今週のレンジ予想[毎週月曜日 更新]

マーケット・プレディクション(1/28〜 2/1)


■ 今週のレンジ予想 ■


ドル/円  ・・・ 87.00 〜 93.00
ユーロ/円 ・・・ 118.00 〜 124.00
豪ドル/円 ・・・ 92.00 〜 96.00
ユーロ/ドル・・・ 1.3200 〜 1.3700





先週のドル円はいったん調整が観られたものの、週央には切り返して再び90円台に乗せました。


さらに週末のNYでは91円20銭まで上昇し、直近のドル高値を更新しました。


円の安さも相変わらずですが、今回はユーロが円以外の主要通貨に対して大幅高を演じ、その結果ユーロ円は


前日比2円程度のユーロ高円安となる122円台後半まで上昇しました。





言うまでもなく円安を推進しているのは、世界的な株高が続き「リスクオン」が進んだことで、投資家がより高い


リターンが見込める高金利通貨を買い、低金利通貨を売る「円キャリートレード」の形態が強まったことです。


NYダウは2008年9月のリーマンショック後の最高値を更新し、日経平均株価も先週末には引け値で1万900円台を回復し、


週明け月曜日には一時的とはいえ、1万1000円の大台回復を見せています。


正に為替と株価との相乗効果により、急速な「円安、株高」が急進行していると言えます。





ドル高円安基調はかなり力強いものと理解できます。


先週は注目の日銀決定会合終了後には「材料出尽くし」あるいは、「市場予想通り」との評価から、いったん利益を


確定する動きが加速し、88円割れ目前の水準まで「円高ドル安」が進みましたが、その動きも「短命」に終わり


翌日には90円台を回復し、その後動きはご承知の通りです。


安倍内閣の閣僚や要人から「100円までの円安は問題ない」とか、「海外の円安誘導批判は的外れ」といった、ある意味


「強気」な発言が目立っています。


このあたりに安倍内閣の本気度といったものが垣間見られるような気がします。


少なくとも、海外の批判に対して真向から反論するという姿勢は、これまでの民主党政権ではなかったことだと思います、


もっとも、民主党政権では財務大臣以外が為替の水準に言及することは、そうはなかったことですが。





さて91円台に乗せたドル円ですが、今後の動きを読むにあたって、今週は重要イベントが目白押しです。


これまではどちらかといえば「日本サイド」の要因で円安に振れてきましたが、今週は「米国サイド」のイベントが


ドル円を動かしそうです。





先ず注目されるのが30日の「FOMC」です。


政策金利等の変更はありませんが、ここではゼロ金利解除に向けた議論がされることが予想されます。


FRBはすでに数値目標を公表しており、インフレ率が2.5%以下で、失業率が6.5%以下にならない限り


ゼロ金利政策を継続するとしています。


足元の経済指標は、これら数値目標からは依然かい離してはいますが、回復基調を示す経済指標が相次いでいることから


「出口戦略」を巡る議論が活発になると、将来のドル金利上昇を見込んだドル高円安が進む可能性があります。





また同じ日に第3四半期GDPも発表されます。


これも市場予想を上回るようだと、ドル買いで反応しそうです。


そして週末には12月の雇用統計が発表されます。


事前予想では失業率7.8%は前月と変わらず、非農業部門雇用者数は16万人増加と、前月より多少の改善を


見込んでいます。


ゼロ金利解除の議論が活発になり、雇用統計の改善が重なると93円をテストすることもあるかもしれません。


もちろん、その指標が落胆を示すものであれば、これまでのポジションの巻き戻しが入り、円買いドル売りが加速


することになります。


足元では円安へのバイアスが強いため、後者のリスクの方がより高いと予想しています。






■ 今週の注目材料 ■



1/28(月)

  • 豪   シドニー市場休場(オーストラリアデー)
  • 欧   ユーロ圏12月マネーサプライM3・季調済
  • 米   12月中古住宅販売成約指数
  • 米   12月耐久財受注


    1/29(火)

  • 独   独2月GFK消費者信頼感調査
  • 欧   バローゾ・欧州委員長講演
  • 欧   プラード・ECB理事講演
  • 欧   アスムセン・ECB理事講演
  • 米   11月ケースシラー住宅価格指数
  • 米   1月消費者信頼感指数


    1/30水)

  • 欧   スペイン10−12月GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏1月景況感指数(速報値)
  • 欧   モンティ・イタリア首相講演
  • 欧   ノボトニー・オーストリア中銀総裁講演
  • 欧   ワイトマン・独連銀総裁講演
  • 英   英12月マネーサプライM4
  • 米   FOMC
  • 米   10−12月GDP(速報値)
  • 米   1月ADP雇用者数
    1/31 (木)

  • 日   12月鉱工業生産
  • 日   山口・日銀副総裁、経済懇談会で挨拶(長崎)
  • 独   独1月失業率
  • 独   独1月消費者物価指数
  • 欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(速報値)
  • 欧   コンスタンシオ・ECB副総裁講演
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   12月個人所得
  • 米   12月個人支出
  • 米   PCEコア・デフレーター
  • 米   1月シカゴ購買部協会景気指数
  • 加   カナダ11月GDP



  • 2/1(金)

  • 豪   豪第4四半期生産者物価指数
  • 日   12月失業率
  • 日   黒田・ADB総裁会見
  • 中   中国1月製造業PMI
  • 中   中国1月HSBC製造業PMI(改定値)
  • 欧   ユーロ圏1月製造業景気指数(改定値)
  • 欧   ユーロ圏12月雇用統計
  • 英   英1月製造業PMI
  • 米   1月雇用統計
  • 米   1月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
  • 米   1月ISM製造業業指数


    2/3(日)

  • 中   中国1月サービス業PMI
    ※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。


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    外為オンラインのシニアアナリスト 
    佐藤正和

    邦銀を経て、仏系パリバ銀行(現BNPパリバ銀行)入行。
    インターバンクチーフディーラー、資金部長、シニアマネージャー等を歴任。
    通算30年以上、為替の世界に携わっている。
    ・ラジオNIKKEI「株式完全実況解説!株チャン↑」出演中。
    ・STOCKVOICE TV「くりっく365マーケット情報」出演中。
    ・Yahoo!ファイナンスに相場情報を定期配信中。
    ・書籍「チャートがしっかり読めるようになるFX入門」(翔泳社)著書。