありますが、先週末には安倍総理のブレーンの一人と言われる


浜田宏一エール大学名誉教授が東京有楽町の外国特派員協会で講演を行い、「ドル円は95円、100円でも問題はない」


と発言したことで、再び90円台を試す展開が続いていました。




ドル円は約2年半振りの90円台まで円安がすすみましたが、ここで大台を見たことで「達成感」が出るかどうか、


あるいは大台をクリアしたことで、もう一段の円安が観られるのかどうかが注目されるところです。


本日から開催される日銀決定会合で「追加緩和」と「2%の物価水準目標」が決定されることはほぼ確実視されていますが、


加えて世界的な株高が「リスクオン」を加速させており、株高を背景に機関投資家や投機筋は豪ドルやユーロなどの


高金利通貨を買い、低金利の円を売るオペレーションを行っているものと思われます。





NYダウは先週末の取り引きでリーマンショック後の高値を更新しています。


同時に先行き不安心理の無くなった投資家は、恐怖指数と呼ばれるVIX指数を売り続けているため、先週末の同指数は


5年9ヵ月振りの低水準となる「12.46」で引けています。


米「財政の崖」問題が課題を残しながらも合意し、市場の関心は次の大きな問題である「連邦債務上限」に移ってきました。


この問題が先週末、共和党が連邦政府の国債枠について3ヵ月発行を認める譲歩に出たことが背景です。


市場がリスクに対していかに「鈍感」になったかを示しており、これが円売りにも繋がっている側面があります。





今週は欧米には重要な指標はありませんが、引き続き米株価の行方は注目されます。


先週末GEの決算発表が相場の上昇に勢いをつけましたが、今週は24日にアップルが決算発表を行います。


高値から大幅に株価を押し下げたアップル株ですが、iPhoneの売れ行きは衰えていません。


市場予想を上回る決算を見せるようだと、株式市場のセンチメントが一段と改善し株高に繋がると予想されます。


株価の上昇はリスク許容度を高め、為替では低金利の円売りが一段と加速する可能性もあります。





90円前後は大きな節目にあたることから、ここからさらに95円を目指すとも考えにくいことから、しばらくは


90円を中心にもみ合いが続くと予想します。


それでも、日銀決定決定会合への市場の関心が、これまでになく大きいことから結果発表の白川総裁の記者会見では


何らかの形で為替に影響を与えるものと思います。


材料出尽くしで利益確定の円買いが加速した場合には87円台もあろうかと思いますが、白川日銀総裁からポジティブサプライズが


でるようだと、91円前後までの円安もあろうかと予想しています。


相場の怖さ、あるいは下落時のスピードの早さを知っている者にとってはまさに「高所恐怖症」に襲われる日々です。






■ 今週の注目材料 ■



1/21(月)

  • 独   独12月生産者物価指数
  • 欧   ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル
  • 米   NY市場休場(キング牧師生誕記念日)
  • 米   オバマ大統領就任式


    1/22(火)

  • 日   日銀金融際策決定会合(1/22日まで)
  • 日   11月景気動向指数(改定値)
  • 日   白川日銀総裁記者会見
  • 独   独1月ZEW景況感指数
  • 欧   EU財務相会合(ブリュッセル)
  • 欧   ドラギ・ECB総裁講演
  • 欧   ノボトニー・オーストリー中銀総裁講演
  • 欧   スペイン短期債入札
  • 英   キング・BOE総裁講演
  • 米   12月中古住宅販売件数
  • 米   企業決算 → ジョンソン・アンド・ジョンソン、IBM、グーグル
  • 米   1月リッチモンド連銀製造業指数


    1/23 (水)

  • 豪   豪10ー12月消費者物価指数
  • 中   中国 12月景気先行指数
  • 欧   ダボス会議(1/27日まで)
  • 欧   ユーロ圏1月消費者信頼感(速報値)
  • 英   英12月失業率
  • 英   BOE議事録
  • 米   IMF 世界見経済見通し(改定版)
  • 米   11月FHFA住宅価格指数
  • 米   企業決算 → アップル、マクドナルド
  • 加   カナダ政策金利発表
    1/24 (木)

  • 日   12月貿易統計
  • 中   中国 1月HSBC1製造業PMI
  • 独   独1月製造業PMI(速報値)
  • 独   独1月サービス業PMI(速報値
  • 欧   ユーロ圏1月製造業PMI(速報値)
  • 欧   ユーロ圏1月サービスPMI(速報値)
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   12月景気先行指標総合指数
  • 米   企業決算 → AT&T、マイクロソフト


    1/25(金)

  • 日   12月消費者物価指数
  • 日   日銀金融政策決定会合議事録要旨(12/19、20日分)
  • 独   独1月ifo景況感指数
  • 英   英10−12月GDP(速報値)
  • 米   12月新築住宅販売件数
  • 米   ガイトナー財務長官退任
  • 米   企業決算 → P&G


    1/27(日)


  • ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。